月別アーカイブ: 2019年4月

QUEENと女王 of death.

2019/4/20
誰でも女子プロレス「EXTRA6」

前回と間を開けずに開催されたダレジョの6回目。
流石に初参加の方はいらっしゃらずでした。
その分、精鋭たちが集まった!みたいな感じ。
プロレスっていろんな形がある、っていうのを改めて思ったというか、
まさかのデスマッチ?形式も飛び出して、
みんなプロレスが好きなんだなぁ、と嬉しい気持ち。
メインは生徒さんがプロに勝つかと本当に思いました。
みんなで力を合わせたらいつか番狂わせもあるんじゃなかろうか。
それぐらいの見応えのあるいい試合でした。
一年であそこまで出来るのか…すごいな。
生徒同士の試合であそこまで魅せられたら一つの到達点よね。きっと。
ダレジョにいくと、というか市ヶ谷に行くと、
プロレスをただ観戦するだけじゃなくて、
声を出して観客が試合を作っていく楽しさ、みたいなのを改めて感じます。
ダレジョのキャッチフレーズ?でもある、
「見ているよりやったら楽しい」っていうのはプロレスの魅力よなぁ。
じぶんもがんばろ。

トップロープを飛び越えて

2019/4/19
HEAT-UP「パワフルタッグリーグ☆2019決勝戦」

○伊東優作 vs メガスターマン
メガスターマンとはプラネタリウムのメガスターにちなんだマスクマンとのこと。
メガスターってあのメガスターか!
調べたら過去に後楽園ホール大会のときに投影したらしい。
そんなことしてたのか、ヒートアップ。
メガスターマンはちょっと細身の軽量級の選手。
キャリアは浅そう…?
メガスターマンがやりたいことを派手にやって、
伊東選手がしっかり受けてあげたという教育マッチ的な印象。
こういういぶし銀のレスラーがいると安心感がすごい。
しかしオープニングマッチって大事だよなぁ。

○水森由菜&紺乃美鶴 vs 駿河メイ&里歩
ガトム提供試合の安心感よ…
そして必ずしも里歩さまが勝つとは限らなくなっているのが、
他の選手たちが成長している、ってことでもあり、
これから先の里歩さまの消失に備えてのことでもあるのかと思うと、
なんとも複雑な気持ちになりますね。
今回の人文字(なんか毎回やっているらしい)は「H」。平成の「H」。
場内がぽかーんとしたのがなかなかぐっときました!
それからずーっと気になってたんだけど、
この試合の後に「勉強させてもらいます!」的に見学しつつ、
セコンド業務をこなしていたのは里歩さま以外の3人で。
まあキャリアを考えたらこの3人ってのはわかるんだけど、
里歩さまってガトムメンの中でも孤高の存在なんだろうな。
里歩さまと対等に語り合えるというか、やりあえる存在っていうのが、
同じ団体内にいないってことなんだろうか。な。

○ヒデ久保田&定アキラ vs 中野貴人&SAGAT vs 渡辺宏志&黒田哲広
タッグリーグ戦の敗戦チームによる3WAYタッグマッチだったんだけど、
各チームがそれぞれ所属が違うので、カラーが全くばらばらで面白かった。
ヒールであったり、わちゃわちゃした自由なタイプであったり、いぶし銀であったり。
ただヒートアップ純粋な「個性」みたいなのはいまひとつ伝わってこなかった印象はあり。
この中で見たことあるのがBASARAぐらいだったので、
BASARAってこんな団体よね、ってのはよくわかったし。
最後のマイクはヒデ久保田&定アキラチームだったのが印象深かったです。
この試合にヒートアップの若手が絡んで、
なんかかき回す感じがよかったのかなぁ。どうなんだろうか。

○マッド・ドック・マックス&レッドイーグル&ジェフマン&ケビンマン vs 井土徹也&KAMIKAZE&飯塚優&室田渓人
そのヒートアップ若手勢はこの試合。
悪く言うと外国からの参戦選手の接待試合。
イリミネーションマッチということでオーバーザトップロープルールが適用。
ロープに飛んでくるところでトップロープを下に降ろして勢いで落ちる、ってやつなんだけど、
「もうちょっとうまく落ちられなかった?」という、
なんともわざとらしい感じが目立ってしまって残念。
それもいくつもあってなぁ…うーん。
タイミングとか難しいんだろうけども。
個人的に注目の選手だったマッドドックマックス選手は予想に反して、
どちらかというとおもしろレスラーだった。
例えばコルトカバナのような、
一見おもしろレスラーなんだけど、実は技術がちゃんとしていて、
動きがまさに「プロレス!」という感じの上手い選手。
そういう選手、いいよね…
結局のところ、プロレスって強い弱いじゃなくて、
上手い下手が根底にあって、
「やー、うまいな!」っていうプロレスを魅せてくれるのは非常に嬉しい気持ち。
そのマッドドックマックスに室田くんが騒々しくからんでいったのはいいと思いました。
ヒートアップの若手…というかみんなだけど、
大人しいよね…
旧ガッツ勢のがおもしろい、というのが正直なところです。

○レオロッシ vs TAMURA
ヒートアップの客層についてだけれども、
地域密着型のいいところとして幅広い年齢層、
特に子供が多かったのは魅力のヒトツ。
で、その子供の中でヒーロが存在して、
社長のTAMURA選手がまさにそれ。
だもんで、一方的に声援が飛ぶのはいいと思いました。
そして自動的にヒールとなってしまうレオロッシ選手のヒールムーブが合致。
体格差というか身長差がいいコントラストだったけど、
レオロッシ選手の動きがちょっともったりしていた印象だなぁ。
どうだったんだろう。
結局、海外の団体のタイトルを返還した試合ではあるので、
ローブローからの強奪っていうのは展開としては正解ではありました。
もうちょっと盛り上がってたら嬉しかったな…
そういえばTAMURA選手のヘルニアの様子ってどうなんだろうか。

○大谷譲二&兼平大介 vs 松田慶三&YUJI KITO
タッグリーグの決勝戦。
これもヒートアップ軍と熱波軍の対抗戦。
どちらかというとベテランの熱波軍が終始、試合を構築していた印象。
特にkz選手が言葉もうまく使って場内をわかりやすくコントロールしていた気が。
ヒートアップ軍はというと、
すごい気になったんだけど、
兼平選手が全然出てきた印象がない。
どっか怪我してるの?とすら思えてしまうぐらい。
大谷選手が捕まっている展開…というと聞こえはいいかもだけど、
捕まっているどころか、本当に交代しないで、孤軍奮闘してたなぁ。
兼平選手が大谷選手をおんぶして、
そのままボディプレスして全員痛がるやつの印象しかない。
一応シングルのベルトを持っている選手なんだから、
他を圧倒して蹴散らすぐらいの大暴れがあってもいいと思うんだけど…
でも、言うほど兼平選手の試合を観ていないのでにんともかんともです。
結果的にも大谷選手がスライディングDを決めて勝利。
チョップも観るに値する威力だし、
フィニッシャーの説得力(そこに行くまでも含めて)もあるしでいいと思います!
でも、試合後のマイクも(特に兼平選手が)ちょっとぐだぐだだったのがな…うーん。

ヒートアップはちょっとおもうところと事情があるので、
今後の観戦の頻度を上げたい。
規模的にもガンプロを比べる感じなんだろうけど(自分の中で)、
活動の目的というか、内容というか、コンセプトというか、
地域密着型のおもしろさのようなものもあるし、
旧ガッツ勢の存在とかもあって、
いろいろと突っ込みどころの多い団体のような気がしています。
たのしみ。

不器用な失踪

2019/4/5
よしむらプロレス「室田渓人の逆襲ロードウォリアーズ」

○ジェイソンボーヒーズ vs 室田渓人&大谷譲二
○大谷譲二 vs 室田渓人
よしむらプロレス番外編第二弾。
ジェイソンへの逆襲に燃える室田くんが同じくガッツワールド卒業生の大谷選手と組んでの一戦。
この試合に先立って、室田くんの失踪騒ぎが発生。
連絡が途切れ、前日のDJイベントに姿を現さず、
さて、当日はちゃんと姿を見せるのか!?が謎に注目点に。
プロレスに、そしてプロレスラーに意外と必要なものが、
人間模様や人間性だったりして、
室田渓人というプロレスラーの人となりに迫る!みたいな展開になったのは面白かったです。
前日のDJイベントに姿を現さなかったのは、
当事者の一人として(DJのサポートとして現場待機していた)はどきどきしましたが、
前日はこのまま姿を現さないのがプロレス的には正解だし、
おもしろい方角なので間違いじゃなかったと思います。
そもそも彼の失踪癖のようなものは、
自業自得的な部分まで行ってしまわないように気をつけて頂きたいけれども…
で、当日は客入れDJとしていい仕事をしたと自負しているんだけれども、
彼のテーマ曲的なものでもあるエレカシをかけたタイミングで雰囲気を作ったが
(室田コールも自然発生)、
そこでトイレタイムになってしまったのは「そういうとこだぞ!」という結果に。
ジェイソン戦は予想通りの凄惨な流血試合となり、
場外乱闘でもお客様がだいぶ巻き込まれていたので、
盛り上がり方としてはよかったと思います。
が、試合の終わり方が妙に淡泊…
あれ?こんなもん…?もうおわり?みたいな雰囲気から、
室田大谷のシングルマッチが急遽決定!
これは素晴らしい流れ!場内大納得!
失踪騒ぎを起こした彼に対する教育的な部分もあるけど、
室田渓人という人間が抱えている悩みやそういうのをひっくるめて、
プロレスの試合という形で気合を注入するという美しさ。
彼を救ったのはプロレスであるのは間違いない。
今後とも悩んで迷ってふらふらすることも多いと思うけれども、
そのたびに何度もプロレスに救われていくんだろうな、と考えると、
プロレスラーである彼、彼らがうらやましくも思えました。
プロレスは美しい。心から本当に。