月別アーカイブ: 2018年10月

ひそやかに潜む悪意

2018/10/30
DDT「DDTドラマティック総選挙2018開票イベント」

○樋口和貞 vs 島谷常寛
ノッブ入場時にいつものノッブのかわりに、
カリスマがダムネの看板を片手にリングまわりを猛ダッシュしたのがハイライト。
しかし島谷はシングルさせるといい試合をするなぁ、と。
徹底した足攻めムーブを確立して、
説得力のあるフィニッシュを開発したら上にいけるんじゃなかろうか。
参考にするモデルはエルリンダマンなんだろうな。
この前のシングルも会社としてもそういう意図だったんだろうな。と。
ダムネーションのみなさまの介入がわちゃわちゃしてて、
楽しそうでめちゃくちゃ和む。
ゆるふわヒールユニットすき。

○梅田公太&MAO&上野勇希 vs 勝俣瞬馬&渡瀬瑞基&飯野雄貴
元DNA勢が勢揃い。
この中ではMAOが一歩抜けた印象にやっぱりなりました。
技の確実性もあがっているし、余裕と魅せ方もよさありました。
団体としての期待値がわかりやすく表れているなぁ。
いい舞台を与えられてスポットライトを浴びたら、
そりゃ伸び率もあがる。プッシュって大事。
その他のメンツは、
飯野くんはまだキャリアも浅いのでいいとして
(よくないけど。まだパワー系の手前の猪突猛進型)、
渡瀬が非常によくなって来ている印象。
入江くんの後ろについていた時はなんでそこにいるのかわからなかったし、
後ろなので控えめな活動だったし、わけわかんないスーツ着ていたし。
その呪縛から抜け出して、個を出せるようになったんだろうな。
ただ熱が伝わってこないのでその辺がどうにかなったらいいのにな、と。
芸人なのほぼ忘れてるよなー。
芸人っておもしろいこと出来るわけじゃないんだね。
梅ちゃんは怪我が心配。テーピングすごかったし。
無理しないで欲しい…
上野くんは華やかでセンスがあるのでそのまま伸びて欲しい。
華やかさとセンスってあとから身につくものじゃないので、
既にそれを持ち合わせているのは強み。
あとはなんかいいステージを用意してあげて欲しい。
DDTがそれを出来そうにないのがつらい。
勝俣さんは特に印象が残ってません。

選挙ね…
ユニット部門。
実質、酒呑童子とダムネの一騎打ち。
だって他のユニットってあってないようなものだったり、
出来て間もないものだったりで、
いまのDDTがユニットってあってないようなものとして存在しているイメージ。
会社に解散を勧められたりしたユニットが1位を獲るってのは、
DDTの運営がいかに見る目がないか、ってことな気がする。
民意をとにかく読み違えてるんだろうな、いまのDDT。
今回はとにかく高梨さんが頑張ったのがこの結果につながったんだな、と。
両国の自主興行がデカい。あとでもう一回同じこと言うけど。
個人的にはユニット票を全て酒呑童子にぶちこんだのでこの結果はめっちゃ嬉しい。

個人部門。
とにかく伊藤ちゃんが3位ってのが悔しくてもやもやして。
一番ひっかかったのが彰人さんの
「中間発表でDDTじゃない人がぶっちぎりで1位だったことが嫌で」って発言。
あ、彰人さんは自分のための選挙じゃなかったのか。って思ってぐっさり刺さりました。
途中で「1位になりたい!」って思ったのは理解できるけど、
伊藤ちゃんへの敵意だった、ってのがショック。
たぶん伊藤ちゃんを1位にしたくない意思みたいなのが多くの人の心理にあって、
中間発表で上位3人のどれかしか圏内にない状況で、
決まった推しメンがいない浮動票を持つ反伊藤ちゃん層は、
残りのふたりに票をぶっこんだのかも?って。
特に女性票が彰人さんに流れたの、か、な…という邪推。
伊藤ちゃんさんは後半に選挙活動的な発言を辞めてしまって、
特に「2位でもいい」という発言をしてしまったのが本当に響いた印象。
なんであんなことを言ってしまったんだろう。
そして言った後にぴたっと選挙活動をしなくなったんだろう。
伊藤ちゃんさんの「(伊藤ちゃんの)ファンは自分の姿とを重ねている(超意訳)」の話は、
確かにどこか頑張れていない自分を伊藤ちゃんに重ね合わせている部分が超あるので、
そこを理解していてくれたのは本当にうれしい気持ちになりました。
伊藤ちゃんさんへはリスペクトの気持ちが本当に強い。
自分の力で伊藤ちゃんさんを1位にできるとは到底思えてないけど、
それでも個人のそういう気持ちの積み重ねだから。
だから1位にしてあげられなくてごめんなさいという気持ち。
そりゃまあ、3位でもすごいことだけども!
結果的には3位でも総選挙的には大事件だよ。
KO-D挑戦は露と消えてしまったけども、3位と4位の一騎打ちでお願いします!
伊藤麻紀 vs HARASHIMA待ったなし!
1位の高梨さんは嬉しい気持ちはあります。
両国での自主興行がデカい。
プロレス的に実力者であるのはもうみんなわかっていたし、
いまのDDTに薄い、体育会系としての本当のプロレスがみたいファンが多かったのでは?と。
選挙のなかでそのあたりも高梨さん自身もはっきり発言しているし、
この結果にはすごい納得です。
高梨vs佐々木のKO-D戦って絶対に面白い。めっちゃみたい。

東女派の自分にとって、同じグループ内なのに、
総選挙では東女勢は排除されていて。
でも、伊藤ちゃんの立候補はありで。
数年前の東女込みでの総選挙の結果が、会社としては面白くなかったんだろうな、と。
だからその次の年からDDT本戦のみになったんだけど、
それは逃げたんだよね?としか思えなくて。
DDT本体より東女のほうが人気あったら困るもんね。
東女の興行が選挙対象でもないにもかかわらず、伊藤ちゃんが3位という結果なのは、
東女のオタクたちの総意でもあると思い込んでいる所存。
来年はなんだか総選挙ないんだろうな…
やるなら最終年と銘打って、関連グループ団体すべてを対象にして開催してほしい。
逃げんなよ!という気持ちです。

出張暴君、グラウンドをめぐるあれこれ、終わらない茶番

2018/10/28
DDT「DDT LIVE! マジ卍 後楽園ホールスペシャル!!」

○彰人&勝俣瞬馬 vs アントーニオ本多&樋口和貞 vs 大鷲透&平田一喜 vs 坂口征夫&高梨将弘
結局T2ひ~的な試合になってしまい、オープニングマッチだなー、って。
ハロウィンにちなんでコンプライアンスのおふたりが早変わりして出てきたのはよかったです。
全体的にめでたい感じでした。

○エル・リンダマン vs 島谷常寛
島谷選手のDDT本体でのシングルマッチって初めてかしら。
DNAで行うのであればメイン級になりそうないい試合でした。
ストロングハーツの存在意義が様々な団体の底上げということなのであれば、
確かに燻っていた島谷選手の頑張りが見られたのでとても嬉しい気持ちに。
試合だけじゃなくて試合前のマイクでのやりとりも頑張ってたー。えらいー。
島谷選手のウイークポントは身長にあるとは思っていて、
それと同程度の身長のリンダマン選手が、
あれだけ他の選手たちと違和感なく活躍出来ているんだから、
島谷選手にも可能性はある、ってことだよなぁ。
プロレス的な動きはいいのだから期待しちゃう。
リンダマン選手はいいレスラーだった。
いい試合を組んでもらえてよかったねぇ。

●高木三四郎&今成夢人&マイケル・ウルフ vs 大石真翔&スーパー・ササダンゴ・マシン&ゴージャス松野
大社長が謎にボディペイント。なんで大社長だけ…
サイバーエージェントはあまり信用していないので、
アンケートの結果なんて最初から決まってるんでしょ?的な結果だし
(本当にあのパーセンテージになったのかもしれないけど)、
タイキックありきの試合だった印象。
まあ鳥羽さんが見られたのでよかったです。
あとはまこりんの汎用性の高さよ…すごいなぁ。

○石井慧介&MAO&飯野雄貴 vs 上野勇希&梅田公太&渡瀬瑞基
渡瀬の謎スーツは結局なんだったんだろうか。まあ、それはいいとして。
若手組の頑張りが素晴らしかったこの試合。
みんなよくなってるー。
どんどん下剋上なり、上に噛みつくなりして欲しい。
梅ちゃんのマジ卍での推しごとを少し急いでしまったので怪我が心配すぎる。
上野くんはHARASHIMAさんの正当な後継者として育てていきたいんだろうけど、
ちょっと早めに前に出してあげたほうがいい気がしてる。
それこそMAOと対抗させていったらいいのでは?と。
竹下と遠藤のライバル関係みたいに。最近、それも薄れているけど。
だもんで、ここで負けブックを書かれたのは憤慨。
飯野くんはクイックネスが課題かしらね…

○伊藤麻希 vs 荒井優希 vs さくらえみ vs チェリー vs 瑞希 vs 赤井沙希 vs 上福ゆき
SKEの子を接待するための試合…
さらに伊藤ちゃんに花道を作ってあげる試合。
そこでなんにもないところからプロレスが作れるさくらさんの登場。
やー、すごかった。さくらさん。さすがカルトヒロイン。スーパーアイドルだわ。
チェリーさんはまあいいとして、
かみーゆと赤井さんをつなぐモデルという線。
赤井さんとさくらさんをつなぐ足の長さ。
さくらさんとみずぴょんすをつなぐ師弟関係。
みずぴょんすと伊藤ちゃんをつなぐ伊藤リスペクト軍団。
伊藤ちゃんと荒井さんをつなぐアイドル。
プロレスラーではない(もちろん練習なんてしていない)荒井さんにプロレスをさせるには、
ほうき相手でもプロレスの出来るであろうさくらさんが必要で、
それを見事に成し遂げたさくらさんには尊敬の念しかありません。
暴君ここにありだった。
なによ、さくぴょんってw
むりやりチーム作ったってこと?
そのさくらさんを(試合の役割として)フォローするみずぴょんす。
さくらさんとの絡みはここまでのキャリアを考えたら胸熱だし、
敗退した後に伊藤ちゃんのセコンドについて、
ずーっとリング下でリアクションを取っていたのは素晴らしさだった。
アイアンマンバトルトイヤルは試合中に王座が転々とするのが面白いと思っているので、
最終的に一度しか移動しなかったのは残念。
伊藤ちゃんの戴冠は嬉しい限りです。
荒井さんは流石のアイドルで表情だけでプロレスが出来ていた印象です。
佇まいがしゅっとしてて素晴らしかった。
でも次にSKEが来るときは雑魚じゃなくてエースを連れてきな、エースを。

○CIMA&T-Hawk&トアン・イーナン vs 高尾蒼馬&遠藤哲哉&マッド・ポーリー
STRONG HEARTSの素晴らしさしかなかった試合。
CIMA選手がちゃんとやられ役としてダムネ勢の技を受ける序盤の展開。
中盤以降、残りの二人にきっちり指示をだし、統制をとり試合をゴールに向けて構築する。
もうなんかこんなの見せられたらファンになるしかない。
立ち振る舞いすらも圧倒的に美しかった。
ダムネ勢は高尾くんさんと遠藤はまだ若手の部類で、
ポーちゃんが流石の試合構築だったのが括目ポイントでした。
ポーちゃん伊達じゃないわ。
結局、全てで上回ったSTRONG HEARTS。
全てで下回ってしまったDDT勢。
なんかDDTのプロレスとは?を考える時が来ているんじゃなかろうか。
これでなんも考えなかったらプロレス団体として先が見えてきちゃうよね。

○青木真也 vs HARASHIMA
Extream級のタイトルが何故両国大会で行われなかったのか。
その答えを見せられたような気持ち。
このがっちりとしたグラウンドの攻防は後楽園ホールの熱量がないと駄目だった。
わかりやすく言うと、両国は観客から遠すぎた。
Extream級の特徴である「ルールをチャンピオンが決めることが可能」という点で、
HARASHIMAさんのフィールドである「プロレスルール」を採用したにも関わらず、
青木信也のフィールドであるグラウンドで終始闘っていたのがポイントな気が。
それでもなんでもHARASHIMAさんのグラウンド技術は素晴らしいものがあって、
紙一重だった印象です。
実際にロープに逃げたのは青木選手のほうが先ですし。
最終的には落とされてしまったけれども。
見応えは非常にあって、DDTでこういう試合が出来るというのも評価が高いし、
こういう緊張感のある試合がもっとあるべき、というふうに思いました。
が、
プロレスルールを活かせなかったのはよくないことだと思う。
あんなにルールで揉めて、その揉め事がなんにもなかったように試合が行われて。
うーん。ストーリ的なおもしろポイントがあるのがDDTじゃんね、って。
HARASHIMAさんがこの形式で本気で試合に臨んで破れてしまって、
じゃあ、他に誰が勝てるの?こういう試合が出来るの?って思いました。
まあ、そこがExtream級のおもしろいところで、
試合形式自体で最終的にはなんとかなるんだろうけども。

佐々木大輔&石川修司 vs 丸藤正道&竹下幸之介
マジ卍とはなんだったのか?というのをずーっと考えていて、
竹下政権がしばらく続いたときに、DDTがつまんないと感じていたんだけど、
そのマイナスの印象が悪い意味でひきずっていたのがマジ卍だという印象。
必要悪、みたいな。その表現も違う気もするけど。
竹下くんの人気のなさがなぁ。
サイバーエージェント配下になって会場に見に来ている人よりも、
インターネットのその先の人に向けて試合をしている印象が強くなっていて、
(誰のものかわからないけど)自己満足的なセンスのなさがあった感覚です。
カメラが致命的にリング前に立ちはだかっていいところが隠されるのもいらっとしたし。
カメラマン使うならプロレスに精通したカメラマンを使って欲しい。
この試合の印象に残ったのは俺たちの石川修司のテーブルクラッシュだしサライだし、
丸藤のトラースキックと不知火だしサライだし。
それはたまにしかみられないアリガタミの要素もあったけども、だ。
試合自体もドローでなあなあに終わったし。うーん。
センスって大切だよね、って思いました。
個々の攻防はよかったのはよかった。
まあ、試合結果云々は置いといて、よかった。

ディーノの記憶喪失の話はDDTらしさあっていいと思いました。
このままギミックチェンジでもいいし、
記憶を取り戻して男色キャラに戻ってもいいし。
どちらにしろちゃんと面白い話にしてくれたらそれでいいと思います。
記憶はなくしていたけど、KUDOさんのことは覚えていてくれたのは嬉しい気持ち。
いつまでも仲良くしていて欲しい。

マジ卍は結局のところ、終了せずにペースダウンして継続。
最初から既定路線だった。
でも、「マジ卍」って名前は変えて欲しかった。
サイバーエージェントグループになっていいことあったのかなぁ。
お金があってわけのわからないB級タレントを連れてくるなら、
その分いいレスラーのギャラにして試合してもらった方がよっぽどいい。

年間最大に不足していたもの

2018/10/21
DDT「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」

○島谷常寛 vs 5代目タイガーマスク(自称) vs 軍団ひとり vs マイケル・ウルフ vs モンスター・ハロウィン vs 星誕期 vs 今成夢人 vs 翔太 vs 伊橋剛太 vs ゴージャス松野
出オチの皆様方が頑張ってた!
まともなレスラーがノッブと翔太だけなのがアンダーマッチらしくてよかったです。
今成さんが両国で試合をしてポイズンが大音量で響いたのは痛快でしたね。
結局同じようなことをALLDOINでやるんだよね…

○坂崎ユカ&瑞希&中島翔子 vs 上福ゆき&山下実優&白川未奈
白川さんがなんぼのもんじゃい!という気持ちで見ていましたが、
そこそこプロレスが出来ていたのでちょっとだけ期待してもいい気がしてきました。
変なプッシュされないといいけども…
このメンツにかみーゆが混ざっているってのはなんだかすごくて、
エントランスのランウェイ加減と、
ドロップキック、ビッグブーツ、フェイマサーが大箱ばえするのがよかったです。
試合…というかマジラビあんずの3人が組んでしまうともうずるすぎて、
縦横無尽な動きはこの大会随一だったと思います。贔屓目抜きで。
唯一のマイナス…ではないか。気になったのは、
みずぴょんすのフライングボディアタックとユカっちの落下の違いが気になりました。
飛翔と自由落下。

○遠藤哲哉&高尾蒼馬&マッド・ポーリー vs 平田一喜&大鷲透&上野勇希
何故かタイトルマッチが少ない今大会。
その少ないうちのひとつ6人タッグがオープニングマッチ。
ベルトの価値を上げる!と獲得するチームが常に息巻く中、
結局、この程度のベルト…ってなっちゃうのかなぁ。
ユニット抗争を見直した方がいいと思う。
遠藤と上野ってこの先のエース候補だと思うから大切に扱って欲しいなぁ。
そしてディザスターボックス再結成の興奮はどこへやら…なT2ひ~風味よ。

○マイク・ベイリー&アントーニオ本多 vs 渡瀬瑞基&ジェイソン”ザ・ギフト”キンケイド
○奥田啓介&タノムサク鳥羽 vs アントーニオ本多&マイク・ベイリー
○中澤マイケル&松永智充 vs タノムサク鳥羽&奥田啓介
○KUDO&高梨将弘 vs 中澤マイケル&松永智充
○高梨将弘&KUDO vs 梅田公太&樋口和貞
この寄せ集めタッグの試合の意味とは?と高梨選手だけが疑問を呈していて、
確かに正式なタッグチームもいるにはいるけど、
とりあえず試合を組んでみました、みたいな感覚は否めない感じ。
ぬるぬるブラザーズの腕にローションを塗っての
「めっちゃ滑るよ!」のネタにつきあった奥田選手の懐の深さよ。
そのあたりで好感度がどんどこあがっていく奥田選手。いいと思います。
あとはすーっと梅ちゃんの復帰戦(だよね?)だったり、
キンケイドの日本最後の試合(だよね?)だったり、
しれっと流されたのが残念なネタが満載でもったいない限り。
試合は酒呑童子の連携の中でKUDOさんがぽいっと捨てられたのがよかったです。

○里村明衣子&カサンドラ宮城 vs 伊藤麻希&赤井沙希
伊藤ちゃんのための試合だった印象。贔屓目込みで。
気持ちだけじゃどうにもならないほどの格の違いを見せつけられて、
それでも立ち向かっていく姿を、東女を観ていない人はどう思って観ていたんだろうか。
プロレスの技術としてはレベルが低いけども、
立ち上がる姿がメッセージ、というのが彼女のいいところなんだけど…
自分は伊藤リスペクト軍団の一員なのでぐっときましたが。はてさて。
「世界一かわいいのはー?」と里村さん相手にやったってのはある種の金字塔。
で、その「世界一かわいいのはー?」をやり返したカサンドラがまたすごい。
仙女のふたりの攻撃はDDT側のふたりの動きより一歩早くて、
テンポが合ってなかった(仙女側がワンテンポ遅らせてた)のが気になって、
団体が違うとこうもギアが合わないのか…と少し切なくなりました。
里村さんは横綱過ぎて、伊藤ちゃんの逆エビに同じ技で返して、
単なるSTFで勝った(フィニッシュホールドを出すまでもなかった)のが考えどころ。
基礎的なレベルが違いすぎる。
プロレスが違うのかな。目指すところも違うのかな。
だったら仕方がないことだけども…

○エル・リンダマン&T-Hawk&トアン・イーナン vs 飯野雄貴&彰人&勝俣瞬馬
で、これまた外敵との対戦だけど、
この試合も、もう体つきからして異なるもので、
DDTのプロレスってなんだろう?って考えさせられました…
終始StrongHeartsの試合だった。
いいところあったかな。
両国で教育的な試合が組まれちゃうのか。そうなのか…
たとえStrongHeartsがヒールだとしても、介入があるとしても、
それに一矢報いることが出来たんだろうか。
完敗に思えた一戦。

○大畠美咲&大石真翔 vs ジョーイ・ライアン&ローラ・ジェームス
大畠選手は初見だったので、イメージがつかみづらかったけど、
結局はジョーイ&ローラの掌の上でプロレスをし、
ご祝儀的に勝ったのかな?という印象。
ちんこ投げ、まんこ投げ、おっぱいスープレックス、ちんこスープレックスと大放出。
なんとなく賑々しくめでたい雰囲気で終了。
ジョーイはたまにみると楽しくていいわね。

○アンドレザ・ジャイアントパンダ vs スーパー・ササダンゴ・マシン
やー、すごかった。これを観に来た!という感じでおなかいっぱいに。
パンダにパンダを被せていくのは想像もしていなかった…
さすがのササダンゴでした。
あれはもう「デカい!」というのを観て感じるしかないもんなぁ。
あと空気が抜けてまた膨らんでいく感じのONちゃん感ね。
とにかくこれは生で観られてよかったです。

○MAO vs 高木三四郎
とにかくベッドインかおりさんが登場したのが嬉しかったです。
いちファンから両国に立つまでに至った立志伝みたいな感動がありました。
あとやっぱり珍さまの登場は嬉しい気持ち。
欲を言えばエントランスをもっと頭からしっかりみたかった。
時間がなかったのはわかるけども。
アンドレザさんのアクシデントはなかなかのおもしろさで、
ああいう偶然起きるハプニングが多いのがDDTの魅力でもあるのかも。
衣装ケースが安全だけど派手に割れて見栄えがいいのも発明だなー。
しかしKO-Dタッグを差し置いてこの試合をやる価値はあったかというと疑問。
こういうハチャメチャなのは後楽園でエニウェアでやってくれた方が客との密着度が高かったのでは。

○入江茂弘&石井慧介 vs 坂口征夫&HARASHIMA
入江くん壮行試合。
この試合のためにHARASHIMAさんのタイトルマッチがなくなったのかと思うと、
不思議な気持ちはあるけど、
両国で送り出してあげたい、っていう団体の気持ちもわかる。
だからこれでいいのだ。
ハイライトとしては試合前のチームドリフ勢揃い。
ダムネ、ガンプロ、退団と道は分かれてしまったけれども、
ドリフ解散後もその関係性が継続されていて、最後に勢揃いを見せてくれたのはよかった。
試合自体はなんといっても征夫さんの散りっぷりの美しさ。
過去にHARASHIMAさんも同じ散り方をして漢気あったけど、
それに比類するぐらいの美しさだった。いいもんみた。

○CIMA vs 竹下幸之介
実質メインのようなレベルのこの試合。
壮大な教育マッチ。
体格の差を受けるための徹底した一点集中。
そして試合を構築するための一点集中。
CIMA選手の試合運びがプロレスのお手本のような展開で美しかったです
(でもそれはたぶん武藤の足攻め一点集中のプロレスが好きだからかもだけど)。
チームとしての介入もALLOUT勢の浮足立った感じも全て持っていかれていたのかも。
これはKO-Dをかけて試合が出来ない…こういうスペシャルシングルマッチが美しかったかも。
竹下政権が長く続いて、無敵感があったけど、
ベルトを落としてからの路線は好きだし、多少の好感度はあったけど、
今回の敗戦から這い上がっていくのはいいストーリー。
そして試合後のCIMA選手のマイクの圧巻さ加減たるや…
外敵なのに一瞬にして両国全体が歓迎ムードだった。
なにからなにまでキャリアの差なのか…な。
ありがとうStrongHeartsという感謝の気持ち。

○佐々木大輔 vs 男色ディーノ
やー。問題作だったー。
ディーノが両国メインというだけあって、
完全にディーノの、DDTの試合だった。
賛否両論両方の気持ち…
ここまでまともなプロレスはセミの竹下CIMA戦とその前のタッグで、
メインだもんでさらに熱いプロレスを期待していた自分と、
DDTとして、文化系プロレスとして振り切ってほしい自分との闘いがあって、
どちらかというと前者が勝ってしまった気持ちで観ていました。
でも、ちんちん出したのはさすがの一言。
問題は煽りVから突然来たRest In Peaceのくだりで
(それまでにあったっけ?話がマジ卍で動くからわかんない)、
入場がそれぞれHHHとUndertakerのオマージュ。
DDTがなにかのオマージュをするのは今に始まったことではないけども、
WWEのこのネタをひっぱってくるには古すぎるし…
で、Undertakerが棺桶マッチに敗れたあとって、
キャラチェンジ(アメリカンバッドアス)が行われたんじゃなかったっけ?と。
CA傘下になってディーノの男色キャラが議論の対象ってのは、
この大会の直前になってなんとなーく話が流れて来てて、
男色キャラ封印との引き換えに両国メインが花道として与えられて、
この試合を持って男色ディーノは終了なんじゃなかろうか。
そうおもうと妙なディーノ推しの流れは腑に落ちるし、
棺桶の意味もRIPの意味も筋が通る。
そうなると、このあとの元男色ディーノ復活後のDDTは茨の道のような気がするんだけども…
さてさて。

長い長い両国大会が終わったけども、
満足度ともやもや度が半々ぐらい。
どっちかというともやもやかな。
メインの試合とタイトルマッチの少なさがもやもやの原因。
年間最大のビッグマッチで全てのベルトが賭けられないのはいかがなものか。
おそらくサイバーエージェント的な事情があって、
両国とその次のマジ卍の出演者(Extream級とアイアンマン)兼ね合いがあって、
ネット中継の取れ高をあげないといけなかったんだろうな。
どうなんだろう、それ。
ちょっとこの先のDDTの観戦を考える両国大会でした。どっとはらい。

立ちはだかる暴君と推しの不在とTO活動

2018/10/20
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 387」

○バリヤンアッキ vs イナダマン
さくらえみという人の凄さをまざまざと見せつけられた試合。
イナダマンはガトム初参戦。初見の人も多い。
そこでさくらさんが試合前にイナダマンのキャラをいじり、
イナダボンバーを繰り出すくだりに観客が乗れる(声を出せる)テーマをつけた
(繰り出すときに「イナダ!ボンバー!」と声援を送ること)。
もちろんそこで「あー。今日はイナダボンバーは決まらないんだな…」という、
なんとなーくほっこりしたわかりやすいポイントも加えて、
観ている側にひとつのアクセントを与えたのが凄かった。
そしてもちろん決まらないイナダボンバー。最高の流れ。
アッキはアッキでそのイナダボンバーのくだりを逆手にとって、
「ナマステー!」というインドのわかりやすい言葉を乗せてきたのよかった。
そしてアッキはどんどん動けてきて、いいレスラーになっていく…
もうそろそろ一年経つよね、日本に来て。いつまでいてくれるんだろうか。

○真琴&高梨将弘 vs 駿河メイ&里歩
そしてそのさくらさんの愛弟子というか、名作というか里歩さま。
ひとつ前の試合のイナダボンバーのくだりを謎に取り入れようとしたのが凄かった。
全然関係ないじゃん!なんで!?みたいな。
ああいう頭の瞬発力というか、ユーモアとも違うし、なんだろう。センス?余裕?
欲のない自然体の凄さが神がかっていてほんと好き。見れば見るほど好きになる。
一方のメイちゃんは序盤の高梨選手との腕の取り合い、バックの取り合いが見事。
というか、高梨選手の相手を活かす実力というか、確かな技術が素晴らしい印象。
真琴さんの身のこなしも好きなので、
この試合みたいに相手を活かす試合ではなくて、
本気で勝ちを取りに行く試合がみたいなぁ。シングルみたトキない気がする。

○さくらえみ vs 水森由菜
試合前に相手に舐めた態度を取るときのさくらさんって怖い気がする。
実際におっかないほうのさくらさんだった。すごい。暴君すぎる。
いいプロレスラーの基準は相手の技を受けてよさを引き出すこと、と常々。
で、この試合もゆなもんの攻撃を順次受け切っていくさくらさん。
そうするとゆなもんの技のバリエーションが早々に尽きた。
これはもうだめだ、という絶望がやってきた。
なんかそのあたりでぞくぞくしました。ゆなもんの挑戦は早すぎたんだ、って。
メッキを剥がすわけではないけど、相手の表層をぱりぱりと削いでいく感じ。
相手の技を受けて耐えてあっさり切り換えず横綱相撲ってこういうことか…と思いました。
途中、元々悪かった足首をさらに痛めてしまい、場内がさーっと引いた瞬間があって、
それでもあのプロレスをみせられてしまったら、
本当にすごい選手だったんだ、さくらえみというプロレスラーは…と改めて。
いやー、かっこよかった。
タイガードライバーでゆなもん頭から落とすのとかほんと暴君。
撮影禁止なのに客に「なんで撮ってないの!」とキレるのとか暴君。
試合が終わった後にポーズを撮って欲しいからと改めてゆなもんを投げつけるの暴君。

本来であれば、この日組まれていたのは紺乃美鶴 vs 水森由菜で。
伸び盛りのトロピカルモンスターゆなもんと、
伸び悩みのわたくしの自慢の推し紺乃美鶴の一騎打ち。
後輩に追い越されてしまった形の美鶴さんがゆなもんにどう立ち向かうのか…
ということを書いても書いても書ききれないぐらいの重要な試合。
…だったんだけど美鶴さん、無念の休場。
やー、言っても仕方ない!早く元気になって欲しい気持ちしかない。
嬉しかったのはさくらさんが「このシングルマッチは大切にしたい」と言ってくれたこと。
単なる所属同士のシングルマッチではなくて、
さくらさんがなにかしらの意味を見出していてくれたことは救われた気持ちになりました。
ゆなもんも絶対にこのシングルを実現させると言ってくれているので、
心配なのは美鶴さんの心が折れてないか、という部分かなー。
正直なところ、
直前に美鶴さんとほぼ同期のアーサさんが体調を理由に卒業してしまったことがあって、
アーサさんの存在も美鶴さんのモチベーションのひとつだったろうし、
美鶴さん自体も謎の体調不良(実際のところはわかんないけど)が欠場理由で、
なんか同じことが続いたりしないよな…と不吉で不安な気持ちが凄いある。
余計な心配なのかもだけど…
オタクはそういうストーリーを勝手に考えて一喜一憂するもんなんだぜ。
また元気にハイタッチしたい。

きみたちみんないいこだね

2018/10/17
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 386」

○駿河メイ vs 杏ちゃむ
ダレジョ出身者同士の戦い。
キャリアの差はあれどもベースが同じなので手が合うというか、
合わせ鏡のように絶え間なく攻防が繰り広げられるのが楽しかったです。
リングではなくマットなので、
距離感が近い→すぐに技をかけられる、という利点みたいな。
技の精度的なものはまだまだなのかもしれませんが、
体力のぎりぎりまで削るような攻防は見応えがありました。いい試合。
ただフィニッシュに説得力がなかったのが残念。
正直、杏ちゃむさんがここまで出来るとは思ってなかったです。すまんかった。

●アントーニオ本多 vs さくらえみ vs 水森由菜
アントン(とさくらさん)のプロレス脳が炸裂した試合。
2カウント取られたらロシアンエクレア(わさび入)を食べないといけないルール。
たぶんこの形式だと1カウントで返す、って展開をもっと多くした方が、
プロレス自体のスリルはあったかもだけど、
3人がそこまでクイックネスがある選手じゃなかったのでその展開は少なかった印象。
逆水平を打ちあう(アントン→ゆなもん→アントン→さくら→アントンの鉄板)のとか、
バイオニックエルボー(の前の南部ナックル)を打ち合うのとか、
そういう場面でゆなもんが遠慮というかちょっと隠れちゃう場面があって、
頭でするプロレスって奥が深いな、と思いました。
ブックが練り込まれていて最後の場面がふたり同時に食べるハメになるのは流石の一言。

○里歩 vs 高梨将弘 vs 駿河メイ vs 杏ちゃむ vs 紺乃美鶴 vs 趙雲子龍 vs 水森由菜 vs アントーニオ本多 vs 帯広さやか vs バリヤンアッキ vs さくらえみ
ハロウィンなのでコスプレマッチ!
「プロレスは入場が9割」というのを劇的に表現したような試合でした。
…試合?
ハロウィンってここ数年の間に無理矢理定着させられた海外のお盆だけど、
プロレスとのシンクロ率が高くていいわねー、という気分。
メイちゃんの羊がダレジョの時のヤギの物まねとリンクして胸熱だったし、
美鶴さんのコップのフチ子ちゃんはストレートに美鶴さん好き!ってなるし、
高梨さんのさくらさんはさくらさんすぎて、
さくらさんの帯ちゃん(後々に実は大家健でもあると判明)が帯ちゃんすぎた。
その帯ちゃんは見た目も異様ななんか黄色い物体で、
「え?パイン飴?」と思ったらスポンジボブだった。夢に出るぞ、あれ。
ゆなもんのタイガーマスクは視界のめっちゃ悪いマスクはいいとして、
Tシャツ(リアルに筋肉がはいてあるやつ。裸やん…)の生々しさと、
立ち振る舞いの異様さがじわじわきてだいぶ素晴らしかったです。
試合ではマスクを剥がされ、里歩さまがそれを被り、
一連のタイガーマスクムーブ(ローリングソバットやステップ)を繰り出して、
「里歩さま、流石やな…」と溜飲が下がる気持ちがしました。天使かな。
個人的に優勝はアッキの昭和のヤンキーみたいな学ランリーゼント。
また変な日本の文化を学んでしまったなぁ、バリヤンアッキさん。
元ヤン美鶴さんによる熱いヤンキー座り講座がさいこうでした。美鶴さんほんと好き。
そして聖菜さんのガトームーブの衣装で「紺乃美鶴です」が震えるほどヒートしました。
やー、いいもんみたな!みんないいこたちだなー!

ガトムは所属選手が少ないのと、
物理的にも気持ち的にも選手とお客さんの距離が近いことが特異点で、
他の団体よりも保護者の気持ちになる感覚。
一番の根源はさくらさんの意思があって、
選手がさくらさんに厳選されたいい子たちということ。
すごいなー。すごい団体だな。

主役の帰還

2018/10/11
ガンバレ☆プロレス「ミッドナイト・シャッフル2018」

○勝村周一朗&鶴巻伸洋 vs 今成夢人&大和ヒロシ
大和ヒロシ選手がガンプロ初参戦ということだけれども、
元々は全日→W-1の武藤傘下の選手なのでプロレスの技術はしっかりしている。
それだけに逆にしっかりしすぎていて浮いてしまう印象。
これは決していいことじゃなくて、
ガンプロ全体(というか今成さんの)のプロレス的な技術が劣っているのが目立つことなので、
本当の意味での底上げみたいなのは必要なんだろうな、と重ね重ね思う次第。
しかし大根踊りは最高だった。
ああいう突き抜けた暑苦しいぐらいの頭のおかしさはガンプロ向き。
勝村鶴巻組はここが組んだらもう手がつけられないでしょ…という強さ。
本気で戦ったら圧勝するんだろうな…っていう期待感がある。
鶴巻さんはわりと定期的に参戦してくれるんだろうか。
でもどういう役割なんだろうな…

○春日萌花&日向小陽 vs 神田愛実&沙紀
HARUKAZEが大嫌いなのでいないのは安心する。
さきっぽ以外はみんなフリーなのよね…
フリーのアイドルレスラー的な立ち位置の選手はなんとなーく半端で、
やっぱり所属がしっかりしてるさきっぽの安定感は素晴らしかったです。
ただガンプロのストーリー的にはこの人が勝つよね…という結果。
なんのストーリーもないワンマッチな試合。
とりあえず女子の試合もやりました…みたいな。
ガン女の展開をしっかりするならやって欲しいんだけど、
いま出来てないのはHARUKAZE不在のせいで、
そのHARUKAZEが帰ってくると自分の気持ちが萎えるので悩ましさしかない。
神田愛実さん中心で進めて欲しいなぁ。そのほうがおもしろかったし。

○入江茂弘 vs 力
入江くんってFACEでやった時に出て以来のガンプロってことでいいんだっけか。
レフリーが木曽さんで石井選手がレンタル移籍中ってことで縁があった、ということで。
壮行試合ということで木人ケンが乱入した時には何事か?と思ったけど、
ガンプロトレインがあって納得。
木曽さんとのハグは非常に胸熱に。
力さんは知恵遅れの類だと思っているので、相変わらずの気持ちだけど、
単純明快なことしか出せない力さんを全部受け切った入江くんは流石の一言。

○鈴木秀樹 vs 岩崎孝樹
岩崎くんのガンプロでの立ち位置がなんとなくわかった試合。
実力差はいかんともしがたい感じではありましたね。
流石の鈴木秀樹。
岩崎くんはガンプロ所属のまま大日のストロングで揉まれてきた方が絶対にいい。
そのためのきっかけにすぎなかったんじゃなかろうか。
ほぼフリーランスの立場で動けばいいんじゃないかなぁ。
ガンプロ本体を舐めきった態度なので、そこに合流する必要性を感じない。
鈴木秀樹選手が本当に岩崎くんに興味を持ってくれたのであれば嬉しい気持ち。

○翔太 vs 下村大樹
○藤田ミノル vs 翔太
○藤田ミノル vs 石井慧介
○大家健 vs 藤田ミノル
○関根龍一 vs 大家健
ガンプロと戦闘民族の抗争のかたち。
既に藤田ミノルで確定しているXはいったい誰なんだ…というバレバレの期待感の中、
待ちに待った藤田ミノルのガンプロ再登場は本当にうれしい気持ち。
BASARAでイサミさんが大怪我をして戦線離脱している中で戦闘民族に合流。
時を同じくしてその戦闘民族との抗争を始めたガンプロ。
どこまでが計算されて、どこまでが偶然の流れだったんだろうか。
後楽園に向けてのストーリーが動いたんだろうけど、
本心はガンバレザ軍団の合流が希望で、
勝村先生とミノニーが再度手を組む、ってのが理想だったんだけども…
特にひねりなく戦闘民族との抗争が続く流れなんだろうか。
ガンプロのよくあるところは、抗争で負けて負けて負けて、
最後に一度勝ったらめでたしめでたし、なところ。
これは以前のシンガンバレプロレスが発生したころにも確か言われていて、
今回もそういう流れなのかなぁ、と。
戦闘民族の総大将はミノニーってことになるのかな。
BASARAで発生した戦闘民族の総大将がミノニーっていうのは、
ガンプロ的には、ザ軍団待望論者的には全く問題はないんだけど、
BASARA本体的にはそれでいいんだろうか。
そのあたりの筋の通し方というかなんというか。
まあ、ミノニー来たから全部OK!

後楽園に向けて、
・ガンプロ本体vs戦闘民族(大家vs藤田?)
・今成革命の行方
・インディJr.の扱い
・岩崎くんの路線
・勝村先生の存在
・ガン女
と不透明すぎる。
後楽園まであと市ヶ谷→新木場の2回だけで次が後楽園。
無茶すぎやしませんかね?

君を全肯定してあげる

2018/10/8
東京女子プロレス「HOW DO YOU LIKE KITAZAWA?」

○上福ゆき vs ラク
なんといってもかみーゆ初勝利!やったぜ!
一年以上(シングルで。タッグでも直接)勝ててなくて、長かったよねぇ。
たとえ相手がアプガプだとしても勝ちは勝ちだもんでうれしい気持ちです。
フェイマサーががっちり決まったのは久しぶりだし!
おやすみエクスプレス大喜利はGood Night Expressだった。いい発音。やったぜ。
ラクさんはおもしろ要素がつまってる気がするんだけどなー。
Maxときにも可能性が無限大な気がするんだけど、
技に入るときのもたもた感がなくなるとイイナ!という気持ちです。
技の名前をでっかく叫ぶとか。観客も一緒に叫べるようなやつ。

○伊藤麻希 vs ヒナノ
おこだよ。あたしゃ、おこだよ。
プロレスの試合の中で技を失敗して自分が怪我をするならまだしも(よくないけども)、
相手を怪我をさせるようなことをしちゃ絶対に駄目だと思ってて。
ヒナノさんが技を中途半端にかけて伊藤ちゃんを頭から落としたのは本当に駄目でしょ。
頭から落とすのとか絶対に駄目。おこ。
出来ないことをしちゃ駄目だし、やるならもっと練習して欲しい。
や、本当に努力も練習もしてるだろうけどもさ。
ちょっとヒナノさんはもう一度考え直した方がいいよー。
まわりを壊しそうでこわいよー。
その伊藤ちゃんさんは横綱相撲でかっこよすぎましたね。
ヒナノさんの嘘泣きに叱咤激励で応えるのとかさいこうだった。
見ている人が思っていることを代弁してくれるのはレスラーとして正しすぎる行為。
世界一可愛いナックルの前に「よっしゃいくぞー!」でアイドル性を忘れないところもよかった
(「よっしゃいくぞー」はリカさまとかぶる部分があるけどそれはそれで)。
伊藤麻希さんがプロレスラーになって、東女に来てくれてよかったな、と心から思った試合。

○優宇 vs ミウ
パワー系同士の試合。
どーん!ばーん!どかーん!な感じ。
ミウさんがカナディアンで持ち上げられたのがすごかった。
決着があの技で終わった、っていうのはまだ大技を受けられないってことだもんねぇ。
それともアイドルだから大切にされてるのかなんなのか。
試合とは関係ないけど、
アプガプがライブの時に入場する「いえーい!」がなかったのが気になる。
今日は四人とも元気がなかった?疲れちゃってた?

まなせゆうな vs 滝川あずさ
特別レフェリーであるのの子さんの存在感よ。もう目が離せなすぎた。
ボディチェックでまなせさんのおっぱいを揉んで、
あずにゃんを指して「ない!」って言うのずるい。
試合はもうなんかのの子祭すぎてはちゃめちゃだった(褒)。
平成ジャンプのみなさんは頑張っていただきたい気持ちです。
しかし三禁見直しのストーリーでこの試合に至るまでの流れがどうも乗れなくて、
あずにゃんのめんどくささが光る今日この頃です。
「もうすぐ引退していなくなるんで安心してください」っていうトゲのある言い方をしていたので、
なんかそういう「いなくなって安心」みたいな提言をされるとげんなり。
もっと綺麗に引退してほしかったなぁ。もったいない。

○才木玲佳 vs ヒカリ
ヒカリさんのコブラツイスト→グランドコブラ→ローリングクレイドルの流れが美しくてよい。
ひとつひとつの技じゃなくて、技がぽんぽん展開していくのは見ていて楽しいです。
あと気迫が全面に出てくるがむしゃら感は応援したくなる。
その見ていて応援したくなる気持ちになる/するのって大事だよね…
単にプロレスをするだけじゃなくて、
プロレスラーとしてリングに立つことを考えられるのはいいと思います。
それはプロレスが好きだから出来ることなんだろうな。
才木さんは安定していて頼もしい。
れいたんも東女にいてくれてよかったな、と思える存在。
でも、試合後に首をかしげていて何が不満だったんだろうか。
たまにそういう表情をする。
気になる。

そしてこの結果を受けてアプガプが4戦全敗。
いつぞやのシングル4戦は比較的格上の相手に対してのチャレンジマッチだったけど、
今回は同等もしくは越えられない壁クラスとの対戦。
ひとつでも一矢報いてほしかった。
まもなくデビュー一年で結果は厳しいまでも、
なんかしらの期待感が欲しい。ヒカリさん以外の。

○プリシラ・ケリー&中島翔子 vs ハイパーミサヲ&山下実優
POP前哨戦。
プリシラさんは海外の選手には珍しくキック主体のレスラー。
だもんで山下さんとは手が合いそうな気がします。
でも打撃だけじゃタイトルは獲れないと思うので、
まだ多少何かのバリエーションがあるのかな。
メイヤングクラシック出場は伊達じゃないのを見せて欲しい。
それでもちょっと前哨戦の雰囲気は薄めだった印象。
それはパミさんも翔子さんも自分の世界観があって、試合に出していたからで、
山下プリシラのマッチアップだけがクローズアップされた印象が薄いからかな。
でもそれは悪いことではなくて、パミさんも主戦として頑張れているからだよなぁ。
すごいことだ。

○坂崎ユカ&瑞希 vs 愛野ユキ&天満のどか
やー。あぶなかった!マジラビが負ける!?って一瞬思ってしまった。
タッグの恐ろしさを垣間見たぜ…
マジラビは即席タッグではあるんだけど、それはタッグトーナメントの時の話であって、
いまでは名タッグの予感…じゃなくて既に名タッグになっている。
坂崎ユカという天才的なセンスと瑞希というベテランタッグ屋の確かな実力があって、
個々のキャラクターというか波長が合いすぎて共鳴がハンパない。
うるさくてポップで無敵。
一方の爆裂シスターズはふたりの姉妹間の関係性がよりわかって面白かった。
妹のユキちゃんのアイデンティティの確立のために天満のおねえさんが後押ししている構図。
君はひとりじゃない。やれば出来るんだ。という妹を全力で持ち上げる強い意思が働いている。
完全に姉が妹のフォロー。
それは確かに一連の闘いの中でユキちゃんの実力を格上げする効果はあったと思う。
けども闘いの中で成長していくその過程というのが敗因だったのかも。
これがもしも姉妹の実力がそれぞれ一人前になって1+1が10倍だぞ、10倍になったとしたら、
その時が真に爆れつする時が来るんじゃなかろうか。
いまはまた発展途上!完成形を期待して待ちたいと思います。
とにかくマジラビが防衛してよかった。うれしい。好き。

次の挑戦者タッグはどこのチームだ…今年もトーナメントやるのかな。
去年まではこう。
・みらクりあんず(中島翔子&坂崎ユカ)→ユカっちがマジラビ
・どらごんぼんば~ず(辰巳リカ&黒音まほ)→まほ卒業、リカさまお怪我
・婚勝軍(のの子&滝川あずさ)→両方卒業
・伊藤リスペクト軍団(伊藤麻希&瑞希)→みずぴょんすがマジラビ
・マッスルストライカーズ(山下実優&才木玲佳)→れいたんがJKマッスル
・trick student(まなせゆうな&小橋マリカ)→マリカがJKマッスル&お怪我
・BRAVE☆MATES(優宇&のどかおねえさん)→おねえさんが爆シス
ひとっつも残ってない!
新木場3連戦でタッグトーナメントで12月のおFACEでタイトルマッチだと思ってるんだけど、
まったく予想が出来ない!なんたる!

You make me happy.

2018/10/4
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 382」

○水森由菜 vs ダーシー・ストーン
ダーシーさんがしゅっとしてておかわいらしかったです。
相手を呼び込んでそれをいなす動作が多くて、
これもなんとなーく海外のプロレスを感じました。
ひとつひとつに区切りというか、段取りというか、ステップというか、
試合の流れの中で「間」がある印象。
「間」は多いとひっかかりを感じさせてしまうので好みがあるなぁ。
テンポチェンジ的に間をつかってズラすのは有効だとは思うけども。
ゆなもんは相変わらずバケモノじみてて怖いw
その猛獣的なキャラをダーシーさんの闘牛ムーブで活かしたのはよかった。
プロレスの大前提として「受け」はあると思うんだけど、
猪突猛進タイプは「いなす」のも有効な対策なのかも?
ちょっとゆなもんの勢いを止めたい。

○紺乃美鶴&里歩&バリヤンアッキ vs 駿河メイ&高梨将弘&沙紀
この試合、好き!
レフリーが猛烈にとばっちりにある展開とか好きです。
そして今回のレフリーが急遽助っ人に来た特別レフリーのしもうま和美さんってのもぐっときます。
「せっかくピンチを救いに来たのになんでこんな目に…!?」みたいなのいい。
ピタゴラ装置的に技が連鎖するやつ(鼻つまむやつだったけど)も好き。
もうみんないいとおもいます!って試合でした。
高梨さんと里歩さまの息の合い方がばっちりでやっぱり見栄えがするし、
窓枠の使い方とか空から降ってくるタイミングとか、
やっぱ里歩さんだなー、って思いました。
ほんとすごいや…
その中でメイちゃんの存在感というか、愛されっぷりが半端なくて、
最初ははんなりしてていい子なのかも?って思っていたけど、
最近はいい方向のヤバさを感じるのでわんぱくでもいいので大きく育ってほしい。
そして美鶴さんが直接勝利!初めてみた!
デビュー二周年記念日の特需ではあるかもだけど、
それはあとから「そういえばそうだ」と思い出したぐらいなので実力ってことでいいよね!
かなしいかなプロレスにはブックってものがあって、
伝わってくるものはすごく好きだしいいと思うんだけど、
なかなか勝利に結びつかなかった印象で。
ずーっと「なんで?なんで勝たせてもらえないの?」って思ってて。
これをきっかけに勝利を積み重ねていって欲しい気持ちでいっぱいです。
あのフィニッシュ技、好きやねん。

○希月あおい vs さくらえみ
最後のシングルでの師弟対決。
引退を決めた弟子を現役のまま見送る気持ちってどんななんだろうか。
技術云々じゃなくて気持ちを気持ちのぶつかり合い。
逆水平とエルボーの打ち合い。
お互いの気が済むまでずーっと殴りあってたらいいじゃない!
でもそんなこともいかないのが人生だよねぇ。
希月さんを初めてみたのは、
初めてガトムのリングの試合を観に行った2年前のクリスマスの板橋。
帯ちゃんとのタッグチームでした。
ガトム自体にあまり見に行くわけでもなかったし、
希月さん自体もガトムの所属ではないし。
本当にここ数か月の引退ロードの中でしか見なかった選手でした。残念ながら。
そこまで思い入れがあるか?と聞かれたらずっぽしはないけども、
ハッピーメイカーという異名の通りにまわりを明るくできる存在だな、と。
自分には持ち合わせていない属性だもんでうらやましさもあり。
ここ数試合で一気に好きになっている自分がいて、
おこがましくもさみしくなっているわけです。
希月さんもさくらさんも帯ちゃんも試合前から涙ぐみながら闘うエモすぎる試合。
ずるいよ、こんなの…ぐっときすぎるやんか…

そしてこのタイミングでアーサ米夏選手の退団の報。
病気のためにしかたがないとはいえ、これも悲しみに暮れるしかない。
ガトムだけじゃなくて、たぶんどの団体でもそうだけど、
女子プロレスラーの寿命って非常に短いものなんだな、と。
いつまでもいるとおもうな親と推し、だよ。
だからなるべく目を離してはいけないし、ずーっと追いかけて、
出来る限りの応援をし続けないと駄目なんだな、と思いました。
プロレスラーは尊いよ。本当に。
みんな、やめないでくれ…

発つ鳥跡を濁す

2018/10/3
東京女子プロレス「Thank you SHIBUYA DESEO~5年後この場所に立てた奇跡に心震えてる~」

DESEOが渋谷の都市開発の関係で建物が取り壊しになるため移転だそうで。
乙を含めてずーっと昔にクラブとして行った場所なのでそれなりに思い入れがある箱。
東女が旗揚げ前夜に何度か開催していたのはあとから知ったことで、
前回の(いつだっけね)DESEO大会以来の訪問。
ライブパートはもうなんかいろいろ思うところがありすぎて超よかった。
天満さまの歌の上手さにビビりつつ、
リカさまの尊さに感情が破裂しそうになった。
で、アプガ(プ)のライブにちょっと持っていかれたのが印象的でした。
持ち歌が一曲しかなくてそれを何度も歌うってのは情報としてあったんだけど、
それがなんか謎のエモみがあってぐっときました。
ミウさん、えらいわ。あの子はえらい。

○優宇 vs 滝川あずさ
写真集の宣伝のために試合をしている感じの滝川選手でしたね。
なんかいろいろな必死さが怖くなってきました。

○愛野ユキ&天満のどか vs 上福ゆき&坂崎ユカ
かみーゆが自由すぎてめっちゃおもしろかった。
ステージ前の柵に登って座ってポーズを取って、
ユカっちが飛ばす人に順次目つぶししていくのが最高だった。
なんのお店よ…ってなった。上等なお店だ…お高いんでしょー?
かみーゆはもうなんかそういうキャラというか、行動というか、
自由すぎるほど自由でいい気がしてきました。
というかそれでいい。
わんぱくでもいいので大きく育ってほしいです。
試合的には一応前哨戦ではあったので爆れつシスターズが連勝している形に。
そういう、前哨戦で、連勝って、フラグもいいところだからね…
ユカっちは一時の魔法少女感が薄くなって、完全に格闘女子になってる。
頼もしいカギリ。

○山下実優&まなせゆうな vs ハイパーミサヲ&中島翔子
ジンギスカンと昔の衣装で颯爽と登場した山下さん!
なんであんなにおもしろいの?
まなせさんが何度も何度も翔子さんにステージに転がされるのがおもしろかったです。
あとやっぱり安定してる。まなせさん。
観ていて安心感あるし、ここ最近の謎のはじけっぷりがいいと思います。
ただ縁の下の力持ち感は抜け切れってないのがいいのかわるいのか…という感じです。
パミさんがマイクを持って劇場が始まるのが珍しくなかった。
でも各種腕攻め系と絞め技が増えているのが興味深い。膝の関係があるのかもだけども…
山下さんと翔子さんはDESEO経験者なので流石の距離感でよかった。
このふたりの対戦って久しぶりな感じがするけどそうでもなかったっけか。
山下さんは試合後の勝利のジンギスカンが多幸感あって素晴らしい終わりかた。

その後の座談会では難波ちゃんがラクさんにコメントを求めたのがファインプレーでした。
ジンギスカン、おもしろかったです。
DESEOはなくなってしまうけど翔子さんの言っていた通り、
ライブハウス…でなくてもいいけどこういうライブ+マットの大会があってもいいと思いました。
ちょっとぎゅーぎゅーではあるけど(今回はステージに逃げて事なきを得た)、
狭いって迫力あるしたまーにやって欲しいですよね。どこがいいかしらね。MARZ?
それとDESEOの移転先がBEATNIKをやっていた元EFFECTがあった場所で懐かしさしかない。
エリボンのSteal Meリリース未遂イベントをやった道玄坂カフェもあったところ。
あそこ、いくつかつなげないとDESEO規模のライブハウスは出来ないと思うけど…
あと天井が低いよね?プロレスは出来ないかー、な。出来たらイイナ!