DDT」カテゴリーアーカイブ

GO!GO!まっする!

2020/1/27
まっする「まっする1」

○樋口和貞&納谷幸男 vs 翔太&今成夢人
マッスル坂井によってまた新しいデスマッチが発明されてしまった、、
ヘル・イン・ア・ブルーシートはありそうでなかったよなぁ。
背の順でチーム分け(チームS、M、L)をされた意味がさっそくしっかりここで回収。
透明人間ミステロンやスケスケジャネーカーの系譜に近い試合形式だったのかしら。
姿が見えていないヤバさよりも、リングが見えない事件性のほうが何故かどきどきする。
あとやっぱりブルーシートって異様な物体だよなぁ。
チームSに有利に働くこのルールであったこの試合。
観客の想像力に全てをゆだねるのではなくて、
そこに実況を加えることで見せるミスリードが素晴らしかったです。
翔太、今成のガンプロ陣のよさでもある、
「とりあえず声出して勢いで押し切ろう!」っていう気概の有効活用。
まっするにこのふたりがいるのはうれしいなー!

彰人&平田一喜 vs 渡瀬瑞基&上野勇希
チームM(身長170台。平均的チーム)同士のタッグマッチ。
対格差がない故に決め手を欠き、試合が長引く恐れがあるという理由で途中打ち切り。
試合時間を4分で終わらせるのが一流、という壮大な伏線
(この4分が何を意味するのかとっさにわからなかった。サイレンがなるのも伏線だったのね)。
退屈な試合、と評されはしたけれども、
個人的にはこの試合はめちゃくちゃおもしろかったです。
おもしろかったというか、興味深かったというか。
一番最初の彰人上野のマッチアップでのチェーンレスリングというか、
ロープに振ってドロップダウンしてトレアしてアープドラッグして、、みたいなの。
これ完コピして出来るようになりたい。
平田もいつもの踊りは封印して、ちゃんとやればできるし、
渡瀬もドロップキック中心に作っていく感じはオーソドックスでいいと思うし。
もうちょっとみたかったなー、という気持ちはありつつ、先の展開につづく。

○渡瀬瑞基&上野勇希 vs 平田一喜&彰人
ここで渡瀬がプロレスラーとしてもお笑い芸人としても中途半端、という正論が繰り出される。
周りのみんながわかっていても本人には直接は言えないよね…っていう代弁にも似た、
「だよねー」という空気。
渡瀬 is 中途半端が目の前に突き出されての、”笑い”がお題としてある試合に。
毒、マスクマン、動物。
この三つがチョイスされたその妙が深くて素晴らしく美しいオチ。
毒霧、マスク、ドラゴン、タイガー、ドク。
そして二人死んだの凄い。
彰人さんの正論すぎてめんどくさい感じとか最高だった。
素人に手を出すくだりもオープニングのVTRや序盤で含まれていたし、
渡瀬上野がクビになるのも場内が白けた雰囲気になるのも(後々から)よかった。
というか、こういうプロレス大喜利みたいなの好きです。
動物枠でスワンダイブ!すごい!

○サウスリバー南川&竹下幸之介 vs 大吉昌&勝俣瞬馬
海外プロレス事情からロシア、中国をからめつつ、
AEWの(というかケニーの。AEWではやってない)ミックスドマッチの風潮から、
素人+プロレスラーのミックスドマッチというこじつけ。
システマ(これ知らなかった)vs中国武術。
ファイナンシャルプランナーの大吉さん、めっちゃ応援するよね…
システマは痛みを感じない、というのが特徴らしく(本当?)、
痛みが伝わるプロレス形式としてのデスマッチが取り込まれ、
リングに撒かれたレゴの上へのボディプレスなど、
素人へのプロレスが続き、それに対してのリアクション芸人のリアクションがあって。
ユーティリティプレイヤーである大吉さん(というか趙雲子龍先生)がストーリーを構築。
弱者としてのリアクションの素晴らしさと、覚醒後の強者としてのキレっぷりよ。
粘着テープでコーナーに縛られた竹下の助けを求める声に呼応したのが、
なんと、まさかのダムネーション枠、遠藤哲哉(!)。
まずダムネから来たの!?という驚きと、
竹下の助けを求める声に答えたの!?という驚き。
いろんな意味で超ざわざわした!
そして、てつや?それも伏線?(ユウキザロック氏はずーっと内藤哲也のテーマで入場してたので)
エクスタシーあったわー。すごい。

○プロテインタイガー(渡瀬瑞基&上野勇希) vs デンター&システマ(竹下幸之介&サウスリバー南川)
諸般の事情によりまっするをクビになってしまった渡瀬と上野。
マッスル/まっするは誰かを救済し、人生を変えるのがテーマ(のようなことを言ってなかったっけか)。
で、渡瀬を救済するための漫才対決が突然スタート。
さっきのミックスドマッチの流れが活きてくるのか…おお。
「Cygamesの親会社の子会社presents」ってのはM-1が「Cygames presents」だからなのね
(あとから知りました。最初からM-1につながるのが示唆されてたのね)。
正直なところ、
漫才とか全くみないのでよくわからないけど(でもお芝居は観る)、
上野くんの演技力が群を抜いてた。
すごいな。さすが座長。忘れてた。
ネタ的にもプロテインタイガーのほうがおもしろかった気がします。
たまご→いくら、粉もん→プロテイン。
てのりタイガーの漫才はみたトキないのでわからないけど、
普通の漫才を初めてやった…ってどういうことなんだろうか。
いつもはしているプロレスを題材にしなかった、ってことか。ふむ。
でもなんか結局、一番あわあわしていたのは渡瀬くんだったねぇ。
プレッシャーもあっただろうに、、そりゃ男泣きするよなぁ。
それにしても、なにをするにも大切なのは産まれ持ってのセンスだと思ってて、
プロレスもセンスがなければ大成しないだろうし、
漫才もセンスがなければ成功しないだろうし。
最後の挨拶での「そういうとこだぞ、、」な部分がある限りはなー、って。
これで運命が変わらないとただのまっする1のイチ出演者で終わることもあるわけで。
どうなっていくかは自分次第なんだろうな。
これは自分にも言えることだけども。

やー、まっする凄かった。
極度に演劇的でありプロレス的であり。
演劇的っていうのは「お芝居」という意味ではなくて、
なんというんだろうか…劇場型のプロレスというか。
プロレスラーの人生としてのストーリーが、
ひとつの興行としてのストーリーに巻き込まれて、
最初から最後まで隠して仕掛けられた罠(伏線)が、
ある瞬間からほぼ全部回収されてぱちっとハマる快感があった。
これはお芝居を観にいったあとの心地よさに似ている。すごい。
ただサブカルによくある、
「事前の元知識があればもっと楽しめるだろうに」という部分について。
今回はユウキザロック氏が何者であるか、という部分や、
そのまま漫才、M-1に関する知識などなど、
そういう下地が自分にはなかったのをちょっと悔やむ感じです。
あれを知っていればここをもっと楽しめたのに!ってのはあるなー。
人生の選択肢の幅を広げなければだ。
でも、めちゃくちゃおもしろかったので、
この先も出来るだけ観にいきたい気持ちでいっぱい。

今何時?全員集合!

2019/11/3
DDT「Ultimate Party 2019~DDTグループ大集合!~」

○風戸大智&神野聖人&鷲田周平 vs 中村圭吾&松永智充&渡瀬瑞基
DDTグループ全員集合ということで、
怪我やなにやらで欠場中の選手以外の全員が試合をするとなると、
アンダーマッチにまわる選手も出てくるわけで。
ベテラン、中堅、新人がごっちゃになって試合をする(メンバー含め)なかなかの興味深さ。
風戸選手はBSMV3だとテンションぶっちぎって最高なんだけど、
世を忍ぶ仮の姿のままだと確かに地味なのかしら。
難しいなぁ、プロレス。
そして渡瀬くんもこの位置。入江くんがいたときはちょっと目立ってたのにね。

○乃蒼ヒカリ&YUMI&桐生真弥&鈴芽 vs 原宿ぽむ&らく&猫はるな&舞海魅星
東女の提供試合。
東女はみんながみんな個性の塊なので、
一歩抜け出せるのっていま難しくなっている気がする。
ここ最近は可愛いとかキャラだけじゃなくて、プロレス的な強さが必要に思えてて、
その展開の中でしっかりプロレスが出来るようにならないと駄目なんだろうな、と。
おもしろムーブだけじゃダメなんだよー、たぶん。

○平田一喜 vs ゴージャス松野 vs 大鷲透 vs 翔太 vs HARUKAZE vs 白川未奈 vs SAGAT vs 上福ゆき vs イス vs ヨシヒコ vs ポコたん
アイアンマンはビッグマッチ前にちょっとだけ盛り上がって、
こういうランブルマッチでたらいまわしにされている昨今。
試合開始前に無機物がチャンピオンになるのはお約束で、
「よっ!待ってました!」みたいな伝統芸能感ある。
イスとのプロレスはちょっと盛り上がりに欠けたけど、
かみーゆが華麗にポージングをキメてイスからフォールを奪い初戴冠したのは胸熱!
ヨシヒコがとりあえず出しておけばいいや、みたいな雑な扱いで残念。
DDTが文科系プロレスとして続けていくならヨシヒコみたいな細かい設定が必要なやつは、
どんどん継続して活かさないと駄目な気がするんだよなー。
イスもだけど、とりあえず…みたいなのってハリボテすぎてすぐに飽きられちゃうと思う。
あとは結局平田かー、みたいな終わり方もちょっと残念。
ベルトの特性を考えて意外性が本当に欲しい…

○木髙イサミ vs 高木三四郎
プラケース100個デスマッチ。
試合前にリング上に並べられてるのは壮観ではありました。
BASARAがDDTグループを抜ける、ということで、
大社長とイサミさんの思い出作りのような試合だったのでは。
プラケースがいい音をして壊れる!
飛び散り方が派手!
見た目ほど痛くない!(たぶん)という発明よね。
おじさんふたりが楽しかったならそれでいいやー、という優しい気持ち。
最後に盛り上げようとコーナーからダイブするイサミさんにグッときました。

○飯野雄貴&男色ディーノ&朱崇花&瑞希&トランザム★ヒロシ vs スーパー・ササダンゴ・マシン&まなせゆうな&黒潮”イケメン”二郎&大和ヒロシ&大石真翔
忘れられていた10人タッグの試合。
ユニットがほぼほぼ回ってない状況や、5人組が揃えられないので、
この試合はこういうビッグマッチでやらないとあまり意味がないのかも?
そしてスローモーションも油断していた隙に来たので最高でした。
特にそれにみずぴょんすが含まれている、っていうのがもうね。
スローでグーパンチ入れてる姿が可愛すぎて死ぬ。死なない。
今回は芸能人が含まれていないのでうまく流用出来たらいいのにねぇ。
しかしディーノチームのゲイ率の高さよ。
飯野くんがカミングアウトしてない状況はどうだー?って思うけど。
それはまた別のお話…

○坂口征夫&中津良太 vs 岩崎孝樹&勝村周一朗
○愛野ユキ&天満のどか vs 坂口征夫&中津良太
○伊藤麻希&クリス・ブルックス vs 愛野ユキ&天満のどか
○上野勇希&吉村直巳 vs 伊藤麻希&クリス・ブルックス
○吉村直巳&上野勇希 vs 納谷幸男&コーディ・ホール
ガントレットマッチ。
この試合形式の不公平さ加減がいまいちすっきりしないけども…
DDTって試合前の映像を、煽りVだけじゃなくて、
おもしろおかしく作っていたイメージが残ってるんだけど、
こういう順番決めをめぐる舞台裏のごちゃごちゃとか撮って流したらいいのにな、って。
もう駄目なのかもね。
で、みどころ的には征夫さんと勝村先生の激突があって。
前哨戦でなんかやり切っちゃったよね…
背後からのPKをキャッチして脚を取って極めるとか、
勝村先生がやったやつを両国で征夫さんがやり返したのとか超もやもや。
爆れつシスターズの登場はうれしかったけど、
征夫さんと中津くんの組がそれを単に茶化している間にリングアウトってどうだ。
それはどうだ。征夫さんにそれをやらせるのはどうだ。
オーバーザトップロープルールもなんか天満さまもぽこぽこ落ちてなかった?
ちゃんとやってよ…
あとは団体が推したいストーリーに沿った流れの展開でおしまい。
納谷コーディー組の塩加減が凄い。あれは凄い。

○石井慧介 vs 阿部史典
インディーJr.戦。
阿部ちゃんが跳ねそうで跳ねないのがもどかしい気持ち。
格闘技の意味としてのプロレスではなく、プロレスの意味としてのプロレスだったら、
阿部ちゃんは本当にトップクラスに好きだしおもしろい選手。
レスラーってどこか頭おかしいところがあったほうが魅力的よね。
あとお客さんのほうを(意識的な意味も含めて)見てプロレスをしているので、
観ていて引き込まれるし、応援したくなる。
確かに、石井慧介も頭はおかしいんだけども、種類が違う感じ…
なんか楽しそうじゃないんだよなぁ。
サイコパスっぽいのはいいんだけど、
ただ危険な技を出して自己満足で完結している印象です。むかしから。
ガンプロがこのベルトを持っている意味はあったんだけど、
石井選手はガンプロだけどガンプロじゃないからなぁ。むー。

○塚本拓海&ヤス・ウラノ&中野貴人 vs 島谷常寛&遠藤哲哉&マッド・ポーリー vs 大家健&今成夢人&ミス・モンゴル
ガンプロ勢の取ってつけたかのようなおまけ感が凄い。
まあ、それはいいとして…
全団体が参加してのこの大会で、ちょっとした詰め合わせ感が出るのは仕方のないことなんだけど、
BASARAとDDTのメンツはそれなりの実力者なので、
こういう大きな大会で6人タッグとなると薄まっちゃうのはもったいなかったなぁ。
しかし実力者が集まったからといっておもしろい試合になるかはまた別のおはなし…

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs 操&沙希様
ついにホワイトドラゴン辰巳リカが戴冠!
これはめちゃくちゃうれしい。
現在の東女では山下、中島、坂崎に次いでのキャリアでまだ無冠だったので、
タッグとはいえ、ベルトが獲れたのは本当にうれしい気持ちです。
リカのおかげでビールが美味い。
が、しかし。この美軍のストーリーよ。
操さんが美軍入りしたきっかけがリカさんとのシングルで敗戦したこと(だけじゃないけど)。
だもんでその当事者であるリカさんが操さんの目を醒まさせる(?)役を追うのは超わかる。
そして散々「雑草!」と罵られてきた渡辺さんが見返すために反抗する、ってのもわかる。
組むのもまあわかるけど、その組むまでの過程がいきなりだったよなー、と。
そしてビッグマッチではあるけど東女の大会ではないので、
試合後にストーリーを展開させるマイクがなかったのは残念。
普段東女を観ない人がついてこれてたんだろうか…
プロレスにドラマ性があるのは大事だし、DDTグループの中でも今回一番ドラマ性があったのに。
とはいえ、後日この試合をみて感動した!って言ってくれた知人もいてうれしい。
泣いたって。もらい泣きしたって。
しかし「白昼夢」っていうチーム名は最高すぎて好き。
なに?この戴冠は夢なの?いつかは夢から醒めるものなの?
誰がみている夢なの?ハイパーミサヲ?
などなど中二病的妄想が捗って非常にいい。

○佐々木大輔&高尾蒼馬 vs 下村大樹&藤田ミノル vs FUMA&久保佑允 vs 彰人&勝俣瞬馬
タッグタイトルが4WAY。そしてハードコアマッチ。
佐々木大輔選手のいいところは、ちゃんとプロレス的なことを考えているところで、
このメンツでミさんをちゃんと評価して、意識していたところ。
DDTの中でいま一番DDTっぽさがあると思っているんだけど、
属性が陰なのでなかなか理解されないのが残念(もちろん理解している人も多いけど)。
で、やっぱりキモというかぐっときたポイントは、
ラダーを二基高らかにかけて、そこから飛ぶの!?飛ばないのー?と思わせつつ、
その上でフェイスロックを決めて勝負が決したところ。
意外性で期待を裏切りつつ、おもしろフィニッシュになったのはツボりました。
自称DDTでハードコアマッチといえば勝俣、みたいに言ってるけど、
レゴぐらいの話と…あとはラダーに高いところから落ちたか…
とにかく「それをできる」ぐらいで「魅せる」というところまでいかないのがにんともかんとも。
それでもすごいけどさー、自称で大きなことを言っちゃうのがさー。ね。
ミさんがそれほど目立たなかったのはさみしいところではある。はい。

○高梨将弘&関根龍一
ユニオンMAXのタイトルマッチ。
試合前から高梨さんが見据えているのはこのベルトじゃなくて、
ベルトを獲った後のイサミ戦。
単なる切符でしかないベルトではあるけれども、
それをさらっと獲ってしまうのは凄い。
バイプレイヤーである彼がバイプレイヤーである所以っていうのは、
やっぱり圧倒的なプロレスの巧さであって、
裏方がいざ表に回ると圧倒的に実力を発揮してきて素晴らしいものがある。
その実力だって、みんなが知っているものだったわけで、
BASARAにいよいよ高梨さんが攻め込んで来た!という高揚感が続くよね。
関根選手も決して悪い選手ではないし、好きなんだけど、
ここは高梨さんのために道をあけてくださいまし!

○坂崎ユカ vs 中島翔子
やー。名作だった。
ほぼ同時期に入団。芸人→プロレスのキャリアも似た境遇。
たたかうコメディアンズ→みらクりあんずのパートナーでもあるし、
シングルはもちろんタッグでもマジラビとツイモンでのライバルでもある。
まさにお互いに切磋琢磨してきたライバルであり、最高の仲間でもある…と。
そんなふたりが試合をしたら、試合内容以上にこぼれてくるものが多すぎました。
たぶん翔子さんの実力が伸びてきた時期にユカっちは翔子さんを越えようと思っただろうし、
ユカっちが海外にも進出しているのをみて翔子さんは絶対に負けたくない!って思っただろうし。
たぶんお互いがお互いを上だと思って、認めあって、
絶対に負けたくない!って思える人間が近くにいるのってそんな幸せなことはない。
そういうドラマと、団体最高峰のベルト戦。しかも両国というステージが、
我々にみせてくれたキラキラした最高の一戦でした。
もちろん、推しメンである翔子さんが負けてしまったのは悔しすぎるけども!
で、両国に一緒に行った東女初見のガールがこの一戦を超気に入ってくれて、
また東女を見に行きたい!って言ってくれたのがうれしい気持ちでいっぱいです。

○ケニー・オメガ&里歩 vs アントーニオ本多&山下実優
ケニーがDDTに!ケニーが日本で!
というのはもちろん胸熱ではあるのですが、
この試合に選ばれたのがアントンっていうのが本当に素晴らしいこと。
ごんぎつねや動き含めておもしろレスラーだと思われているアントンですが、
もちろんおもしろレスラーなんだけど、
きっちりとした熱い試合ができるレスラーっていうのはかなり周知。
ただ、DDT内外の立場として、
KO-Dのチャンピオンになるのような選手とは思われていないのも事実…
それでもなんでも!みている人のハートをゆさぶるのは!いつだってアントンだ!
だもんでいいもんみた感がよりハンパなかったです。
里歩さまと山下さんを比べてしまうと、
やっぱり立ち振る舞いや言動(特に前日の公開インタビューとかの)をとっても、
全然里歩さまのほうが何枚も上…
東女育ちとさくらえみ育ちの違いってのが大きい気がする。あとキャリア。
AEWに山下さんを呼ぶかどうかの査定試合でもあったと思うんだけど、
それに関しては十分に合格値をたたき出していたと思います。
今年は両国マッスルといい、両国DDTといい、
アントンの年だなぁ。すごいわ。

○HARASHIMA vs 竹下幸之介
メインにこんなに興味がないのははじめて。
竹下が勝ってもファンの支持を致命的に得ていないのでどっちらけだし、
HARASHIMAさんが勝っても世代交代が進んでいかない現状がみえて行き止まりだし。
フラッグシップタイトルの王者が入場するのに手拍子があんなにないって凄すぎる。
竹下幸之介という選手の技術が知識などが高レベルにあるのは重々承知なんだけど、
気持ち的に支持できないっていうのは致命的なんだよなぁ。
どうにかして修正できるもんなんだろうか。
一度外に出て経験値に厚みをつけたらどうかしらね。
今のままでは単純に井の中の蛙としか思えない。うーん。
たぶん彼だけの問題じゃないと思う。団体としてどうするか?だろうなー。
試合の流れで空気をビルドアップしていくんだろうけど、
結局のところ、大技を出して、耐えて。大技を出して、耐えて。
耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて…決着ってなるところで、
大技を出し始めるのがなんか安易なんだよなぁ。うーん。

試合数も多いし興行の時間としては長かったけど、
タイトルかかったのも多かったし、見たい選手も多かったので、
そんなにダレた感じではなかったです。
が、結局ケニーのための大会だったよなぁ。
ケニーのため、というかケニーを餌に使った大会。
でも楽しかったです。
チャンピオンが竹下幸之介じゃない間だったらDDTを見に行きたい気持ちに。

完全なる迷走

2019/8/3
DDT「闘うビアガーデン2019~DDT~」

○大石真翔&勝俣瞬馬&納谷幸男 vs 島谷常寛&マッド・ポーリー&大和ヒロシ
手堅い試合でした。
大石、大和による教育マッチに近い感じ。
ここ最近、ヨーロピアンクラッチホールドがマイブームなので、
まこりんのそれは本当にお手本のようで美しかったです。
習いたい…

○坂口征夫 vs 平田一喜 vs A.YAZAWA vs 大鷲透 vsゆに
ロックンロールデスマッチだ!
もうなんか恒例行事過ぎて安心感ある。
毎年この時期になると持病の恋煩いを発病してしまうアントンが心配です。
夏の恋は切ないよね。

○佐々木大輔&遠藤哲哉 vs 高梨将弘&朱崇花
結局ドランカーマッチになった仲良し二人。
試合の展開次第では罰ゲーム的になりうる飲酒の状況を、
喜んでどんどこお酒を煽っていく展開でよかった。
朱崇花があまり好きではないのですが、
この試合でちょっとだけ好きになりましたとさ。めでたしめでたし。

○男色ディーノ&上野勇希 vs MAO&渡瀬瑞基
この入れ替わりの試合も毎年恒例になりつつあるけど、
ディーノのキャラっていうのはあの見た目だから成り立つんだね…としみじみ。
普通の男子がやったら生々しくて笑えない。
そして結果として全員ディーノになる流れはよかった。斬新。

○彰人 vs 黒潮”イケメン”二郎
蛍光灯一本マッチの派生形なすいか割マッチ。
ちょっと間延びしてしまって真剣みが薄れたのが残念。
なんでだろうか。
小道具のかぼちゃやらバケツやらは秀逸。
オチもよかった…けど、緊張感がなかったなぁ。なんとなく。
彰人さんの頭の良さとイケメンの身体能力をもってすればもっとおもしろいのできそう。
またこのふたりの試合が見たい。別形式で。

○樋口和貞&竹下幸之介&HARASHIMA vs 吉村直巳&高尾蒼馬&マイク・ベイリー
お客様抽選でチーム分けが決まるいつものアレ。
ここ最近だとダムネのふたり(佐々木と遠藤)が混ざって、
どんなチーム分けになろうがふたりがいちゃいちゃする展開だったんだけど、
今年はそれもなくってよかった。
個人的に吉村君は好きなので、活躍はうれしい。
見た目も言動もどうにもヤンチャな子ではあるんだけど、
実は優しいいい子というもう型にハマった感じで、
本来はディザボで同じチームのHARASHIMAさんに謝りながら攻撃したりとグッときました。
樋口君とのパワー系対決は見所あったなぁ。
HARASHIMAさんは先日の相撲対決がよっぽど悔しかったのか、
ベイリーに場外戦で相撲対決を突然挑んで勝利。
リベンジを果たした!とほくほくでした。
どんだけ負けず嫌いなの。
そして竹下君はもういいです。相変わらずなんでだろうね…
そしてシメのマイクは安定のHARASHIMAさん。流石のエースやで。

○赤井沙希 vs 坂口征夫
○平田一喜 vs 赤井沙希
○坂口征夫 vs 平田一喜
○缶ビール vs 坂口征夫
○上野勇希 vs 缶ビール
アイアンマンの移動劇。
無機物がチャンピオンになるとちょっとほっとします。
上野君はだんだん腹黒キャラが立ってきておもしろいことに。
身体能力もあるのでもっと上でやってほしい気持ちです。

今回のビアガーデンは新沼袋怪談デスマッチがなかった。
それをたのしみにしていたのに…
おそらく今年は8月末に新木場でのビアガーデンがあるので、
そっちでやるんだろうな、と。
や、いいんだけどさ。
一週間ずーっとビアガーデンが開催されて、それのシメみたいなのがあったから、
それだけ分散させちゃうのはなんかがっかりだわ。
DDTってなにがしたいんだろうなぁ。迷走してる。
「迷走」ってただ自分の都合や好みに合わない、ってだけなんだけれども。

コンプライアンス糞くらえ

2019/7/31
DDT「闘うビアガーデン2019~男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシンDAY~」

○甲田哲也 vs 今林久弥
毎年恒例のおじさんたちのプロレスリング。
一体何を見せられているんだ…という気分にさせられるこの試合ですが、
今年は自分も父親になったということで、
今林さんに異常に感情移入してしまう結果に。
おとうさん、かっこよくありたいよね…息子に必要とされたいよね…ワカル。
何年かやっているので動きがよくなっててもおかしくないのに、
たぶん流れだけ決めて、練習を全くしてなさそうなのが逆にいいと思います。
絶対に上手にならないで。
試合展開は流石の作りで何故か見ごたえがありました。

○男色ディーノ vs 中村圭吾
練習生の通過儀礼のような試合。
というか、上野くんが中村練習生の困っているところが見たかっただけの試合。
ちんちんを触られている中村練習生をみて喜ぶ上野くんをみて喜ぶわたくしたちです。
中村練習生はドロップキックは綺麗でしたー。
ルックスがちょっとなー。うーん。

○まなせゆうな&大石真翔&アントーニオ本多 vs 石井慧介&松永智充&納谷幸男
ラリプロだ!
我々としてはやっぱりまなせさんがこういうDDT本体の興行に出るのはうれしいし、
この一見して遊びのようなラリプロを、
実際の試合に活かしてラリアットを使うようになった、ってのは応援したくなる流れ。
いつも通りイントロドンだったので、やっぱり入場曲って大事だよな…とふと。
そして今回はライガーさんが隠し玉というかなんというか。
みんなで掌底をするんだけど、
ちゃんと見たことある?っていう動きで逆にダサくてよかったです。
試合後におフェイスのみなさまが登場して、
珍輔をここで使う!?とちょっともったいない気持ちに。
あと眼鏡の店員さんがトラウマレベルでツボだったので今度探してみます。
眼鏡を直すしぐさがヤバかった…

○スーパー・ササダンゴ・マシンによる何かしらの闇パワポ
まさかの地元の話でグッときました。
思いっきり高校に行くときの通学路だわ。
今度行ってみます。
オチが闇すぎてササダンゴすげーな!と思いました。

○DJニラ vs 樋口和貞
ニラさんの試合は突発的にやってくるので得した気分。
いつもだったら酒呑童子デーなんだろうけど、もうないから。酒呑童子。
ここで。
世界観が独特すぎて、相撲の仕切りから十数年が経過するとか意味わかんない。
さいこう。
結果とかそんなのどうでもよくてニラさんワールドを体感できたので満足。
そうか、この試合から十数年が経過してたのか。
メインもその年月が経過した後ってことだよね。しらんけど。

○大家健 vs 男色ディーノ vs DJニラ vs 高梨将弘 vs マッスル坂井 vs アントーニオ本多 vs マイク・ベイリー vs 大石真翔
いつも通りのサンドマンごっこ。
だけど、今年から飲み放題のルールも増えて、
心配していた通り、まき散らすビールが不足して盛り上がりが本当にいまいちだった。
例年だとお客さんが飲んでいる飲みかけのビールやらなにやらの缶を奪い取って、
まき散らし、ぶん投げ、さらに別の缶を奪う、という流れが、
奪われたはいいものの、次の缶が売り子が売りに来るわけでもなし、
飲み放題の交換はラウンジに出てもらってこなければ駄目だし。
だもんで流れが最高に悪かった。
サンドマンごっこになってなかった。残念。
大家さんが勝って、もっともらしいことを言うのも、
大家さんのカリスマ性が薄れてしまっている今、なにも響かないし。
それでもよかったところといえば、
各選手の入場で一本の竹刀を共有して、セコンドの上野くんが行ったり来たりしていたくだり。
ベイリーの無茶なケブラーダ。
まなせさんと今成さんのいちゃいちゃ。
などなどです。
大会終了のマイクでディーノが言った「ここにいるのは僕と坂井の友達です」という一言に、
まなせさんも「わたしも?」と超うれしそうだったので救われました。
とにかくいろんなルールとか規制とかあるんだろうけど、
ちいさくまとまんなよ、と言いたい気持ち。楽しかったけれども、だよ。

父と子の「やる」を選ぶ物語

2019/2/16
マッスル「マッスルマニア 2019 in 両国~俺たちのセカンドキャリア~」

正直なところ、プロレスを観はじめたときにはマッスルは終了していて、
後追いもいいところだし、
いつぞやの#大家帝国でしかみたトキがなかったもので。
ただ開催直前までサムライTVで過去のマッスルハウスを観ることが出来たのはよかった。

開会の御発声がライムスターの宇田丸氏で、
映画ロッキーシリーズ(主にクリードの話)をやさしく包みこんだご挨拶がかなりのエモさで名調子すぎた。
「するかしないかの分かれ道でするを選んだ男たちの物語」というのは、
今後も胸に刻んで生きていきたい所存です。やるしかない。

そもそもマッスルはプロレスと演劇の融合というか、
どちらかという演劇に近いものがあって、
(いま思えば今回は)いくつかのオムニバスストーリーが、
ヒトツの裏テーマ、言い換えるのであれば伏線に結びついていて、
エンディングに向けてそれが一気にほどける快感。

東京プロレスリンピック2020選考会及びペドロ高石引退試合
○グレート小鹿&ペドロ高石&趙雲子龍 vs 大石真翔&ヤス・ウラノ&大家健
○青木真也 vs ペドロ高石
マッスルメイツのうち、もっともプロレスラーから遠い存在のペドロさん。
逆にそれがマッスルのアイコンのような存在にまでなっていた印象。
そのペドロさんの引退試合だったけれどももちろんマッスル流というか。
うまいことゲストレスラーであるグレート小鹿選手の顔を立てつつ、
主役であるペドロさんの見せ場をことごとくつぶしていくスタイルの一試合目
(ただし、レフリーが見ていないというテイでしっかり一連の見せ場は披露できていたけども)。
第二引退試合での青木真也選手登場はまさかの人選でびっくり。
正直、DDTに上がりだした頃の青木真也選手の印象しか残ってなく、
格闘技的な強さにこだわりすぎていて、
所謂「プロレス的な強さ」のようなものが物足りない気がしていました。
ので、格闘技的な部分から一番遠く離れたプロレス。
つまりは「マッスルのプロレス」からはDDTでも一番遠いところにいる印象を持っていました。
だもんで一番遠いところから来た。まさかの人選でびっくり。
と同時に青木真也選手に対する気持ちが晴れたというか、
こういうこともやるんだ!?という驚きと嬉しさがあった、という試合。
そしてペドロさんの家族に対する気持ちが、
自分が父親になった今、この先の自分に重ねる部分というか、
父子のストーリーに弱い自分に気がついてだいぶぐっときました。
この「父子のストーリー」はこのマッスル内でかなりの比重があったことが後々判明…
かっこいいおとうさんになりたいぜ、わたくしも!

プロレスラー格付けチェックデスマッチ
・第1格付けチェック「プロレス味覚」
・第2格付けチェック「プロレス音感」
・第3格付けチェック「プロレス感性」
テレビでみたやつだ!
でも、プロレスでどうやって?という3つのことを、
味覚→プロテイン
音感→チョップの打撃音
感性→ブッカー
の「ああ!そういうことか!」という納得できるチョイスでおもしろかった。
あと伊藤ちゃんが出てきたのは嬉しかった。
チョップを撃つ前に思わず声が出ちゃうの可愛い。
ひとつ前のペドロさん引退試合が伏線だったこと、
そしてこのコーナー自体は後々の試合に向けたブリッジ的な役割をしていたのがマッスル的。

純烈新メンバーオーディション2019 時間差バトルロイヤル
○アンドレザ・ジャイアントパンダ vs 酒井一圭 vs 趙雲子龍 vs 渡辺哲 vs 彰人 vs アントーニオ本多 vs 樋口和貞 vs 赤井沙希 vs 大石真翔 vs 竹下幸之介 vs 坂口征夫 vs 大家健 vs 上野勇希 vs ゴージャス松野
純烈は初めてみた!
芸能ニュース的なものはわからないけど、なんとなく背景はわかりました。
イケメン枠での上野くん、彰人さん登場は個人的に嬉しかったし、
征夫さんの純烈がスーパー銭湯アイドルということで刺青はNGというくだりで出てきたのはおもしろかった。
赤井選手は明日のために開発したはずの新技をあっさり披露してた。いいのか。
松野さんがムード歌謡枠にがっちりハマったのもよかった。
なんといってもアントンのお父さんである渡辺哲氏が登場してごんぎつねをしたのはいいもん見た感。
ちんこがちゃんこ鍋にはいって「あちっ!」ってなるのとかすごい。
敗退してリングから帰るときに転んでしまっていたのが心配。
アンドレザさんは登場するだけで獅子舞的なめでたさあるのでなんかおめでとうございますという感じ。
そして新メンバーの見栄えがよくて最高でしたね!
営業先でも人気が出そう!
(そしてエンディングでのつっかさんの話につながるのもおもしろすぎた)

敗者キャプテン肛門爆破ネットニュース時間差掲載タッグデスマッチ
○男色ディーノ&山里亮太 vs マッスル坂井&クロちゃん
いつぞやのDDT両国での山ちゃん肛門爆破のブラッシュアップ。
山場はクロちゃんのお部屋でプロレスをして部屋がめちゃくちゃになるやつ。
花火の使用ぐらい行って欲しかったなぁ。
ネットニュース云々のくだりは各方面に気を使った感じがしました。
CA傘下になった以降のよくあるやつ。

アントーニオ本多 vs DJニラ
そしてメインが名作すぎた…
マッスルの歴史、アントーニオ本多という人間の歴史、
そのふたつの歴史の中でのアントンとマッスル坂井の関係性。
なによりもアントーニオ本多という選手の芸術性が駄々漏れをし、
アントン大好きおじさんのわたくしのツボをぐいぐいと押してきた。
結果、試合終了後のマイクで大号泣ですわ…
かっこよすぎるでしょ、アントーニオ本多。
アントンの相手は…となった時にリング上になにかある(人とは思わなかった)と思ったけど、
それがニラさんだとは気がつかず。
もうアントンの相手はニラさんしかいないし、ここでニラさんが見られるのは本当に嬉しい気持ち。
ロッキー川村が何の前触れもなく登場した時には、
過去のマッスルと鈴木みのるの関係性を思い出して、
「これは鈴木みのる登場フラグ…」と謎に期待をしましたが大外れ。
そして試合はいつのまにかロッキー/クリードの世界に…
ああ、オープニングの宇田丸氏の挨拶につながった!そういうことか!という快感。
スローモーションのエモ味の高さや、
父と子のストーリーといういまの自分の状況に重ね合わさった上で、
心の弱いところをずんずく突いてくる感じ。
すげぇ…すげぇもんみたぜ…
プロレスを見て試合前の選手入場で泣きそうになったのは初めてだし、
試合後のマイクで涙がこぼれたのも初めて。
全てがミラクルだった。
プロレスっていいもんですね、としみじみ感じ帰路についたわたくしでありました。

まだまだやめられないですね

2018/11/25
DDT「DDT Special 2018」

○大石真翔&伊橋剛太 vs 渡瀬瑞基&上野勇希
この順位に伊橋選手がいるのはなんかすごい。
長州戦での出来事が大きかったとはいえ、
その後の頑張りをちゃんと実行して、ちゃんと評価れてたのはすごい。
上野くんからの走らせるやつの攻撃を受けて、体力的な問題点は表に出てきたけど、
それでもそれを味としてコミカルに見せられるし、
瞬間的に見せる飛び技の驚きは見ていておもしろいと思いました。
ここ最近は本戦で見てない気がするけど、
シリアスな試合に組み込まれて欲しいなぁ。
上野くんはそろそろ無双かましてもいい気がするけど、まだプッシュが来ないね…
梅ちゃんが怪我で一歩下がった印象なので、上野くんを推し出して欲しい。

○竹下幸之介 vs 甲田哲也
もう竹下くんが出てくる前からベルトの移動はわかっていて、
じゃあ、誰が出てくるんだろう…?ってところで、
竹下くんか…となりました。
グランドスラムをさせるには一旦渡さないとだもんねぇ。
…と思ったけどよく考えたらそもそもSKEに流出したのって竹下くんからだったよねぇ。
そうだったそうだった。
ご実家の焼き鳥屋さんの宣伝の名目があったのはよかった。
しかし竹下くんが持つと、他に流れにくくなっちゃうんだよなー。
その辺が不安です。

○大鷲透 vs アントーニオ本多 vs 赤井沙希
素晴らしきアントン無双。
松井さんを見ると大きくなったちんちんが萎むムーブが非常によかった。
湯たんぽはもうそのワードが出た時点でオチがわかるの爽快で気持ちがいい。
赤井さんは総選挙興行だと毎回ロメロスペシャルを極められている気がするけど気のせいかしら。
しかし赤井さんが真剣に試合を出来る相手が出てくるのはいつのことやら…
沙希様がDDT本体に来るの、いいと思うんだけどなぁ。

○高尾蒼馬&遠藤哲哉 vs 今成夢人&石井慧介
今成さんが総選挙を勝ち抜いて選抜入りするのはなかなかの痛快感がある。
そしてこのタイミングで石井ちゃんがガンプロに在籍中ってのも運だよなぁ。
試合自体は感情を表に出して試合をするのが今成さんだけだもんで、
どうしてもひとりうるさいなー、という印象が残ってしまったのが仕方がない。
声を出すのは重要なのはわかるんだけど、
実力不足を気持ちでカバーする、っていうのは露骨に伝わっちゃうのがもったいない。
それでもぽっちゃりへの膝蹴りが派手に決まった時は快感でした。よかったよかった。
元ドリフって入江くんが高尾くんさんや石井ちゃんと試合をするときは胸熱なんだけど、
高尾くんさんと石井ちゃんの一戦はなんかあまり感じるものがない。なんで。
で、高尾くんさんのフィニッシュはCIMAの技か…
何か伝えたいことがあるのかしら。ないのかしら。

○ザッカリー・ウェンツ&デズモンド・エグザビエ&トレイ・ミゲル vs 勝俣瞬馬&KUDO&樋口和貞
StrongHeartsはどういう育成手順を追っているんだろうか、と気になった試合。
悪い印象ではなく、いい印象として。
とりあえず身体の見栄え、試合中の見得の部分、
見栄えのいい大技の徹底した完成度の追及。
その前にあるはずの基礎的なムーブはベースとして必要なはずなのに、
今回のこの3人はそれがちょっと足りない気がしてしまった…気のせいかな。
確かに派手さは凄いし、独創性やなにやらは凄いんだけど、
ショーケースとしてばんばん出てくるわりには、
それを構築するためにひとつひとつにタメが出来ちゃった印象でした。
目立っちゃっただけかな。
すごいんだけどね。かっこいいし、好きだし。
各種スタナーも「おお!」ってなったし、
フィニッシュの「なんじゃそりゃ!」っていう驚きが凄かった。
試合として噛みあっていたか?は少し疑問。

○葛西純 vs MAO
葛西純とここまで試合をしたのは佐々木と勝俣の両名。
勝俣は画鋲を受けていた記憶があるけど、
佐々木はどちらかというと葛西純の受けが目立っていた記憶。
じゃー、MAOはどこまで受け切れるか?ってところに注目。
それ以上に、デスマッチアイテムとしての衣装ケースの発明が素晴らしくて、
割れる時の見栄えと音、その割には痛くないんだろうな、という安全性に加えて、
軽さをもって、あれを頭上に掲げたまま飛べる!というモバイル性能の高さに関心。
それでも随所に見せる葛西純の余裕(アイテムの位置をさりげなく調整するのとか)や、
受けの凄さはMAOはまだ敵うものではなかったのかなぁ。
ハードコアだけじゃなくて一度デスマッチまで行ったらいいのに、MAOくんや。
でも、竹串を受けたのはお見事でした。

○竹下幸之介 vs 伊藤麻希
伊藤ちゃんさんの男子相手の試合の最高峰が今のところ男色ディーノ戦で、
竹下くんが加減をしつつそれをどう越えられるか?という観かたをどうしても。
とりあえずレッスルマニア18のロックvsホーガンの観客を見回すやつは辞めて欲しかった。
あれ、ここぞというときにやるのはいいけど、何度もやりすぎなんだよな。
そして伊藤ちゃんさんの中指立てるのにいちゃもんをつけるのはいいけど、
たかがそんなことに?っていう小物感をすごく感じてしまった。
どうでもいいじゃん、中指立てるぐらい。
気に食わないんだったら鼻で笑うぐらいが上から目線でよかったんじゃないの?
コーナーへの頭突きで気合を入れる伊藤ちゃんさんに恐れおののくのもなんかなぁ。
どうしても伊藤ちゃんさんが好きで竹下くんが好きじゃないのでそういう感想になっちゃうけども。
体力差はどうしてもあったし、その気になれば一発で試合が終わるのに、
そこそこの長さに試合が出来たのは及第点。
10カウントでフィニッシュってのも伊藤ちゃんの見せ場があってよかった。
まあジャーマン出せないし…
でも、ちょっとなー、もうちょっとなー。まあ、この組み合わせだったら仕方がない…
「男色ディーノすごいな!」っていうのが結論。

○彰人 vs 男色ディーノ
なんだかんだでいつもの男色ディーノ戦でした。
お尻もいっぱい出てきたのでいいとおもいます。
ディーノの記憶喪失のストーリーはすっかりキャラ変の流れかと思ったら、
元鞘に戻ってめでたしめでたしですかね。
ちんちんぐらい出したっていいじゃないか、にんげんだもの。
どのくらい怒られたんだろうな、実際のところ。
しかしサイバーエージェント傘下になっておとなしくしないといけないのであれば、
本当に傘下になったのはマイナスでしかない。
いまのところプラスを感じない。ぷんすこ。
試合中の記憶をなくしたディーノにまこりんが腕の取りかたと返し方を教えたくだり。
あれだけわかりやすく説明が出来るまこりん先生のプロレスの上手さに納得。
すげーな。

○CIMA&エル・リンダマン vs 平田一喜&HARASHIMA
CIMAが「TOKYO GO」を聴きたくないのは、
マグナムTOKYOとの因縁のせい、ってことでいいのかしら。
で、その因縁を持って平田がCIMAと相対するってのはわかる人にはわかってよい。
わからない人にはさっぱりなんだろうな、っていうのがプロレスのいいところと悪いところ。
DDTの平田推しの立ち位置はずーっとかわらなくて、
HARASHIMAさんですら霞んでしまう、っていうのはなんかすごい。
それでもなんでもStrongHeartsの試合構築のレベルが違いすぎて接待試合だった。
これはCIMAが来てくれる限りかわらないんだろうなぁ。いいことだとはおもうけども。
マイクはちょっととっちらかったかな…
DDTの悪いところはこういう外敵が来てくれて、
教育マッチではないけども、いいところを魅せてくれて、
でもそれを今後に活かせないのがなー、っていつも思います。
もっといろんな選手がかき回してもいいんじゃなかろうか。

○佐々木大輔 vs 高梨将弘
先の両国でのイサミ戦。過去のKO-Dでのイサミ戦。
そのふたつを観て、高梨将弘という選手がすごい試合を構築できるのを知っていて。
便利屋だったりジョバーだったりのそういう役回りをしつつ、
総選挙で1位を獲って堂々とKO-D戦に挑む。
このタイミングで絶対にKO-Dを獲って欲しかった。
かたや足攻め。かたや腕攻め。
プロレスの試合が一点集中で構築される伏線のおもしろさや
(その伏線は全然回収されなかったけど)、
その流れから来る一発逆転の流れを大いに期待したんだけれども…
高梨選手が背負っていたファンと仲間たちへの気持ちが、
マサ高梨70キロ(さくらえみオマージュ)に続けて、
地獄の断頭台(KUDOさんの技)を立て続けに出した時にエモみがピークに。
タカタニックが一発でも決まればそこで勝負か決着するんじゃないか、と思ってて、
実際に決まったにも関わらず、返された時の絶望やるや。
以前よりもちょっとだけ市ヶ谷の気持ちになっているので、
余計に高梨選手を応援する気持ちがはっきりとしていたし、
ユニットは酒呑童子に全部投票しているので、
酒呑童子代表としても勝って欲しかった。
だいぶショック…

ひそやかに潜む悪意

2018/10/30
DDT「DDTドラマティック総選挙2018開票イベント」

○樋口和貞 vs 島谷常寛
ノッブ入場時にいつものノッブのかわりに、
カリスマがダムネの看板を片手にリングまわりを猛ダッシュしたのがハイライト。
しかし島谷はシングルさせるといい試合をするなぁ、と。
徹底した足攻めムーブを確立して、
説得力のあるフィニッシュを開発したら上にいけるんじゃなかろうか。
参考にするモデルはエルリンダマンなんだろうな。
この前のシングルも会社としてもそういう意図だったんだろうな。と。
ダムネーションのみなさまの介入がわちゃわちゃしてて、
楽しそうでめちゃくちゃ和む。
ゆるふわヒールユニットすき。

○梅田公太&MAO&上野勇希 vs 勝俣瞬馬&渡瀬瑞基&飯野雄貴
元DNA勢が勢揃い。
この中ではMAOが一歩抜けた印象にやっぱりなりました。
技の確実性もあがっているし、余裕と魅せ方もよさありました。
団体としての期待値がわかりやすく表れているなぁ。
いい舞台を与えられてスポットライトを浴びたら、
そりゃ伸び率もあがる。プッシュって大事。
その他のメンツは、
飯野くんはまだキャリアも浅いのでいいとして
(よくないけど。まだパワー系の手前の猪突猛進型)、
渡瀬が非常によくなって来ている印象。
入江くんの後ろについていた時はなんでそこにいるのかわからなかったし、
後ろなので控えめな活動だったし、わけわかんないスーツ着ていたし。
その呪縛から抜け出して、個を出せるようになったんだろうな。
ただ熱が伝わってこないのでその辺がどうにかなったらいいのにな、と。
芸人なのほぼ忘れてるよなー。
芸人っておもしろいこと出来るわけじゃないんだね。
梅ちゃんは怪我が心配。テーピングすごかったし。
無理しないで欲しい…
上野くんは華やかでセンスがあるのでそのまま伸びて欲しい。
華やかさとセンスってあとから身につくものじゃないので、
既にそれを持ち合わせているのは強み。
あとはなんかいいステージを用意してあげて欲しい。
DDTがそれを出来そうにないのがつらい。
勝俣さんは特に印象が残ってません。

選挙ね…
ユニット部門。
実質、酒呑童子とダムネの一騎打ち。
だって他のユニットってあってないようなものだったり、
出来て間もないものだったりで、
いまのDDTがユニットってあってないようなものとして存在しているイメージ。
会社に解散を勧められたりしたユニットが1位を獲るってのは、
DDTの運営がいかに見る目がないか、ってことな気がする。
民意をとにかく読み違えてるんだろうな、いまのDDT。
今回はとにかく高梨さんが頑張ったのがこの結果につながったんだな、と。
両国の自主興行がデカい。あとでもう一回同じこと言うけど。
個人的にはユニット票を全て酒呑童子にぶちこんだのでこの結果はめっちゃ嬉しい。

個人部門。
とにかく伊藤ちゃんが3位ってのが悔しくてもやもやして。
一番ひっかかったのが彰人さんの
「中間発表でDDTじゃない人がぶっちぎりで1位だったことが嫌で」って発言。
あ、彰人さんは自分のための選挙じゃなかったのか。って思ってぐっさり刺さりました。
途中で「1位になりたい!」って思ったのは理解できるけど、
伊藤ちゃんへの敵意だった、ってのがショック。
たぶん伊藤ちゃんを1位にしたくない意思みたいなのが多くの人の心理にあって、
中間発表で上位3人のどれかしか圏内にない状況で、
決まった推しメンがいない浮動票を持つ反伊藤ちゃん層は、
残りのふたりに票をぶっこんだのかも?って。
特に女性票が彰人さんに流れたの、か、な…という邪推。
伊藤ちゃんさんは後半に選挙活動的な発言を辞めてしまって、
特に「2位でもいい」という発言をしてしまったのが本当に響いた印象。
なんであんなことを言ってしまったんだろう。
そして言った後にぴたっと選挙活動をしなくなったんだろう。
伊藤ちゃんさんの「(伊藤ちゃんの)ファンは自分の姿とを重ねている(超意訳)」の話は、
確かにどこか頑張れていない自分を伊藤ちゃんに重ね合わせている部分が超あるので、
そこを理解していてくれたのは本当にうれしい気持ちになりました。
伊藤ちゃんさんへはリスペクトの気持ちが本当に強い。
自分の力で伊藤ちゃんさんを1位にできるとは到底思えてないけど、
それでも個人のそういう気持ちの積み重ねだから。
だから1位にしてあげられなくてごめんなさいという気持ち。
そりゃまあ、3位でもすごいことだけども!
結果的には3位でも総選挙的には大事件だよ。
KO-D挑戦は露と消えてしまったけども、3位と4位の一騎打ちでお願いします!
伊藤麻紀 vs HARASHIMA待ったなし!
1位の高梨さんは嬉しい気持ちはあります。
両国での自主興行がデカい。
プロレス的に実力者であるのはもうみんなわかっていたし、
いまのDDTに薄い、体育会系としての本当のプロレスがみたいファンが多かったのでは?と。
選挙のなかでそのあたりも高梨さん自身もはっきり発言しているし、
この結果にはすごい納得です。
高梨vs佐々木のKO-D戦って絶対に面白い。めっちゃみたい。

東女派の自分にとって、同じグループ内なのに、
総選挙では東女勢は排除されていて。
でも、伊藤ちゃんの立候補はありで。
数年前の東女込みでの総選挙の結果が、会社としては面白くなかったんだろうな、と。
だからその次の年からDDT本戦のみになったんだけど、
それは逃げたんだよね?としか思えなくて。
DDT本体より東女のほうが人気あったら困るもんね。
東女の興行が選挙対象でもないにもかかわらず、伊藤ちゃんが3位という結果なのは、
東女のオタクたちの総意でもあると思い込んでいる所存。
来年はなんだか総選挙ないんだろうな…
やるなら最終年と銘打って、関連グループ団体すべてを対象にして開催してほしい。
逃げんなよ!という気持ちです。

出張暴君、グラウンドをめぐるあれこれ、終わらない茶番

2018/10/28
DDT「DDT LIVE! マジ卍 後楽園ホールスペシャル!!」

○彰人&勝俣瞬馬 vs アントーニオ本多&樋口和貞 vs 大鷲透&平田一喜 vs 坂口征夫&高梨将弘
結局T2ひ~的な試合になってしまい、オープニングマッチだなー、って。
ハロウィンにちなんでコンプライアンスのおふたりが早変わりして出てきたのはよかったです。
全体的にめでたい感じでした。

○エル・リンダマン vs 島谷常寛
島谷選手のDDT本体でのシングルマッチって初めてかしら。
DNAで行うのであればメイン級になりそうないい試合でした。
ストロングハーツの存在意義が様々な団体の底上げということなのであれば、
確かに燻っていた島谷選手の頑張りが見られたのでとても嬉しい気持ちに。
試合だけじゃなくて試合前のマイクでのやりとりも頑張ってたー。えらいー。
島谷選手のウイークポントは身長にあるとは思っていて、
それと同程度の身長のリンダマン選手が、
あれだけ他の選手たちと違和感なく活躍出来ているんだから、
島谷選手にも可能性はある、ってことだよなぁ。
プロレス的な動きはいいのだから期待しちゃう。
リンダマン選手はいいレスラーだった。
いい試合を組んでもらえてよかったねぇ。

●高木三四郎&今成夢人&マイケル・ウルフ vs 大石真翔&スーパー・ササダンゴ・マシン&ゴージャス松野
大社長が謎にボディペイント。なんで大社長だけ…
サイバーエージェントはあまり信用していないので、
アンケートの結果なんて最初から決まってるんでしょ?的な結果だし
(本当にあのパーセンテージになったのかもしれないけど)、
タイキックありきの試合だった印象。
まあ鳥羽さんが見られたのでよかったです。
あとはまこりんの汎用性の高さよ…すごいなぁ。

○石井慧介&MAO&飯野雄貴 vs 上野勇希&梅田公太&渡瀬瑞基
渡瀬の謎スーツは結局なんだったんだろうか。まあ、それはいいとして。
若手組の頑張りが素晴らしかったこの試合。
みんなよくなってるー。
どんどん下剋上なり、上に噛みつくなりして欲しい。
梅ちゃんのマジ卍での推しごとを少し急いでしまったので怪我が心配すぎる。
上野くんはHARASHIMAさんの正当な後継者として育てていきたいんだろうけど、
ちょっと早めに前に出してあげたほうがいい気がしてる。
それこそMAOと対抗させていったらいいのでは?と。
竹下と遠藤のライバル関係みたいに。最近、それも薄れているけど。
だもんで、ここで負けブックを書かれたのは憤慨。
飯野くんはクイックネスが課題かしらね…

○伊藤麻希 vs 荒井優希 vs さくらえみ vs チェリー vs 瑞希 vs 赤井沙希 vs 上福ゆき
SKEの子を接待するための試合…
さらに伊藤ちゃんに花道を作ってあげる試合。
そこでなんにもないところからプロレスが作れるさくらさんの登場。
やー、すごかった。さくらさん。さすがカルトヒロイン。スーパーアイドルだわ。
チェリーさんはまあいいとして、
かみーゆと赤井さんをつなぐモデルという線。
赤井さんとさくらさんをつなぐ足の長さ。
さくらさんとみずぴょんすをつなぐ師弟関係。
みずぴょんすと伊藤ちゃんをつなぐ伊藤リスペクト軍団。
伊藤ちゃんと荒井さんをつなぐアイドル。
プロレスラーではない(もちろん練習なんてしていない)荒井さんにプロレスをさせるには、
ほうき相手でもプロレスの出来るであろうさくらさんが必要で、
それを見事に成し遂げたさくらさんには尊敬の念しかありません。
暴君ここにありだった。
なによ、さくぴょんってw
むりやりチーム作ったってこと?
そのさくらさんを(試合の役割として)フォローするみずぴょんす。
さくらさんとの絡みはここまでのキャリアを考えたら胸熱だし、
敗退した後に伊藤ちゃんのセコンドについて、
ずーっとリング下でリアクションを取っていたのは素晴らしさだった。
アイアンマンバトルトイヤルは試合中に王座が転々とするのが面白いと思っているので、
最終的に一度しか移動しなかったのは残念。
伊藤ちゃんの戴冠は嬉しい限りです。
荒井さんは流石のアイドルで表情だけでプロレスが出来ていた印象です。
佇まいがしゅっとしてて素晴らしかった。
でも次にSKEが来るときは雑魚じゃなくてエースを連れてきな、エースを。

○CIMA&T-Hawk&トアン・イーナン vs 高尾蒼馬&遠藤哲哉&マッド・ポーリー
STRONG HEARTSの素晴らしさしかなかった試合。
CIMA選手がちゃんとやられ役としてダムネ勢の技を受ける序盤の展開。
中盤以降、残りの二人にきっちり指示をだし、統制をとり試合をゴールに向けて構築する。
もうなんかこんなの見せられたらファンになるしかない。
立ち振る舞いすらも圧倒的に美しかった。
ダムネ勢は高尾くんさんと遠藤はまだ若手の部類で、
ポーちゃんが流石の試合構築だったのが括目ポイントでした。
ポーちゃん伊達じゃないわ。
結局、全てで上回ったSTRONG HEARTS。
全てで下回ってしまったDDT勢。
なんかDDTのプロレスとは?を考える時が来ているんじゃなかろうか。
これでなんも考えなかったらプロレス団体として先が見えてきちゃうよね。

○青木真也 vs HARASHIMA
Extream級のタイトルが何故両国大会で行われなかったのか。
その答えを見せられたような気持ち。
このがっちりとしたグラウンドの攻防は後楽園ホールの熱量がないと駄目だった。
わかりやすく言うと、両国は観客から遠すぎた。
Extream級の特徴である「ルールをチャンピオンが決めることが可能」という点で、
HARASHIMAさんのフィールドである「プロレスルール」を採用したにも関わらず、
青木信也のフィールドであるグラウンドで終始闘っていたのがポイントな気が。
それでもなんでもHARASHIMAさんのグラウンド技術は素晴らしいものがあって、
紙一重だった印象です。
実際にロープに逃げたのは青木選手のほうが先ですし。
最終的には落とされてしまったけれども。
見応えは非常にあって、DDTでこういう試合が出来るというのも評価が高いし、
こういう緊張感のある試合がもっとあるべき、というふうに思いました。
が、
プロレスルールを活かせなかったのはよくないことだと思う。
あんなにルールで揉めて、その揉め事がなんにもなかったように試合が行われて。
うーん。ストーリ的なおもしろポイントがあるのがDDTじゃんね、って。
HARASHIMAさんがこの形式で本気で試合に臨んで破れてしまって、
じゃあ、他に誰が勝てるの?こういう試合が出来るの?って思いました。
まあ、そこがExtream級のおもしろいところで、
試合形式自体で最終的にはなんとかなるんだろうけども。

佐々木大輔&石川修司 vs 丸藤正道&竹下幸之介
マジ卍とはなんだったのか?というのをずーっと考えていて、
竹下政権がしばらく続いたときに、DDTがつまんないと感じていたんだけど、
そのマイナスの印象が悪い意味でひきずっていたのがマジ卍だという印象。
必要悪、みたいな。その表現も違う気もするけど。
竹下くんの人気のなさがなぁ。
サイバーエージェント配下になって会場に見に来ている人よりも、
インターネットのその先の人に向けて試合をしている印象が強くなっていて、
(誰のものかわからないけど)自己満足的なセンスのなさがあった感覚です。
カメラが致命的にリング前に立ちはだかっていいところが隠されるのもいらっとしたし。
カメラマン使うならプロレスに精通したカメラマンを使って欲しい。
この試合の印象に残ったのは俺たちの石川修司のテーブルクラッシュだしサライだし、
丸藤のトラースキックと不知火だしサライだし。
それはたまにしかみられないアリガタミの要素もあったけども、だ。
試合自体もドローでなあなあに終わったし。うーん。
センスって大切だよね、って思いました。
個々の攻防はよかったのはよかった。
まあ、試合結果云々は置いといて、よかった。

ディーノの記憶喪失の話はDDTらしさあっていいと思いました。
このままギミックチェンジでもいいし、
記憶を取り戻して男色キャラに戻ってもいいし。
どちらにしろちゃんと面白い話にしてくれたらそれでいいと思います。
記憶はなくしていたけど、KUDOさんのことは覚えていてくれたのは嬉しい気持ち。
いつまでも仲良くしていて欲しい。

マジ卍は結局のところ、終了せずにペースダウンして継続。
最初から既定路線だった。
でも、「マジ卍」って名前は変えて欲しかった。
サイバーエージェントグループになっていいことあったのかなぁ。
お金があってわけのわからないB級タレントを連れてくるなら、
その分いいレスラーのギャラにして試合してもらった方がよっぽどいい。

年間最大に不足していたもの

2018/10/21
DDT「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」

○島谷常寛 vs 5代目タイガーマスク(自称) vs 軍団ひとり vs マイケル・ウルフ vs モンスター・ハロウィン vs 星誕期 vs 今成夢人 vs 翔太 vs 伊橋剛太 vs ゴージャス松野
出オチの皆様方が頑張ってた!
まともなレスラーがノッブと翔太だけなのがアンダーマッチらしくてよかったです。
今成さんが両国で試合をしてポイズンが大音量で響いたのは痛快でしたね。
結局同じようなことをALLDOINでやるんだよね…

○坂崎ユカ&瑞希&中島翔子 vs 上福ゆき&山下実優&白川未奈
白川さんがなんぼのもんじゃい!という気持ちで見ていましたが、
そこそこプロレスが出来ていたのでちょっとだけ期待してもいい気がしてきました。
変なプッシュされないといいけども…
このメンツにかみーゆが混ざっているってのはなんだかすごくて、
エントランスのランウェイ加減と、
ドロップキック、ビッグブーツ、フェイマサーが大箱ばえするのがよかったです。
試合…というかマジラビあんずの3人が組んでしまうともうずるすぎて、
縦横無尽な動きはこの大会随一だったと思います。贔屓目抜きで。
唯一のマイナス…ではないか。気になったのは、
みずぴょんすのフライングボディアタックとユカっちの落下の違いが気になりました。
飛翔と自由落下。

○遠藤哲哉&高尾蒼馬&マッド・ポーリー vs 平田一喜&大鷲透&上野勇希
何故かタイトルマッチが少ない今大会。
その少ないうちのひとつ6人タッグがオープニングマッチ。
ベルトの価値を上げる!と獲得するチームが常に息巻く中、
結局、この程度のベルト…ってなっちゃうのかなぁ。
ユニット抗争を見直した方がいいと思う。
遠藤と上野ってこの先のエース候補だと思うから大切に扱って欲しいなぁ。
そしてディザスターボックス再結成の興奮はどこへやら…なT2ひ~風味よ。

○マイク・ベイリー&アントーニオ本多 vs 渡瀬瑞基&ジェイソン”ザ・ギフト”キンケイド
○奥田啓介&タノムサク鳥羽 vs アントーニオ本多&マイク・ベイリー
○中澤マイケル&松永智充 vs タノムサク鳥羽&奥田啓介
○KUDO&高梨将弘 vs 中澤マイケル&松永智充
○高梨将弘&KUDO vs 梅田公太&樋口和貞
この寄せ集めタッグの試合の意味とは?と高梨選手だけが疑問を呈していて、
確かに正式なタッグチームもいるにはいるけど、
とりあえず試合を組んでみました、みたいな感覚は否めない感じ。
ぬるぬるブラザーズの腕にローションを塗っての
「めっちゃ滑るよ!」のネタにつきあった奥田選手の懐の深さよ。
そのあたりで好感度がどんどこあがっていく奥田選手。いいと思います。
あとはすーっと梅ちゃんの復帰戦(だよね?)だったり、
キンケイドの日本最後の試合(だよね?)だったり、
しれっと流されたのが残念なネタが満載でもったいない限り。
試合は酒呑童子の連携の中でKUDOさんがぽいっと捨てられたのがよかったです。

○里村明衣子&カサンドラ宮城 vs 伊藤麻希&赤井沙希
伊藤ちゃんのための試合だった印象。贔屓目込みで。
気持ちだけじゃどうにもならないほどの格の違いを見せつけられて、
それでも立ち向かっていく姿を、東女を観ていない人はどう思って観ていたんだろうか。
プロレスの技術としてはレベルが低いけども、
立ち上がる姿がメッセージ、というのが彼女のいいところなんだけど…
自分は伊藤リスペクト軍団の一員なのでぐっときましたが。はてさて。
「世界一かわいいのはー?」と里村さん相手にやったってのはある種の金字塔。
で、その「世界一かわいいのはー?」をやり返したカサンドラがまたすごい。
仙女のふたりの攻撃はDDT側のふたりの動きより一歩早くて、
テンポが合ってなかった(仙女側がワンテンポ遅らせてた)のが気になって、
団体が違うとこうもギアが合わないのか…と少し切なくなりました。
里村さんは横綱過ぎて、伊藤ちゃんの逆エビに同じ技で返して、
単なるSTFで勝った(フィニッシュホールドを出すまでもなかった)のが考えどころ。
基礎的なレベルが違いすぎる。
プロレスが違うのかな。目指すところも違うのかな。
だったら仕方がないことだけども…

○エル・リンダマン&T-Hawk&トアン・イーナン vs 飯野雄貴&彰人&勝俣瞬馬
で、これまた外敵との対戦だけど、
この試合も、もう体つきからして異なるもので、
DDTのプロレスってなんだろう?って考えさせられました…
終始StrongHeartsの試合だった。
いいところあったかな。
両国で教育的な試合が組まれちゃうのか。そうなのか…
たとえStrongHeartsがヒールだとしても、介入があるとしても、
それに一矢報いることが出来たんだろうか。
完敗に思えた一戦。

○大畠美咲&大石真翔 vs ジョーイ・ライアン&ローラ・ジェームス
大畠選手は初見だったので、イメージがつかみづらかったけど、
結局はジョーイ&ローラの掌の上でプロレスをし、
ご祝儀的に勝ったのかな?という印象。
ちんこ投げ、まんこ投げ、おっぱいスープレックス、ちんこスープレックスと大放出。
なんとなく賑々しくめでたい雰囲気で終了。
ジョーイはたまにみると楽しくていいわね。

○アンドレザ・ジャイアントパンダ vs スーパー・ササダンゴ・マシン
やー、すごかった。これを観に来た!という感じでおなかいっぱいに。
パンダにパンダを被せていくのは想像もしていなかった…
さすがのササダンゴでした。
あれはもう「デカい!」というのを観て感じるしかないもんなぁ。
あと空気が抜けてまた膨らんでいく感じのONちゃん感ね。
とにかくこれは生で観られてよかったです。

○MAO vs 高木三四郎
とにかくベッドインかおりさんが登場したのが嬉しかったです。
いちファンから両国に立つまでに至った立志伝みたいな感動がありました。
あとやっぱり珍さまの登場は嬉しい気持ち。
欲を言えばエントランスをもっと頭からしっかりみたかった。
時間がなかったのはわかるけども。
アンドレザさんのアクシデントはなかなかのおもしろさで、
ああいう偶然起きるハプニングが多いのがDDTの魅力でもあるのかも。
衣装ケースが安全だけど派手に割れて見栄えがいいのも発明だなー。
しかしKO-Dタッグを差し置いてこの試合をやる価値はあったかというと疑問。
こういうハチャメチャなのは後楽園でエニウェアでやってくれた方が客との密着度が高かったのでは。

○入江茂弘&石井慧介 vs 坂口征夫&HARASHIMA
入江くん壮行試合。
この試合のためにHARASHIMAさんのタイトルマッチがなくなったのかと思うと、
不思議な気持ちはあるけど、
両国で送り出してあげたい、っていう団体の気持ちもわかる。
だからこれでいいのだ。
ハイライトとしては試合前のチームドリフ勢揃い。
ダムネ、ガンプロ、退団と道は分かれてしまったけれども、
ドリフ解散後もその関係性が継続されていて、最後に勢揃いを見せてくれたのはよかった。
試合自体はなんといっても征夫さんの散りっぷりの美しさ。
過去にHARASHIMAさんも同じ散り方をして漢気あったけど、
それに比類するぐらいの美しさだった。いいもんみた。

○CIMA vs 竹下幸之介
実質メインのようなレベルのこの試合。
壮大な教育マッチ。
体格の差を受けるための徹底した一点集中。
そして試合を構築するための一点集中。
CIMA選手の試合運びがプロレスのお手本のような展開で美しかったです
(でもそれはたぶん武藤の足攻め一点集中のプロレスが好きだからかもだけど)。
チームとしての介入もALLOUT勢の浮足立った感じも全て持っていかれていたのかも。
これはKO-Dをかけて試合が出来ない…こういうスペシャルシングルマッチが美しかったかも。
竹下政権が長く続いて、無敵感があったけど、
ベルトを落としてからの路線は好きだし、多少の好感度はあったけど、
今回の敗戦から這い上がっていくのはいいストーリー。
そして試合後のCIMA選手のマイクの圧巻さ加減たるや…
外敵なのに一瞬にして両国全体が歓迎ムードだった。
なにからなにまでキャリアの差なのか…な。
ありがとうStrongHeartsという感謝の気持ち。

○佐々木大輔 vs 男色ディーノ
やー。問題作だったー。
ディーノが両国メインというだけあって、
完全にディーノの、DDTの試合だった。
賛否両論両方の気持ち…
ここまでまともなプロレスはセミの竹下CIMA戦とその前のタッグで、
メインだもんでさらに熱いプロレスを期待していた自分と、
DDTとして、文化系プロレスとして振り切ってほしい自分との闘いがあって、
どちらかというと前者が勝ってしまった気持ちで観ていました。
でも、ちんちん出したのはさすがの一言。
問題は煽りVから突然来たRest In Peaceのくだりで
(それまでにあったっけ?話がマジ卍で動くからわかんない)、
入場がそれぞれHHHとUndertakerのオマージュ。
DDTがなにかのオマージュをするのは今に始まったことではないけども、
WWEのこのネタをひっぱってくるには古すぎるし…
で、Undertakerが棺桶マッチに敗れたあとって、
キャラチェンジ(アメリカンバッドアス)が行われたんじゃなかったっけ?と。
CA傘下になってディーノの男色キャラが議論の対象ってのは、
この大会の直前になってなんとなーく話が流れて来てて、
男色キャラ封印との引き換えに両国メインが花道として与えられて、
この試合を持って男色ディーノは終了なんじゃなかろうか。
そうおもうと妙なディーノ推しの流れは腑に落ちるし、
棺桶の意味もRIPの意味も筋が通る。
そうなると、このあとの元男色ディーノ復活後のDDTは茨の道のような気がするんだけども…
さてさて。

長い長い両国大会が終わったけども、
満足度ともやもや度が半々ぐらい。
どっちかというともやもやかな。
メインの試合とタイトルマッチの少なさがもやもやの原因。
年間最大のビッグマッチで全てのベルトが賭けられないのはいかがなものか。
おそらくサイバーエージェント的な事情があって、
両国とその次のマジ卍の出演者(Extream級とアイアンマン)兼ね合いがあって、
ネット中継の取れ高をあげないといけなかったんだろうな。
どうなんだろう、それ。
ちょっとこの先のDDTの観戦を考える両国大会でした。どっとはらい。

ひどいは褒め言葉なのか否か

2018/9/23
DDT「Road to Ryogoku 2018」

○大石真翔&アントーニオ本多 vs ゆに&赤井沙希
まこりんの上手さが目立ったこの試合。
というかいつだってまこりんは上手い。
ちゃんと真面目にやって欲しいのに。
ゆにはまこりんありきなのでにんともかんとも。
大阪在住で練習とかどうしてるんだろうか。
そろそろ子供キャラから脱却してハード目にやって欲しい。
いつまでもお客さんだといる意味ないでしょ。
あとアントンはチンポキンで最高だった。
\チンポキン/

○西条水姫 vs 高木三四郎 vs 松永智充 vs ランジェリー武藤 vs ももねえ vs モンスター・ハロウィン vs ビッグベアー vs 5代目タイガーマスク(自称) vs 軍団ひとり vs キム・ヨッチャン vs 凡人パルプ vs ZIMA吉田 vs ONAKIN vs ヘン・チーナ vs エリリン高木 vs ムービースター
ひどかった!(褒)
誰一人ちゃんとしたレスラーがいなかったのが凄い。
シャイニングウィザードを逃げるのはもう最低レベルだと思いました。
結局、ランジェリー武藤を見ることが出来たお得感と、
強いて言うなら5代目タイガーマスク(自称)の完コピが面白かった。
それとYMOのシャツいいわねー、っていう。
あとは本当にどインディーで、こんなにたくさんいるんだな…って感心した感じ。
ALLDOINで本当に興行するっぽいけど、ひどすぎて逆に伝説になりそうでいいと思います。

○渡瀬瑞基&ジェイソン”ザ・ギフト”キンケイド vs 飯野雄貴&石井慧介
キンケイド、帰って来てる!うれしい!
まあ、みどころはそれぐらいな試合…

○高梨将弘&KUDO&坂口征夫 vs タノムサク鳥羽&奥田啓介&今成夢人
今成さんが後楽園でDDTに出場するのって初めてみる気がする。すごいことだ…
ただガンプロで見せていることをDDT本体でやってみると、
レベルの違いがこんなにあるの?という悲しみが襲ってきました。
インディとはいえDDT傘下なんだからそれなりのレベルにしないと、
本当にガンバレ☆プロレスはお荷物団体になってしまうのではないか?と心配になったり。
でも、それでいいのか…ガンプロはそれでいいのか。
奥田選手がDDT所属になったのはいいと思いました。
あれだけの総合格闘家のテンプレのような、
旧時代のヤンキーみたいなギラついた感じは最近なかったのでなんか新鮮。
微妙にいい人さが染み出していて憎めないのもいいと思います。
征夫さんとのバチバチは見ていて楽しいし、
逆に酒呑童子に欲しいなー!という感想です。

○イーサン・ペイジ vs 樋口和貞
スピード感のないもったりとした試合。
パワー系のおふたりなのでしかたがないのかもしれないけど、
それでもペイジさんが見得を切りながら試合をするレスラーなので、
一層のもったり感を増幅させていてなんか集中力が切れる感じに。
アメプロ的なものは長年身についたものなのでしかたがないけど…
好みの問題なのかな。
そして樋口くんが負けちゃうんだ?っていう実力じゃなくて、
レスラーとしての格やら地位やらが結果に結びつくのがにんともかんとも。

○佐々木大輔&高尾蒼馬&遠藤哲哉&マッド・ポーリー&島谷常寛 vs 平田一喜&HARASHIMA&大鷲透&上野勇希&スーパー・ササダンゴ・マシン
ダンゴがディザスターボックスに加わっている理由…
旧ディザスターボックスを存じ上げてなかったので、
「そうだったんだ!?」っていう驚きと納得。
イルミネーションマッチの妙で残されたメンバーに絶望感が漂ったり、
それでも頑張ってもしかして勝てるかも…?みたいな雰囲気になったり、
いい5対5の試合でした。
普通のタッグよりもりあがるわね、この形式。
ダムネは島谷がいい意味でも悪い意味でも目立っていて、
島谷は活躍(?)の場が与えられてよかったねぇ…という気持ち。

○MAO&マイク・ベイリー vs バラモンケイ&バラモンシュウ
バラモン兄弟がバラモン兄弟の試合をしてそれでお腹いっぱいになった試合。
バラモン兄弟はそれ以上でもそれ以下でもないことがよくわかりました。
この試合にタイトルがかかっているのが微塵も感じられなかったのも凄い。
MAOベイリーは…なんだろうな。うーん。

○竹下幸之介&彰人&勝俣瞬馬 vs 菊タロー&サブゥー&葛西純
サブゥーは知人が熱狂的なファンで、話をいろいろ聞かされていたのだけれども、
その話に誇張がなく全く持って思っていた通りのレスラーだった。
すばらしい!すばらしい伝統芸能!
ただひたすら椅子!椅子!椅子!なのは見ていて気持ちがよかったです。
観られてよかったなぁ…というレスラーはいろいろいるけど、
サブゥーもその一人だと思うので、生で見られて得した気分でした。よかった。
そして菊タローのブレーンバスターの前口上も見られて得した気分。
で、その前口上を竹下もジャーマンスープレックスを放つ前に行ったのがよかった。
竹下の大阪というバックボーンの中には確実に大阪プロレスがあって、
先日のくいしんぼう仮面もそうだけど、菊タローも確実にそこに根付いているんだな、と。
彼のそういうコミカルを経由してきた部分をもっと出してくれるのは嬉しい気持ち。
多少の親近感を感じられるかも。
で、本編は試合のあとにやって来て。
CIMAがいろんな団体に参戦しているっていうのは噂にはちらっと聞いていて、
それが実際にDDTにやってきたのはおもしろい流れ。
というか、かなり興奮しましたね!いいとおもいます!
ドラゲ勢はマイクがちゃんとこなせはするけれども、
なーんか台本を感じる喋りかたなのでそれが鼻につくのが難点。
でも、会場が久しぶりに「敵が来た!」みたいないい雰囲気になったので、
これはいい流れ!
両国単発なのはもったいないなー。

○男色ディーノ vs 里村明衣子 vs 入江茂弘
ディーノが王座奪回っていうのは確かに一番予想してなかった結果!
というかてっきりフェイタル3WAYで勝ち抜けかと思っていたので、
入江くんがディーノに勝って、里村は負けずして王座陥落ってのを予想してた。
もう試合形式ごと勘違いしていたのでうっかりも甚だしい感じに…
入江くんが負けたシーンは里村の技でフォールがディーノっていう凄い展開だった。
あそこの流れは感心した。
その前に入江くんに徹底的に痛めつけられていた里村だったので、
ディーノは簡単に勝てた雰囲気ではあったなぁ。
里村vs入江っていうのがメインコンテンツとしてこの試合にあって、
中盤までのやりとりは二人のマッチアップが印象的。
それの結果として里村さんにはかなりのダメージが蓄積されてしまって、
ディーノにデスバレーに行くのにもちょっと崩れてしまったし、
ちゃんと立てずにプロレスが出来なかった場面にもなってしまったのでは?と。
その中盤の入江くんがディーノと里村さんをコーナーから担ぐやつも、
なんとなーく上手くいかなくてディーノが頭から落ちたりして、
ちょっとしたぐだぐだ感はあったのが残念。
まあこの試合で大切なのはストーリーと結果だから…
そして3人が綺麗に和解。
いまいち盛り上がりのなかった両国までのKO-D戦が盛り上がったのは里村さんのおかげだし、
入江くんは辞めないよね?という気持ち。
しかし報われないな、入江くん…

両国メインは佐々木vsディーノで決定なのかしら。
本当に赤いいつどこはなかったことにされちゃうのか。
そのへんのがっかりが凄い。ちゃんと考えて欲しい。
これで「実はみつかりました!いつどこ!」ってなったら逆に凄いけど。
でもなーんか想像できないなー。その試合。