月別アーカイブ: 2018年7月

Be a Superwoman.

2018/7/28
我闘雲舞「おつかれサマー!板橋大会 ~この夏を泳ぎきれ~」

○さくらえみ vs 杏ちゃむ
杏ちゃむ選手は信州プロレスの方。デビュー2戦目?3戦目?
さくらえみちゃんの生徒らしいプロレス。
弓矢固め、クロスボディ、ヘアホイップ、グラビア固めetcetc…
基本的な動きは最近でいうとメイちゃんやらと同じなんだけど、
重要である個性、キャラで色づけされて既に杏ちゃむというレスラーが形になっているのが凄い。
団体によってプロレスの種類がもちろん違って、
どこを重要視するか、どこまでできたらデビューが出来るのか、がガトムの場合は、
スタート(デビュー)の時点からレベルが高い。
みんな思いっきり自分を出している。
もちろん対戦相手がさくらさんだから安心してやりたいことを出来るんだろうけど。
つまりはさくらえみすげーな、って思えた試合でした。

○関根龍一&沙紀 vs 趙雲子龍&バリヤンアッキ
ズパンチが狂おしいほど好き。かわいい。
多動的な関根選手と試合巧者の趙雲子龍がひっぱって、
沙紀さんとアッキが要所で魅せていく流れ。
アッキは夜のタイトルマッチもあったので比較的抑え気味だったのかも。
フィニッシュのレッツコンバインへの入りかたがおもしろい感じでほほーっとなりました。
帯ちゃんのロープをめっちゃ揺するセコンド芸はちょっとおとなしかったかな。
あとエビズコチームもTシャツがオレンジだし、
アッキもオレンジのシャツを着たままの試合だったのでオレンジ祭だった。

○コマンド・ボリショイ vs 駿河メイ
団地ともおにおけるミスボリショイの元ネタ的なコマンドボリショイという程度の知識。
まず実在したんだ!?という驚きとまだ現役だったのか!?という驚き。
そして実際に試合をしている姿を見られた喜びがありました。
身体つきがボディービル?のような鍛え方ですごいお美しい…ナイスバディ。
そしてメイちゃんがやっぱりすごい。
小さい身体を大きく見せようとして大の字になってジャンプして威嚇する姿。
身長が1センチしか違わないのに(メイちゃん1.48m、ボリショイさん1.47m)、
ドヤ顔で手四つを挑んでいく姿。
なんか漫画みたいですごい。闘志は伝わってくるけど基本困り顔なのがいい。
ボリショイ選手が関節技をめちゃくちゃ極めて、
メイちゃんが逃げるんだけど追いかけてそのまま同じ技を極め続けるのを見て、
いままで体験したことのないプロレスを体験してるんだな、メイちゃんは…って思って。
物販でメイちゃんにそのお話をしてみたら、
「(いつも受けている)美鶴さんの関節技とは種類が違って、
逃げ方もひとつしか知らないので逃げてもつかまって…」と話してくれて、
あ、メイちゃんあたまいいな。って思いました。
ボリショイ選手はデビュー26周年キャンペーンで、
いつでもどこでも挑戦してOK。勝ったら10万円。の試合があって、
それにどんどこ挑んでいくメイちゃんも最高でした。
そしてボリショイ選手はまた見てみたい。いい選手だわ…当り前だろうけど。

○米山香織&新納刃 vs 紺乃美鶴&サワディー仮面
ガトムにいく理由の一つ…というか自分の中でメインの存在が紺乃美鶴選手。美鶴さん。
何者かになりたい美鶴さんに何物にもなれていない自分を投影して応援して、
いつか絶対に唯一無二の何物かになって欲しい!という気持ちで見ています。
で、いまはヒーローになりたい美鶴さんが気持ちを前面に押し出して闘う姿がリング上に。
男女混合ミックスドマッチなので男対女の場面(この場合、刃さんと美鶴さん)だと、
どうしても体力的な力の差は歴然になってしまうんだけど、
刃さんが手加減を全くしないボディースラムを連発していて最高だった。
あと米山香織選手の顔芸。足の短さ。等身的にも漫画感がすごい。
水鳥英雄’sはサワディさんの巧さが目立ちつつ、連携もいい感じに思えたけど、
事前に見せていた十字キーがみたかった!必殺技だいじ!
美鶴さん、美鶴さん、、、
ひと試合前のメイちゃん、この次の試合のゆなもん。
ナチュラルに持っている人たちの躍動を見て、どう思っていたんだろうか。
サワディさんが鍛え上げる話はどうなっているんだろうか。はてさて…

○ジャングル叫女 vs 水森由菜
今大会のベストバウト。
ジャングル叫女さんは初見です。見てみたかったの!
どちらもパワー系で迫力が凄かった。
何度も言うけど、自分の中でいいプロレスラーの基準は受けがいいことで、
この試合はどちらの選手も相手の技を真正面から受け、ふっとばされ、
それでもその都度に立あがり、絶叫し、ふたたび相手に向かって行く、と。
見ていてわかりやすく力が入るし、どちらも応援できるいい試合だった。
ゆなもんはキャリアがあんなに短いのに、ジャン叫選手相手に遜色がなかった。
もうちょっとで勝つかと思った…すごい。
で、試合中にさくらさんがスターダム側のセコンドをなぎ倒し、場外乱闘を発生させてて、
試合後の両陣営がリングで睨み合うというストーリーを作ってた。
ストーリーも何もないところから話を発展させて無理やりストーリーを作るのが
「さくらえみ商法(命名:大家健)」で、ガトムが魅力的な団体なのはその商法から。
ここでもなにもないところからガトムvsスターダム(?)の抗争があっという間に出来上がってた。
さくらえみすげーな!と再び。
この睨み合いで美鶴さんとメイちゃんが立ちはだかったんだけどいい目をしていた…
「君はいい目をしている」と言ってあげたい感じ。
というか美鶴さんのどヤンキーな一面が表に出てきて最高以外の何物でもなかった。好き。

○里歩 vs 希月あおい
蒼魔刀三連発…おっかねぇ…
プロレスは試合そのものを切り取ってみるよさと、
長年その選手、団体を追いかけた後のストーリーを楽しむよさとがあって、
この試合はその後者のふたりの長年の物語がどっぷり染み込んでいた試合。
そして希月選手の引退ロードというオプションがあって、
いい試合と美しい試合の二面性がからまっていた奇跡のような試合でした。
希月さんの置き土産のような技の一つ一つと、それを全部受け止める里歩さん。
ここ最近、ガトムを見始めたのが本当にもったいない気持ちになった。
もっと早くからプロレスを好きになっていたらよかったなぁ、と。
里歩さんはなんかもう神々しくてヤバい。別世界の住人にしか思えない。

我闘雲舞のよさがどんどこわかってきた。
そして我闘雲舞の見方も自分の中で確立出来てきた。
「さくらえみすげーな!」というポイントを見つけること。
そして個々の特殊性を見出すこと。
特に紺乃美鶴選手の「何者かになっていく姿」を追うこと。
所属が少ないだけにそのグルーヴ感みたいなのも感じられるし、
逆にばらばらなのもいい。里歩さんの孤高の存在とか。
市ヶ谷全通は出来ないだろうし、
リングの試合もポイントポイントで行く程度だったけど、
観戦頻度を上げたい。また行きたい。

全て受け止めて倒れて

2018/7/22
DDT「ウチコミ!presents Summer Vacation 2018」

○松永智充 vs 上野勇希
最近楽しみになって来ている松永先生による若手教育ダークマッチ。
若手の中ではトップクラスの上野くん登場。
これは楽しみしかない。
実際、大会を通じてこの試合が一番オーソドックスなプロレスだったんじゃないか?という感覚。
プロレスというよりもレベルの高いスパーリングを見ているイメージかな。
たぶん無理矢理終わらせないと延々とやり続けていたんじゃなかろうか。
フィニッシュのいきなり尻出しはDDTらしいフィニッシュで納得。
このスパーリングシリーズみたいなのは続けてほしい。おもしろい。

○サミー・ゲバラ&ジェイソン”ザ・ギフト”キンケイド&”ネオン・ニンジャ”ファサード&渡瀬瑞基 vs 坂口征夫&高梨将弘&石井慧介& 樋口和貞
この人数のタッグだと順番に出てきてそれぞれの見せ場を作って交代を繰り返す感じ。
それはしかたのないことだけど、その中でどれだけアピールできるかだもんね。プロレス。
入江軍(仮)の(渡瀬が邪魔だけど)外人部隊が最高におもしろい。
身体能力が高いのと謎の妖しい魅力がある。
キンケイドの意味のわからなさが好きだけど、ファサードが一番日本向きかなー。
ペイントしたポスターを持ってくるんだけどもうちょっと映してあげて欲しかった。
この3人の格付けがよくわからないんだけど、サミーゲバラが一番上なのか。
日本人チームは寄せ集めすぎて完璧にジョバーでしたね。どんまい。

○竹下恵子ジュニア&彰子&カルーセルシュン vs フランソワーズ☆タカギ&マーガレット★オオワシ&平田一子
やー。出オチが凄い!
でもそれがDDTのバラエティ班よね。
DDTの要素として映像班があって、
煽りVの竹下恵子さんのキャラが素晴らしくて9割ぐらい持って行ってたのが凄い。
あとはもう一通り女子プロムーブをやってやりきった。
竹下くんはハルクホーガンをやって終わったけど、それが伝わり切らなかったのが残念。
「YOU!」がなかったのが悔やまれる。

○スーパー・ササダンゴ・マシン&飯野雄貴 vs 岩崎孝樹&レッカ
○KUDO&赤井沙希 vs 飯野雄貴&スーパー・ササダンゴ・マシン
○アレックス・エース&アントーニオ本多 vs 男色ディーノ&大石真翔
○アレックス・エース&アントーニオ本多 vs 赤井沙希&KUDO
○高尾蒼馬&島谷常寛 vs アントーニオ本多&アレックス・エース
○伊橋剛太&大家健 vs 島谷常寛&高尾蒼馬
○大家健 vs 伊橋剛太
まずウチコミのベルトってどういうことなの?というのは置いといていいのかな。
大家伊橋のシングルっていうのが胸熱。
ふたりの関係っておそらく自分が知っている以外にもいろいろあって、
大家さんが気にかけて叱咤激励してきていたと思う。
そういうふたりがシングルでぶつかるというのは見ていてぐっとくるものがある。
こういう結果がみえるシングルじゃなくてちゃんと激突して欲しいなぁ。
それより前のタッグ戦たちはKUDOさんとディーノのいちゃつきがBIG LOVEだった。
ダンゴと飯野くんが組むってことは後継者的なところに持っていきたいのかな?と邪推。
飯野くんのおもしろさをうまいこと引き出して欲しいんだけどなぁ。なんとかならんかな。
身体が強いのでプロレスも巧くなったらストロングとバラエティの両方を担えると期待しちゃう。
アレックスエースは背が高いというのはそれだけで武器。
ちゃんとした試合が見てみたい。
島谷&高尾くんさんは島谷の「新入り!新入り!」がおもしろかった。
島谷はもっと日の目を見て欲しいなぁ。
DNAがなくなるのでDDTでちゃんと試合が増えるといいのに。

○佐々木大輔 vs 朱崇花
BIG LOVEのストーリーは(マジ卍でしか話が動いてないので)置いといて、
普通のシングルとしておもしろい試合でした。
朱崇花選手がまだ19歳ってのは本当なのかな。キャリア3年弱?
普段は女子相手に試合をしているところで男子が相手だと、
いろいろ勝手や文法が違うんだろうけど、
逆にそういう動きが通用したりして面白くなるんだろうか。
身体的には男子なので体力的な圧倒感は出ないだろうし。
わりと長いこと朱崇花選手をひっぱってきたけどこれで終わりなのかな。

○MAO&マイク・ベイリー vs 遠藤哲哉&マッド・ポーリー
団体としてMAOを推したいのは伝わって来てて、
それで無理矢理タッグのタイトルを獲らせた…というわけではなく、
わりと長いこと組んで連携の精度を高めてきたのを知っているので、
機は熟した感があってしっくりくる。
遠藤からMAOが獲ったというのも大きい気がする。
そういえば遠藤のライバル的選手が竹下からMAOに移ったのか。そうか。
結局遠藤ポーリーにベルトを持たせたのはMAO戴冠への布石だったのかな。
タッグのベルトの価値がいまいちわからないので、
このあたりでちゃんとベルトに、タッグに意味を持たせてほしい。

○入江茂弘 vs HARASHIMA
いいプロレスラーほど相手選手の技をきちんと受けるのはいつも思っているけど、
この試合のHARASHIMAさんの最後の散りかたはまさにそれで、
両手を広げてビーストボンバーを受ける姿に涙が出そうになった。
あんなに美しい散り方はない…さすがエース!って思いました。
蒼魔刀をあれだけいろんな形で連発させたのに勝てなかった説得力。
みるほうも力がぐぐーっと入り続けるいい試合でした。これぞKO-Dって感じの。

○入江茂弘 vs サミー・ゲバラ
そしていつどこの理想的な使い方をしてきたサミーゲバラ。
HARASHIMA戦後の「海外に出て防衛をする」という言葉と、
常日頃言っているいつどこの正しい使い方と、
その両方を包括した使い方で納得度が高い。
いいよー。いいとおもうよー。
ただサミーゲバラの戦い方がちょっと消化不良だった。
元々、見得を切っていくタイプの自分を魅せるレスラーだもんで、
技への入りがいちいち遅い。
このいつどこの使い方のアドバンテージである
「一試合後なので疲労している」
を最大限つかうのであれば、もっと速攻で攻めるべきなのでは?となった。
そういう意味ではベルトを獲りに行ったのではなく、
自分をアピールする場でしかなかったのではないか?と。
どっちにしろ入江くんの見せたいものがどんどんと見えてきていいと思います。
そしてこの試合(とひとつ前のメイン)での外人部隊のセコンド芸が素晴らしい。
技を受けたわけじゃないのに痛がってダウンしたりしているの可愛い。
そうなると本当に渡瀬不要。なんでいるの。

強くなりたいなあ。強く強く強く。

2018/7/21
東京女子プロレス「いざ進め、新木場の熱いやつら!」

○ミウ vs ラク
アプガのみの試合はちょっとマンネリ感でてきたかな。
どうしても東女とは別物なので、
完全にストーリーに組み込んでどうこう、ってのが出来ない。
じゃあアプガプの4人の中でストーリーを作ったらいいのでは。
プロレスに必要なものは抗争ですよ。
喧嘩だ喧嘩!

○まなせゆうな vs ヒナノ
まなせゆうな先生のパープル教育マッチ。
ヒナノさんに関してまだイマイチ読み切れてない。
側転とか綺麗だし、身体能力は高そうなんだけど、どうなんだろうか。
前に(Twitterで)「リングネームが欲しい」って言っていたので、
それの実現に実際に動いてほしい。
そういう自己主張はどんどん言ったらいいと思うの。
試合に関してはまなせさんの優しさが存分に出ていた印象。
同時に側転してあげるのとか、
嘘泣きの競演とか相手のステージに乗ってあげるのいいと思う。
フィニッシュのかかと落としに行く前の「サヨナラ」って言うの好き。
まなせさんはなんかユニット作ったらいいと思うんだけどな。
若い子を引き連れて。ヒールの。

○ハイパーミサヲ vs 上福ゆき vs ヒカリ
問題児ふたりにヒカリさんが巻き込まれる安定のハイパミワールド。
(偽)の流れがまだ生きててちょっとうれしい。
「プねえさん」とかもうね。おもしろすぎる。
冷静に考えてみると、かみーゆがかなり喋れてる。
プロレスの評価に「喋れてる」ってどうなの?って話しもあるけど、
元々のパーソナリティと言動の奇天烈さがあいまってなんかいい感じ。
主な技はドロップキックとフェイマサーしかないけど、
最近はフェイマサーの決定率が落ちているのが残念。
まだシングル未勝利だっけ?直接勝利がまだか。
ヒカリさんはこのメンツの中でもキャラを出せつつあっていいと思いました。
巻き込まれるだけじゃなくてもっと前に出てきてもええんやで…
パミさんは安定感あって安心の天才ぶり。いいとおもいます!

○中島翔子 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんはパワー系ってことでいいのよね。
パワー系はゆさんやれいたんがいて、それ以上のインパクトって難しい事情。
おねえさんがおねえさんじゃなくなるってことは、
おねえさんの妹がおねえさんの妹から卒業するってことじゃないと駄目なのかも。
(リアル妹なので難しいところはあるかもだけど。プロレス的な卒業は必要?)
プロレスラーのよさ、強さってなんなんでしょうね…
応援する側としてはどう感情移入できるか?ってことだと思ってるのだが。
翔子さんは里歩さんとのシングルが決まって、さあどうなる?ってところだけども、
山下中島っていう看板が元々あって、そこに坂崎って存在が登って来て、
ゆさんとれいたんが強さを、瑞希が巧さを見せて、リカさまがぐーんと伸びた。
群雄割拠。
どこかで目にしたけど、
「中島翔子はいいレスラー」のその先を突き詰めないといけない段階なのかな、と。
プロレスって難しいんだねぇ。もちろんそれがおもしろいんだけど。
翔子さんにはテッペン獲ってほしい気持ち。

○瑞希&山下実優&伊藤麻希 vs アズサ・クリスティ&沙希様&マーサ
美威死鬼軍のストーリーが一気に来た!やったぜ!
ヒステリーな人っていうのは見ていていい気がしないので、
シスターはナチュラルヒールになってしまっている感覚。
逆に沙希様ひどい!って思っている人もいるんだろうけども、
自分はわりと沙希様に同意する感じです。見方はいろいろある。
ただユキオサンと沙希様の仲違いは哀しいものがある!
シスターなにしてくれてんねん!
試合はみずぴょんすとマーサちゃんのマッチアップが見どころありました。
流石の試合巧者同士!
基礎のプロレスがしっかりしているのって大事で、
東女の他のメンツもそういうところは促成栽培ではなく、がっちりして欲しい。
あと伊藤ちゃんが随所でサポートに飛び込んできてそこがすごいよかった。
ぎゃーぎゃー叫んでいるだけじゃないのは本当によくなって来ててアツい。好き。
山下さんは入場が成功して場内がめっちゃ沸いたのが面白すぎました。

○辰巳リカ&坂崎ユカ vs のどかおねえさん&優宇
やー。すごい。本当にすごい。リカさまの世界観がヤバい。
なんでユカっちに全力でビンタしたの!さいこう!
リカさまの世界観というのはなかなか言葉では説明が出来なくて、
シュールというかサイケデリックというかサブカルな漫画と音楽であって、
それはロックでありパンクでありハッピーテクノであるわけで。
ユカっちの光が太陽であるならば、
リカさまの光は薄暗いクラブ/ライブハウスの照明とサウンドシステム。
なにかの抑圧からの不器用な自己の解放なんだよ。たぶん。
セカンドサマーオブラヴみたいなもん。
だから共感できるというか共鳴できるというかシンクロ出来る。伝わるかな。
ミラーボールがみえるんや…宇宙やで…キラキラしてるんや…尊い…
じゃー、それがプロレス的強さにどうつながるの?ってなるけど、
いいじゃん、そんなの。かっこいいんだから!という気持ちです。
で、似たような感覚はのどかおねえさんにもあって、
おねえさんは音楽じゃなくて演劇の世界。
現実とちょっとだけズレてる世界観が小劇場系の世界観。
そして発想の瞬発力。
今回感じたのは受け身の素晴らしさがあって、
ユカっちがおねえさんをロープに振り、延々とアームホイップするやつ。
あれの投げられたおねえさんがすっっと立ち上がる姿が綺麗に思えました。
そんで首をかしげながらも再びロープに飛ばされていく可愛さが凄い。
のどかおねえさんのおねえさん卒業はすこしさみしさあるけども、
新おねえがどうなるか楽しみでもあります。
試合のテンポを作って、それをハイスピードにしたのはユカっちの仕業で、
上下左右に広い空間が出来ていて見ていて派手楽しい。
場外へのダイブが出来るのは強み以外のナニモノでもない感じです。
凄いレスラーだわ、坂崎ユカ。

そういうわけで本来は来月の後楽園大会に向けて動きがあるかな?という大会でしたが、
特に動きがなかった(前哨戦もなかったもんね。美威死鬼軍はビアガに向けての布石だし)。
逆に個々の個性が際立ったいい大会でした。たのしかったー。
冷静になると、ビアガーデン含めてあと3回。ひとつは名古屋大会。
美威死鬼軍の話は切り離されていてたぶんビアガーデンを含めてそのままの流れ。
ユキオサンはお金で動くのを忘れてはいけない…
POP戦はなんかしらの前哨戦があるはず。
翔子さんと里歩戦はなにか前哨戦があるとおもしろいんだけど…
タッグはトーナメント次第だけどマリカの怪我がどうなるか。
新おねえ登場はたぶんユキちゃーんとタッグか直接シングル?
まほが生き返っている状態なのでプリシラケリーは誰と?そこまでにまほ死ねる?
みずぴょんすにちゃんとした相手をぶつけてあげて欲しい。となるとリカ戦?
などなど妄想するのに忙しい!
(などなどつらつらと書き連ねた後に、辰巳リカさまの骨折が判明。
失意のずんどこに落ちるなどしているわたしです。
その辺の話はどこかまた改めて…)

酔いもせず、

2018/07/08
高梨将弘デビュー15周年記念大会~世の中に下戸のたてたる蔵もなし~

○渡瀬瑞基 vs 下村大樹
ダークマッチあるの知らなかった…
相変わらず渡瀬選手のあの衣装が意味がわからないし、
特に感情を出して伝えようとするわけでもないし、
相手の技をつぶしてフィニッシュってなんにもおもしろくない。

○里歩&アントーニオ本多 vs 大石真翔&チェリー
○ヤス・ウラノ&竹下幸之介 vs アントーニオ本多&里歩
○竹下幸之介&ヤス・ウラノ vs レッカ&岩崎孝樹
○ヨシヒコwith猪熊裕介&男色ディーノ vs 竹下幸之介&ヤス・ウラノ
○勝俣瞬馬&彰人 vs ヨシヒコwith猪熊裕介&男色ディーノ
○樋口和貞&星誕期 vs 勝俣瞬馬&彰人
○樋口和貞&星誕期 vs 松永智充&石井慧介
勝ち残りのガントレットタッグマッチということでいろんな組み合わせが見られて得した気分。
里歩さんの立ち振る舞いが神々しいのと、
りほぎつねがめちゃくちゃかわいかったので萌え死ぬかと思いました。
その中で竹下くんと里歩さんのマッチアップはなかなかの胸熱。
ただホーガンvsロック様の顔を見合わせてまわりをみわたすやつ、
あれをわざとらしくやるのが本当に好きじゃないので興醒め。
そして衝撃的だったのが猪熊裕介の登場。
DDTのバラエティ班が衰退しているという入江くんの指摘の回答が届いた気分。
天才仕事は天才にしかできないし、こういうのは努力して出来るようなものじゃない。
センスがある人が偶然に登場して、偶然に面白くなったってことだと確信。
団体として、運営としておもしろくしようとしてもそれはわざとらしさしかないのでは。
ササダンゴとディーノの後継者というか、それにかわる人材が登場しないもんかな。
育成ではなく、登場。
しかしこの世界観は最高におもしろかった。
また出てくれないのかな。
竹下くんもそのひとつ前の試合での西成エルボーしかり、ヨシヒコとのマッチアップしかり、
おもしろいことも出来るんだから、どんどんやらせてあげたらいいのにね。

MAO vs DJニラ
ニラさんもいまのDDTに必要なもので、そして代わりのいない存在。
で、MAOをぶつけたってことは、
MAOにそういうポジションも担ってほしいってことなのかな、と。
久しぶりにみたニラさんは相変わらずで、
シャイニングニースタンドも低空延髄もロケットパンチも見られたので満足。
そしてニラさんとの相性の高さがある木曽さんの活躍も見られたのがうれしい。
ニラさんもプロレス界でも唯一無二の存在なのでもっとたくさんみたいんだよなー。

○佐々木大輔&高尾蒼馬&遠藤哲哉&マッド・ポーリー vs バリヤンアッキ&入江茂弘&サミー・ゲバラ&”ネオン・ニンジャ”ファサード
寄せ集め感ある外国人選手のユニットだったけど、
個々に見せ場を作れていたので見栄えがありました。
ファサードは先日みたのが市ヶ谷だったので、
どんな選手なのはの全貌はみることはできなかったけど、この試合で見ることが出来ました。
来日する外国人選手によくある独特なハイフライ技を持った選手。
その技一発で場内を沸かせることが出来るのはぐっときます。
そして試合としてはアッキへの信頼度が高かったのが印象的。
フィニッシュは失敗して敗戦してしまったけど、
受け役に抜擢されていたのはそういうことよね、きっと。
ダムネはちょっと外国人チームに押され気味でしたね…

○赤井沙希&高木三四郎&大鷲透&平田一喜&伊橋剛太 vs チュパカブラ&ゴージャス松野&バラモンシュウ&バラモンケイ&さくらえみ
ぐっちゃぐちゃで最高だった。
なんかそれ以外の印象がないなw
決しておもしろくなかったわけではなく、終始わちゃわちゃしてて楽しかったです。
試合をコントロールしていたのはバラモン兄弟なので、
それ以外が霞むというか、まあ人数も多いので個々の見せ場が少な目でしたね。
伊橋さんの身体がめっちゃ細くなってる…すごい。

○坂口征夫&卍丸 vs 上野勇希&梅田公太
うーん…
梅田くんは狂犬という名の通り、噛みつくことは噛みついている感じだったけど、
弱い犬ほどよく吠える、みたいな印象がぬぐえない感覚が。
ただのチンピラのにいちゃんだよなぁ。
とにかくプロレスではなくキックなので、全然対応が出来てないのでは。
会社として推してる選手なんだろうけどこういう推し方はどうだろう。
もっとちゃんと練習して強くなっていく過程を見せてくれたらいいのでは?
強い選手とあてて、やられるところばかり見てもなー、という気持ち。
格下の相手だとそれなりにプロレスの勝負が出来ているのだから。
卍丸選手は初見でしたが、征夫さんとのタッグは相手を圧倒してた。
梅ちゃんと同じようなチンピラ感のある選手だけど、
雰囲気と凄味があっていい選手だなー、と思いました。
征夫さんとの1対1が本当に実現したらおもしろそう。

○KUDO&HARASHIMA&大家健 vs タノムサク鳥羽&佐々木貴&GENTARO
DDT初期メンが総登場。
鳥羽さんとGENさんが見られるのはうれしい!
KUDOさんと鳥羽さんのマッチアップが手が合うというか、
気心知れたもの同士のいいぶつかり合いで見応えがありました。
大家さんはいつもの大家さんでしたが、
なんか外野の応援が大家さんを馬鹿にしているようにしかいつもおもえなくて、
なんだかなー、という気持ちになりますのだ。

○木髙イサミ vs 高梨将弘
年に何度かある「この試合をみることが出来てよかった…」という試合。
もうすばらしさしかない。
近年のプロレスで省略されつつある序盤のグラウンドの展開がじっとりと続いていく緊張感。
場内が息を飲んでシーンとするのは気持ちよさすらあって、
そこから徐々に盛り上げて最後爆発するのはいいDJを聴いた快感と同じ。
まさかのロケットパンチを繰り出した瞬間の遅れてくるどよめき。
最後にマイクがなかったのもよかった。
イサミさんと高梨選手はお互いに意識はしているのか、
それとも高梨選手からの一方的な愛なのか。
ライバル視できる相手がいて、
実際に手を合わせると最高の作品が作り上げられるって幸せなことだよなぁ。
プロレスを見て興奮して感動する。
そしてプロレスが好きでよかった、と思える試合でした。
本当にいいもんみた。ふたりともありがとうという気持ち。

どこか遠くの他人事の出来事

2018/7/8
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ決勝戦」

○優宇 vs のどかおねえさん
見てません。音だけ。

○坂崎ユカ vs 辰巳リカ
何故かどちらにも感じる悲壮感。
必死を突き詰めるとエモみをまとって、そのエモみは悲壮感へと昇華される。
リカさまが気持ちでたどり着いた領域と、
ユカっちが身体能力と技術でたどり着いた領域のせめぎあう宇宙だった。
東女の選手たちのキラキラした眩しいものが全部リング上にあった。
雪崩式ドラゴンスクリューとドラゴンスリーパーが返されて、
ああ、もう技がない…という絶望がやってきた。
それに対してユカっちは魔法少女スプラッシュという元々の武器に加えて、
マジカルメリーゴーランドの奥の手を残しているのは強い。
当然のことながらリカさまへ感情移入をし、絶対に優勝してほしい気持ちがあったので、
負けてしまった後にすこーんと気持ちがふにゃふにゃになってしまったし、
泣きそうというか感情が雲みたいにカスカスになって、
なんか手の震えも止まらないしでたいへん。
そしてプリンセスカップトーナメント終了。

○まなせゆうな vs 愛野ユキ vs ハイパーミサヲ
で、ガチ凹みの気持ちで、もう帰ってもいいですか…となっていた後にパミさん。
なんかもうヒーローだわ。元気でたわ。もうもう。さいこうかよ。
ヒーローが増える展開は過去にもあったけど、
今回のユキちゃーんはいままでで一番ヒーロー感があった。
そして謎に生き生きしていたのが印象的でした。
せっかくヒーローマスクを作ってもらえたんだから、
いっそのことヒーロー軍に入っちゃえばいいのにね。や、どうだ。それは…
まなせさんはヒーローに選ばれなかったときにがっくりした姿が素晴らしかった。
「えっ?ヒーローになりたかったの?」ってなった。
そしてハイパミ先生の「あなたの脳内に直接話しかけています…」と「力が欲しいか」は、
声に出していいたい台詞としてそれを持ってくるサブカル者として優秀すぎる。
文化系プロレスとしてなんかもっとハイパミ先生を中心にしたストーリーも作ってほしい気持ち。

○沙希様&アズサ・クリスティ&マーサ vs ヒカリ&中島翔子&上福ゆき
シスターの沙希様への重すぎる愛がテーマ。
それを基にする内輪もめのばたばた。
今までの美威死鬼軍の争いは東女の中をかきまわしていたけど、
今度は美威死鬼軍の内部をかきまわしてきた。
これに他の選手が誰か巻き込まれるのか、どうなのか…
かみーゆと沙希様の高身長美女レスラーのマッチアップが相変わらず見栄えがあって、
つくづく、かみーゆがあのまま美威死鬼軍にいたらなぁ…と思う。
ヒカリさんがつかまる展開が長かったんだけど、
その中で頑張ってるヒカリさんが非常にいいとおもいました。
いいよね、ヒカリさん。ちょっと次のステップに進めてあげたい。
でもまあ、負けてしまったのもヒカリさんだけど…
これでマーサちゃんも久々の定期参戦かしらね。後楽園に向けて。
しかしシスターの独占欲みたいなメンヘラ展開は本当に重すぎて、重い。
このままこれを進展させるのかしら。
サイコパス化する?しない?

○伊藤麻希&山下実優&瑞希 vs ラク&ミウ&ヒナノ
入場で派手に転倒するエース。
もうこの試合は何をしても恰好がつかないエース。
おもしろすぎる。全部持って行った。
伊藤ちゃんが後輩アイドル相手に余裕で試合を決めたのは盛大に進歩していると思うんだけど、
それを感じさせないキャラがある意味凄いと思いました。
みずぴょんすはテレビで見せた例の笑顔のままスリーパーをかける場面もあったけど、
わりとどたばたしていた場面だったので一瞬で流れて行ってしまったのが残念。
それよりもなによりも深刻にはまってきているのが怖い。
アプガプはせっかくセミで三人で組ませてもらったんだから、
なんらかの派手な連携とかあってもよかったのかも?

○優宇 vs 坂崎ユカ
二回戦終了後の抽選で坂崎辰巳戦…というかユカっちは1番をひいてなかったっけか。
記憶違いかな。どうだったっけな。ユニバースで確認するか…
その準決勝の試合順ってどういう基準で決まったんだろう?というのがあって。
試合が2試合目だったユカっちの決勝の際の体力の回復度が心配でした。
案の定、入場時には歩いて入ってきたぐらい覇気がなかった。
そういうハンデが存在してしまっていたのがなー、という気持ち。
試合内容についてはもうなんの感想もないです。
感情を殺して見ていました。見てたかな。あまり記憶もない。おもしろくもなんともない。
とにかく今回は全く応援できない気持ちが芽生えてしまったので、
それに付随する実際の試合もまったく楽しめずに嫌な悲しい気持ちでした。
さいあく。もう何を言ってもなーんにも響かない。
だもんで、後楽園のタイトルマッチもなんかどうでもいい。
この気持ち、回復するかな。

生まれた産みの苦しみ

2018/7/6
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 365」

○チェリー vs 駿河メイ
さくらえみという人のすごいところが垣間見れた気が。
駿河メイちゃんという期待をかけている若い選手に対して、
いろいろな経験値を持ったチェリーさんというベテランをぶつける。
ただ、ここのストーリーが薄い。
そこで試合前の煽りで年齢差からくるおチェリーさんの体力の衰えを提示。
見る側に「5分経過」というワンポイントを提供するだけで、
試合の見どころと盛り上がりどころがはっきりと見えてくる。
実際に5分経過のアナウンスがされたときの盛り上がりがすごかったし。
ガトムという団体というよりも、さくらえみという人の意志が濃いのは素晴らしい。
そしてメイちゃんがすごい。
どうしても、どこかで、多少なりとも比較されるであろう「ことり」という存在とは異なるもので、
謎の悲壮感があるのがいい。なんでだろう。

○沙紀&ファサード vs 水森由菜&高梨将弘
市ヶ谷の照明(蛍光灯は抜かれていたけど)を壊してしまったあとのさくらさんの怖い顔がよかった。
あの会場がいかに狭く、狭いが故に女子プロ団体でしか存在しえないのがよくわかった。
逆にあの会場で常設をうってるのってすごいことなんだな。
市ヶ谷でプロレスを見るの、楽しいもんな。
ゆなもんは沙紀さんと組みたいのかファサードと組みたいのかどっちもなのか。
気持ちが空回りするほどテンションの高いのはなかなかぐっときます。
微妙なサイコパスな感じとパワー系な感じとが相まってもっと見たい選手のヒトリ。
ファサード選手はあの狭さには収まりきれないタイプで、
慣れない市ヶ谷っていうのもあって全部はわかりませんでした。
が、よくある日本にやってくる外国人にあるように、
わかりやすい上下を使ったレスラーな印象。リングで見てみたいな。
いつまでいるんだろうか。
沙紀さんはなんかばたばたしてる。そういうタイプ?

○里歩&バリヤンアッキ vs 紺乃美鶴&サワディー仮面
もう紺乃美鶴さんに夢中なわたくし。
たぶん美鶴さんはいろんなものになりたいんだと思う。
で、プロレスラーにとってその変身願望というのはプラスに働くと思う。
今回はヒーローになりたかった美鶴さん。
でもなれなかった。
試合後の座談会での里歩さんの「わたしのほうがヒーローっぽくなかったですか?」という言葉。
あれ、めちゃくちゃ愕然としたと思う。
ナニモノにもなれずにもがいているモノに立ちはだかるのは、
いつだって既にナニモノかになっている人で、
それをどうしても乗り越えられない自分に対して憤りを感じてしまう。
だからいろいろもがくしかないんだろうか。やるしかない。

夢のまた夢

2018/7/1
よしむらプロレス「よしむらプロレス旗揚げ戦」

○大谷譲二 vs 田馬場貴裕
田馬場選手は初見でした。
総合畑のプロレスラーってことでいいのかしら。
キックの重さが凄そうだった…音で判断だけども。
マット慣れしているそうなので迫力のあるいい一戦に!
迫力がありすぎてお客様の1歳児がギャン泣きするハプニングもあっていい盛り上がりでした。
大谷選手はほぼ押され気味だったけど、一瞬の隙をついて丸め込み。
一瞬の隙をついて丸め込みっていいよね。

○忍 vs くいしんぼう仮面
忍選手をこの距離のマットプロレスで見ることが出来るってなんかすごい。
そしてさすがの躍動感だった。
大日のJr.のチャンピオンは伊達じゃないなぁ。
ニチョプロとかで客がみっちりの場所で試合をこなしているので、
場外乱闘も余裕の安心感。
くいさんのプロレスにしては真面目路線だったのが意外。
意外というか、予想を裏切られる感じでよかったです。
とはいえ、いつものムーブがしっかり見られたので満足度は高い。
いやー、いいもんみた。この一戦はレアすぎた。

○マスクドミステリー vs 室田渓人
プロレスにはドラマがつきものだけれども、
今回のミステリーさんと室田選手のドラマはなかなかぐっとくる。
ふたりの出会いの場であり、今回のよしむらプロレスにまで到達した過程が胸熱。
見ている人にも痛みが伝わるプロレス、ということで、
ゴーイングアップ的な武骨なプロレスが繰り広げられ、
ARENAという会場の特性を生かした技の脱出方法(ノーロープ故の鉄柱エスケープ)や、
ミステリーさんにおける、
遠くの人にまで見られるように気を配ったフィニッシュ(アルゼンチンバックブリーカー)。
なんだかいろんなモノが詰まっていて素晴らしさがありました。
これを見に来た!という気持ちだったので満足度が凄い。

○ブランコ vs くいしんぼう仮面
問題作きた!
ARENAの門番として君臨していたブランコ選手がついにデビュー。
その凶悪性を存分に発揮した名作だった。
ブランコの属性を活かしたスピード感、パワー、そしてテクニシャンぶりが目を見張る一戦。
スイングDDTからの電光石火のブランコクラッチは一瞬の出来事だった…
あのくいしんぼう仮面が防戦一方だったのは意外。
これがデビュー戦だというのが末恐ろしいぜ、ブランコ選手…
この試合が目撃できただけでも十分元が取れました。

○大和ヒロシ vs 大谷譲二 vs 田馬場貴裕 vs 忍 vs くいしんぼう仮面 vs マスクドミステリー vs 室田渓人
全員参加バトルロイヤル!
急遽参戦の大和ヒロシ選手はこれがマットプロレスプレデビュー。
なんでも大和選手から出場のオファーがあったとのこと。積極的な売り込み大切。
興行最後のボーナストラック的なもので、忍選手の悪知恵のようなほぼ全裸祭。
全裸でのパロスペシャル。全裸でのロメロスペシャル。の立て続けのスペシャルがひどくて最高。
特に「下北沢の風紀を乱したため反則負け」をしてしまったくいさんのロメロスペシャルの危険度よ。

今回のよしむらプロレス開催までの紆余曲折がいろいろあって、
その中でガンバレ☆ザ☆DJsとしてのお手伝いの志願。
設営周りのお手伝いをさせていただいた感じではあるのだけれども、
親しみのあるARENAにマットを引いて椅子を並べ終わった後の、
「あ、これ大成功だな」という謎の確信があってとてもぐっときました。
尽力した関係者やチケットを手に入れて観戦に来たみなさまがみんな幸せそうで、
非常にいい興行だったな!と大きく感動した次第です。
マットプロレスには、プロレスには夢がある。