東京女子プロレス」カテゴリーアーカイブ

自分にしかできないものとは

2018/6/3
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ」

○ヒカリ vs ミウ
take a chance枠ということで、
アプガプの中でも比較的プロレスの出来る二人が対戦。
ここ最近の流れからしてみても順当な結果。
見ているほうもこの結果は個人的には納得。
試合中、場内にしーんとした微妙な空気が流れてしまうのはなんでなんだろうなぁ。
ミウさんにつきましてはスリーカウントを取られた場面でぴくりとも動かず寝てたので、
多少の抵抗をしているそぶりでも見せてほしかった気持ち。

○中島翔子 vs 愛野ユキ vs 辰巳リカ
試合巧者ふたりに挟まれたユキちゃーん。
なんかいいように弄ばれていた感じがしていいと思います。
首四の字+足四の字でひっくり返したら足四の字をかけてるほうが痛いってやつ。
もしあそこでリカさまがギブアップなぞなされたら、
勝者はユキちゃーんだよね?ひっくり返した翔子さんではなく。
3wayは強い人よりも巧い人が勝つイメージなので、
この試合を勝った翔子さんはやっぱり巧いってことか。
ユキちゃーんはちょっともったりしている感じなので、
課題はスピード感なのかしら。
プロレス的な巧さは経験と研究で身につくはず。

○アズサ・クリスティ vs 上福ゆき
クイズコーナーすごい。意味わかんない。さいこう。
そんなにプロレスで試合が作れるわけではないおふたりですが、
それなりにプロレスになったのは一安心でした。
試合の終わり方が「あんたとはやってられんわ」的なツッコミが入った認識。
かみーゆ劇場としてはめちゃくちゃ面白かったけど、
プロレスラー上福ゆきとしては一歩進みそうで進まない感じでもどかしい気持ち。
美威死鬼軍に入って強くなる…って展開を期待したんだけどなかなかね。
でもあの見習いの流れは何かしらの意味があったと信じたい。

○のどかおねえさん vs まなせゆうな
いやー勝った勝った。おねえさんが勝った。素直にうれしい。
プロレスに「強い/うまい」の評価があると思うんだけど、
のどかおねえさんは「エモい」という謎基準だな、と個人的に思っていて。
泥臭い勝ち方が似合うというかなんというかぐっとくるのでこれでいいかな!って。
自分の中の基準で優宇さんのラストライドを受けた人が受け身の上手い人だと認識してて、
それだと中島翔子、才木玲佳そしてのどかおねえさんの3人(他にもいたっけ?)よね。
素人目にはわからないけど、東女イチ受け身が上手いとのことなのが大きいんだろうな。
特段、まなせさんを上回った!っていう印象はないけど決してミラクルではないので納得。
まなせさんはプロレス的な実力やキャリアで言えばぜんぜん上なんだけど、
どうしても「すんごい強い!」ってなれない。でも実際には強いんだわ。なんでだろう。
オパイェも正式に受け継いだことで共感心はめっちゃあるし、
乳殺しって牛殺しから来てる新技よね?
安定感もあるんだけど…完成しすぎちゃってるのかな。
東女に来た一試合目がどヒールだった記憶なので、なんかそっちに転べばいいのかしら。
それはそれで悲しいものはあるけども…

○ハイパーミサヲ vs 沙希様
ハイパーミサヲさんの天才ぶりがいかんなく発揮された名作だった。
もう毎試合名作を作ってくるのがハイパミさんだよ。素晴らしさ満載。
(こういうプロレスの見方はよくないのは理解してのことだけれども)
沙希様の扱いについて、
プリンセスカップを優勝してPOPのベルト争いにからませるというのなら問題ないけど、
そうじゃなければ「どうやって負けるか」がポイントで。
普通にプロレスをして負けさせるわけにはいかないので、
こういう勝負のつきかたは沙希様には全くケチがつかないいい方法だった。
もしこれが一回戦じゃなくて二回戦だったら無理な試合だったのかも。
そしてパミさんが作ってくるこういう試合展開に対して、
説得力がめちゃくちゃついているのもすごい。毎試合パミさんのステージだよ。
賛否両論はあるんだろうけど…それでもこれってハイパミさんにしかできない試合。
できない、というか、いろんなところからサンプリングしているのが素晴らしい
(両者が足をガムテで固定はG1でのケニー矢野通だし、マスク剥ぎはDDT本体での流行)。
パイプ椅子の持ち出しも欠場したまほへのメッセージな気がしてならなくてエモ味ある。
しかし沙希様のせっかくの初出場だったのに初戦敗退はもったいないなー。

○瑞希&ヒナノ vs 坂崎ユカ&ラク
いやー、もう前哨戦のマッチアップがこんなにわくわくすることなんてない。
スピード、テクニック、キャラクターなどなどがこんなにスイングする相手っているんだなー、と。
もうこの二人が東女に同時にいるのはミラクルな気すらして来ましたね。
これシングルマッチになったらどうなっちゃうの…どっちかが負けるのよね。
みずぴょんすが先に入場して、ユカっちがあとから入場したんだけど、
もう入場から試合が始まってるのがすごい。
そういうところはおまけで付いてきたアプガプのふたりには勉強してもらいたい。
自己主張していいんやで。いいこでおとなしくしている必要なんて全くないんやで。
おやすみエクスプレスってどうかと思うムーブなんだけど、
それをおはようエクスプレスでやりかえしたのは、
なんかもう市ヶ谷のほうの経験から来たんだろうな。
めちゃくちゃ生き生きとしてるやんけ、ぴょんすや…
そこへユカっちが誤爆で豪快に飛び込んできたんだけど、
その後、セコンドについていた翔子さんとあわあわしていたのが可愛かったです。
というかセコンドもちゃんと一緒に試合をしているのは素晴らしいよね。
ただただ次大会の本戦が楽しみになった試合でした。

○山下実優 vs 伊藤麻希
エースがエースとして試合を全うし、
伊藤ちゃんが伊藤ちゃんとして試合を全うした試合。
負けられない気持ちと勝ちたい気持ちのぶつかり合いが素晴らしかったです。
技術的には圧倒的に劣る伊藤ちゃんがあそこまでチャンピオンを追い込んだのはすごい。
抱え込み式逆エビ固めががっちり決まった時は勝てるかと思ったよ…
ちょっとだけ心配なのは頭突きを多用しているのがちょっとおっかないです。
こけしロケットみたいなのがずばっと決まった時は最高だったけども…

○優宇 vs 才木玲佳
優宇さんのことを誤解していたと反省しました。誤解というかなんというか。
初期の段階(負け知らずの頃)から柔道ベースという強さはあるけれども、
プロレスをあまり感じない、ってずーっと思ってて。
試合後のコメントの「私には私にしかできないプロレスをする」にはっとした。
見ているわたくしはプロレスというものの了見を狭め、
選手個々人の個性、特性、可能性というものをぜんぜん見ていなかった。
そしてこの試合の優宇さんの並々ならない覚悟のようなものが伝わってきて、
むちゃくちゃかっこよかったんだよなー。
どこか吹っ切れたものがあったのかもしれない。
確かにベルトを落としてから最前線から一歩ひいている部分があって、
そのあたりへのもどかしさのようなものを感じていたんだろうな。
負けたことがある経験を活かして強さを得たのは心強いものがある。
そして才木玲佳というトップレベルの選手を早々に乗り越えたのは大きい。
一気に優勝候補に躍り出たなぁ。

これで二回戦の一部組み合わせが決定
山下vsのどかおねえさん
優宇vsハイパミ
渋いな…
優宇さんはパミさんに散々遊ばれてきたので、
ここらで一丁こらしめてやらねばならぬわね。
そして文豪ハイパーミサヲはどんな本を書いてくるのか。
山下さんは一回戦に続いて気持ちでぶつかってくるタイプ。
ただ今大会には山下さんも気持ちが入っているはずなので取りこぼさなそう。
のどかおねえさんの勝機は…なんかあるかな…

大怪獣復古の大号令

東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ 第一回戦」

予想!個人的な意見!

才木玲佳 vs 優宇
東女パワー対決。
パワーといえど打撃(蹴り)と組手とでジャンルが違うのかな。
順当さとプロレス的な実力でいうとれいたんに軍配なんだけど、
優宇さんが無敵を誇ったころのグラウンド中心のプロレスに持ち込めれば優宇さん有利。
ただそれは優宇さん的には逆行することになっちゃうのかしらね…
個人的には優宇さんが復活しないことには東女がおもしろくないので、
勝者:優宇

ハイパーミサヲ vs 沙希様
葛西純戦で株を爆上げした天才ハイパミ先生とカップ戦初出場の沙希様。
実力的には沙希様が圧倒しているのだけれども、
ハイパミ先生の策士ぶりは前々回のカップ戦で山下を破っていることで証明済み。
いつも通り、なんか勝手に変なルールとかつけて試合を始めそうな予感が。
だもんでワンチャンあるのかもだけど、
東女内でのシングルも少ない沙希様がこの先勝ち進んでいろんな人とシングルするのが見たい。
ただしパミさんが勝ったら次の二回戦も勝ち抜くと思う。でも、
勝者:沙希様

山下実優 vs 伊藤麻希
優勝候補筆頭だけれども、いままでカップ戦で優勝したことがなく、
しかもわりと早い段階で不覚を取ることの多かったメガチャンピオン山下さん。
だもんで今回は並々ならない覚悟と細心の注意を払って挑むはず。
それに挑むカリスマ伊藤ちゃんさんだけれども、
言葉の意味はよくわからないけどとにかく凄い自信で試合をするけども、
今回はちょっと届かないんじゃないかなぁ。波乱はなし。
勝者:山下実優

のどかおねえさん vs まなせゆうな
ここが一番迷う…
実力的にはまなせさん。期待値的にはのどかおねえさん。
ストーリー的にものどかおねえさん。
いつぞやの最弱決定戦に負け、まだその最弱から抜け出ていないおねえさん。
とはいえ、実力はそれなりにあると思っているので最弱とかマジ心外。
なにかヒトツ実績が欲しい!ので、まなせさんを超えてほしい気持ちでいっぱい。
かたやタイトルマッチで激戦を見せてくれたあとに無念の休場。
その休場もこのカップ戦にかけてのこと。
まなせさんのテーマは優しさがにじみ出ちゃっているところ。
出来るのに!強いのに!
迷うけど希望的観測を大いに含ませていただいて、
勝者:のどかおねえさん

アズサ・クリスティ vs 辰巳リカ
美威死鬼軍の手により改造されたとはいえ、
ここ最近の勝利は文字通り沙希様のご加護があってこそ。
シングルでの実力は疑問視せざるを得ないシスター。
東女で一番成長したのは辰巳リカ!
既に優勝候補の一角と言っても過言ではない存在。
ゴーテンサン後楽園でのメインイベントもがっちり出来ていたし、
リベンジのストーリーが動いてもいいはず。
期待は二回戦のどらぼん対決に向かっているのだが…
介入でもない限り、ここは順当に、
勝者:辰巳リカ

中島翔子 vs 黒音まほ
赤井沙希vs中島翔子。山下実優vs中島翔子。優宇vs中島翔子。
翔子さんは常に最前線にいて、団体を引っ張ってきたし、あと一歩まで迫っていた。
その後、ユカっちが追い抜き、れいたんがやってきて、リカさまが追いついてきた。
黒音まほがゾンビの世界観をどばーっと出し、特異性をアピールしてワールドワイドな存在に。
東女のキャラクター先行のプロレスの中で、
堅実なテクニカルな試合内容でアピールしてきたのは理解できるし、支持もしている。
プロレス的な実力はナンバーワンなのは間違いないと思うし努力もしてる。
その先の唯一無二な存在になるためには何が必要なんだろうか。
そのためにこの大会内で大怪獣は次の形態に進化していかないといけない。ので、
勝者:中島翔子

坂崎ユカ vs 瑞希
一回戦最大の決戦。
人気実力共にトップクラスの二人の闘い。
テクニック、スピードは互角。
差があるとしたら経験値でみずぴょんすに分があるか。
去年のイッテンヨン前哨戦の中で組まれた新木場での引き分け。
その後、そのイッテンヨンでのタッグでの対戦。あともうひとつ。
いずれも見応えのある試合だったので、
今回もハイスピードでも一瞬たりとも目が離せない激闘しか見えない。
後押しがあるとしたら、
ここ最近のみずぴょんの「ほんとうはわるいやつ」という流れ。
悪魔。デビル瑞希。
えぐいフットスタンプでぺしゃんこにして来ているというおもしろさは勢いにもなる。
悪ければ悪いほど好きになっていっているので、贔屓目が入って、
勝者:瑞希

小橋マリカ vs (ミウ vs ヒカリ)の勝者
最初の前提としてアプガプ対決はヒカリの勝利。
パワーがあるミウとプロレスが出来るヒカリだとヒカリ。
ただ団体としてプッシュしたいのは何故かミウなんだよね。なんで…
で、小橋マリカvsヒカリという対戦カードとなると…
正直小橋マリカは弱い。チャンピオンといえども無理矢理作られた感覚はある。
美威死鬼軍への怒りから来る急に強くなった設定には無理がある。
まだまだ勉強が必要なので、
ここは負けておいて這い上がるストーリーのほうがスポ根感はあるよね。
アプガプの問題点は東京女子プロレスのレスラーとして見られていないところ。
アプガはアプガ。東女は東女。としてファンに認められていないんじゃなかろうか。
本人たちもわかっているところに救いはある。
ヒカリさんには鉄砲玉としてカチ込んでいく気持ちが見える。
そしてヒカリさんが東女に割り込んでいく急先鋒(仮)として闘う中で、
残りの三人は絶対にセコンドについて欲しい。つかなかったら、おこ。
勝者:ヒカリ(ただしアプガプの代表がミウだったら小橋マリカ)

超々個人的意見+希望的観測だけれども、
優勝は瑞希。
その後の後楽園での山下実優vs瑞希のタイトルマッチ希望。
準決勝は抽選だけど、ここで辰巳リカvs瑞希がみたい。決勝でもいい。
あとのふたりは山下と沙希様。
ただなー。
去年の決勝が才木vs坂崎でその次のタイトルマッチも同じカード。
結果も同じになってしまったのでそれは避けたい気持ち。
曲者はこの沙希様で、
ここまでの4回は実力でカップ戦を優勝と来ているので、
ストーリーとして沙希様が獲るのはちょっとなんかアレなのでアレして欲しい。
もうひとつの本音としては翔子さんに獲って欲しい気持ちもあるんだけど、
無念の敗退→次の後楽園で里歩戦。
その後のイッテンヨンで満を辞してタイトル!でどうでしょうか。

勝ちを許されなかったカリスマ

2018/5/19
東京女子プロレス「春になったら北沢に行こうよ、仲間も一緒して!」

○辰巳リカ vs 愛野ユキ
ユキちゃーんの3戦目。
正統派テクニシャンの翔子さんに続いてアイドルレスラーのリカ様がお相手。
技術が足りなかったら気持ちで補えばいいじゃない!という好例すぎるリカさま。
東女には本当にいろんなタイプの実力者がそろっているなぁ、という気持ち。
入場曲が最高でテンション高いんだけど、
曲のいいところで入場しようとしているのであのテンポで歩いているのはわかりみが深い。
アプガとは違ってちゃんと新人のプロレスラーとして教育マッチをされている印象。
グラウンドで抑え込まれてロープエスケープとか、一方的に攻め込まれて耐える展開とか。
試合自体はいきなり強くなるわけじゃないんだから心を折らずに頑張ってほしい。
リカさまは格下相手だと強気に出るところが尊いです。

○中島翔子&ミウ vs ヒナノ&ハイパーミサヲ
ハイパミ先生には常に感謝の気持ちを持っていないといけない気がする。
翔子さんの可愛げポイントを最大限に引き出したアプアップガールズ(パミ)の素晴らしさよ。
がっちりフリを覚えてくるのがパミさんの凄いところ。
そういう努力を惜しまないのは見習っていきたい。
試合自体は翔子さんのすばらしさは際立っていくわね。
無人在来線固めの説得力が凄い。
アプガプのふたりは着実に進歩はしているのでいいとおもいます。
ヒナノさんも動きがスムーズになってきたし、ミウさんのパワー系の技が安定してきた。
あとはもうほんと、自分を出して…個性を出して…
用意された言葉だけじゃなくてもっと自由に喋ってもいいと思うんだけどな。
それといい加減、運営の人は衣装を何とかしてあげてもいいと思う。すぐ切れる。

○山下実優 vs ラク
用意された言葉だけじゃなくてもっと自由に喋ってもいいと思うけど、
元々の性格ってあるよなぁ…声のトーンとか…ってのがラクさん。
頑張ってはいるんだろうけど、伝わりにくい。
ユキちゃーんとは違ってアプガプとして育てられているので、
早い段階で技の見た目や試合展開やらを求められ、
未熟で格上に一方的に押さえつけられるってのを省略されている気がして
(それこそできもしない技やムーブをやらされているところとか感じるし)。
ライブとかでアプガプだけで試合(っぽい何か)を成立させないといけないので、
促成栽培みたいな部分がよくないよなぁ、と。お客さんだよね。
エースはこういうところで手を抜く人ではないのでびっしりつぶしに行って、
フォールじゃなくてギブアップで終わるのもらしいところでした。流石。

○坂崎ユカ vs のどかおねえさん
まほが無念の欠場。で、急遽シングルに。
それをユニバース越しにえぐっていくおねえさん。
この組み合わせだと機動力vsパワー。
おねえさんのタックルって説得力が出ていていいかんじ。
WARスペシャルもあるしボディーアタックもあるし、
もう一枚フィニッシュが欲しい…スピアーとか?KANNAさんいなくなったし。
ユカっちは流石の動きでしたね。
真面目モードが増えて来ているのはいいことでもあるし、さみしさもあります。

○優宇&まなせゆうな&ヒカリ vs 上福ゆき&沙希様&アズサ・クリスティ
今回の問題作。
最初から最後までかみーゆが自由すぎてカオスだった。
パラダイスロックのかけかたを沙希様に習うのとか
(同じ日の夜にミラノコレクションが新日のBOSJで、
パラダイスロックのかけ方を教えようとするくだりがあったのはミラクル)、
「逆に逆水平なう」はもうわけわかんなくて最高。
結局、美威死鬼軍入りはキャンセルになったけど、
ここまで期待感のあった展開はもったいないなー、という気持ち。
単発で終わるのかな。そんなことないよなぁ。
本当に瞬間最大風速を記録しただけでかみーゆアゲがおわっちゃうのはないと思う。
他のユニット?タッグ?選手?とお試しで組んでみていろんなことにトライする展開希望。
みらクりあんずと組んでタッグワークばりばりにやってみたりとか、
どらごんぼんばーずと組んでゾンビ化してみたりとか夢が広がる。

○才木玲佳&小橋マリカ vs 伊藤麻希&瑞希
伊藤リスペクト軍団、ベルト届かず。悔しい…
瑞希というレスラーはタッグ屋であり、
そのチームの参謀役でありバックアップ役である。というイメージがあって
(それでも才木玲佳とのタイトルマッチが素晴らしかったのでわかるように、
シングルプレーヤーとしても遜色はないけども。むしろ東女でもトップクラス)。
伊藤麻希というカリスマを持ち上げてフォローして軍団という体を構築しているのは、
瑞希というレスラーの偉大なる功績でもある、と。
この試合でもゴング前の奇襲も試合中の動きも本当に美しく素晴らしかった。
その中で伊藤麻希のカリスマ性しかない試合展開の中で会場に支持されていたのは、
明らかに伊藤リスペクト軍団であったのは間違いなくて。
負け方にはかなり納得はしてないけれども、
美しいプロレスって敗者が美しいプロレスでもあるなぁ。としみじみ。
伊藤リスペクト軍団は最高だった。生きている限りまたチャンスはくる。
れいたんにつきましては舌打ちするのが苦手になって来たぞ…あれれ…

開放的めんそーれ

2018/5/5
東京女子プロレス「春になったら板橋に行こうよ、仲間も一緒して!」

○まなせゆうな&ラク vs ヒナノ&ミウ
まなぱいパイセンによる教育マッチ。
ほぼまなせさん一人が出ずっぱり。こりゃ大変だ…
アプガはずーっとアプガとばかりやっているので、
ヒカリさん以外が全然伸びてない気がする。
そりゃ動き的にはよくなってるし、出来ることも増えているけど、
試合として成立するレベルではないんだろうなぁ。
特にヒナノさんが試合中に思考が回らな過ぎて活動停止するのは致命的。
それなりに、多少は、頭がよくないとできないよね、プロレス。
そしてまなせさんがちょっと不憫。
もっと一線級で出来る人だと思うんだけどなぁ。

○ハイパーミサヲ vs 上福ゆき vs のどかおねえさん
問題作。問題作は好き。
「こんにちは」を争う謎の闘いとかみーゆさんの自由すぎるプロレス。
もう試合というか逆転プロレス裁判に近いノリ。
基本的にいつものハイパミワールドなんだけど、それを飲み込むかみーゆ。
なんか謎の覚醒の予感…
ビッグブーツ、ドロップキックとフェイマサーしかいま技はないんだけど。
そしてこれがだいぶ後々への前フリだったのがね…

○中島翔子 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんの二試合目で初のシングル。
アプガのときもそうだけど、
東女で試合を作れる人が相手になる、試合を作れる人がいる、っていうのは強み。
もちろん翔子さんの掌の上だったユキちゃーん。
長い目で見守っていくしかないわね…
翔子さんはこの試合で新技をいくつか解禁していたのが興味深かったです。
無人在来線固めってネーミングセンスよ。

○沙希様&アズサ・クリスティ vs ヒカリ&優宇
本編は試合後。
かみーゆの美威死鬼軍(見習い)は衝撃的な展開だけど、理想的な方向。
みんなかみーゆ好きだよね。わかる…期待しかない。
現在の美威死鬼軍2人体制はかなりのヒール。それもわりと本気で嫌われているヒール。
いままでもヒール寄りではあったけど愛されヒールではあった印象で。
じゃあ、何が?ってなるとアズサクリスティがあまり支持されてないんじゃないか?と。
なんとなーくだけど、ただのヒステリーに見えるようなそうでもないような。
あの「無礼者!」っていうのとか。なんか。そんなかんじ。
そこに真逆のキャラ(しかも天然)であるかみーゆさんの加入は毒を持って毒を…みたいな流れ。
とにかく沙希様とかみーゆが並び立つというだけで、ルックス的にはプロレス界でもトップでしょ。
やー、期待しかない!
試合の話をするとヒカリさんがすごいよかった。
最後に沙希様に絞められるところをギリギリまで耐えていたのが素敵だった。
アイドルとプロレスという中途半端なことをやっているアプガプの中で、
唯一ちゃんとプロレスラーだな、って思える存在になってきた。
いいかわるいかは置いといて。

○シュー・ヤン vs 黒音まほ
感動巨編だった。前後編の2話しかないのに!
もうお互いの世界観が合致した素晴らしさに尽きる。
場外乱闘から椅子を使った攻撃とまほの高笑い。
死闘を戦い抜いた末にわかりあう二人!そして結婚(?)!すごい!
東女の枠だけではおさまらない黒音まほの魅力よ!

○瑞希&坂崎ユカ&伊藤麻希 vs 小橋マリカ&山下実優&辰巳リカ
タッグ前哨戦。
マリカの覚醒は美威死鬼軍への怒りがもとになったものだと認識していて、
その目的を達成して、じゃあその先は?となるとテーマがなくなる気がしてて。
だったら伊藤リスペクト軍団の野望のほうがテーマとしては強いんだよな。
魅力もある。伊藤ちゃん、みずぴょんすそれぞれにある。
でもたぶん伊藤ちゃんvsマリカの対決が主になるんだろうな。
真の実力者であるみずぴょんすが実力を表に出せたらいいんだけど…
そしてこの試合の裏テーマみたいななんかそういうので、
リカさまのみずぴょんすへの愛がどうなるか?ってのがあって、
試合開始前の握手の時から開始直後のマッチアップ。
そして試合中についにみずぴょんすへの攻撃を行ったリカさま。
もうすべてが尊い…
試合後の伊藤ちゃんのマイクが自己愛によるものじゃなくて、
みずぴょんすやユカっちもちゃんと持ち上げて気を使える懐の深さがまじリスペクト。

WWEでいうところのWM明けのRAWや新日でいうところのイッテンゴのような一日。
新しいストーリーががんがんに動き出すのはとても楽しい。
なにより美威死鬼軍の話から目が離せなさすぎる。

それでもなんでも自慢の推し

2018/5/3
東京女子プロレス「YES! WONDERLAND 2018~自分をブチ破れ!~」

○まなせゆうな&上福ゆき&ヒナノ vs ラク&瑞希&ミウ
まなせゆうな復帰戦。まなせさんの安定感よ。
それぞれのタッグにまなせさんとみずぴょんすというプロレスが出来る選手がいて、
ほかがアプガプ(とかみーゆ)を教育していく試合かなー。
それぞれが見せ場がちょっとずつあったのはよかったです。
DDT系列らしい「喋るプロレス」であるかみーゆは後楽園ぐらいの広さだと不利だけど、
おもしろさでいったら突き抜けて来た印象。
ミウさんのパワー推しはまなせさんを一瞬だけ持ち上げたらOKなのはいいと思いました。
いずれがっちり持ち上げて勝利する未来がある。
まなせゆうなという選手は兼任コーチという感じなのかしら。
まなせさんのセコンド業をみているとすごい安心するし、
東女の中でもかなりの精神的支柱感が強い。
心からお帰りなさいという気持ち。
みずぴょんすはオープニング前に歌を歌って、そのあとすぐ試合で大変だったろうに。
そしてもっと上を目指して欲しいんだけど…正式に所属しないのかな。

○優宇&ヒカリ vs 愛野ユキ&のどかおねえさん
ユキちゃーんのデビュー戦。
通常の新人レスラーはそのデビュー戦が初見に近いんだけど、
ユキちゃんはリングアナでずーっと見てきたし、全く知らないわけじゃなくて。
だもんで、他の選手の場合とは違って見守る感が強い。心配になっちゃう。
さらに入場曲の作詞が実の姉というのもポイント高すぎたし、
歌詞に「あいのゆき」というワード(実際は「愛の行き先」)が聞こえてきちゃって涙腺が決壊寸前。
序盤にデビュー戦らしく優宇さんにつかまる展開になって、
やっとの思いでコーナーに戻ってタッチに行くときに「おねーちゃーん!」って叫んだ部分でもう駄目だった。
エモすぎる…この姉妹はエモすぎる…
ヒカリさんが明らかに伸びてきてる。いいとおもいます。
もっとキャラだしていこう!しゃべってもええんやで!

○里歩 vs 伊藤麻希
問題作…まではいかないけど、おもしろすぎた。
里歩さんの怖いぐらいまでの余裕ぶりが素晴らしかった。神々しさすらある。
実力差はいかんともしがたい部分はあったけど、
里歩さんががっちり受けてくれてありがとうという感謝の気持ち。
抱え込み式の逆エビで伊藤ちゃんが金星を!?という部分も見せてくれたし。
みずぴょんすがどっちにつくか?という見どころもしっかり押さえててばっちりでした。
試合後の本編(リスペクト軍団解散からの絆を一応深め合うやつとか)も満足です。
ウルトラソウルはビッグマッチ限定っぽくていい感じね。

○中島翔子&坂崎ユカ vs 黒音まほ&シュー・ヤン
Dead of Aliveが強烈すぎて、みらクりあんずが霞んだ感じに。
世界中にはいろんなプロレスラーがいるなー、と思いました。
同じようなゾンビが遠く離れたところにいて、
それがキャラが被るわけではなく、お互いに共鳴し合ってよさを引き出すのは奇跡だよねぇ。
プリシラケリーの時と続けてまほさんがその役割を担うのって、
それだって特異性だし唯一無二の存在感なのすごいとおもう。
黒音まほというレスラーの偉大さよ。
みらクりあんずは流石の連携だけど、この試合のテーマからしたら引き立て役だった。
勝ったのはみらクりだけどストーリーがつながっていくのがDoAの凄さかも。
正直なところ、翔子さんがシングルでベルトを巻くところがみたいのだよね。
ちょっとくすぶっている感じはあるけど、じっと待つしかないのだ。

○葛西純 vs ハイパーミサヲ
本当に素晴らしかった。たぶんこの試合はずーっと忘れないやつだ。
天才ハイパミワールドの最高峰だった。
対戦が決定した王子でのチョコシューのくだりがデスマッチのルールとして昇華して、
そのルールがばっちり試合に生きてくる。
このブックを書けるのはハイパミさんしかいないだろうし、名著として語り継がれるやつ。
プロレスラーを志したきっかけのHMJでパミさんが目撃したであろう出来事、
・ドラマチックドリーム号
・パイプ椅子城
・テーブルクラッシュ
・パールハーバースプラッシュ
これを順番にこなしていく姿が、夢をどんどん叶えていってるように見えて感動的ですらあった。
デスマッチで感動ってもういちばん最高のやつじゃん。
もう自転車のったまま階段を降りていくのとかアートだよ。
あの葛西純が噴きだして笑ってたし。
ちょっと伝説。これハイパミ伝説。

○小橋マリカ&才木玲佳 vs アズサ・クリスティ&沙希様
ちょっとがっかり。
わりと無敵だった美威死鬼軍が(あずにゃんとはいえ)ドロップキックで決着ってなぁ。
マリカとアズサのキャラ変によるわりと無理矢理のプッシュがあって、
そこでタイトルマッチまでたどり着いたんだけど、
元々のプロレスの弱さが露呈していて、プッシュだけじゃどうにもならないように見えたカンジ。
少し前のマリカvs沙希様戦でマリカの覚醒があったかのようにみえたけど、
そのあとの尻つぼみな感じで来てしまったのがなぁ。
チョークスラム的な新技があったけど、不発だったのはミスなのかどうだったのか…
プロレスって難しい。やるほうもみるほうも。

○山下実優 vs 辰巳リカ
平成の飛龍革命として並々ならぬ覚悟でこの試合に臨んだ辰巳リカさま。
立ち振る舞いや表情がどこを切り取ってもぞくぞくする佇まいで終始震えて観てました。
リカさまが負けるだなんて微塵も思っていなかったし、絶対に世界が変わるものだと信じてた。けど。
でも東女のエースの壁は厚かった…本当に悔しい。
ふにゃふにゃだったケンドーリリコがここまでかっこよく成長したのは素晴らしさしかない。
その成長のストーリーを見守っていくのが東女のいいところの一つなので、
辰巳リカというレスラーは東京女子プロレスの最高傑作のひとつだとおもう。
まだ頂点に到達していないはずなのでこれからのストーリーも楽しみでしかたない。
次のチャンスをずーっと待ちます。ずーっと応援する。
試合自体は本当に見ごたえあってよかったと思います。
雪崩式ドラゴンスクリューとか超よかった。
山下さんもがっちり受け止めて、しっかり蹴り倒したのはマジエース。
ドラゴン殺法を極めて行ってほしいけど、あと一枚足りなかったのかなー。
徹底した足攻めと足四の字、ドラゴンスリーパー。
あとはエンジェルアタックの説得力かな。ドラゴンスープレックスとか使えたらな…

歴代王者が山下、優宇、坂崎、才木、山下。
チャレンジャーが中島2、辰巳3、まなせ、黒音…かな。あといたっけ。瑞希か。
次はプリンセスカップの優勝者と後楽園ホールかな。ふむ。
坂崎山下のカードがまだか…それかなぁ。

革命のあとの新しいセカイ

2018/4/8
東京女子プロレス「春になったら春日部に行こうよ、仲間も一緒して!」

○ミウ&ラク vs ヒカリ&ヒナノ
ここ最近では久しぶりのアプガプだけのタッグマッチ。
デビュー戦のイッテンヨンに比べて動きはよくなってるはず。
ラクさんのプレーンチョップが先日たまたま見た馬場さんのチョップのオマージュにちゃんとなってた。
晩年の馬場さんは直立したままのチョップなんだけど、
全盛期は飛び上がってのチョップなのねー、って感心していたタイミングでした。
河津掛けもそうだし、参考にするのが馬場さんって渋いな。誰の趣味なの。
イッテンヨンではミウさんがヒカリさんからタップを奪ったけど、
ヒカリさんはもうこの4人の中では簡単に負けないステージにあがってしまったわね。

○瑞希&伊藤麻希 vs のどかおねえさん&上福ゆき
おねえさんのいつものマイクでの「えへへ」と、
ピンポンパン体操の独自の踊りとその踊ったあとの舌をぺろんちょと出すかみーゆさんに萌え死んだ。
この中で確実にプロレスが出来るのはみずぴょんすで次がおねえさんかな。
アクアマリンで決着がつくのはなんか久しぶりに見ました。
あとおねえさんのマッケンローがわりとドスンと決まってぐっときた。
伊藤ちゃんさんとかみーゆがどっちも言動がサイケなので、
噛みあってないようで噛みあってて好きな空気感でした。
「普通だよ」というほうも言われてすーっとコーナーから降りるほうもなんか漫画。

○中島翔子 vs プリシラ・ケリー
やー、いい試合だった!
プリシラケリーがわりとハードヒットだったのがよかった。
がっちり正統派なプロレスしてたなぁ。
東女?女子プロレス?ではなんか新鮮な感じがしました。
ベタなバックドロップとかなかなかない気がする。
海外からの選手ってそういうオーソドックスなプロレスってないイメージでした。
オーソドックスというか…なんていうんだろうか。まあ、プロレスリング。
そういうプロレスが出来るのは東女では翔子さんがトップクラスだし、
なんかいい相手が見つかったねぇ、みたいなうれしさがありました。
本人も楽しそうだったし。顔をぺろぺろされてたけど。
久しぶりに翔子さんがトップ戦線でシングルを闘うところがみたい。
プリンセスカップまで待たないと駄目なのかな。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 優宇&ハイパーミサヲ
またハイパミ先生の問題作が…
クレヨンしんちゃんの街で名探偵コナンのネタという暴挙。
凄いぜ、ハイパミラーニング。
試合前だけじゃなくて試合中もぶっこんできたのが最高でした。
優宇さんがちょっとメイン路線から外れている気がするのは気のせいかしら。
美威死鬼軍はー、どうだろう。
前日もそうだけど、沙希様がサポートに回っているのが気になる。
なにかの伏線だったらいいのだけれども。

○才木玲佳 vs 小橋マリカ
マリカ教育マッチ。
ジャックハマーを受けたのが感心ポイント。
どうしても力の差はあるので、攻防の流れではなくて、
どちらかがどちらかの技を受けあう、というビシバシした試合になるのね。ふむ。
流れがあったわけじゃないので派手な試合展開ではなかったけど、
教育マッチとしては正しい気がする。
マリカさん、がんばって!という気持ち。
れいたんは舌打ちをしながら試合をしているのが気になりました。
気のせいかしらね。どうかしら。

○山下実優&坂崎ユカ vs 辰巳リカ&黒音まほ
やー、もう試合とかどうでもよくて、飛龍革命ですよ。
うわー。すごい…ちょっと泣きそうになった。
尊い…
本物の飛龍革命なんておっさんがちょろっと前髪に鋏を入れたぐらいだけども、
こっちの飛龍革命はガールが自慢の黒髪ロングにがっつり鋏を入れるというね。
そんなの本来ならやっちゃ駄目だし、本来じゃなくてもやっちゃ駄目でしょ。
プロレス的に最高!本当に最高!っていうのはわかるんだけどもさ…
ちょっと東女を見てきていろんなことがあったけど、
この飛龍革命が一番胸に刺さった感じです。
正直なところ、辰巳リカさまがかっこよくなったとはいえ、
山下実優さんは強い。エース。
まだリカさまが勝つ光景とかが頭に浮かばないんだけど、
絶対に勝って欲しい気持ちでいっぱいです。
新しい世界がみたいぜ。

後楽園の全試合が発表。
ちゃんとテーマがあるのがPOP、POPタッグ、パミ葛西。
ユキちゃーんデビュー戦、DoLのタッグ戦があってそれぞれの相手チームが発表。
あとは伊藤ちゃん里歩とまなせゆうな復帰戦。
ちょっとタイトルマッチ以外はストーリーがあまりなかった感覚。
みずぴょんすが6人タッグに巻き込まれるのがちょっともったいない?
それでもなんでも期待値はどの試合も高いのでわりとベストな組み合わせ。
ユキちゃーんがどれくらい出来るのかがめちゃくちゃ気になります。
そのへんもひっくるめて全部たのしみ。

いい子と破天荒とぺろぺろさん

2018/4/7
東京女子プロレス「春になったら王子に行こうよ、仲間も一緒して!」

○坂崎ユカ&ヒナノ vs ヒカリ&ラク
がんばれ、アップアップガールズ(プロレス)!という気持ち。
ユカっち先生の背中を見て、みんな個性をどんどん出して行こう!って意図だろうな。
授業中は余計なおしゃべりはいけません…ってわけじゃないんだから、
名前を呼ぶだけじゃなくて、いろんな声をだして行ったらいいんじゃないかしら。
みんなまじめないいこだなぁ…
ラクさんは本人は本当に真面目にやっていて全力なんだろうけど、
発音?発声?の感じでなんかふにゃふにゃに思えちゃうのもったいないというかかわいそうというか…
がんばってるのはわかるんだけども。

○優宇 vs ミウ
まじめないいこ、の最たる例がミウさんな気がする。
アプガプに破天荒な子がいないなぁ、そういえば。
ミウさんはパワーが売り、とのイメージなのですが、
流石に優宇さん相手だとそれもなかなか発揮できない感じ。
でも、逆水平を受けに行ったりタックル合戦に行ったり、
負けてないぞ!というところをみせていたのがとてもよかったです。
カナディアンバックブリーカーは流石に優宇さん相手にはきつすぎた!
もうちょっとプロレスに慣れたらいいのかな。

○中島翔子 vs 伊藤麻希 vs のどかおねえさん
黄色と赤の3WAY覇権争い。
なんかもう漫画みたいだった。
小さいけどテクニックのある翔子さんとおねえさん。
そこに元々のキャラクターが強すぎる伊藤ちゃんさん。
どたばたころころとめまぐるしく動いていて見ていて飽きない試合でした。
やっぱりその中では翔子さんのテクニックが光る。
ふたりまとめて丸め込むのとかなんかすごい。
それにしても伊藤ちゃんの膝が心配ね…

○辰巳リカ&黒音まほ vs プリシラ・ケリー&ハイパーミサヲ
プリシラケリーさん、お綺麗…
そして謎のぺろぺろさんキャラだった。
が、相手がゾンビだったのでぺろぺろがカオスだった。
そして尻に噛みつくムーブがあるんだけども、
その相手がリカさまでこれまたカオスだった。最高か。
はるばる海を渡って来て、どんな選手がいるのかわからない状態だったのに、
自分の特徴である部分をがっちり受けることの出来るレスラーが待っていたって奇跡よね。
イメージだけど、海外のレスラーでキックを主体にするのっていない気がして、
それも女子だと…どうなんだろう。いるのかな。知らないだけで。
だもんで、なんとなくケリーさんは新鮮な感じでした。
まほさんとの相性がめちゃくちゃよさそうだったし、
試合でも試合後もキャラが噛みあっていたのでこのふたりの決着をどこかで見てみたいです。
そしてハイパミさんがまた問題作。
HMJでたまたま路上プロレスをみて、プロレスラーになろうと決意をし、
その一年後に実際にHMJの路上プロレスに出て(間接的ながら)初勝利をあげる。
そのヒーローのストーリーがすごい好きなんだけど、
それに続きがあるだなんて胸熱すぎる。
大社長の登場は読めたけど、その先の葛西純は全く想像もしてなかった!
やばい。さいこう。めっちゃたのしみ。
パミさんが生きて帰ってこれますように…

○沙希様&アズサ・クリスティ vs 瑞希&上福ゆき
敵にも味方にもぶん殴られるかみーゆ最高。
みずぴょんすとかみーゆさんのタッグは東女でも可愛さクライマックスだわー。
そのかみーゆさんはプロレス的にはまだまだなんだけども、
ビッグブーツなどでの時折見せる見栄えのよさはほんと期待値高い。
沙希様とかみーゆのマッチアップでのリング上の華やかさがすごかった。
これはいままでなかった気がする。女子プロレス全体で見ても。
モデルやアイドルがプロレスをやるのはいろいろ意見とかあるんだろうけど、
見ていて美しいなー、って思わせるのであればそれはいい一面なんじゃなかろうか。
みずぴょんすも結局デビル瑞希として弄られるのが定番になりつつあっていいと思います。
そんで気になるのは最近ずーっとアズサがフォールを取って勝ってるのよね。
教育期間であるのはわかるんだけど、なんとなーく気になる。いいかわるいかは別として。

○山下実優 vs 小橋マリカ
マリカ教育マッチとはいえ、シングルでメインを張るのはすごいと思います。
いいとおもいます。
個人的にもやっとしてた「よっしゃいくぞー!」からのエルボーラッシュは、
出しはしたけど、あの打つ前に手をくるくるしながら走り回るのをやめて、
そのままラッシュかけていたので、いいやりかたに着地したなー、としっくりきました。
いいとおもいます。
打撃も投げも絞め技も全部受けて頑張って耐えていたのでなかなかぐっときました。
気持ち云々で持って行けるのは負けないこと、だと思うので、次は勝つことを考えるのかな。
美威死鬼軍に勝つために…沙希様を追い込んだのは…フロントチョークか。おお。なるほど。
そんで今回のフィニッシュはフォールじゃなくてギブアップだったのかな。と邪推。

後楽園前の王子でストーリーが動いたのはパミ先生のマイク。
両タイトル戦はいいとして、もうひとつなにか動きがあって欲しかったなぁ。
でも王子は狭くて楽しいので楽しかった。

キミはいい目をしている

2018/3/21
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら板橋に行くだけさ!」

オープニングで愛野ユキちゃーんから大切なお知らせ。
ユキちゃん、リングアナを卒業してしまうとのこと
(学生さんだし学業が忙しいのか別の進路が決まったのか…どちらにしろさみしい…)。
卒業してプロレスラーになるって
(すごい!一度あきらめたけどもう一度チャレンジするのはすごいこと!おねえさんと同じになれるね)。
デビューは今度の後楽園で試合はタッグマッチだそうで
(あー。どうせパートナーはあの人でしょ…?)、
の流れからのどかおねえさんが登場した時の会場内の「やっぱりおまえかー!」が最高でした。

○のどかおねえさん&ヒナノ vs ミウ&ラク
アプガプロレスのアイドルチームにのどかおねえさんが加わった試合。
うーん…なんかひとつひとつの動きに注文をつけたくなる厄介客になってしまう…
あらかじめ決められた動きしかできないので、
段取りがわからなくなるとストップしてしまう。
プロレスがどうせやらせでしょって言われちゃうのって、
そういうあらかじめ決められているっていう部分が露呈してしまう時に言われるので、
もっとちょっと自分の動きが出来るようになったらいいな、という気持ち。
なんか試合中にできなかった部分で笑いが起きるようじゃ駄目だよなぁ。
もう本当にちゃんと練習しているのか心配だし、
フィジカルな練習だけじゃなくて、プロレス自体のことを勉強してくれないとー。
そういうのちゃんとしておかないと怪我しちゃう。
と、言っているそばから紫が怪我したしー。ほらー。いわんこっちゃないー。

○瑞希 vs ヒカリ
で、たぶん練習量は他の子たちと同じだと思うんだけど、
これだけ差が出てきたのは本当にセンスと気持ちの問題だと思ってる。
ヒカリさんはいずれ東女の上位まで行ける気がする。
相手のみずぴょんはキャリアももちろん実力もあって、
格下相手にもいい試合が出来るのはさすがの一言。
ジャパニーズレッグクラッチホールドをジャパニーズレッグクラッチホールドで返したのは最高。
ヒカリさんのいいところは試合の後半になればなるほど粘り強くなるところ。
あれだけニアフォールが続くといい試合になる。いいとおもいます。

○優宇 vs 上福ゆき
東女の問題児であるところの上福ゆきさんですが、だいぶよい。
プロレスとしていいかわるいかは別としてもうめっちゃおもしろい。ツボる。
すげー技もってっからね、と言って優宇さんのパンツの色を発表するのわけわかんなくてよい。
フェイマサーが簡単に決まらなくなってるのは気になるところだなー。
あとはプロレスを覚えてほしいです。はい。逸材だよー。
で、優宇さんが一年目の勢いからちょっと失速している気がする…
柔道をベースにして強さを見せてきたけど、
その頃もプロレスできてる?っていうのは疑問点で。
じゃあ、いまもプロレスになっているか?といえばそうでもない気がする。
パワーはあるし、もうちょっとプロレス的なことを覚えてくれたらなぁ、と。
うーん。

○辰巳リカ&黒音まほ vs 才木玲佳&中島翔子
どらぼんvs筋肉大怪獣。
れいたんの華がハンパない。
実力者だらけのタッグマッチなので見応え十分すぎました。
翔子さんがリカさまに619をぶつけてそのままロープにひっかかってるところに、
まほさんがダッシュしてスライディングジャーマン決めるのとか快感以外の何物でもなかった。さいこう。
どらぼん…というかリカさまの好きなところはその謎の狂気性で、
言葉じゃ表現できないなんかすごいちょっとだけズレてて狂っててさいこうなんですよ!もー!
翔子さんは正規のタッグチームじゃかったけど、
本当にこの試合はずーっと見ていたいタイプのやつだった。よかったよかった。
…というかこれは両国のアンダーマッチの前哨戦でもあったのか。なるほど!

坂崎ユカ vs ハイパーミサヲ
これがセミ、、
って序盤は思っていたんだけど、よくよく考えてみると名作だった。
当然、ハイパーミサヲさんの世界観ばかりが十二分に発揮されていたわけですが、
そこにユカっちが強いユカっち…に加えて魔法少女という部分が表に出た試合。
abemaでの両者リングアウト20カウントっていう前置きがあって、急遽30カウントまでOKに。
もう、この試合、リングアウトで決着じゃない…って思わせおいて、うん。まあ、結果は…
場外カウントで木曽さんが「トゥエンティースリー!」とか言い始めたあたりでもう空間が歪んだ。
パミさんだけじゃなくてユカっちの世界、
例えば場外マットで簀巻きにするやつは大阪でおねえさんとやったやつで、
そういう復讐を兼ねているのはとてもよい。
あとおかしのリュックとか一生懸命作ったんだねぇ、パミさん…とか思ったら泣けてくる。
結果は両リン。はい。ですよねー。

○坂崎ユカ vs ハイパーミサヲ
延長試合を行うまでのTKにふたりして頭をさげるくだりが最高だった。
パミさんとTKって仲いいよね…
で、ワンカウントマッチになったけど、
この試合形式は以前のプリンセスカップでパミさんは翔子さんから幻のワンカウント勝利があったので、
もしかしてユカっちに勝っちゃうかも…って思ったけど。はい。ですよねー。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 山下実優&小橋マリカ
マリカの急襲から始まった試合は、
対抗戦のような殺伐とした雰囲気がずーっと続いておもしろかった。
そういうのわくわくする…!
で、マリカのかわいらしいという部分を取り除いたプロレスはわりと好きです。
レッグドロップを落とすシルエットがなかなかよい。
ただ急造チーム、そしてエース山下が混ざっているチート状態では勝てないよなぁ。
しかたのないところではあるけども…
美威死鬼軍のいいところは沙希様のどこか抜けている憎み切れない可愛げなんだけど、
そのよさを活かすのはおつきのパートナー次第で。
それを考えると愛さんのレベルの高さがハンパなかったんだなぁ、と。
初期の美威死鬼軍は本当に名作だった。
キャラ変やキャラ偏向の流れになると好き嫌いが出ちゃう。
あずにゃんのセリフ回しがなんか無理してるようでにんともかんとも。
それがいいところでもあるんだけどねー。
そして沙希様の一言が全てを物語っていて、
もっと早くから本気出せばよかったのにね、マリカさん。ドーナツばかり食べてないでさ。

で、次はれいたんとマリカのタッグで挑戦。
マリカの連戦はどうなの?とは思うけど…まあ、いいのか。
れいたんさまには次の後楽園でなんいもない試合をさせるのは申し訳なかったのかな…
これでストーリーとかでなく、本当に筋トレして鍛え上げられたマリカが出てきたら最高なんだけど。
はてさて。

終わらなかった世界

2018/3/10
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら横浜に行くだけさ!」

○中島翔子&ラク vs ヒカリ&ヒナノ
もうなんかアプガプは見ていられない…練習する時間は取れてるのかな。
黄色の子はおそらくおとなしい性格の子だもんで、
攻撃に全て遠慮がありすぎる。
プロレスなんだから思いっきり殴らないとだし、思いっきり殴られないとだよ。
さすがの翔子さんもフォローが大変そうだったし、
ちょっと雰囲気に飲まれてもったいないところも多かった…
注目のヒカリさんは前半は段取りを間違えたりしてぐだぐだだったけど、
後半はよかった。
試合の流れの中で気持ちを出し始めているんだろうけど、
序盤からもっと自分が出せる域まで行けたらいいなぁ。
他の子はもう難しいんじゃない?
難しいというかもうちょっと経験をつまないといろんな意味で試合が怖い。

○坂崎ユカ vs のどかおねえさん vs 上福ゆき
たぶんこの日一番のどよめきがあったのって上福さんの蹴りだった気がする。
上背もあって足もながくてスタイルもよくてお綺麗で見栄えがすごい。
華がある…とはまだちょっと違うんだけど、
見栄えがするのは持って生まれたものだし、
これでプロレス脳と身体能力がついてきたらすごいレスラーなんじゃなかろうか。逸材感ある。
プロレス脳的な話だと、といいつつ、お芝居的になるんだけども、
おねえさんのリアクションというかアクションというか、
その反射神経がすごい。首絞められて「うー」の間とか最高だった。
試合自体はユカっちの独壇場で縦横無尽すぎたけども、
おねえさんもかみーゆもそれなりによかったとおもう。
かみーゆがユカっちの足関節をキメたのは謎だったけども。
このメンツだとどうしてもDDTグループらしいゆかいな試合展開になったけど、
かみーゆがしゃべれるようになっててうまく話をまわしてたのがよかった。
ずんずんずんずんずんずんどっこ。

○辰巳リカ vs 伊藤麻希
伊藤ちゃんとリカさまの謎の共鳴がおもしろすぎた。
伊藤ちゃんはわかりやすく頭がおかしいんだけれども(ほめてる)、
リカさまは言語化できない謎の頭のおかしさがあってそこがぞくぞくするほど好き。
結構無茶なことを平気でするし、笑いながら打撃を受けたりして狂気ある。
伊藤ちゃんは確かにプロレス脳としては東女のトップクラスにいると思うんだけど、
実際の試合内容としてはまだまだなところがあって、
それをリカさまが上回っていた展開。
まさかあのリカさまが…という気持ちがある。
なんとなーくだけどヘッドスプリングで起きようとしてばたばたしていたイメージが残ってて…
すごいなぁ。人ってどこまででもかっこよくなれるんだ。

○優宇 vs ハイパーミサヲ
のの子さんが卒業したことによってハイパミさんの文系プロレスとしての威力が大きくなってきた。
元々からパミさんのマイクを楽しみにしていた勢にしてみると、
よっ!待ってました!みたいな気持ちになる。
そして意外とむちゃくちゃなことを言っているわけではなく、地味に正論だったりするのも興味深いトコロ。
ブレイツが美威死鬼軍に挑戦を表明した時もマイクでしゃべっているのはおねえさんだけで、
優宇さんは睨みを利かせているだけだったりしたので、
言葉の反射能力というか、確かにマイクの重要性は上げたほうがいいことはいい。ごもっとも。
流石ハイパーミサヲさん。だけど試合はまあ、そうなりますよね…という気持ち。
でもハイパーミサヲさんの強さはプロレスでなんて測れないのだよ。
何故からヒーローだから。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 瑞希&小橋マリカ
プロレスの「プロレス的」と言われる部分にはいいところもわるいところもあって、
自分が好きじゃない部分は会社による推しレスラーがはっきりするところ。
底上げという意味では、なんらかの役割を与えてプッシュをし、高めていくっていうのが重要だとわかるが故に、
そういうプッシュがある、っていうのはしかたがないよなぁ…と思う反面、
うーん。プッシュが過ぎるな…って思う時がたまにある。
キャラ変が唐突すぎる場合がそれで。
今回の美威死鬼軍のストーリーは最初はあずにゃんのレベルアップが主軸かと思っていたけど、
実はマリカのレベルアップが主軸であった、と。
確かにあずにゃんとおねえさんで最弱決定戦はしたけど、さらに下にいたのがマリカだもんねぇ。
こういうプッシュは確かにしかたがないのかもしれない。
で、もう一つのプッシュの問題点は、
おそらくこのメンツでプロレス的に一番強いのは瑞希。
でも、試合を決めたのはアズサマリカ間でアズサが獲った、と。
そういうストーリーありきだとちょっと気分が萎える…
けども、それ以上にマリカが頑張ってるのでまあいいか、という気持ちです。
あとみずぴょんかわいい。

○山下実優 vs 黒音まほ
やー。問題作だった。素晴らしい気持ちになった。
東女唯一無二の怪奇派レスラーである黒音まほさんがタイトルマッチでどういう試合をするのか。
他のレスラーたちとの明らかな違いを出すためにどうするのか。
結果が椅子を持ち込んだハードコアだった。
流石の世界観…
椅子を片手にもった佇まいの美しさよ。
ともすれば凄惨なことになる椅子というツールだったけれども、
椅子にかました状態でのネックブリーカーと椅子での殴打。
その返しとして椅子にボディスラム気味に落とされるゾンビ。
やったらやりかえされる。お互いの受けの美学のようなものが垣間見れてすごいよかった。
試合前の「世界を終わらせる」という宣言に妙な説得力と、
現実に世界が終わってくれるんじゃないかという期待感。
どらごんぼんば~ず最高だな、本当に。
でも、冷静に考えると本当に凄いのはエースの山下さんだよね。
こういう試合を構築できて納得の勝利って普通じゃできない。すごいわ…

日本のヒール

2018/3/3
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら成城に行くだけさ!」

○坂崎ユカ&ラク vs ヒナノ&ミウ
がんばってるよね!と褒めるのは簡単だけど、
黄色い子が弱弱しくえいえいしている印象がなんかすごい。
や、がんばってるよ。がんばってはいるんだけど…
ピンクの子もパワーはあるんだから、動きに個性というか、
硬さが取れて来たらもっとよくなる気はするんだけどなー。
プロレスって自由でなければ駄目だろうし、
そんでもってお芝居じゃなくて格闘技ってところを魅せてほしい。
ユカっちはこの中に入るとそりゃ別次元。
アプガプの子たちは表現力とかを学び取って欲しい気持ち。

○辰巳リカ vs ヒカリ
やー、ここに来てヒカリさんが一気に抜け出した。すごい。
アプガプの中でプロレスが好き!って気持ちを一番読み取れるのがヒカリさんですし。
まだ不器用ながらも全力で自分を出そうとしているのは伝わってきました。
あのダメダメな衣装を投げ捨てたのはぐっときました。
なにが違うんだろうな、こういうの。
プロレスが好きか嫌いか?楽しんでるか楽しんでないか?
リカさまは先輩風をびょーびょーに吹かしていて最高だった。
上手く説明できないんだけど、どこかなんか狂ってるよなぁ。
いいわー。めっちゃいい。世界観って大切。

○中島翔子&ハイパーミサヲ vs 伊藤麻希&上福ゆき
ちょっと名作すぎた、この試合。
風紀委員組と問題児組の対戦になったんだけど、
問題児組の自由さがすごい。特にかみーゆの自由さがすごい。
パリピとはまた違う現代っ子的なチャラさを試合にどばーっと持ち込んで、
試合中に着信があったり、インスタ更新とか謎のムーブですよ。
そこにからんでくる伊藤ちゃんの狂気。
ぐちゃぐちゃすぎる…大好き、こういう試合。
翔子さんが安定して巧い。見ていて安心する。

○山下実優&瑞希 vs 黒音まほ&小橋マリカ
前哨戦。ソンビ大暴れ。
黒音さんには動きの中での打撃技ってのがない気がして。
山下さんだったら蹴りだろうけど。
あとグラウンドのイメージがない。
予測不能な世界観がいいところでもあるし、
スピード感もあるよなぁ。おー。
マリカさんは前回の沙希様戦で魅せた強さみたいなのが残ってた。
けども「よっしゃいくぞー」で脱力はまた復活してた。
ペチペチではなくなったけども。
みずぴょんすはちょっと違うレベルにいるかなー。
上手いよなー。
気がついたらトップロープに登ってて視界に入った時には空を飛んでるってやばい。
タッグ屋たるゆえんなのかしら。
で、正直なところ、山下黒音戦のイメージが全く沸かない…
悪い意味ではなく、なんとなーく想像できないというか。
だもんで期待しかない。
ゾンビが世界を終わらせるのをめっちゃ楽しみにしている。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 優宇&のどかおねえさん
感情がそう出るわけではない美威死鬼軍と感情むき出しのブレイツ。
いいバランスのぶつかり合いだった気がする。
序盤のおねえさんがつかまる展開と、フィニッシュでもおねえさんが受ける展開と。
シスターとおねえさんのストーリーがうっすら残ってるのがよかった。
ただお互いがお互いの技を受けあって、お互いを引き出しあってた印象。
そういうプロレスってある。
シスターは正直まだいい動きというわけではないけど、
主におねえさんが技を受けてくれたからよく見えていたんだろうし、
おねえさんが技をすべて出し切って、シスターがそれをすべて返したっていう、
「もうおねえさんに技が残ってない…」っていう悲しみがあふれ出たのすごかった。
プロレスってレスラーとして強いほうが勝つわけじゃなくて、
勝ったほうがプロレスとして強いっていう典型的な試合だったんじゃないかしら。
美威死鬼軍は客のヒートをめっちゃ勝っているいいヒールな気がしている。
入退場で手拍子がないのはびっくりした。
まあ、そうか。ヒールだもんね。ってなった。
めっちゃ腹は立つけど、感心しちゃう。
負けてほしいけどいろんなものに負けないでほしい。

が、次の挑戦者としてマリカさんが来たのはどうだろうか。
小橋アゲの流れはこのためか!となってしまった。
そしてここでベルトを持っている山下さんがパートナーっていうのはなー。
まなせさんがいればまだ…という気持ち。