2019/8/10
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2019 SUMMER~Sunshine Carnival~」
○上福ゆき vs 桐生真弥
東洋大学(と明治大学)の卒業生は変わり者が多い…というイメージがあって、
この二人のキャラが全く対局ではあるんだけど、
どこか独特の雰囲気があって非常にいいキャラなふたり。
途中から文京区と群馬の戦いに発展して、
謎の群馬コールが発生したのがよかったです!
実力的にはかみーゆがかなり上に行っていて、
余裕すらあったの凄い。
群馬流行ってるなー(自分の極狭空間の中で)
真弥さん、しゃべったら独特な言い回しをしそうで面白いと思うんだけどな。
オーソドックスなスタイルは非常にいいとは思うんだけど、
個性的な曲者揃いの東女の中では埋もれてしまうのがもったいない。
今日のはなんかよかったー。
○愛野ユキ&YUMI vs 乃蒼ヒカリ&辰巳リカ
キャリア的に頭一つ抜けているリカさまの独壇場に近い序盤~中盤。
流石のサイコパスドラゴン。好きです辰巳リカ。
この試合でテーマがあったのがユキチャーンと乃蒼さん。
後楽園ホール大会の前哨戦がしずかに続いている模様。
言い方は様々で、
ユキチャーンのスピード感はよく言えば安定感のあるどっしりした動き…
とも言えるんだけど、もったりしているようにも見えるわけで。
師匠ともいえる天満さまの下位バージョンだし、
師匠ともいえる万喜さんの下位バージョンだし。
そこをどっちが脱却するか?ってことなんだろうな。
ユキチャーンはファイナルカットみたいな新技があったので「おお!?」ってなりました。
でもさ、どっちが勝っても、どっちが負けても、
納得する人もいるし納得しない人もいるよなぁ。
ライバルストーリーに昇華できるほどライバル感も感じないし。
難しいわね、、
○渡辺未詩 vs うなぎひまわり
うな氏は魅せ方は上手い。流石の上手さ。ある程度完成してる。
が、その魅せ方があくまでも「見得」であるので、攻撃ではない。
とはいいつつもここ最近の祭りは最終的にどどんしてから攻撃に転じるわけじゃないところが好き。
レッグドロップと変形のゴリースペシャルがフィニッシャーってことかな。
テンプレレスラーになるのは悪いことではないと思うんだけど、
少しずつ強くなってる!っていうのを見届けるのが東女のいいところでもあるので、
伸びしろが見える戦いをしてほしい気持ち。してるんだろうけども…
渡辺さんはアプガプの中で一歩抜きんでた感がある。
美威死鬼軍との戦いの中で、プロレス的な世界観のようなものが完成した気がして、
デビュー当初の筋肉イメージがナチュラルにあって、
それに肉付けされたがむしゃらさ、まっすぐさ、素直さが前面に出ている印象。
絶対的なフィニッシャー(ティアドロップ)を身に着けたのがいい感じ。
キャリアが下のうな氏のような相手でも試合を作れるのも素敵ね。
○万喜なつみ vs らく
らくさんのやばみが過ぎる最高の試合でした。
なんか赤ちゃんのような我がままさというか、我の通し方というか、
自分の思うとおりに行かないことを無理矢理にやり通そうとする気持ちの強さというか。
それが妙にらくさんを通じてみてみると面白さが出てくる。
静かなヒステリックさ。狂気ある。
ちょっとらくさんを見ているのが楽しみになってきている自分。
それと対照的に万喜さんのヒステックさは女子プロレス的なヒステリックさ。
悪い意味ではなくて、万喜さんのヒステリックさも好きになってきました。
魅せ方がすごいよくて、ちゃんと前(この場合、客席)をみてアピールしているのは、
東女の中では万喜さんが一番まわりを見ている気がする。
どーん!という感情の破壊力があるのはすごく引き込まれるのでいい感じ。
感情の破壊力って大事ね、そうね…
あと早く入場曲をリリースしてください。
○坂崎ユカ vs 原宿ぽむ
推しメンのひとりであるところのぽ氏。
他の推しメンとは違ってまだまだ成長過程の序盤であること。
コンスタントに勝利するわけでもなく、シングルもそう多くない。
デビュー戦の相手である世界の坂崎ユカとのシングルが、
このタイミングで組まれた意味とは。
デビュー戦は顔見せの意味もあって技は全部受けてくれたけど、
今回は流石にそうはいかない。
序盤の奇襲ははっとさせられたし、
脛蹴りもバリエーションが作れるようになったし、
よさはあった…けど、相手が悪かった。
小馬鹿にするムーブはかみーゆの「相手かんがえて!」が面白かったです。
ユカっちはもう完璧に仕上がってる。
相手のよさも引き出しつつ、勝つ時にはもう圧巻の流れ。
すげーな。怪我だけ気を付けてほしい…
○沙希様&操 vs 舞海魅星&山下実優
タッグの前哨戦。
沙希様と山下のシングルっていままであったっけか。
まあ、おいといて。
常々言われている…渡辺さんがマイクで指摘しているのが、
「美威死鬼軍は卑怯」という言葉なんだけど、
自分はそうは思わなくて、
いまのわかりやすい卑怯な手口っていうのは操さんの杖での攻撃と、
沙希様の薔薇での殴打ぐらいで、
それってレフリーの目を引く上手いタッグワークの一部ではないか、と。
じゃあ、タッグワークのよさで上回ればいいんじゃない?と。
山下さんはたぶん美威死鬼軍が卑怯だとは思ってないと思う。
「あんたらやるじゃん」ぐらいの余裕だと思うだけどどうなんだろう。
操さんアゲの風潮が当初あってフィニッシュは操さんに任せていた沙希様。
今回はびしーっと蹴りこんで快勝。
試合後のマイクのやり取りで「限界」っていうキーワードから、
山下さんの決め台詞につながったのよかった。
あったね…そんな決め台詞…
○中島翔子&天満のどか&伊藤麻希 vs 白川未奈&瑞希&まなせゆうな
翔子さんとみずぴょんすのタイトルマッチの前哨戦。
伊藤ちゃんさんとみずぴょんすの伊藤リスペクト軍団解散の前哨戦。
どっちの標的にされるのもみずぴょんす。いいと思います。
伊藤ちゃんさんの言う「この夏の主役」はまさにみずぴょんすが与えられた役割。
その主役を持ち上げてきた一番の功労者がまなせさん。
いいよね、まなせさん…
白川さんもわけのわからない我を前面に押し出してきて勢いは感じます。いいとおもうー。
翔子さんとみずぴょんすの場面から思うところは、
翔子さんがスピードで翻弄してみずぴょんすが受け。
その受けの中で返し技を含め、上下の跳躍…か。
相反する立体感があって期待しかないなー。大阪いきたいな…
試合後のマイクの中島天満組のやりとりはめっちゃ面白いので続けてほしい。
爆れつシスターズはもういいから、中島天満組を始めちゃえばいいのにな。
しかし、後楽園と大阪のビッグマッチの間隔が狭すぎて、
ふたつの前哨戦がひとつの試合に詰め込まれちゃうのかわいそうだし、
見る側も混乱するのでもうちょっと考えてほしい気持ちでいっぱい。