月別アーカイブ: 2019年8月

世界に潜むおもしろレスラーの祭典

2019/8/31
HEAT-UP!「緊急企画パート2!令和になっても思いつきでやっちゃう道場マッチ HEAT-UP×CTW」

○大谷譲二 vs Red Eagle
大谷選手って試合中にこういう風にしゃべる選手でしたっけか。
道場マッチだから?
試合中に会話をするのはどちらかというとコミカルな試合展開になるわけで、
ヒートアップってそういう試合もあるのか?と納得もしつつ、違和感もありつつ…でした。
フィニッシャーのスライディングDは助走が重要な要素で、
道場に設置してある狭いリングでの技の出し方が、
ほぼほぼ助走なしだったのが逆に新鮮でした。

○兼平大介 vs JayKnox
どうしても印象が残らない…なんでだ…
上背もあるしいい選手なのはわかるんだけど、
なんでだろうか。うーん。

渡辺宏志 vs MAD DOG MAXX
これも永遠に観ていたい試合。
やっぱりマッドドッグマックスはおもしろい!
今回の来日でも前回の来日でもヒートアップにしか出ていないのはもったいない。
偶然かなんなのか、TAJIRIさんとも知り合ってるんだから、
そのツテでなにか別の団体でも試合をさせて欲しかったなぁ。
こんなに「みんなにみてほしいのに!」という選手は初めてかもしれません。
ヒートアップ…というかTAMURAさんは、
「みんなの知らない海外の選手をどんどん紹介したい」というわりには、
それを実際に広げようとしない…のか手が回らずにできないのか。
この試合だって映像で残しているはずなので、どんどん公開したらいいのに。
ヒートアップのファンだけに伝えても、
そこから広がるわけがないと思うんだけど、どうなんだろうか。
繰り出した関節技が前日の道場での講義で教えた技らしく、
道場生が沸いていたのがおもしろかったです。

○浪口修&兼平大介&大谷譲二 vs JayKnox&MAD DOG MAXX&Red Eagle
で、見学に来ていた浪口選手が出しゃばって急遽組まれた6人タッグマッチ。
浪口選手のマイクをいちいち通訳する大谷選手がおもしろかった。
日本語なのに…
そもそもインフルで井土選手が欠場になってしまったこの大会。
翌日に控えていた横浜大会の代替選手に選ばれるストーリーとしてはいい流れ。
こういう形で強引に仕事を獲っていくのは貪欲でいいと思います。
が、浪口選手に対する好き嫌いは多いだろうなぁ。
大谷選手のチョップの受け手として適任なので頑張ってほしい気持ち!

一生あなたについていく

2019/8/28
我闘雲舞「gtmv1 ~ガトム果汁100%~」

○さくらえみ vs リンリン
全試合がデビュー戦という前代未聞のとんでもない興行。
リンリン先輩は中学生(なんで先輩かはいずれ)。
なんだけどひとつも中学生を売りにしないのが好感度高い。
そしてプロレス大好きなのが伝わってくるのでそこも好感度高い。
アイドル(?)として人前に立つことに経験値があるので、
魅せ方がうまいし、それだけに必死さが伝わってくる。
さくらさんの腕を必死に極めているところでちょっと感極まりそうになりました。
たぶん格闘技経験はないんだろうけど…どうなんだろう。
努力家だと思うし、身体能力もプロレス向きに思えたので、
リンリンさんは超伸びる気がします。
キャラもはっきりつきそうなので面白い選手になったらイイナ!という気持ちでいっぱい。

○紺乃美鶴 vs 咲百合
今回デビューした6人の中でも一番最後に飛び込みで練習生になった咲百合さん。
ダレジョでみた謎デスマッチでのヤンキーがかった姿の印象が強くて、
プロデビューも同じような気迫を前面に押し出すスタイルでぐっときました。
その対戦相手が元ヤンキー疑惑のある美鶴さんってのがまたいい…
たぶん相手の技を受ける余裕もないし、
自分が技を出す技術もないのでバチバチした試合になったんだろうなぁ。
仕事も辞めて退路を断ってプロレスに挑む度胸というか、無茶加減というか、
人生をプロレスにシフトした気持ちが非常にうらやましい。

○駿河メイ vs 桐原季子
デビュー戦…とはいえ、桐原さん、素人じゃないわよね…?
グラウンドのテクニックとか、立ち振る舞いとか、
ちょっとガトムではない技術がはいっている気がしてなんとなく。
で、あとで調べたら過去にVKFからデビューしていたらしい。
再デビューか!それもすごい!
総合あがりの選手ってガトムにはいなかったタイプなので、
いままでと違った展開の試合も作れそうで面白い存在!
本大会の私的ベストバウト。

○水森由菜 vs ルルペンシル
ルルペンシルさん、逸材だ!やべーやつきた!
超絶虚弱素人で「もうプロレスやったら駄目じゃない?怪我するよ」っていう存在。
そういう人でもプロレスが出来る!というのもガトムのいいところだし、
いざやってみたらこれがまた斬新すぎるプロレスでめちゃくちゃおもしろかった!
知恵を絞って真剣にやってるが故におもしろくなってしまうという典型。
たぶん頭いいんだろうな…って思いました。
実際ライターさんだもんねぇ。頭いいよな。
さくらさんはダレジョ時代からルルさん(旧やまださん)に目をつけていて、
ずーっと可愛がっていたのに納得だし、
この人がプロレスを実際にやってみたらおもしろい、っていうのを見出していたんだと思う。
またさくらえみという人の恐ろしさを知った気がする…
ルルさん、怪我にだけは気をつけて!

○帯広さやか vs 小石川チエ
入場曲がJames Brown Is Dead(っぽい曲)だ!
もうほぼインスパイアで最高!
そしてコスチュームのパンツ部分がミラーボール!すきです!ミラーボール!
帯ちゃんのコピーのようなハイテンション芸で、これまたガトムっぽ選手!
チエさんの見た目もじゃりン子チエそのまんまで最高です。
でも世代的に知らないでしょ、じゃりン子チエ…
いつの日かアントニ(ー)オとタッグを組む日が来るはず!

○さくらえみ&水森由菜&駿河メイ vs 沙也加&帯広さやか&紺乃美鶴
この試合の意味を考えていたんだけど、
「全試合がデビュー戦!」っていうその裏にある、
いまの我闘雲舞全戦力を投入した総力戦!ってのがどかーん!と見えた。
デビューである沙也加は眼中にないかの如く、
5人の現存戦力のフルパワーが本当にすごかった。
スピード感、連携の一体感。持てる力のすべてをつぎ込んだ名戦でした。
さくらさんがここまで積み上げたのに、里歩さんや「ことり」さんをを失って。
それでも残ったみんなの力を、その成長を、思う存分に見せつけられた気がします。
沙也加さんはここに混ざったけれどもついていけなかったんだろうな、というのが正直なところ。
正直なところ、沙也加さんがちょっと苦手…いろいろあって…
身体能力はあるのかもしれないけど、それだったら練習したらカバー出来るのでは?と。
あからさまなプッシュを感じちゃうと一歩引いてみちゃうのは悪い癖…なのかな。どうなんだろう。
にしても、この団体の未来はまだまだ不透明だと思うし、
その不透明さが魅力になっていくのかもしれないな。
どう転ぶにしろ、ガトムは好きなのでまた足を運びたいです…

と試合後に起きた紺乃美鶴嬢のリーダー宣言が、
ここまでの全部をふっとばすぐらいの衝撃的なシーン!
ガトムは美鶴さんを見に行っている団体であるといっても過言ではないので、
ここまでかっこよすぎるマイクをされるともう震えるしかない。
「ナニモノでもない超凡人がナニモノかになろうとしているストーリー」
それが美鶴さんに投影していた姿。
そしてナニモノでもない自分を重ね合わせて、
もがき、苦しみ、チャンスも怪我や病気でふいにしてしまう運のなさ。
里歩さまの退団宣言後に主張した「次期エース」の宣言。
エースは神様に選ばれた人しかなれないのでそれは無謀かもしれない。
でもいうのは自由なのでいくらでも高らかに宣言したらええねん!
と軽くみていました。が、
今回のリーダー宣言は里歩さまが実際にいなくなった状況で、
自然の流れでリーダーとして振舞って、
人に慕われるのだって才能だよ。頼られるのだって才能だよ。
ついに美鶴さんがなれるナニモノかが見つかった!と狂喜乱舞です。
心臓が破裂するかと思ったぐらいいきれました。
美鶴リーダー、ずーっとついていくぜ!

人気と実力の無駄遣い

2019/8/25
HEAT-UP!「熱クナレ、カワサキ」

○新井健一郎&ヒデ久保田&定アキラ vs 伊東優作&藤田峰雄&阿部史典
このメンバーで第一試合ってどうなんだろう。
みんないいレスラーばっかりなので、
しっかりストーリーがあればメイン級の抗争劇が繰り広げられそうなんだけどな。
ヒートアップはしっかりとストーリーを追いかけているわけではないんだけど、
PSYCHO&CHANGOもいつのまに出なくなってしまったし…
レスラー側もオファーがあればそりゃ出てくれるんだろうけど、
いずれ断られる羽目になってしまうんじゃないだろうか。心配。

○Sareee&梅咲遥 vs 水森由菜&駿河メイ
Sareee選手は初見です。
ディアナと仙女のシングル王者。
特にディアナはアジャコングに勝利しての戴冠、と。なるほど。
この試合の個人的な注目点はどうしても、
梅咲選手と駿河のメイちゃんのライバル関係からくるマッチアップ。
ふたりの若さ故の全力全開な動きと、
ゆなもんの彼女のキャラクター通りの全力全開な動きとがあって、
その中でSareee選手のベテラン感というか、一歩引いた余裕の動きは、
ちょっとおとなしいように思えて、存在感が薄かったです。
だもんで全然印象がない。
チャンピオンだからまあ、勝つんだろうな。っていう感じ。
これだったらもう一度観たいのは圧倒的に梅咲遥選手ですわ。
その遥さんとメイちゃんのライバル関係は本当に面白くて、
ここまではっきり意識しあっているのは他にあまりないんじゃないだろうか。
キャリアがずーっと続く限り、この関係性に決着はつかないし、
ふたりの存在と関係性が尊い。
ことあるごとに喧嘩し続けてほしい気持ち。

○YUJI KITO&松田慶三&さくらえみ vs プリンスカワサキ&藤原喜明&井上京子
この試合、好き!
旧IWA連合の関係性がおもしろくて、
「さくらさんに仲間がいるんだ!?」という謎のうれしさ。
KZさんがさくらさんを呼ぶのに「元川!」と呼んでいてツボ。
井上京子選手は初見…だったはず。
この人はどういう立ち位置なんだろうか。現役バリバリなのかな。
イメージとしては既にレジェンド枠なのだけれども、
この世代の女子レスラーっていうのは本当に身体も大きくて、
いまの時代のレスラーとは全く違うんだな、と思いました。
全女があるころとか全くレベルでプロレスを見ていなかったので、
なんか逆に新鮮というか、驚きがありました。
組長は完全にレジェンドなので、縁起物感がすごかった。
プロレスラーって怪物なんだなー、と改めて。
この場合、体格とかそういうのじゃなくて、存在として。
怪物ではなく妖怪?
趙雲s…プリンスカワサキ選手は受難度が高くて最高でした。
IWA軍のクロスボンバーからのマスク剥ぎはキン肉マン世代には盛大にツボ。
KZさんは同い年だし、KITO選手はひとつ下だから当然かw

○Red Eagle&藤波辰爾&JayKnox vs 飯塚優&渡辺宏志&佐山駿介
やー。藤波辰爾の無駄遣いというか、豪勢な試合というか。
縁起物の技たちをほぼ出さずに結末に絡むことなく試合が終わった。
そりゃ年も年なので、往年の動きは期待できないかもだけど、
藤波辰爾という名前で観に来ているお客さんもいるんだろうから、
その通りのあからさまな客寄せパンダ的な扱いはちょっとなー、と思いました。
負けチームに含ませるわけにはいかないので、
外国からの参戦選手の思い出づくりのような結末。
まあ、WWEのHOFと組めて試合ができるってうれしいよね…
飯塚選手ってヒートアップの中ではどういう存在なんだろうか。
井土選手は期待値も高くて上を目指している印象だけど、
飯塚選手はどうなりたいのかという意思があまり感じられない。
…それはあまりちゃんとヒートアップを観てないが故の認識不足なのかもなぁ。

○田中将斗 vs 井土徹也
いやー。この試合はだいぶアツかった!
チャレンジマッチにしては高すぎる壁だなー!って思ってたんだけど、
それを必死で乗り越えようとする気持ちが伝わってきました。
いきなり奇襲をかけてどかーん!といきなりトップギアに上がったのがよかった。
スーパーフライも一回返したし、
簡単には負けなかったのは素晴らしかったです。
こういうチャレンジマッチって勝敗とは別で、
プロレス的な強さよりも気持ちがどんだけ出ているか?っていうのが見せかたなんだろうなぁ。
外部から大物を呼んでこういう試合を組むのは、見る側もおもしろいし、
若手の経験値もあがるし、他団体とのつながりもできるだろうし。
自団体だけじゃなくてどんどん外部に出て試合をしてほしいなぁ。
いまのところヒートアップだと大谷選手がそういう外部参戦が多いけど、
井土選手もどんどこ外で活躍してほしい気持ちでいっぱい。

○大谷譲二&兼平大介 vs 花見達也&吉田綾斗
2AWとの団体対抗戦の意味あいもあったこの試合。
その千葉勢の両選手は初見です。
吉田選手は見てみたかったのでうれしい。
そして雰囲気があっていい選手だなぁ、と!
花見選手はテンションが終始高くていいんだけど、
ちょっと空回りしてしまって技の精度を欠いていたのが残念。
場外へのダイブで致命的なミスをしてしまったのがもったいなかった…
やまねこ宅急便は大谷選手が前衛、兼平選手が後衛と役割が出来ている気がするんだけど、
如何せん兼平選手の自己表現がわかりづらくて、
存在感がみえてこないのがもどかしいです。どうなんだろう。
よく考えたらすっかりなじんでるけど大谷選手はガッツワールドから来た選手なんだよねぇ。
名誉生抜きすぎる。

○TAMURA vs MAD DOG MAXX
やー、もうほんとマッドドッグマックス大好きすぎる。
見たこともないチェーンレスリングのバリエーション。
表情やメリハリの中で見せる見得のようなポーズ。
どこがどう決まっているのかわからない関節技はもうびっくりするしかない。
ここ最近の派手でハードヒットなプロレスもおもしろいけど、
こういうパズルみたいなレスリングも、
想像を超えた種類の技を見せられると、
プロレスってこういうのもあるし、こういうことなんだな!という気づきがありました。
TAMURAさんは何もさせられてない。
そこからどばーっと関節一発で勝ったのは「えっ?おわり?」という驚きがありつつ、
まあベルトの動きを考えたら…うん…みたいな納得をするしかないものもありました。
これもプロレス。
勝敗で負けて試合で勝った感じのマッドドッグマックスでした。
おもしろかった。

圧倒的無関心

2019/8/25
東京女子プロレス「BRANDNEW WRESTLING 3~誰よりも最強!~」

○愛野ユキ vs 乃蒼ヒカリ
結果からいうとユキチャーンの勝利。
そうなんだ…?
どたどたとタックルするユキチャーンより、
無骨にドロップキックを連発するヒカリさんのほうが面白いけどな。
完全に贔屓目だったのか…そうか。
うーん。そうか。
そういえば乃蒼さんのフィニッシャーが思い出せない。
あのグランドコブラか。
ユキチャーンは裏DDTに加えて、変形キャメルクラッチのような技を増やしてて、
できることを模索して先に進んではいる模様。
この対戦結果によってふたりの立場に何か変化があったらいいなぁ。
とりあえずユキチャーンは姉離れして欲しい気持ちでいっぱい。
姉のためにも。
この試合のために何試合か前哨戦があったぐらいだから、
ふたりに対する期待値は高かったんだろうなぁ。

○うなぎひまわり&原宿ぽむ vs 桐生真弥&YUMI
はいすぺちゃん4人によるタッグマッチ。
本来ならばここに猫さんがいたわけよね。ふむ。
うな氏が突出しているようにはおもえないんだよなー。
出しゃばりというか、自分の存在のアピールは上手い気がします。
他の子たちはあまりしゃべりやらなにやらで目立つことはないもんなぁ。
YUMIさんは休養前に比べてちょっと技の精度が落ちている気がする。
なんか雑。そうでもない?
期待のぽ氏と桐生さんはもうちょっと発言していかないと駄目なのかな。
試合中でもそうでないときでも。
桐生さん、かみーゆ戦ではあんなによかったんだから、
単発で終わってほしくないなぁ。
ぽ氏につきましては、うな氏の祭りに付き合って太鼓の役をやっているばあいちがう!
巻き込まれずに、個性を出していってほしい気持ち。
ただでさえ個性的なリングネームとお衣装なんだから。

○まなせゆうな&上福ゆき&白川未奈 vs らく&辰巳リカ&天満のどか
グラビアチームがいまノリにノッている状態で組んだ試合。
悲しいけれどもリカさま含めちょっと今回のチームにテーマを感じなかった。
それでもチーム名をつけたり(イエモン)、
何故からくさんをそのチームリーダーに持ち上げたり、
もりあげていくぞ!というのをビシビシ感じてました。
その「らくさんがリーダー」っていう設定が非常にぐっときて、
試合中にリカさまがらくさんのことを終始「リーダー!」って呼んでるのよかった。
そしてらくさんが特に自分のことをリーダーだともリーダーじゃないとも、
なんとも思ってない感じがサイコパスみあっておもしろすぎた。
らくさん、なんかすごいな…
三人でのトレイン攻撃含みのMAXときは勢いあったわー。
キャッツパイのお三方は白川さんは(プロレスはおいといて)ラップで頑張ってて、
かみーゆのドロップキックはあれだけで最強の武器だし、
まなせさんはラリアットを完全にモノにしてて強さがはっきり出てきた。
なんだかんだでおもしろい試合でした!

シュー・ヤン vs 坂崎ユカ
ベルトがなくなった坂崎のユカっちがちょっとアイドリングに入った?
(脚をちょっと痛めてる?という気がしていなくもないんだけど真実はわからず)
というか最近薄れていた魔法少女としてのユカっちがみられた傑作。
とにかくめちゃくちゃなことをする、っていうトンパチ感が全面に出て、
テーブルて後楽園ホールの階段を滑り落ちるなんてのは、
前例あったのかな。どうなんだろうか。
そしてあの後楽園の客席入り口上からのダイブでテーブルクラッシュまであって、
ハードコア気味なことまでやり切ったのは素晴らしさ。
伊達の世界の坂崎じゃないなー。
決着としてのTKの靴下、っていうアイテムがあっての失神おわりだったとしても、
なんだか妙な説得力のある試合でした。
しかしシューヤンさん、なんか大きくなってたよね。大丈夫かな。

○瑞希 vs 伊藤麻希
伊藤リスペクト軍団が解散をして、その清算を最後にする、という試合。
瑞希というレスラーの名レスラーたる所以はその受けにあって、
伊藤麻希というスパーク一発やり逃げなレスラーのやりたいことを全部受け止めて、
それをこともなげに返していく美しさにあるというものがはっきり見えました。
可愛いだけじゃないんだ、あの人は。
いつも通りの二人の試合。
差が広がるわけでも縮まるわけでもない。
このふたりはこれでいい。
が、ストーリーとしてなにかあったのであれば、
みずぴょんすのマイクなり、なにか動きがあったらよかったなぁ。
これで完全に解散なのかな、伊藤リスペクト軍団。
みずぴょんはこういうところも意思表示をはっきりしないので、
なんかふわっと終わった感じではある。

○中島翔子&里歩 vs 鈴芽&舞海魅星
鈴芽選手のデビュー戦。
確かに言われてみたら、
純粋にプロレス知識がゼロの状態から東女をみて、プロレスをやりたい!と思って、
なんのバックボーン(運動歴や芸能活動的なこと)も持たずにデビューしたってのは初めてなのね。
桐生さんとかはどうなんだっけ。プロレス教室から来た感じなのかな。
とにかくまっさらな状態から東女にローカライズされたレスラーとして成長していくレスラー。
で、ルックスと性格の面から人気が既にトップクラスっていうのもおもしろい。
こんなに楽しみなサンプルはない…この子は応援したい!
そうなるとレスラーとしての実力的には…となるんだけど、
この試合を見る限り、身体能力も高そうだし、プロレス適正もありそう!
デビュー戦でコーナートップからのクロスボディを出すってよほどだと思う。
(でも胸を思いっきり張るやつなので、下で受けてもらうのが大前提よね。自爆はまだ受け身的に無理?)
流石にツインカムモンスターが相手なので、
なにをやっても受けてもらえるし、なにをやってもよくしてくれる安心感がすごい。
というか、現チャンピオン翔子さんとと世界の里歩さまがこの試合に出場という贅沢さよ。
贅沢、っていうか、無駄遣いに近いでしょ。
まあおもしろかったからいいけども!

○万喜なつみ vs ジゼル・ショー
新設されたインターナショナル王座の初代決定戦。
こういう結果がやる前からわかっている試合って一番嫌い…
ジゼルショーさんは全くの初見なわけだし、
日本での知名度もほぼほぼないしさ。
実際に拝見したジゼルさんは身体も大きくて、
プロレスもいい感じではありました。
序盤の攻め込んで、後半は万喜さんが逆転して勝つ、っていう、
ジョバーをさせてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
いいレスラーなのに!すまんやで!
万喜さんはなんだかバックボーンが暗闇すぎて、いまいち気持ちを押し込めない。まだ。
ただ入場曲は好きですし、性格悪そうで好きです。
このタイトルはどういう流れで価値が高まったり高まらなかったりするのか。
ここからがスタートだろうな。
おもしろいタイトルでありますように。なーむー。

○操&沙希様 vs 渡辺未詩&山下実優
後楽園ホールでタッグマッチがメインイベント。
これが本当に不満でして。
当然、自分がいけない大阪大会で、
推しメン筆頭であるところの翔子さんのタイトルマッチが見られない、ていうのはある。
だ、けれども、団体のフラッグシップのベルトってやっぱりPOPで。
大阪と東京を比べたら団体名に謳っているんだから東京での興行を格上とすべき。
であれば、大阪ではなく東京でシングルのベルト戦を行うのがベストなのではないか、と。
今回は初の大阪大会ということで、
ご祝儀的にシングルベルトとした、というのであればまあわかる。
なんかちゃんとわかってる?ベルトの価値とかそういうの。
POPを軽くみると、観客側も軽く思ってしまうんだよなぁ。
まあタッグ戦がメイン。まあ、それでもいいよ。
ただチャレンジャーがこのチームがベストではないでしょ。
山下さんはまだしも、渡辺さんはどうだったんだろう。
マジラビは坂崎、瑞希のチームで双方のシングルの実力もある。
その前のチャレンジャーであるツインカムモンスターも最強ではある。
爆れつシスターズだって、可能姉妹…はまあちょっと格が落ちるか。
美威死鬼軍だってタッグチームとしては強さはあるし。
今回のチャレンジャーチームはあまりにも急造。
そういうわけで、あまり感情移入できなかったメインイベントでした。
試合後の次期チャレンジャーの名乗りもなかったしさ。

メインイベントっていうかこの大会自体に感情移入できるポイントがなかった。
それがちょっと悲しい。後楽園は物販が地獄なのでよほどじゃないといかないし。
まあ、通常の興行としてとらえたらおもしろかったからいいのかな。
やー、よくないな…

殺陣とプロレス

2019/8/16
魔界~怠惰Sloth~

噂の魔界に行ってきた!うれしい!
プロレスをベースにした時代劇ミュージカル…って解釈でいいんだろうか。
所謂「殺陣」のパートで武器での動きとプロレス的なフィジカルコンタクトがある。
これがまた凄い。
舞台装置がロープのないリング。
バトルシーンのBGMが生演奏。
プロレスを初めて観たときに感じるであろう印象の一つに、
「音がでかい」ってのがあって、
そのリングから鳴る音と演奏の音がいい感じにシンクロしてる
(もちろんシーンとしての動きも曲の展開とシンクロしてる)。
そうだった。プロレスって結構作りこまれた「殺陣」なんだよ。
わー。気づきがここにあったわ!
出演しているレスラーのみなさまだって信頼できるメンツで、
これ実際の試合だったら超豪華だよ、みたいな。
そして今回の観戦(?)の目的である里歩さまのご出演シーンが素晴らしすぎて、
鳥肌が立つぐらい最高でした。
和装でバトルシーンをする里歩さま、ですよ。震えるわいな、そんなの。
とりあえず惜しむらくはいままで見てこなかった、ということ。
ストーリーの前後がわからなくて十分に楽しめるクオリティなので問題はないんだけど、
事前にわかっていたらもっと面白いだろうな!と思いました。
選手の名前じゃなくて、役名で観たほうがもっと面白いだろうし、
歴史的な背景も勉強しておいたほうがもっと理解度が深まっただろうし。
とにかく、これはまた観たいやつだなー。タイミングが合えばいいな。

OK、かっとばしていこう

2019/8/14
アイスリボン「アイスリボン夏祭り2019 in 上野(アイスリボン976)」

鈴季すず vs 石川
練習生のエキシビジョン。
鈴季選手も確かデビュー間もない若い選手だったはず。
ほぼほぼ互角のように思えて、
結果としても0-0でひとつの負けもない状態。
アイスリボンさんもしっかり選手を育てることができる団体だと思うので、
新人さんがどんどん出てくるのは楽しいだろうなー。

〇松屋うの&トトロさつき&つくし vs 星いぶき&弓李&尾﨑妹加
アイスリボンはほとんど見たことのない団体なので、
正直、ここのレスラーのことすらわかってない状態。
それでも6人タッグということで入れ替わりが激しくて派手でおもしろかったし、
そのキャラクターもそれぞれあって、
キラキラしてていい団体だなー、と思いました。
つくしさんが活きがよくてよかったです。
いろいろあったけど、トップ級の選手なんだっけ?

世羅りさ vs 藤田あかね
アイスリボンではこのふたりがツートップで突き抜けて好きで、
いやー!このシングルマッチとか最高じゃないですか!
と喜び勇んで観戦に参ったところ、野球だった。
何を言ってるのかよくわからないと思うけど野球の試合だった。
プロレスは?えー?
なんでも毎年恒例らしい。なるほど。
時間無制限の理由はこういうことだったのか。
結局は3日だか4日だか続いたらしい。
お約束のようにデッドボールからの乱闘騒ぎだったんだけど、
両手を後ろに回して胸でぶつかり合う例のアレで場内を大暴れ。
ぴょんぴょん飛ぶふたりが可愛すぎておなかいっぱい。
やー、ヤクルトファンはいないのかー。プロレスラーよー。

〇ラム会長 vs 松本都
今回、この大会を見に行った理由がラム会長。
噂には聞いていたんだけど、ずーっと拝見したくて初めて見ることができました。
なんかもう神々しいわ。すげーな。
これまでのプロレスがどんなもんかわからなかったんだけど、
女子プロレスはじめました、な段階っぽく、
レベル的には普通の新人レスラーのような動きではありました。
それにしても世界観が素晴らしすぎて、勝利には納得なんだけど。
といいますか、松本都さんが相手だったので、
個性と個性もぶつかり合いみたくなってた。
唯一無二同士がぶつかるのってそうそうないよね。いいもんみました。

〇山下りな vs テキーラ沙弥
山下りな選手も初見です。
野性味あるいい選手だなぁ。
オールドスクールなチンピラっぽい女子プロレスラーって、
いまの風潮?人気の傾向として?あまりいない気がして、
逆に新鮮でよかったです。
パワー系だけどテクニックがあるのもいいし、
スプラッシュマウンテンがフィニッシャーってのはツボる。
ドレッドっぽいルックスも好き。
そしてテキーラ沙弥って若手のイメージがまだあったんだけど、
全然間違った古い情報ですごいいい選手だった!
なんか余裕が見て取れるというか、
クールな感じでかっこよかったです。

アイスリボンをきっちり観たトキがあまりないので
(マンモス稲子を観に行った後楽園大会だけ。あまり印象がない…)、
ラム会長がいることだし、ちゃんとじっくり観てみたくなりました。
なによりも藤本つかさ選手の試合をまともに観たことがないですし!
またいこーっと。

君たちの、応援に、いけない

2019/8/10
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2019 SUMMER~Sunshine Carnival~」

○上福ゆき vs 桐生真弥
東洋大学(と明治大学)の卒業生は変わり者が多い…というイメージがあって、
この二人のキャラが全く対局ではあるんだけど、
どこか独特の雰囲気があって非常にいいキャラなふたり。
途中から文京区と群馬の戦いに発展して、
謎の群馬コールが発生したのがよかったです!
実力的にはかみーゆがかなり上に行っていて、
余裕すらあったの凄い。
群馬流行ってるなー(自分の極狭空間の中で)
真弥さん、しゃべったら独特な言い回しをしそうで面白いと思うんだけどな。
オーソドックスなスタイルは非常にいいとは思うんだけど、
個性的な曲者揃いの東女の中では埋もれてしまうのがもったいない。
今日のはなんかよかったー。

○愛野ユキ&YUMI vs 乃蒼ヒカリ&辰巳リカ
キャリア的に頭一つ抜けているリカさまの独壇場に近い序盤~中盤。
流石のサイコパスドラゴン。好きです辰巳リカ。
この試合でテーマがあったのがユキチャーンと乃蒼さん。
後楽園ホール大会の前哨戦がしずかに続いている模様。
言い方は様々で、
ユキチャーンのスピード感はよく言えば安定感のあるどっしりした動き…
とも言えるんだけど、もったりしているようにも見えるわけで。
師匠ともいえる天満さまの下位バージョンだし、
師匠ともいえる万喜さんの下位バージョンだし。
そこをどっちが脱却するか?ってことなんだろうな。
ユキチャーンはファイナルカットみたいな新技があったので「おお!?」ってなりました。
でもさ、どっちが勝っても、どっちが負けても、
納得する人もいるし納得しない人もいるよなぁ。
ライバルストーリーに昇華できるほどライバル感も感じないし。
難しいわね、、

○渡辺未詩 vs うなぎひまわり
うな氏は魅せ方は上手い。流石の上手さ。ある程度完成してる。
が、その魅せ方があくまでも「見得」であるので、攻撃ではない。
とはいいつつもここ最近の祭りは最終的にどどんしてから攻撃に転じるわけじゃないところが好き。
レッグドロップと変形のゴリースペシャルがフィニッシャーってことかな。
テンプレレスラーになるのは悪いことではないと思うんだけど、
少しずつ強くなってる!っていうのを見届けるのが東女のいいところでもあるので、
伸びしろが見える戦いをしてほしい気持ち。してるんだろうけども…
渡辺さんはアプガプの中で一歩抜きんでた感がある。
美威死鬼軍との戦いの中で、プロレス的な世界観のようなものが完成した気がして、
デビュー当初の筋肉イメージがナチュラルにあって、
それに肉付けされたがむしゃらさ、まっすぐさ、素直さが前面に出ている印象。
絶対的なフィニッシャー(ティアドロップ)を身に着けたのがいい感じ。
キャリアが下のうな氏のような相手でも試合を作れるのも素敵ね。

○万喜なつみ vs らく
らくさんのやばみが過ぎる最高の試合でした。
なんか赤ちゃんのような我がままさというか、我の通し方というか、
自分の思うとおりに行かないことを無理矢理にやり通そうとする気持ちの強さというか。
それが妙にらくさんを通じてみてみると面白さが出てくる。
静かなヒステリックさ。狂気ある。
ちょっとらくさんを見ているのが楽しみになってきている自分。
それと対照的に万喜さんのヒステックさは女子プロレス的なヒステリックさ。
悪い意味ではなくて、万喜さんのヒステリックさも好きになってきました。
魅せ方がすごいよくて、ちゃんと前(この場合、客席)をみてアピールしているのは、
東女の中では万喜さんが一番まわりを見ている気がする。
どーん!という感情の破壊力があるのはすごく引き込まれるのでいい感じ。
感情の破壊力って大事ね、そうね…
あと早く入場曲をリリースしてください。

○坂崎ユカ vs 原宿ぽむ
推しメンのひとりであるところのぽ氏。
他の推しメンとは違ってまだまだ成長過程の序盤であること。
コンスタントに勝利するわけでもなく、シングルもそう多くない。
デビュー戦の相手である世界の坂崎ユカとのシングルが、
このタイミングで組まれた意味とは。
デビュー戦は顔見せの意味もあって技は全部受けてくれたけど、
今回は流石にそうはいかない。
序盤の奇襲ははっとさせられたし、
脛蹴りもバリエーションが作れるようになったし、
よさはあった…けど、相手が悪かった。
小馬鹿にするムーブはかみーゆの「相手かんがえて!」が面白かったです。
ユカっちはもう完璧に仕上がってる。
相手のよさも引き出しつつ、勝つ時にはもう圧巻の流れ。
すげーな。怪我だけ気を付けてほしい…

○沙希様&操 vs 舞海魅星&山下実優
タッグの前哨戦。
沙希様と山下のシングルっていままであったっけか。
まあ、おいといて。
常々言われている…渡辺さんがマイクで指摘しているのが、
「美威死鬼軍は卑怯」という言葉なんだけど、
自分はそうは思わなくて、
いまのわかりやすい卑怯な手口っていうのは操さんの杖での攻撃と、
沙希様の薔薇での殴打ぐらいで、
それってレフリーの目を引く上手いタッグワークの一部ではないか、と。
じゃあ、タッグワークのよさで上回ればいいんじゃない?と。
山下さんはたぶん美威死鬼軍が卑怯だとは思ってないと思う。
「あんたらやるじゃん」ぐらいの余裕だと思うだけどどうなんだろう。
操さんアゲの風潮が当初あってフィニッシュは操さんに任せていた沙希様。
今回はびしーっと蹴りこんで快勝。
試合後のマイクのやり取りで「限界」っていうキーワードから、
山下さんの決め台詞につながったのよかった。
あったね…そんな決め台詞…

○中島翔子&天満のどか&伊藤麻希 vs 白川未奈&瑞希&まなせゆうな
翔子さんとみずぴょんすのタイトルマッチの前哨戦。
伊藤ちゃんさんとみずぴょんすの伊藤リスペクト軍団解散の前哨戦。
どっちの標的にされるのもみずぴょんす。いいと思います。
伊藤ちゃんさんの言う「この夏の主役」はまさにみずぴょんすが与えられた役割。
その主役を持ち上げてきた一番の功労者がまなせさん。
いいよね、まなせさん…
白川さんもわけのわからない我を前面に押し出してきて勢いは感じます。いいとおもうー。
翔子さんとみずぴょんすの場面から思うところは、
翔子さんがスピードで翻弄してみずぴょんすが受け。
その受けの中で返し技を含め、上下の跳躍…か。
相反する立体感があって期待しかないなー。大阪いきたいな…
試合後のマイクの中島天満組のやりとりはめっちゃ面白いので続けてほしい。
爆れつシスターズはもういいから、中島天満組を始めちゃえばいいのにな。
しかし、後楽園と大阪のビッグマッチの間隔が狭すぎて、
ふたつの前哨戦がひとつの試合に詰め込まれちゃうのかわいそうだし、
見る側も混乱するのでもうちょっと考えてほしい気持ちでいっぱい。

狭き門の師匠越え

2019/8/6
新宿二丁目プロレス「新宿二丁目プロレス Vol.34」

○関根龍一&塚本拓海 vs 山田太郎&小仲=ペールワン
いままでにみたマットプロレスの中でもトップクラスに狭い!
イロモノっぽい二丁目プロレスだけど、しっかりした実力者揃いなので、
目測を誤ることもないしきっちり魅せるところは魅せるので安心設計でした。
この試合はプロレスのルール説明な試合だったのでわりとオーソドックス。
レッツ!コンバイン!はもう縁起物レベル。

ドキッ!男だらけの騎馬戦!
もう場内わっちゃわちゃの騎馬戦。
騎馬リーダー(っていうの?うえに乗る人)が何故かお客さんだったりしたんだけど、
特に突っ込みはなかったのでいつも通りなんだろうなぁ。
場内に実況があるのは面白い。

○大橋あっくん&内田祥一&関根龍一&ブリティッシュバタードッグ vs 木下ユッキーナ女王様&宮本リンチ
どS軍とどM軍の一戦。
おむつ装着であうあう言ってるどM軍さいこうだった。
木下ユッキーナ女王様がめちゃくちゃ可愛くて超よかったです。
いるよね、ああいう子。

新宿二丁目女子プロレス ビューティーロイヤルランブル
女装した状態でのロイヤルランブル…
というか、ともちかちゃん(チカコリラックス)がラッパーになってた。
いつのまに!
そしてラップバトルで困惑するレスラーの皆様が可愛すぎましたね。
レディ光珠は見事な返しでよかった。

ブラジャーリアルレスリング
○クミコタケダ vs TWICEセナ・ツカモト
○雌犬マサル vs 阿部内寂聴
○ザキトワール vs デビル小澤
ブラジャー剥ぎ取りマッチなんだけど、
いい状態で組み付いたにも関わらず、
ブラジャーを外すのに手間取り、経験値の浅さを露呈した阿部内寂聴さんがよかった。
慣れないと、外せないよね…
お互いを称えあうブラジャー交換もぐっときました。

ベストボディ・ニチョプロ
やー、みなさまナイスバディ!
マッチョにもいろいろあるのねぇ。
ばきばきの細マッチョもいいけど多少肉感がありつつ、
ちゃんと筋肉がついてるマッチョが好きです。

○寧々∞D.a.i&バナナ千賀&谷口弘晃 vs 木下亨平&TORU&政岡純
第一試合の顔見世マッチから早幾年。
見ている人もだいぶ状況がわかってからのこの大人数でのタッグマッチ。
もちろん、所狭しと場外乱闘よね!たのしい!
マットプロレスはこういうのが醍醐味!
もちろんマットプロレスの狭さの慣れているレスラーもいれば、
そうでもない距離感のつかめないレスラーもいて面白い感じに。
初見のレスラーを初見の場所、団体でみられる幸福よ。

○竹田光珠 vs 忍
本来は師匠越えのストーリーはビッグマッチ級の大会であったり、
最低限でもリングのある大会で行われる…という常識に囚われていて、
まさかのマットプロレスで行われてしまう!というのが二丁目プロレスの凄いところ。
しかしながら、ここまで来たストーリーがこの場所に集約されていて、
そして機は熟した結果なんだろうな、と猛烈に把握しました。
師匠越えからつながる後継者指名への流れは震える。
目の前にあったのは最高のプロレスと最高のストーリーでした。
プロレスはなにもリングの上だけじゃない。
どんな場所であれ、そこにプロレスがあればそれはもうプロレスであって、
人の心とかぐわんぐわんに揺さぶる試合がそこにはある、と。
忍選手はただでさえいいレスラーなのに、
それを乗り越えていくっていうのは並々ならぬ努力ってことだよなぁ。
すごいな。
ちょっと今年のベストバウトに近い。

全選手参加パンツバトルロイヤル
で、最後の最後で縁起物のようなパンツ剥ぎマッチ。
いいエンディング。
イロモノに見られガチなんだろうけど、
そこにあるのは多幸感いっぱいの空間でした。
自分が世話になった場所で、
世話になった人たちがステージやマット上にいて、
それを見ているのはなんだかエモみのある不思議な気持ちでした。
見たことのないプロレスの中にもすごいものはいっぱいある。
666も見に行きたい気持ちでいっぱいです。

完全なる迷走

2019/8/3
DDT「闘うビアガーデン2019~DDT~」

○大石真翔&勝俣瞬馬&納谷幸男 vs 島谷常寛&マッド・ポーリー&大和ヒロシ
手堅い試合でした。
大石、大和による教育マッチに近い感じ。
ここ最近、ヨーロピアンクラッチホールドがマイブームなので、
まこりんのそれは本当にお手本のようで美しかったです。
習いたい…

○坂口征夫 vs 平田一喜 vs A.YAZAWA vs 大鷲透 vsゆに
ロックンロールデスマッチだ!
もうなんか恒例行事過ぎて安心感ある。
毎年この時期になると持病の恋煩いを発病してしまうアントンが心配です。
夏の恋は切ないよね。

○佐々木大輔&遠藤哲哉 vs 高梨将弘&朱崇花
結局ドランカーマッチになった仲良し二人。
試合の展開次第では罰ゲーム的になりうる飲酒の状況を、
喜んでどんどこお酒を煽っていく展開でよかった。
朱崇花があまり好きではないのですが、
この試合でちょっとだけ好きになりましたとさ。めでたしめでたし。

○男色ディーノ&上野勇希 vs MAO&渡瀬瑞基
この入れ替わりの試合も毎年恒例になりつつあるけど、
ディーノのキャラっていうのはあの見た目だから成り立つんだね…としみじみ。
普通の男子がやったら生々しくて笑えない。
そして結果として全員ディーノになる流れはよかった。斬新。

○彰人 vs 黒潮”イケメン”二郎
蛍光灯一本マッチの派生形なすいか割マッチ。
ちょっと間延びしてしまって真剣みが薄れたのが残念。
なんでだろうか。
小道具のかぼちゃやらバケツやらは秀逸。
オチもよかった…けど、緊張感がなかったなぁ。なんとなく。
彰人さんの頭の良さとイケメンの身体能力をもってすればもっとおもしろいのできそう。
またこのふたりの試合が見たい。別形式で。

○樋口和貞&竹下幸之介&HARASHIMA vs 吉村直巳&高尾蒼馬&マイク・ベイリー
お客様抽選でチーム分けが決まるいつものアレ。
ここ最近だとダムネのふたり(佐々木と遠藤)が混ざって、
どんなチーム分けになろうがふたりがいちゃいちゃする展開だったんだけど、
今年はそれもなくってよかった。
個人的に吉村君は好きなので、活躍はうれしい。
見た目も言動もどうにもヤンチャな子ではあるんだけど、
実は優しいいい子というもう型にハマった感じで、
本来はディザボで同じチームのHARASHIMAさんに謝りながら攻撃したりとグッときました。
樋口君とのパワー系対決は見所あったなぁ。
HARASHIMAさんは先日の相撲対決がよっぽど悔しかったのか、
ベイリーに場外戦で相撲対決を突然挑んで勝利。
リベンジを果たした!とほくほくでした。
どんだけ負けず嫌いなの。
そして竹下君はもういいです。相変わらずなんでだろうね…
そしてシメのマイクは安定のHARASHIMAさん。流石のエースやで。

○赤井沙希 vs 坂口征夫
○平田一喜 vs 赤井沙希
○坂口征夫 vs 平田一喜
○缶ビール vs 坂口征夫
○上野勇希 vs 缶ビール
アイアンマンの移動劇。
無機物がチャンピオンになるとちょっとほっとします。
上野君はだんだん腹黒キャラが立ってきておもしろいことに。
身体能力もあるのでもっと上でやってほしい気持ちです。

今回のビアガーデンは新沼袋怪談デスマッチがなかった。
それをたのしみにしていたのに…
おそらく今年は8月末に新木場でのビアガーデンがあるので、
そっちでやるんだろうな、と。
や、いいんだけどさ。
一週間ずーっとビアガーデンが開催されて、それのシメみたいなのがあったから、
それだけ分散させちゃうのはなんかがっかりだわ。
DDTってなにがしたいんだろうなぁ。迷走してる。
「迷走」ってただ自分の都合や好みに合わない、ってだけなんだけれども。