2018/6/3
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ」
○ヒカリ vs ミウ
take a chance枠ということで、
アプガプの中でも比較的プロレスの出来る二人が対戦。
ここ最近の流れからしてみても順当な結果。
見ているほうもこの結果は個人的には納得。
試合中、場内にしーんとした微妙な空気が流れてしまうのはなんでなんだろうなぁ。
ミウさんにつきましてはスリーカウントを取られた場面でぴくりとも動かず寝てたので、
多少の抵抗をしているそぶりでも見せてほしかった気持ち。
○中島翔子 vs 愛野ユキ vs 辰巳リカ
試合巧者ふたりに挟まれたユキちゃーん。
なんかいいように弄ばれていた感じがしていいと思います。
首四の字+足四の字でひっくり返したら足四の字をかけてるほうが痛いってやつ。
もしあそこでリカさまがギブアップなぞなされたら、
勝者はユキちゃーんだよね?ひっくり返した翔子さんではなく。
3wayは強い人よりも巧い人が勝つイメージなので、
この試合を勝った翔子さんはやっぱり巧いってことか。
ユキちゃーんはちょっともったりしている感じなので、
課題はスピード感なのかしら。
プロレス的な巧さは経験と研究で身につくはず。
○アズサ・クリスティ vs 上福ゆき
クイズコーナーすごい。意味わかんない。さいこう。
そんなにプロレスで試合が作れるわけではないおふたりですが、
それなりにプロレスになったのは一安心でした。
試合の終わり方が「あんたとはやってられんわ」的なツッコミが入った認識。
かみーゆ劇場としてはめちゃくちゃ面白かったけど、
プロレスラー上福ゆきとしては一歩進みそうで進まない感じでもどかしい気持ち。
美威死鬼軍に入って強くなる…って展開を期待したんだけどなかなかね。
でもあの見習いの流れは何かしらの意味があったと信じたい。
○のどかおねえさん vs まなせゆうな
いやー勝った勝った。おねえさんが勝った。素直にうれしい。
プロレスに「強い/うまい」の評価があると思うんだけど、
のどかおねえさんは「エモい」という謎基準だな、と個人的に思っていて。
泥臭い勝ち方が似合うというかなんというかぐっとくるのでこれでいいかな!って。
自分の中の基準で優宇さんのラストライドを受けた人が受け身の上手い人だと認識してて、
それだと中島翔子、才木玲佳そしてのどかおねえさんの3人(他にもいたっけ?)よね。
素人目にはわからないけど、東女イチ受け身が上手いとのことなのが大きいんだろうな。
特段、まなせさんを上回った!っていう印象はないけど決してミラクルではないので納得。
まなせさんはプロレス的な実力やキャリアで言えばぜんぜん上なんだけど、
どうしても「すんごい強い!」ってなれない。でも実際には強いんだわ。なんでだろう。
オパイェも正式に受け継いだことで共感心はめっちゃあるし、
乳殺しって牛殺しから来てる新技よね?
安定感もあるんだけど…完成しすぎちゃってるのかな。
東女に来た一試合目がどヒールだった記憶なので、なんかそっちに転べばいいのかしら。
それはそれで悲しいものはあるけども…
○ハイパーミサヲ vs 沙希様
ハイパーミサヲさんの天才ぶりがいかんなく発揮された名作だった。
もう毎試合名作を作ってくるのがハイパミさんだよ。素晴らしさ満載。
(こういうプロレスの見方はよくないのは理解してのことだけれども)
沙希様の扱いについて、
プリンセスカップを優勝してPOPのベルト争いにからませるというのなら問題ないけど、
そうじゃなければ「どうやって負けるか」がポイントで。
普通にプロレスをして負けさせるわけにはいかないので、
こういう勝負のつきかたは沙希様には全くケチがつかないいい方法だった。
もしこれが一回戦じゃなくて二回戦だったら無理な試合だったのかも。
そしてパミさんが作ってくるこういう試合展開に対して、
説得力がめちゃくちゃついているのもすごい。毎試合パミさんのステージだよ。
賛否両論はあるんだろうけど…それでもこれってハイパミさんにしかできない試合。
できない、というか、いろんなところからサンプリングしているのが素晴らしい
(両者が足をガムテで固定はG1でのケニー矢野通だし、マスク剥ぎはDDT本体での流行)。
パイプ椅子の持ち出しも欠場したまほへのメッセージな気がしてならなくてエモ味ある。
しかし沙希様のせっかくの初出場だったのに初戦敗退はもったいないなー。
○瑞希&ヒナノ vs 坂崎ユカ&ラク
いやー、もう前哨戦のマッチアップがこんなにわくわくすることなんてない。
スピード、テクニック、キャラクターなどなどがこんなにスイングする相手っているんだなー、と。
もうこの二人が東女に同時にいるのはミラクルな気すらして来ましたね。
これシングルマッチになったらどうなっちゃうの…どっちかが負けるのよね。
みずぴょんすが先に入場して、ユカっちがあとから入場したんだけど、
もう入場から試合が始まってるのがすごい。
そういうところはおまけで付いてきたアプガプのふたりには勉強してもらいたい。
自己主張していいんやで。いいこでおとなしくしている必要なんて全くないんやで。
おやすみエクスプレスってどうかと思うムーブなんだけど、
それをおはようエクスプレスでやりかえしたのは、
なんかもう市ヶ谷のほうの経験から来たんだろうな。
めちゃくちゃ生き生きとしてるやんけ、ぴょんすや…
そこへユカっちが誤爆で豪快に飛び込んできたんだけど、
その後、セコンドについていた翔子さんとあわあわしていたのが可愛かったです。
というかセコンドもちゃんと一緒に試合をしているのは素晴らしいよね。
ただただ次大会の本戦が楽しみになった試合でした。
○山下実優 vs 伊藤麻希
エースがエースとして試合を全うし、
伊藤ちゃんが伊藤ちゃんとして試合を全うした試合。
負けられない気持ちと勝ちたい気持ちのぶつかり合いが素晴らしかったです。
技術的には圧倒的に劣る伊藤ちゃんがあそこまでチャンピオンを追い込んだのはすごい。
抱え込み式逆エビ固めががっちり決まった時は勝てるかと思ったよ…
ちょっとだけ心配なのは頭突きを多用しているのがちょっとおっかないです。
こけしロケットみたいなのがずばっと決まった時は最高だったけども…
○優宇 vs 才木玲佳
優宇さんのことを誤解していたと反省しました。誤解というかなんというか。
初期の段階(負け知らずの頃)から柔道ベースという強さはあるけれども、
プロレスをあまり感じない、ってずーっと思ってて。
試合後のコメントの「私には私にしかできないプロレスをする」にはっとした。
見ているわたくしはプロレスというものの了見を狭め、
選手個々人の個性、特性、可能性というものをぜんぜん見ていなかった。
そしてこの試合の優宇さんの並々ならない覚悟のようなものが伝わってきて、
むちゃくちゃかっこよかったんだよなー。
どこか吹っ切れたものがあったのかもしれない。
確かにベルトを落としてから最前線から一歩ひいている部分があって、
そのあたりへのもどかしさのようなものを感じていたんだろうな。
負けたことがある経験を活かして強さを得たのは心強いものがある。
そして才木玲佳というトップレベルの選手を早々に乗り越えたのは大きい。
一気に優勝候補に躍り出たなぁ。
これで二回戦の一部組み合わせが決定
山下vsのどかおねえさん
優宇vsハイパミ
渋いな…
優宇さんはパミさんに散々遊ばれてきたので、
ここらで一丁こらしめてやらねばならぬわね。
そして文豪ハイパーミサヲはどんな本を書いてくるのか。
山下さんは一回戦に続いて気持ちでぶつかってくるタイプ。
ただ今大会には山下さんも気持ちが入っているはずなので取りこぼさなそう。
のどかおねえさんの勝機は…なんかあるかな…