月別アーカイブ: 2016年10月

人生、飴と鞭

2016/10/29
東京女子プロレス「In a corner of a city called Yokohama」

伊藤ちゃん来た!
東女の練習生に!と宣言してから音沙汰がなかった伊藤ちゃんがデビューだそう。
東女じゃなくていきなりDDTの大会なのね。東女の提供試合とはいえ…
プロレスラーの素質はあるかもだけど、実際の試合はどうなるんだろうか。たのしみ。
東京でのお披露目はイッテンヨンかな。

○のの子 vs 滝川あずさ
試合前の入場式からもう試合がはじまってましてね。

東女の掟である三禁(酒・煙草・男)のうち男の解除を直訴する滝川あずささん(29歳)。
ゼクシィを持参で登場したもんだから某弁護士レスラーのようにそれで殴打するんかと思ったよね…
滝川さんもしっかりと試合でも見られるようになってきてるし、
このふたりの安定感が本当におもしろかったです。
のの子さん、ほんと好き。
そしてまさかの婚勝軍結成。心配ないからね。
や、心配でしょ。

○才木玲佳&のどかおねえさん vs ミウラアカネ&黒音まほ
黒音さんがまだデビューして間もないのにがっちり世界観作ってきてるし、
身体能力的にもなんだか安定感があるのでなんかすごい。すき。
このメンツだとアカネちんさんがぶっちぎるかと思ったけど、
才木さんもおねえさんもレベルが本当にあがっていて見応えありました。
東女の底上げはすごいなぁ。
しかし才木さんと伊藤ちゃんが絡む日がくるんだろうか。

○ミル・クラウン vs 中島翔子 vs ハイパーミサヲ
ミルクラウンさん、初見です!

ハイパミさんがふたりまとめて相手する宣言をして、ふたりにまとめて無視されててさいこう。
それでもズルして騙して盗み取れみたいなコソ泥スタイルもがっちりあっておもしろすぎた。
そしてミルクラウンさんと翔子さんが初対戦なのに手がむちゃくちゃあってて、
あ、またこれずっと見ていたいやつだ…ってなりました。やー、すごい。
妹さんとはまたちょっと違ったスタイルのような、基本的には同じような、
でもスピーディーでトリッキーなのはわくわくする。
ハイフライヤーっぽくはないんだ。ふむ。
投げ技も出してたし!なによりデザインがめっかわ。
ミルクラウンさんはただいるだけじゃおもしろくないので、
なんかストーリー欲しいなー。

○山下実優 vs 小橋マリカ
小橋さん、高校受験のため一時休業前のラストマッチ。
こういう時の山下さんががっちり受けて、がっちり蹴り込むので気持ちがいい。
山下さんのそういうところすき。
小橋さんのシングル10分越えってのも素晴らしかったし、
山下さんの結構エグい蹴りも受けてたし。
アブ小ムーブもせっかくやり始めたのにねぇ。
休業はもったいないけど、まあ、しかたない…

○優宇 vs 辰巳リカ
さあさあさあさあ。
辰巳さんがチャンピオンへの挑戦宣言をしてから…一ヶ月ちょっと?か。
東女の人たちはみんな好きなんだけど、辰巳さんをがっちり推したい気持ちで。
で、推しメンがチャンピオン挑戦とかもうイキれるったらないじゃないですか。

紙テープも初めて巻いてみたし(巻くの楽しかった。またやろ)、
なんかわけわかんないぐらい応援したくて、夢までみちゃって、
試合はじまる前もなんか知らないけど震えが止まらないし…
翔子さんの今年のイッテンヨンでのタイトルマッチは仕事で無念の欠席だったので、
こうやって本気で応援するの初めてなのか。こういう気持ちなのか。と。

最終的なフィニッシャーがドラゴンスリーパーなのでそこまでどう組み立てるかと思ったら、
徹底した足攻めでなかなかのエグさでした。わー。

思い返してみたら結局、勝ちはしたけども、
優宇が見せ場というか、主導権をがっちり握った印象があまりない…
贔屓目はもちろんあるけども。

それだけ追い込めてたというかあとちょっとだったという感じだったのかしら。
もうなんかご飯も炊けないようなほわっとした娘さんが、
あんなに感情出して頑張って強い人と戦ってて猛烈にエモかったですね。
試合終わって携帯で撮った画像みてたらちょっと涙が出ましたし、
そのあとにいろんな汁(辰巳さん談)を出してる辰巳さん見てたら、
またもらい泣きしそうになりましたし…うー。
とにかくなんだか楽しかったし、辰巳リカさんには本当にお礼を言いたいです。
いい試合をありがとうございました!

The ICON.

2016/10/23
DDT「DDT Special 2016」

○マッドポーリー&宮本裕向 vs 渡瀬瑞樹&レッカ
よくよく考えてきたらポーちゃん(の中の人)と宮本裕向ってよく一緒にやってるよねぇ。
ベテランと若手だとこんなにも差があるのか…というぐらい、
プロレスって強さの他に巧さっていうポイントがあるんだなー、と思わされた試合でした。
渡瀬くんはLiLiCoの呪縛から解かれてどうなるんだろうか。
DNAの試合をみてないからなんともいえないけど、個性を感じないんだよなぁ。むむー。
試合後のポーちゃんと宮本裕向のいちゃつきが非常にぐっときました。なかよしかよ。

○大石真翔&MAO vs 平田一喜&大鷲透
大鷲透の丸焼き状態がとてもよかった。
結局のところ試合の印象はまるで残ってなくて、
いつも通りの平田の試合でしたね。でも、それでいい。
そういえばT2ひ~は元の三人に戻った感じなのかしら。
あんなにいっぱいいたのに…

○チェリー vs 赤井沙希
DDTの女子部門の層の薄さよ…
なんかどたばた感が伝わってきちゃうのとか、
キックとかその他がやんわりしていてがっかりするのとか、
なんとももやもやする。
別におチェリーさんも赤井沙希も嫌いではないのだけれども、
通常は男子とのMIXの試合だろうし、こういうシングルは難しいのかしら。
あと10月だからハロウィン仕様の赤井沙希に期待してたけれども…
なんか赤井沙希はユニットに所属しちゃえばいいのかとおもいました。
酒呑童子とは別で。

○高尾蒼馬&彰人 vs ヤスウラノ&石井慧介
ヤスと彰人の手の合う感じがすばらしかったです。
というかヤスがすばらしかったです。
なんかいろいろ流石感があった。いい選手だよなぁ。
高尾と石井のタイトルマッチ前哨戦という側面があったわけなので、
ふたりのぶつかり合いがメインのテーマだったのかもしれないけども、
なんかなー、元ドリフのこのふたりはなんかなー。
結局、この前のガンプロで見せた石井のシューティングスターはなんだったの?ってなる。

○KUDO&坂口征夫 vs アントーニオ本多&樋口和貞
KUDOさんが元気でうれしいという気持ち。
ダイビングダブルニーがわりときっちり決まった…よかった…
アントンがこの中でなにをするんだろう?って思っていたら、
ミスターを伴ってがっちりいい仕事をした。
そしてKUDOさんとの殴り合いを制したのがアントンだったのがさいこうすぎた。
樋口くんは期待感あるなー。
樋口くんと征夫さん、樋口くんとKUDOさんとかみてみたい。
そういえば酒呑童子のこの二人がタッグを獲りにいくはずなんだけど、
ダムネとの絡みは全くなかったね…

○竹下幸之介 vs 大家健
印象としては#大家帝国のときのササダンゴ竹下戦に近いものがありました。
大家が有刺鉄線バットを持ってきたのはちょっとおもしろかった。
この前のガンプロからの継続しての使用なんだろうけども、
この人がもってくるとなんとも滑稽でなんか微笑ましい感じに。
でも竹下くんはデスマッチやら流血のイメージが全くないので、
そういう振り幅があったらおもしろいのになー、とは思いました。
結局のところ、ガンプロはガンプロなので、
DDTの試合でそういうことをやってもいまいち盛り上がりにかける、ということ。
あと竹下くんの身体能力はやっぱりすごい。
で、「プロレスをメジャースポーツにする」という同じ想いが判明したので、
竹下くん、まさかのガンプロ参戦?と思ったけども、まあなさそうね…

○佐々木大輔 vs 高梨将弘
やっぱり曲者同士、手が合う試合でした。見応えがあった。
どっちも相手の意表をついたり、裏の裏を取ったりする人なので、
スピード感があって目を離せない感じだったり、
わりと無茶をするというか奇想天外な流れがあるのでおもしろい。
木曽さんの受難ぶりがさいこうだった。
結構、ちゃんと鍛えてるのかな…
フィニッシュがちょっとバタついちゃったのがもったいなかったかなー。

○HARASHIMA vs 遠藤哲哉
HARASHIMAさんと遠藤だったら結構な実力差があるかも?って思ったけど、
もう全然そんなことなかった。遠藤のほうが余裕があったように見えた。
環境の変化やキャラの変化って大切なんだねぇ。
HARASHIMAさんが最後の蒼魔刀がボマイエみたいになるぐらい、
両足が揃えられなくなるぐらい足攻めが出来てたんだもんね。ふむ。
ユニットとしてストーリーに乗ってこれない竹下くんと遠藤で差が出始めてる気がしてる。
飯伏の後継者問題とあわせて難しいところだけれども…

○石川修司 vs 男色ディーノ
とんでもなくぐっと来た試合でしたね。感動的ですらあった。
とにかく男色ディーノのかっこよさ。
団体のアイコンってこういうことですよ。すごいわ…
プロレスをやっていて、どんな形であれトップにいる人間って、
やっぱりそれなりにプロレスの技術はあるわけで、
男色せんせいの序盤のグラウンド技術とか、バンプの素晴らしさとか、
その相手が石川修司ってのにも関わらず男色殺法を混ぜ込んできて、
それに何故か説得力を感じてしまう。
リップロックで本当にタップを奪ってしまうんじゃないかと思った。
たまたま言った「DDTには男色ディーノがいる」という言葉の重さが、
ずどーんと胸に響いた一戦でした。
こんなディーノがみたかった。

一瞬だけの快感

2016/10/2
ガンバレ☆プロレス「BAD COMMUNICATION 2016」

結果として奇跡の目撃者となりました。
直前のDDT後楽園でチケットの売れ行き状況がガラガラの座席表を見せられましたが、
あれはBASARA後楽園の座席表ですよね?(根拠はいろいろある)
とにかくも「満員にならなかったら引退!」という大家健の宣言のため、
ユニバースもガンプロ関係ない他のレスラーたちも巻き込んでのなんかすごいうねりでした。
引退が阻止出来て本当によかった…

○シバター vs マーズスペクター vs 趙雲子龍 vs 4代目3代目J-Soulパンディータ vs タイガーベットシーン vs ドクターキリコ vs アメリカンバルーン vs ミスターノー vs 佐野直 vs 木原文人
ガンプロみてない人にはさっぱりわからないこの試合。
なんでゴリラがパンダと呼ばれているのか。漫画の中のキャラが出てきているのか。
白衣の人はなんなのか。そしてマーズスペクターって誰?
それがいきなりぐちゃーっとなる。えらいこっちゃ。
やー、この百鬼夜行みたいなのがガンプロだわー(嬉)。
ベッシンとパンダの友情(パンダは雌だよね?だから愛情)が生まれたのとか、
アメバルが毒殺されるのとかおかしいもの。
個人的な注目はマーズスペクターだったんだけど、雰囲気にちょっと飲まれたというか、
個性がちょっと埋まってしまったというか「意味不明に強い」っていうキャラが活きづらかった気が。
紆余曲折あってこっちにまわされたシバターだったけども、
結局「大家健が願いを叶える権」をゲットしてめでたしめでたし…なんだろうな。

○さくらえみ&「ことり」 vs 石橋葵&清水愛
「ことり」にはなんだか希望しかない。すごい。
さくらえみと清水愛はなんだかんだで仲良くうまいことやっている印象。
なんともほほえましい(にっこり)。
プロレスもできる声優って印象だった愛さんはすっかり声優もやるプロレスラーになってる。
愛さんのなんにでもチャレンジする精神はすごいなぁ。
そしてやっぱりさくらえみのプロレス脳はなんとも好きです。
試合開始直後のさくらコールはなかなかぐっときましたね。
あと石橋さんは初見だったけど、もっとガンプロ出てきてほしいなぁ。

○石井慧介 vs 安部行洋
安部ちゃんと石井の因縁…といいますか若手通信の頃は存じ上げていないんだけど、
かたやDDTでがっちりやっていてかたやフリー。
ちょっと噛みつくにしては実力差があるんじゃないの?って印象でした。
それでも片翼の天使をだそうとしたのはびっくらこいた。
あと石井のフィニッシュは初めてみたけどシューティングスター?
なんでこの試合でいきなり出したんだろうか…びっくり。

○勝村周一郎 vs 伊藤崇文
総合格闘技(でいいのよね?)の両者なので見応えはありました。
主に関節の取り合いでみていて息が詰まる感じでとてもよかった。
が、決着が不透明すぎてぐぬぬ…となりました。
実力的にはほぼ互角なのかなぁ…プロレス経験が勝村先生のほうがあったってことかしら。
試合後の伊藤の抗議のような「これがメジャースポーツ?」という疑問もごもっとも。
この因縁が先に続くのかしらね。続いたらおもしろいなぁ。

○旭志織 vs 冨永真一郎
冨永のプロレスはすごい好きで、
なんというか雰囲気や表情がTHEがつくほどのプロレスラーに思えてて。
ムーブも派手なんだけど、土壇場で失敗するのがなー、って思ってました
(例えば直前のDDT後楽園で技をミスってたり)。
確実性やパワーなどなどは練習で身につくだろうけども、
センスってなかなか身につかないもんなぁ。
それを既にもっているのはかなりのアドバンテージよね。
キャノンボールでさらっとした扱いだったのに、KAIENTAIにあがるのか…すごいな。
旭志織は数見たわけではないのですが、
地味で巧くてでもなんかしらないけど華があって結構好きです。
これはいい試合だった…

○藤田早紀&円華 vs 藤田ミノル&バンビ
業が深すぎる試合だった…
離婚って結婚より重たすぎると思うので、
そんな相手と対面して、しかもドーターの前で母親である元妻を殴るだなんて…
藤田ミノルがなにをした!なんか悪いことしたんか!って思いながら見てました。
プロレスは因縁やらストーリーやらがあって、
それが完結に向かっていく気持ちよさがあるわけで、
今回のような私生活の胸焼けしそうなどろどろとした昼ドラのようなプロレスとか最高ですね。
藤田早紀の現役を存じ上げてないのが残念なのですが、
小さい身体でちょこちょこと動き回るのはなんかぐっときました。
最後の抱擁はもうずるいさ満点ですわ。あとドーターたちの声援がね…

○大家健&今成夢人&翔太&三富政行 vs 大仁田厚&浪口修&GENTARO&保坂秀樹
試合はまあいいとして
(いいわけではないけど、もうぐちゃーっとしてなにがなにやらでしたねw)、
大会前の懸念事項の一つとして「大家健が大仁田厚に飲み込まれるんじゃないか?」ってことが、
あった、そうなの、ですが。
そんなもん試合前から「大仁田になんて負けないぞ!」っていうユニバースの謎の一体感というか、
磁場というか空間の歪みというか、
ほぼリングサイドにいたので場外で一緒になってわーわーしてたし、
声援というか叫びというか、なんだかよくわからない高揚感があって、
みている側が雰囲気に飲み込まれたというか、飲み込んでいったというか、
あー、とんでもないところに来ちゃったな…という気持ちで試合後の暴動のような中にいました。
夢のよう…とはちょっと違うけど、確実に非現実だった。
大仁田厚が若者についていけないただのおじいちゃんのようにバッコミを踊ってた。
ガンバレ☆プロレスを真剣に追いかけていてよかったな、と思いました。
俺たちの勝ちだ。