2018/7/28
我闘雲舞「おつかれサマー!板橋大会 ~この夏を泳ぎきれ~」
○さくらえみ vs 杏ちゃむ
杏ちゃむ選手は信州プロレスの方。デビュー2戦目?3戦目?
さくらえみちゃんの生徒らしいプロレス。
弓矢固め、クロスボディ、ヘアホイップ、グラビア固めetcetc…
基本的な動きは最近でいうとメイちゃんやらと同じなんだけど、
重要である個性、キャラで色づけされて既に杏ちゃむというレスラーが形になっているのが凄い。
団体によってプロレスの種類がもちろん違って、
どこを重要視するか、どこまでできたらデビューが出来るのか、がガトムの場合は、
スタート(デビュー)の時点からレベルが高い。
みんな思いっきり自分を出している。
もちろん対戦相手がさくらさんだから安心してやりたいことを出来るんだろうけど。
つまりはさくらえみすげーな、って思えた試合でした。
○関根龍一&沙紀 vs 趙雲子龍&バリヤンアッキ
ズパンチが狂おしいほど好き。かわいい。
多動的な関根選手と試合巧者の趙雲子龍がひっぱって、
沙紀さんとアッキが要所で魅せていく流れ。
アッキは夜のタイトルマッチもあったので比較的抑え気味だったのかも。
フィニッシュのレッツコンバインへの入りかたがおもしろい感じでほほーっとなりました。
帯ちゃんのロープをめっちゃ揺するセコンド芸はちょっとおとなしかったかな。
あとエビズコチームもTシャツがオレンジだし、
アッキもオレンジのシャツを着たままの試合だったのでオレンジ祭だった。
○コマンド・ボリショイ vs 駿河メイ
団地ともおにおけるミスボリショイの元ネタ的なコマンドボリショイという程度の知識。
まず実在したんだ!?という驚きとまだ現役だったのか!?という驚き。
そして実際に試合をしている姿を見られた喜びがありました。
身体つきがボディービル?のような鍛え方ですごいお美しい…ナイスバディ。
そしてメイちゃんがやっぱりすごい。
小さい身体を大きく見せようとして大の字になってジャンプして威嚇する姿。
身長が1センチしか違わないのに(メイちゃん1.48m、ボリショイさん1.47m)、
ドヤ顔で手四つを挑んでいく姿。
なんか漫画みたいですごい。闘志は伝わってくるけど基本困り顔なのがいい。
ボリショイ選手が関節技をめちゃくちゃ極めて、
メイちゃんが逃げるんだけど追いかけてそのまま同じ技を極め続けるのを見て、
いままで体験したことのないプロレスを体験してるんだな、メイちゃんは…って思って。
物販でメイちゃんにそのお話をしてみたら、
「(いつも受けている)美鶴さんの関節技とは種類が違って、
逃げ方もひとつしか知らないので逃げてもつかまって…」と話してくれて、
あ、メイちゃんあたまいいな。って思いました。
ボリショイ選手はデビュー26周年キャンペーンで、
いつでもどこでも挑戦してOK。勝ったら10万円。の試合があって、
それにどんどこ挑んでいくメイちゃんも最高でした。
そしてボリショイ選手はまた見てみたい。いい選手だわ…当り前だろうけど。
○米山香織&新納刃 vs 紺乃美鶴&サワディー仮面
ガトムにいく理由の一つ…というか自分の中でメインの存在が紺乃美鶴選手。美鶴さん。
何者かになりたい美鶴さんに何物にもなれていない自分を投影して応援して、
いつか絶対に唯一無二の何物かになって欲しい!という気持ちで見ています。
で、いまはヒーローになりたい美鶴さんが気持ちを前面に押し出して闘う姿がリング上に。
男女混合ミックスドマッチなので男対女の場面(この場合、刃さんと美鶴さん)だと、
どうしても体力的な力の差は歴然になってしまうんだけど、
刃さんが手加減を全くしないボディースラムを連発していて最高だった。
あと米山香織選手の顔芸。足の短さ。等身的にも漫画感がすごい。
水鳥英雄’sはサワディさんの巧さが目立ちつつ、連携もいい感じに思えたけど、
事前に見せていた十字キーがみたかった!必殺技だいじ!
美鶴さん、美鶴さん、、、
ひと試合前のメイちゃん、この次の試合のゆなもん。
ナチュラルに持っている人たちの躍動を見て、どう思っていたんだろうか。
サワディさんが鍛え上げる話はどうなっているんだろうか。はてさて…
○ジャングル叫女 vs 水森由菜
今大会のベストバウト。
ジャングル叫女さんは初見です。見てみたかったの!
どちらもパワー系で迫力が凄かった。
何度も言うけど、自分の中でいいプロレスラーの基準は受けがいいことで、
この試合はどちらの選手も相手の技を真正面から受け、ふっとばされ、
それでもその都度に立あがり、絶叫し、ふたたび相手に向かって行く、と。
見ていてわかりやすく力が入るし、どちらも応援できるいい試合だった。
ゆなもんはキャリアがあんなに短いのに、ジャン叫選手相手に遜色がなかった。
もうちょっとで勝つかと思った…すごい。
で、試合中にさくらさんがスターダム側のセコンドをなぎ倒し、場外乱闘を発生させてて、
試合後の両陣営がリングで睨み合うというストーリーを作ってた。
ストーリーも何もないところから話を発展させて無理やりストーリーを作るのが
「さくらえみ商法(命名:大家健)」で、ガトムが魅力的な団体なのはその商法から。
ここでもなにもないところからガトムvsスターダム(?)の抗争があっという間に出来上がってた。
さくらえみすげーな!と再び。
この睨み合いで美鶴さんとメイちゃんが立ちはだかったんだけどいい目をしていた…
「君はいい目をしている」と言ってあげたい感じ。
というか美鶴さんのどヤンキーな一面が表に出てきて最高以外の何物でもなかった。好き。
○里歩 vs 希月あおい
蒼魔刀三連発…おっかねぇ…
プロレスは試合そのものを切り取ってみるよさと、
長年その選手、団体を追いかけた後のストーリーを楽しむよさとがあって、
この試合はその後者のふたりの長年の物語がどっぷり染み込んでいた試合。
そして希月選手の引退ロードというオプションがあって、
いい試合と美しい試合の二面性がからまっていた奇跡のような試合でした。
希月さんの置き土産のような技の一つ一つと、それを全部受け止める里歩さん。
ここ最近、ガトムを見始めたのが本当にもったいない気持ちになった。
もっと早くからプロレスを好きになっていたらよかったなぁ、と。
里歩さんはなんかもう神々しくてヤバい。別世界の住人にしか思えない。
我闘雲舞のよさがどんどこわかってきた。
そして我闘雲舞の見方も自分の中で確立出来てきた。
「さくらえみすげーな!」というポイントを見つけること。
そして個々の特殊性を見出すこと。
特に紺乃美鶴選手の「何者かになっていく姿」を追うこと。
所属が少ないだけにそのグルーヴ感みたいなのも感じられるし、
逆にばらばらなのもいい。里歩さんの孤高の存在とか。
市ヶ谷全通は出来ないだろうし、
リングの試合もポイントポイントで行く程度だったけど、
観戦頻度を上げたい。また行きたい。