2018/7/22
DDT「ウチコミ!presents Summer Vacation 2018」
○松永智充 vs 上野勇希
最近楽しみになって来ている松永先生による若手教育ダークマッチ。
若手の中ではトップクラスの上野くん登場。
これは楽しみしかない。
実際、大会を通じてこの試合が一番オーソドックスなプロレスだったんじゃないか?という感覚。
プロレスというよりもレベルの高いスパーリングを見ているイメージかな。
たぶん無理矢理終わらせないと延々とやり続けていたんじゃなかろうか。
フィニッシュのいきなり尻出しはDDTらしいフィニッシュで納得。
このスパーリングシリーズみたいなのは続けてほしい。おもしろい。
○サミー・ゲバラ&ジェイソン”ザ・ギフト”キンケイド&”ネオン・ニンジャ”ファサード&渡瀬瑞基 vs 坂口征夫&高梨将弘&石井慧介& 樋口和貞
この人数のタッグだと順番に出てきてそれぞれの見せ場を作って交代を繰り返す感じ。
それはしかたのないことだけど、その中でどれだけアピールできるかだもんね。プロレス。
入江軍(仮)の(渡瀬が邪魔だけど)外人部隊が最高におもしろい。
身体能力が高いのと謎の妖しい魅力がある。
キンケイドの意味のわからなさが好きだけど、ファサードが一番日本向きかなー。
ペイントしたポスターを持ってくるんだけどもうちょっと映してあげて欲しかった。
この3人の格付けがよくわからないんだけど、サミーゲバラが一番上なのか。
日本人チームは寄せ集めすぎて完璧にジョバーでしたね。どんまい。
○竹下恵子ジュニア&彰子&カルーセルシュン vs フランソワーズ☆タカギ&マーガレット★オオワシ&平田一子
やー。出オチが凄い!
でもそれがDDTのバラエティ班よね。
DDTの要素として映像班があって、
煽りVの竹下恵子さんのキャラが素晴らしくて9割ぐらい持って行ってたのが凄い。
あとはもう一通り女子プロムーブをやってやりきった。
竹下くんはハルクホーガンをやって終わったけど、それが伝わり切らなかったのが残念。
「YOU!」がなかったのが悔やまれる。
○スーパー・ササダンゴ・マシン&飯野雄貴 vs 岩崎孝樹&レッカ
○KUDO&赤井沙希 vs 飯野雄貴&スーパー・ササダンゴ・マシン
○アレックス・エース&アントーニオ本多 vs 男色ディーノ&大石真翔
○アレックス・エース&アントーニオ本多 vs 赤井沙希&KUDO
○高尾蒼馬&島谷常寛 vs アントーニオ本多&アレックス・エース
○伊橋剛太&大家健 vs 島谷常寛&高尾蒼馬
○大家健 vs 伊橋剛太
まずウチコミのベルトってどういうことなの?というのは置いといていいのかな。
大家伊橋のシングルっていうのが胸熱。
ふたりの関係っておそらく自分が知っている以外にもいろいろあって、
大家さんが気にかけて叱咤激励してきていたと思う。
そういうふたりがシングルでぶつかるというのは見ていてぐっとくるものがある。
こういう結果がみえるシングルじゃなくてちゃんと激突して欲しいなぁ。
それより前のタッグ戦たちはKUDOさんとディーノのいちゃつきがBIG LOVEだった。
ダンゴと飯野くんが組むってことは後継者的なところに持っていきたいのかな?と邪推。
飯野くんのおもしろさをうまいこと引き出して欲しいんだけどなぁ。なんとかならんかな。
身体が強いのでプロレスも巧くなったらストロングとバラエティの両方を担えると期待しちゃう。
アレックスエースは背が高いというのはそれだけで武器。
ちゃんとした試合が見てみたい。
島谷&高尾くんさんは島谷の「新入り!新入り!」がおもしろかった。
島谷はもっと日の目を見て欲しいなぁ。
DNAがなくなるのでDDTでちゃんと試合が増えるといいのに。
○佐々木大輔 vs 朱崇花
BIG LOVEのストーリーは(マジ卍でしか話が動いてないので)置いといて、
普通のシングルとしておもしろい試合でした。
朱崇花選手がまだ19歳ってのは本当なのかな。キャリア3年弱?
普段は女子相手に試合をしているところで男子が相手だと、
いろいろ勝手や文法が違うんだろうけど、
逆にそういう動きが通用したりして面白くなるんだろうか。
身体的には男子なので体力的な圧倒感は出ないだろうし。
わりと長いこと朱崇花選手をひっぱってきたけどこれで終わりなのかな。
○MAO&マイク・ベイリー vs 遠藤哲哉&マッド・ポーリー
団体としてMAOを推したいのは伝わって来てて、
それで無理矢理タッグのタイトルを獲らせた…というわけではなく、
わりと長いこと組んで連携の精度を高めてきたのを知っているので、
機は熟した感があってしっくりくる。
遠藤からMAOが獲ったというのも大きい気がする。
そういえば遠藤のライバル的選手が竹下からMAOに移ったのか。そうか。
結局遠藤ポーリーにベルトを持たせたのはMAO戴冠への布石だったのかな。
タッグのベルトの価値がいまいちわからないので、
このあたりでちゃんとベルトに、タッグに意味を持たせてほしい。
○入江茂弘 vs HARASHIMA
いいプロレスラーほど相手選手の技をきちんと受けるのはいつも思っているけど、
この試合のHARASHIMAさんの最後の散りかたはまさにそれで、
両手を広げてビーストボンバーを受ける姿に涙が出そうになった。
あんなに美しい散り方はない…さすがエース!って思いました。
蒼魔刀をあれだけいろんな形で連発させたのに勝てなかった説得力。
みるほうも力がぐぐーっと入り続けるいい試合でした。これぞKO-Dって感じの。
○入江茂弘 vs サミー・ゲバラ
そしていつどこの理想的な使い方をしてきたサミーゲバラ。
HARASHIMA戦後の「海外に出て防衛をする」という言葉と、
常日頃言っているいつどこの正しい使い方と、
その両方を包括した使い方で納得度が高い。
いいよー。いいとおもうよー。
ただサミーゲバラの戦い方がちょっと消化不良だった。
元々、見得を切っていくタイプの自分を魅せるレスラーだもんで、
技への入りがいちいち遅い。
このいつどこの使い方のアドバンテージである
「一試合後なので疲労している」
を最大限つかうのであれば、もっと速攻で攻めるべきなのでは?となった。
そういう意味ではベルトを獲りに行ったのではなく、
自分をアピールする場でしかなかったのではないか?と。
どっちにしろ入江くんの見せたいものがどんどんと見えてきていいと思います。
そしてこの試合(とひとつ前のメイン)での外人部隊のセコンド芸が素晴らしい。
技を受けたわけじゃないのに痛がってダウンしたりしているの可愛い。
そうなると本当に渡瀬不要。なんでいるの。