月別アーカイブ: 2020年6月

ゆきとユキ

2020/6/20
東京女子プロレス「ここにいるぜぇ!」

◯瑞希 vs 汐凛セナ
東京スペースレンジャーチャレンジシリーズ。
みずぴょんすもハードヒットめなレスラーなので、
汐凛さんは終始耐えるしかない展開。
東女の特に技のない子がつかうのがバックエルボーで、
まだそれをきっかけに反撃するぐらいしか引き出しがないのがポイント。
受け身も特にいらないし、ラリアットほど説得力いらないし。
あとはスリーパーで食らいつくぐらいしかないもんなぁ。
逆に技を受ける部分でも進歩は必要で、
みずぴょんすのクロスボディは避けてたのもポイントかな。
これがちょっと技が増えて変化したり、
強めの技も受けられうようになったら、
次のステップなんだと思います。
そしてみずぴょんすはロープからのリターンをカウンター気味に出すのではなく、
スタンディングでキャッチした状態からキューティースペシャル出したのすごかった。
パワーというか、ボディバランスというか、
やっぱりすごいわ、みずぴょんす。
上を目指して欲しい、、ベルト獲りに行って欲しい、、

◯乃蒼ヒカリ vs 猫はるな
第一試合もちょっとそうだったんだけど、なんだか場内が静かな雰囲気になってて。
よーく、耳をすますと、確かに音がなかったのが気になりました。
プロレス会場に初めて行った時にびっくりするのって、
意外と音がでかい!ってところで。
リングっていい音するんですよ、、うまく鳴らせばいい音が出せる。
で、ストンピングの時に全く音がないので、場内も静か。
そういう身体的な意味でない、魅せるプロレス的な技術も大事だな、、と。
猫さんも声を出さずに淡々と静かーに試合をするタイプだし、
乃蒼さんもまだ声が出てないのかもな、と思った次第。
というか、ちょっと猫さんの進歩が止まっているのが気になります。
爪でひっかくのってギミックでしかない。うーん。
乃蒼さんの裏投げはもうフィニッシャーとして十分説得力があるので、
なんか技名つけてばばーん!とやって欲しい気持ち。

◯山下実優&まなせゆうな vs ハイパーミサヲ&中島翔子
◯ハイパーミサヲ&中島翔子 vs 山下実優&まなせゆうな
あっ!このタッグチームは!
「Yeah!めっちゃタッグトーナメント2018夏」準優勝チーム、
怪獣戦隊カイジュウジャーvsヒーロー戦隊パミレンジャーじゃないか!
東京女子の風紀委員だ!
そんなわけで中島&パミ組はかなり好きなのです。
なにより翔子さんが楽しそうなのがうれしいじゃない。
策に溺れて秒殺されるパミさんの持ち芸が炸裂して歓喜。
いつぞやのプリンセスカップから続くジンクス(?)である、
パミさんは山下さんに強い、っていう設定がいい感じに続いていてぐっときます。
風紀委員の連携(反則技含めて)が意外とハマってるのが面白い。
パミさんが山下さんをセカンドロープに無理やり押し込んで、
翔子さんの619につなぐ連携は好き。
さて、山下さんはこのまま黙ってはいられないわね、、
パミさんの領域でいつの日かびしーっとリベンジして欲しい。
まなせさんが悩めば悩むほどその他大勢になってしまっているのが残念。

◯伊藤麻希&らく&原宿ぽむ vs 鈴芽&辰巳リカ&渡辺未詩
らくさん初勝利時の試合と同じメンバーでのカード。
あの時よりらくさんが前線に出てくるようになって、伊藤ちゃんがサポート。
そこの連携がスムーズになっているのは脅威。
白昼夢も渡辺さんが前に出てくるようになって、リカさまがちょっとおとなしい状態。
もっと敵味方関係なく大暴れするリカさまが観たいんや。ちいさくまとまんなよ!
初勝利の流れでタイトルマッチが来たら勢いがあってわからなかったんだけど、
いまのらくさんはあの時より勢いは落ちている印象なんだよなぁ。
ドクターイエローのインパクトが弱ってる。
かがやきとの区別がつかない、って部分があるんだけど、、
渡辺さんは自分に自信が出てきているのと、余裕がある。そこは安心。
アプガプのふたりの対立線が主なんだけども、
そこだけのストーリーじゃなくて、リカさまと伊藤ちゃんさんの対立線。
またそこをクロスさせたマッチアップも注目度をあげたいんだけどはてさて。
次はもう本番!
ぽ氏はちょっとプロレス出来るようになったらいいなぁ。
キャラは大事だけど、もうちょっとフィジカルな部分も上げていって欲しい気持ち。

◯万喜なつみ vs 桐生真弥
万喜なつみさんのご帰還。
なんかもう一方的にプロレスをする試合だった。
万喜なつみさんは所謂女子プロレスをする選手なので、
東女の中に置くと、ムーブがダーティーに見えてしまう。
ヘアホイップやロープに貼り付けてのアピールなど。
ブーイングが出そうなほど、客が引いている雰囲気に感じたんだけどどうだろうか。
ちょっと自分中心というか空気が読めないというかマイペースというかどうなんだろうか。
桐生さんはかみーゆに活かされている時はおもしろいんだけど、
単独になるとまだまだかな。優しいんだろうな。

◯愛野ユキ&坂崎ユカ&天満のどか vs 舞海魅星&上福ゆき&白川未奈
ユカっちと爆シスがメインをつとめるのが多くなってきた。
チャンピオン様は当然として、
爆シスは、、天満さまは受けもいいので人選的にはいいのかも?
で、ユカっちとかみーゆの対戦ってあまりない気がしてて、
妙な新鮮味を感じました。
その中でかなりバチバチやり合っていたので、
「このふたり、本当に仲が悪いの?」ってちょっと思ったりしました。が。
とにかく贔屓目はあるけれども、
かみーゆが目立つ試合。
ドロップキックとビッグブーツとフェイマサーの足の長さを活かした持ち技が映える。
爆シスとの身長差もあるしね。
天満さまはなんかコミカルな選手になってしまったなぁ。
そして試合後にユキちゃーんがユカっちへの挑戦表明。
そこはわりとどうでもよくて、
かみーゆが割って入って、、というか、
ユキちゃーんにドロップキックをぶちかまして挑戦表明に乗っかってきたの超いきれた!
自己表現というか自己主張というか、
常に矢面に立って自分を押し続けていたかみーゆと、
姉の後ろについてまわって、そこから飛び出そうとした自己主張って質が違うよなぁ。
どちらも技術的によくなってるのはわかるんだけど、
プロレスラーとして伝わってくるものはかみーゆのほうが段違いにある。
ユキちゃーんはなんかまだもったもたしてる。ように、みえているんだけど、、どうなんだろう。
どっちも好きだけども。

ビニール一枚の向こう側

2020/6/13
東京女子プロレス「ここにいるぜぇ!」

○まなせゆうな vs 汐凛セナ
イニシャルカラーが紫同士の対戦。
というよりも汐凛選手が経験を積むためのチャレンジマッチというか、
まなせさんによる教育マッチというか、
そういう意味合いを含む意味でもいいカード。
気持ち的にはやっぱり汐凛さんにベクトルが入るので応援しちゃう。
エルボー、ドロップキック、逆エビの基本的なものしかまだないけど、
いまはどんどこ向かっていく姿勢が伝わってきてよかったです。
まなせさんは安定している。安定しているのよ、、

○ハイパーミサヲ vs 猫はるな
やったー!パミさんがわけのわからない主張をしてわけのわからない試合になるやつだ!
YouTubeでの「二次元だってプロレスしたい!」での猫さんの起用、
及び、自粛期間中の猫不足。
そこまではわかるけど、その先の「わたしのほうが猫なんじゃないか?」っていう飛躍。
素晴らしい!わけわかんない!
猫に化ける時の「月影先生、みていてください…」の小ネタや、
ニャーニャニャー!ニャニャニャー!と猫語しか話せないと思ったら、
コーナーに登って降りられなくなる近大の猫ネタ(たぶん)をちゃんと仕込んできたのよかった。
猫さんは技がわりとそっと当たるだけなので、
なんかふわっとした気持ちになるなぁ。

○乃蒼ヒカリ vs 桐生真弥 vs 上福ゆき
イニシャルカラーが青同士の対戦。
というか御存知!チーム東洋大が登場。きみたちなかよしさんだな。
桐生さんがなんか自信がついてきたというか、落ち着いていたというか、
ちょっといい顔をし始めたのが興味深かったです。
とはいえ、かみーゆとのからみがメインのような気がしなくもないんだけど、
目潰しをめぐる攻防で、
結果として止めていたはずの桐生さんが最終的に目潰しをする展開は好き。
乃蒼さんはドロップキックで試合を作り、関節も含めつつ、
最終的に裏投げで勝つというパターンが出来たのはよくて、
さらにその裏投げがジャーマンっぽくなってて超かっこいい。
かみーゆのドロップキックはプロレス界全体でのトップクラスな気がする。真似したい。

○らく&伊藤麻希 vs 原宿ぽむ&中島翔子
タッグタイトル挑戦者チームがそのまま登場。
前哨戦というわけではなく、急造チームとの対戦。
プロレスの技術的な実力で言ったら翔子さんが頭いくつか抜けてるんだけど、
試合の構築能力というか、存在感の出し方というか、
伊藤ちゃんがぶっちぎって主役なのがすごい。
主役といえども、らくさんのバックアップに回っていて、
らくさんに勝たせるための試合をやっていたのもすごい。
翔子さんのらくさんに対する619を身を呈して守るのすごい。
らくさんは確かに勝てるようにはなってきたけど、
特段目立つ感じではなかった印象。チョップありきかなあ。
スリングブレイドであるかがやきとRKOであるドクターイエローの違いがわかりづらい。
ランディオートンはRKOについて、
HHHから「高く飛べ」とアドバイスを受けて見栄えをよくしたので、
高く飛べばいいんだろうけど、後ろ受け身が怖いんだろうな、きっと。
ぽ氏はもうちょっと頑張って欲しい、、でんでん太鼓かー。って。

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs 舞海魅星&白川未奈
白昼夢がやって来た!
パワーファイターの舞海さんとテクニシャンの白川さんのチームも、
なかなかレアな組み合わせだけどおもしろいチーム。
白川さんのチャンスーをぶっこわすリカさまがよかった。
ノーチャンス!
舞海さんがパワーにスピードが伴ってきているのと、
変形のバックブリーカーを身につけて来ていて興味深かったです。
あとラリアットの説得力が観客に前情報としてちゃんと伝わっているのがいい。
鈴芽さんと共に序列を飛び越えて上に来ているのは団体としてもいい流れ。
(東女は序列がはっきり出来ちゃっているイメージなので)
白川さんは対戦相手ありきな動きのような気がするので
(ルチャ的な意味で)、
相手を選んでしまうのかなー、と思いました。
でも技術が高くなって来ているのでおもしろい。
白昼夢は息が合ってるんだか合ってないんだかわからないのが面白くて、
どちらもトンパチなレスラーなので妙な爆発力があるし、
それがツボにはまったらおもしろいので好きです。

そしてタッグ戦がようやくというか、なんというか、決まった感じ。
対戦が決まって、調印式があって、
そこから間が空いてしまったことがどちらに優位に働いたか、、ってのもあるんだけど、
らくさんが実力をつけつつあるのかな?って予想していたけど、まあまあで、
あの初勝利の勢いから間が空いてしまったので、
チームとしての熟成度が高い白昼夢が有利、、と思いたいです。
白昼夢はいいぞ。

○山下実優&天満のどか&愛野ユキ vs 鈴芽&坂崎ユカ&瑞希
メインは坂崎、瑞希、山下のトップチームが登場。
マジラビに鈴芽さんが加わったチームの賑々しさがすごい。
3人とも変な声!うるさい!かわいい!好き!
とにかくタッグワークもそうだし、連携もそうだし、
コーナーで待機している間もずーっと叫んでて、らしさ全開でたのしげ。
爆れつシスターズは一時期の勢いを感じないというかなんというか。
天満さまのエモさが薄れたのがにんともかんとも。
ダブルのセントーンは説得力すごかったけど(重さ的な意味で)、
その後の連携の失敗はちょっと残念だった、、
ユキチャーンがおねえちゃんを超睨んでたし。
マジラビの連携は相変わらず息が合ってるし、
相手を長座にした状態での平面での動き、
双門のドロップキック、
コーナートップからのダブルボディアタック。
この一連の3次元の動きは素晴らしさしかなかったです。
爆シスの受けっぷりも。
で、結果としては実力が一枚落ちる鈴芽さんの案の定の敗戦。
波乱はなし。
でも山下さんのAAで終わったのは東女感があってよかったです。
AA好きだし。