月別アーカイブ: 2018年3月

文化系の崩壊

2018/3/25
DDT「Judgement2018~DDT旗揚げ21周年記念大会~」

○マッド・ポーリー&松永智充&星誕期&チェリー&伊橋剛太 vs 渡瀬瑞基&レッカ&下村大樹&島谷常寛&中野貴人
ベテラン陣とDNA陣。
DNA陣の印象はまったくなし。
ベテラン陣が順番に出てきて自分のノルマをこなしていく感じの試合でした。
ポーちゃんがこの位置にいるのが本当にもったいない。
もっと活かせると思うんだけどなぁ。キャラもはっきりしてるし。
松ちゃんは身体が厚くなって来ていたし、この前のガンプロでもよかったので、
もっと本体にからんで来てほしい気持ち。ぎょえんが忙しいのかな…

○近野剣心&定アキラ vs 岩崎孝樹&冨永真一郎
DNAを見ていないので定アキラ選手がなにものなのかさっぱりわからず。
剣心もDNAに出ているんでしたっけね。
そして岩崎くんもDNAか。冨永は…うん。
これも近野剣心の一人勝ちの印象でした。
期待していたのは冨永なんだけども、なーんの爪痕も残らなかったなぁ。

○坂崎ユカ&中島翔子 vs 辰巳リカ&黒音まほ
個人的メインイベント。みらクりあんずvsどらごんぼんば~ず。
アンダーマッチの中で一番最後ということに意味がある。
みらクりが純粋にプロレスとして魅せられるタッグチームであること。
どらぼんは東女が女子プロレスの中でどういう立ち位置にいるのかを見せていたこと。
あれだけの広い会場だと印象も広がって薄まってしまうので、
元々連携の濃い(見栄えがする)みらクりが有利に思えました。
いつかこのチームがベルトをかけて試合をする時が来ると思うとなかなかの胸熱。
まあ両国なので特典的な試合ではあるけども、
それでもなんでもどらぼんになにか派手な連携技が欲しいなぁ。
いつかどらぼんがリベンジする日を心待ちにしてる。

○アントーニオ本多&イーサン・ペイジ vs 才木玲佳&レディビアード
○イーサン・ペイジ&アントーニオ本多 vs 吉村直巳&奥田啓介
○勝俣瞬馬&彰人 vs アントーニオ本多&イーサン・ペイジ
○平田一喜&大鷲透 vs 彰人&勝俣瞬馬
○平田一喜&大鷲透 vs LiLiCo&大石真翔
ガントレッドマッチなので勝ち残りで6チーム最大5試合。
デッドリフトロリータだ!
DLLはビアちゃんが苦手…というか嫌悪感があるのでちょっと…
でもれいたんのアイドルモードのときは初めてみました。
本気モードの才木玲佳だと簡単に負けさせられないのかな。
イーサンペイジは噂には聞いているんだけれども、
こういう試合形式では雰囲気がつかみきれてないのでまだなんとも。
LiLiCoの出オチは相変わらずだけど、こういう試合形式で平田が勝つのはなんでだろうか。
たいしてプロレスしないのに謎に勝つよなぁ。
例年だったらアイアンマンバトルロイヤルだったやつが、形をかえた感じの試合。
ビッグマッチに全員出すためにはしかたがないのか…

○コルト”Boom Boom”カバナ vs ジョーイ・ライアン
ジョーイが入場などでセクシーアピールをしているときに、
観客は「ふぅー」みたいな歓声をあげるわけだけど、
あれは確かに北米方面の人が聴いたらリックフレアなんだよな、と。
カバナが不思議な顔でフレアウォークしてたし、逆水平を打ってアピールしてたし。
そういう声出し?歓声のルール?みたいなのが国によって違うのはおもしろい。
カバナはやっぱり裏打ちされたレスリングの巧さが伝わって感心しちゃう。
ヒールは本当は人格者だし、コミカルなプロレスをするにも基本的なテクニックが必要なんだろな。
ジョーイはわりとテンプレレスラーだと思っていたんだけど、
キャンディーを巡る攻防+松井さんの使い方がビッグマッチ仕様ですばらしかった。
ずーっとあそこに入ってたのよね、キャンディ。
いやー、カバナもジョーイもおもしろ外人だなぁ。
こういう部分もDDT所属の誰かがひっぱらないと駄目な部分なんだろな。

○沙希様&世志琥様&アズサ・クリスティ vs 山下実優&伊藤麻希&瑞希
美威死鬼軍はしっかりとDDT本体に出たのって初めてかしら。
過去に去年のビアガーデンではあったけど…
伊藤ちゃんさんは膝を怪我しているところをよくがんばった。
ただただ絶叫していたのと小こけしをぶっぱなしたので十分に活躍してた。
あと世志琥様の怒りをちゃんと買っていたし。
DDT客は伊藤ちゃんさんを知らないわけじゃないからよかったのかしら。
山下さんは沙希様としっかりとぶつかり合うパートを担当してて、
みずぴょんすはあずにゃんの教育係かしらね。
両国でも見栄えがするなぁ。見栄えみたいなの大事。
そして世志琥様の素晴らしさ。中の人がコメディ出来るイメージがなかったので、
シャルロッテを徹底的に使ってキャラ設定が完成していたのが素晴らしかったです。
ぜんぶ持って行ってた。
マーサやユキオサンも好きだけど、続きがあるなら世志琥様がいいなぁ。
まあ、無理か…

○スーパー・ササダンゴ・マシン vs 黒潮“イケメン”二郎
ダンゴのいいところとイケメンのいいところの全部が出た試合。だいぶすき。
伏線のようなものを張って、それをずばっと回収するのが気持ちよかった。
イケメンのお父さんは単なる人質かと思ったらさらなる役割があったのがすごかった。
とにかくもパワポ、イケメンの長い入場、スローモーション、映像からのオチ。
マッスル度の高いプロレスはDDTならではで、これがあってのDDTだと思いました。
よかったよかった。
ただアイアンマンヘビーメタル級のベルトがかかってる意味がもう少し欲しかった。

○梅田公太&上野勇希&竹田光珠 vs KUDO&坂口征夫&高梨将弘
梅田アゲのストーリーありきの6人タッグ戦でしたね。
上野くんと竹田は必要だったの?誰でもよかったんじゃないの?っていうのが残念。
最後の最後は征夫さんと梅ちゃんの1対1みたいな構図になっててタッグワーク関係なかったし。
たぶん、この大会の目的として全体の、世代の底上げみたいなものがあって、
梅田を酒呑童子に埋もれている状態から一つ持ち上げたかったんだろうな。
そういうのって他の団体だと試合内容やらを評価されてあがっていくんだろうけど、
DDTはこういうストーリーを与えられて本として進級する感じになる。
結果、客が置いて行かれる感じになって感情移入が出来ない。
無理矢理感が出ちゃうから。
いまはユニットが機能していない、ユニット間抗争が機能していないので、
こんなやりかたしかないのかなぁ、という気持ちです。
じゃーさ、この6人タッグのベルトどうするの?
3人がチームじゃないじゃんね。

○MAO&マイク・ベイリー vs 中澤マイケル&中邑珍輔 vs 宮本裕向&高尾蒼馬 vs 木高イサミ&阿部史典 vs 高木三四郎&一般人・澤宗紀
全面利用が出来なくなったことで魅力が半減してしまって残念。
まあ、MAOを持ち上げるのが目的というのは最初からわかっていたので結果はどうでもよくて。
珍輔の入場。阿部ちゃんと澤宗紀とのマッチアップ。そして安部ちゃんが予告した僧侶100人。
この辺を楽しみにしていました。
宮本裕向の流石の有刺鉄線ボードと珍輔のサーフボード…ぐらいかな。おもしろかったの。
イサミさんが目立たなかったなぁ。ギガラダーは確かによかったけれども。

○グレート・ムタ&佐々木大輔&遠藤哲哉 vs 男色ディーノ&石井慧介&大家健
もうグレートムタしか見てなかった感じ。
一挙手一投足を見逃しちゃなんねーな!みたいな異常事態だった。
たぶんまる一年前ぐらいに武藤敬司を見ているんだけど、あんなに足が痛そうじゃなかった気がする。
もちろん痛そうだったし痛かっただろうけど、今回のほうが全然悪化してた…そりゃ手術するよね…
プロレス的には技も多くないし、派手というわけでもない。
低空ドロップキック→ドラゴンスクリュー→足四の字。
フラッシングエルボー。シャイニングウィザード。ラウンディングボディプレス。
それでもすごいレスラーだなー、って思うのはすごいよなぁ。緩急かねぇ。
技をひとつひとつ出すごとに「これが最後の…」ってなって切ない気持ちに。
武藤敬司最後のムーンサルトはW-1だったけど、
グレートムタ最後のムーンサルトはDDT。しかも男色ディーノ戦でした。
いいもんみた…一生もののやつだ、これは。
試合は…大家健とグレートムタがマッチアップして、
ムタに対して炎のスピアをきめるとかそんな世界線があったんだねぇ。

○樋口和貞&関本大介 vs HARASHIMA&丸藤正道
樋口くんがあれだけ前哨戦で負け続けていたので、この結果はまあそうだよね。と。
あと丸藤はほぼタイトル戦だけしか出ないので…という気持ち。前哨戦は出てたけど。
6人タッグもそうだけど、梅田とそれ以外。樋口とそれ以外。というストーリーで、
そんでまた外様の関本でしょ?関本好きだけども…
のし上がっていく感じではなくて持ち上げられていく。担ぎ上げられていくのがDDTなのかな。
数年前にシングルプレーヤーとしてKO-Dに挑戦していたころのほうが怪物感はあった。
関本が横にいたらそりゃ怪物感は減るよなぁ。なんかストーリーが下手…
試合自体はそれぞれのノルマをこなしていたのでいい試合でした。
結局、不知火は見られなかったな…

○竹下幸之介 vs 石川修司
たぶん試合をみていた時の気持ちも結果をみての感想も、
アンチ竹下の立場なのでそう思うのであって、もう個人の好みの世界。
いい試合だった!竹下勝ってよかったなぁ!って思う人もいるのはわかる。
それもこれもあくまでも個人の感想。いい悪いはない。
煽りVの時点でジャーマンスープレックスで竹下の勝ちがわかった上で見ていた。
結果のわかった状態で試合をみることほどつまらないことはないよな、と。
元三冠王者って伊達じゃないよ。元、とはいえ今が全盛期だし。
全日本とDDTじゃ格が違いすぎる。
勝つには相当の説得力が必要だし、見ていてその説得力が伝わってこなかった。
体力的にもふらふらで劣っているように見えたし、
フィニッシャーになったジャーマンだって投げられる側がジャンプして、
フォールもふらふらな中途半端なものだったし。肩ついてた?本当に?
どうしても作られたチャンピオンの印象が拭い去れない。
確かにいい試合だったかもしれないけど、なんだか乗り切れないものがある。
両国のメインであんなに少ない紙テープってある?
これのどこがハッピーエンドなのだろうか。バッドエンドとしか思えない。
マイクのスイッチをわざと切って話し始めるのはコルトカバナがさっきやってた。
「俺についてこい」は確かHARASHIMAさんが関本からKO-Dを取り返した時のセリフだし、
コーナーに登ってアピールしようとした結果、派手に滑って落ちる。
かっこつけるからでしょ。ものまねしてどうするの。
これが今のDDTというのであれば、悪いのは竹下ではなくDDTってことになる。
ちょっと本当にDDTは駄目かも。

試合もその後のエンディングも全て終わった後の入江の帰還は賛否両論だとは思う。
映画のエンディングロールが終わった後の、
最後の最後のボーナストラックみたいなのを意識していたんだろうけど、
映画とは違って席を立って帰っちゃった人もいっぱいいただろうしタイミングが悪すぎた。
入江の言うことはわかる。彰人がお怒りなのもわかる。
彰人の言っていることは正論だと思う。
あたまの弱い人は正論に弱い。
駄々を捏ねて逃げた人がすーっと帰ってきていきなり挑戦は確かに筋が通ってない。
で、正論を言われた後になんにも言わずにまた逃走ってのもぐだぐだすぎる。
その後の竹下のマイクもなんかすっきりしない。
もう、なにこれ?ってなる。
一番最後の竹下のマイク中に乱入してボコボコにしてなんにも言わずに帰ったほうが何倍もよかった。

キミはいい目をしている

2018/3/21
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら板橋に行くだけさ!」

オープニングで愛野ユキちゃーんから大切なお知らせ。
ユキちゃん、リングアナを卒業してしまうとのこと
(学生さんだし学業が忙しいのか別の進路が決まったのか…どちらにしろさみしい…)。
卒業してプロレスラーになるって
(すごい!一度あきらめたけどもう一度チャレンジするのはすごいこと!おねえさんと同じになれるね)。
デビューは今度の後楽園で試合はタッグマッチだそうで
(あー。どうせパートナーはあの人でしょ…?)、
の流れからのどかおねえさんが登場した時の会場内の「やっぱりおまえかー!」が最高でした。

○のどかおねえさん&ヒナノ vs ミウ&ラク
アプガプロレスのアイドルチームにのどかおねえさんが加わった試合。
うーん…なんかひとつひとつの動きに注文をつけたくなる厄介客になってしまう…
あらかじめ決められた動きしかできないので、
段取りがわからなくなるとストップしてしまう。
プロレスがどうせやらせでしょって言われちゃうのって、
そういうあらかじめ決められているっていう部分が露呈してしまう時に言われるので、
もっとちょっと自分の動きが出来るようになったらいいな、という気持ち。
なんか試合中にできなかった部分で笑いが起きるようじゃ駄目だよなぁ。
もう本当にちゃんと練習しているのか心配だし、
フィジカルな練習だけじゃなくて、プロレス自体のことを勉強してくれないとー。
そういうのちゃんとしておかないと怪我しちゃう。
と、言っているそばから紫が怪我したしー。ほらー。いわんこっちゃないー。

○瑞希 vs ヒカリ
で、たぶん練習量は他の子たちと同じだと思うんだけど、
これだけ差が出てきたのは本当にセンスと気持ちの問題だと思ってる。
ヒカリさんはいずれ東女の上位まで行ける気がする。
相手のみずぴょんはキャリアももちろん実力もあって、
格下相手にもいい試合が出来るのはさすがの一言。
ジャパニーズレッグクラッチホールドをジャパニーズレッグクラッチホールドで返したのは最高。
ヒカリさんのいいところは試合の後半になればなるほど粘り強くなるところ。
あれだけニアフォールが続くといい試合になる。いいとおもいます。

○優宇 vs 上福ゆき
東女の問題児であるところの上福ゆきさんですが、だいぶよい。
プロレスとしていいかわるいかは別としてもうめっちゃおもしろい。ツボる。
すげー技もってっからね、と言って優宇さんのパンツの色を発表するのわけわかんなくてよい。
フェイマサーが簡単に決まらなくなってるのは気になるところだなー。
あとはプロレスを覚えてほしいです。はい。逸材だよー。
で、優宇さんが一年目の勢いからちょっと失速している気がする…
柔道をベースにして強さを見せてきたけど、
その頃もプロレスできてる?っていうのは疑問点で。
じゃあ、いまもプロレスになっているか?といえばそうでもない気がする。
パワーはあるし、もうちょっとプロレス的なことを覚えてくれたらなぁ、と。
うーん。

○辰巳リカ&黒音まほ vs 才木玲佳&中島翔子
どらぼんvs筋肉大怪獣。
れいたんの華がハンパない。
実力者だらけのタッグマッチなので見応え十分すぎました。
翔子さんがリカさまに619をぶつけてそのままロープにひっかかってるところに、
まほさんがダッシュしてスライディングジャーマン決めるのとか快感以外の何物でもなかった。さいこう。
どらぼん…というかリカさまの好きなところはその謎の狂気性で、
言葉じゃ表現できないなんかすごいちょっとだけズレてて狂っててさいこうなんですよ!もー!
翔子さんは正規のタッグチームじゃかったけど、
本当にこの試合はずーっと見ていたいタイプのやつだった。よかったよかった。
…というかこれは両国のアンダーマッチの前哨戦でもあったのか。なるほど!

坂崎ユカ vs ハイパーミサヲ
これがセミ、、
って序盤は思っていたんだけど、よくよく考えてみると名作だった。
当然、ハイパーミサヲさんの世界観ばかりが十二分に発揮されていたわけですが、
そこにユカっちが強いユカっち…に加えて魔法少女という部分が表に出た試合。
abemaでの両者リングアウト20カウントっていう前置きがあって、急遽30カウントまでOKに。
もう、この試合、リングアウトで決着じゃない…って思わせおいて、うん。まあ、結果は…
場外カウントで木曽さんが「トゥエンティースリー!」とか言い始めたあたりでもう空間が歪んだ。
パミさんだけじゃなくてユカっちの世界、
例えば場外マットで簀巻きにするやつは大阪でおねえさんとやったやつで、
そういう復讐を兼ねているのはとてもよい。
あとおかしのリュックとか一生懸命作ったんだねぇ、パミさん…とか思ったら泣けてくる。
結果は両リン。はい。ですよねー。

○坂崎ユカ vs ハイパーミサヲ
延長試合を行うまでのTKにふたりして頭をさげるくだりが最高だった。
パミさんとTKって仲いいよね…
で、ワンカウントマッチになったけど、
この試合形式は以前のプリンセスカップでパミさんは翔子さんから幻のワンカウント勝利があったので、
もしかしてユカっちに勝っちゃうかも…って思ったけど。はい。ですよねー。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 山下実優&小橋マリカ
マリカの急襲から始まった試合は、
対抗戦のような殺伐とした雰囲気がずーっと続いておもしろかった。
そういうのわくわくする…!
で、マリカのかわいらしいという部分を取り除いたプロレスはわりと好きです。
レッグドロップを落とすシルエットがなかなかよい。
ただ急造チーム、そしてエース山下が混ざっているチート状態では勝てないよなぁ。
しかたのないところではあるけども…
美威死鬼軍のいいところは沙希様のどこか抜けている憎み切れない可愛げなんだけど、
そのよさを活かすのはおつきのパートナー次第で。
それを考えると愛さんのレベルの高さがハンパなかったんだなぁ、と。
初期の美威死鬼軍は本当に名作だった。
キャラ変やキャラ偏向の流れになると好き嫌いが出ちゃう。
あずにゃんのセリフ回しがなんか無理してるようでにんともかんとも。
それがいいところでもあるんだけどねー。
そして沙希様の一言が全てを物語っていて、
もっと早くから本気出せばよかったのにね、マリカさん。ドーナツばかり食べてないでさ。

で、次はれいたんとマリカのタッグで挑戦。
マリカの連戦はどうなの?とは思うけど…まあ、いいのか。
れいたんさまには次の後楽園でなんいもない試合をさせるのは申し訳なかったのかな…
これでストーリーとかでなく、本当に筋トレして鍛え上げられたマリカが出てきたら最高なんだけど。
はてさて。

土日なくして平日なし

2018/3/10
プロレスリング009「平日マスクさん日本引退試合」

○ヤスウラノ&高井健吾 vs 丸山敦&バッファロー
あー。みたことある!っていうムーブが山盛りで、
本当に総集編を見ているような嬉しい気持ちに。
丸山せんせい、教は全部やりきるんだろうなー。という気合が。
いつもはマットでやっていることがリングでやれているのは豪華だなぁ。
よく考えたらここにヤスさんがいるのは不思議な感じはあるなぁ。

○大森隆男 vs 佐藤悠己
○グランパショマスク4号 vs 翔太
ディスイズタカイ。
というか大森隆男が本当に来たw
Get Wildはテンションあがるなー。
大森隆男がどれくらいこの009を理解していたのかが気になって仕方がない。
要は物まね当てゲームだし、その物まねも誰もわからないような内容だし。
懐の深さがすごい…
そしてハコグラの中の人が楽しそうだったのが印象的でした。

○織部克巳 vs 夏すみれ
形の部絶対王者vs戦慄の厚化粧。
オリンピアがもうおもしろ音楽にしか聞こえなくなってくる。
まあ内容的にはいつものやつなのだけれども、
以前見た試合の挑戦者は長崎まるこだったので、
長崎まるこの凄さがわかった試合。ずーっと無表情でいるのは難しいよ…
そして夏すみれさんが心が清楚でぐっと来ましたね!
まさかの延長戦、よかった。

○大森隆男 vs グランパショマスク4号
ディスイズタカイ決勝戦。
まあ、いうことは特にないんだけどかずくんのおとうさんを大森隆男相手にやった高井さんがすごい。
優勝の記念品が夏すみれのポートレートっていうのがだいぶツボ。
あれはいいものだ…

○青木篤志 vs 平日マスク
平日マスクさん日本引退試合。
入場から異様なかっこよさ。
そして入場の途中で絡みに行く秋山社長。
秋山は本当に丸山せんせいのこと好きだな…
試合は平日ワールドにつきあわされる青木篤志。
なんで青木はマスクをかぶりだしたの、そういえば。
通常のスタンダードなプロレスとは異なるとはいえ、
茶番に付き合い柔軟に対応してしっかり勝利した青木の株があがった試合。
試合後に平日さんから世界征服の野望を絵馬にかいたことを暴露された青木。
平日さんがプロテクターを手渡し、
「時が来たら平日を名乗りなさい」
がぐっときました。かっこいいぜ、平日マスク。
そして第40代平日マスク、または二代目第39代平日マスクが爆誕するのかしないのか…
で、平日さんの引退の挨拶中に強盗がやってきた!やったぜ!ぶちこわしだぜ!
そしてなんやかんやあって爆弾とともに新木場の金庫の中に入り爆死する平日さん。
そしてさらになんやかんやあってもうなんやかんやすぎて詳しくはwebでという気持ち。
とにかく鉄人が見られたのが震えるほどうれしい。
プロレスキャノンボールで見ててすんごい気になってたやつ!やったー!
で、それまでの新橋での009のマットのカラーリングが鉄人28号で、
それがずーっと気になっていたのが見事に伏線が回収された気持ちで快感だった。
すごいな、プロレスリング009。

とにかく丸山敦の世界が全て余すところなく体感できたのが最高の興行でした。
そして石川修司シートという石川修司と並んで見られたのがなかなかおもしろかったです。
同世代の星、石川修司すっきゃねん。
ちょっといまのところ今年のベスト興行ですわー。まじでまじで。
行ってよかった。

夢みて走る死の荒野

2018/3/11
プロレスリング009「哀しきピエロ!くいしんぼう仮面!男の涙は一度だけ」

○丸山敦 vs くいしんぼう仮面 vs バッファロー vs ヤスウラノ
009のツアー最終日。
テーマは屋台村プロレス。
くいさんのプロレスデビューからの思い出話。
すごい興味深いお話…
途中で再現試合があるんだけども、
丸山せんせいがくいさんの衣装を着て、
バッファさんが段ボールで作ったえべっさんのマスクをつけて試合をしたのはなかなかの胸熱。
目で見たものをうまく言語化できないんだけども、まあいつも通りでしたねw
あのヘッドロックの状態でわーっと頭からぶつかってばったーんって輪になって倒れて、
カウントツーで立ち上がるやつに初めて参加できたのでうれしい限り。やったぜ。
009…というか丸山敦の世界にツボるのは、
関西方面のお芝居の展開が大好物だからってことに気が付きましたね。
コントとは違うボケの方向性がぐっとくるのであります。

終わらなかった世界

2018/3/10
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら横浜に行くだけさ!」

○中島翔子&ラク vs ヒカリ&ヒナノ
もうなんかアプガプは見ていられない…練習する時間は取れてるのかな。
黄色の子はおそらくおとなしい性格の子だもんで、
攻撃に全て遠慮がありすぎる。
プロレスなんだから思いっきり殴らないとだし、思いっきり殴られないとだよ。
さすがの翔子さんもフォローが大変そうだったし、
ちょっと雰囲気に飲まれてもったいないところも多かった…
注目のヒカリさんは前半は段取りを間違えたりしてぐだぐだだったけど、
後半はよかった。
試合の流れの中で気持ちを出し始めているんだろうけど、
序盤からもっと自分が出せる域まで行けたらいいなぁ。
他の子はもう難しいんじゃない?
難しいというかもうちょっと経験をつまないといろんな意味で試合が怖い。

○坂崎ユカ vs のどかおねえさん vs 上福ゆき
たぶんこの日一番のどよめきがあったのって上福さんの蹴りだった気がする。
上背もあって足もながくてスタイルもよくてお綺麗で見栄えがすごい。
華がある…とはまだちょっと違うんだけど、
見栄えがするのは持って生まれたものだし、
これでプロレス脳と身体能力がついてきたらすごいレスラーなんじゃなかろうか。逸材感ある。
プロレス脳的な話だと、といいつつ、お芝居的になるんだけども、
おねえさんのリアクションというかアクションというか、
その反射神経がすごい。首絞められて「うー」の間とか最高だった。
試合自体はユカっちの独壇場で縦横無尽すぎたけども、
おねえさんもかみーゆもそれなりによかったとおもう。
かみーゆがユカっちの足関節をキメたのは謎だったけども。
このメンツだとどうしてもDDTグループらしいゆかいな試合展開になったけど、
かみーゆがしゃべれるようになっててうまく話をまわしてたのがよかった。
ずんずんずんずんずんずんどっこ。

○辰巳リカ vs 伊藤麻希
伊藤ちゃんとリカさまの謎の共鳴がおもしろすぎた。
伊藤ちゃんはわかりやすく頭がおかしいんだけれども(ほめてる)、
リカさまは言語化できない謎の頭のおかしさがあってそこがぞくぞくするほど好き。
結構無茶なことを平気でするし、笑いながら打撃を受けたりして狂気ある。
伊藤ちゃんは確かにプロレス脳としては東女のトップクラスにいると思うんだけど、
実際の試合内容としてはまだまだなところがあって、
それをリカさまが上回っていた展開。
まさかあのリカさまが…という気持ちがある。
なんとなーくだけどヘッドスプリングで起きようとしてばたばたしていたイメージが残ってて…
すごいなぁ。人ってどこまででもかっこよくなれるんだ。

○優宇 vs ハイパーミサヲ
のの子さんが卒業したことによってハイパミさんの文系プロレスとしての威力が大きくなってきた。
元々からパミさんのマイクを楽しみにしていた勢にしてみると、
よっ!待ってました!みたいな気持ちになる。
そして意外とむちゃくちゃなことを言っているわけではなく、地味に正論だったりするのも興味深いトコロ。
ブレイツが美威死鬼軍に挑戦を表明した時もマイクでしゃべっているのはおねえさんだけで、
優宇さんは睨みを利かせているだけだったりしたので、
言葉の反射能力というか、確かにマイクの重要性は上げたほうがいいことはいい。ごもっとも。
流石ハイパーミサヲさん。だけど試合はまあ、そうなりますよね…という気持ち。
でもハイパーミサヲさんの強さはプロレスでなんて測れないのだよ。
何故からヒーローだから。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 瑞希&小橋マリカ
プロレスの「プロレス的」と言われる部分にはいいところもわるいところもあって、
自分が好きじゃない部分は会社による推しレスラーがはっきりするところ。
底上げという意味では、なんらかの役割を与えてプッシュをし、高めていくっていうのが重要だとわかるが故に、
そういうプッシュがある、っていうのはしかたがないよなぁ…と思う反面、
うーん。プッシュが過ぎるな…って思う時がたまにある。
キャラ変が唐突すぎる場合がそれで。
今回の美威死鬼軍のストーリーは最初はあずにゃんのレベルアップが主軸かと思っていたけど、
実はマリカのレベルアップが主軸であった、と。
確かにあずにゃんとおねえさんで最弱決定戦はしたけど、さらに下にいたのがマリカだもんねぇ。
こういうプッシュは確かにしかたがないのかもしれない。
で、もう一つのプッシュの問題点は、
おそらくこのメンツでプロレス的に一番強いのは瑞希。
でも、試合を決めたのはアズサマリカ間でアズサが獲った、と。
そういうストーリーありきだとちょっと気分が萎える…
けども、それ以上にマリカが頑張ってるのでまあいいか、という気持ちです。
あとみずぴょんかわいい。

○山下実優 vs 黒音まほ
やー。問題作だった。素晴らしい気持ちになった。
東女唯一無二の怪奇派レスラーである黒音まほさんがタイトルマッチでどういう試合をするのか。
他のレスラーたちとの明らかな違いを出すためにどうするのか。
結果が椅子を持ち込んだハードコアだった。
流石の世界観…
椅子を片手にもった佇まいの美しさよ。
ともすれば凄惨なことになる椅子というツールだったけれども、
椅子にかました状態でのネックブリーカーと椅子での殴打。
その返しとして椅子にボディスラム気味に落とされるゾンビ。
やったらやりかえされる。お互いの受けの美学のようなものが垣間見れてすごいよかった。
試合前の「世界を終わらせる」という宣言に妙な説得力と、
現実に世界が終わってくれるんじゃないかという期待感。
どらごんぼんば~ず最高だな、本当に。
でも、冷静に考えると本当に凄いのはエースの山下さんだよね。
こういう試合を構築できて納得の勝利って普通じゃできない。すごいわ…

涙で渡る血の大河

2018/3/9
プロレスリング009「サイボーグレスラー、誰が為に戦う!?」

○バッファロー(のぶひこ) vs 翔太(おとうさん) vs くいしんぼう仮面(ゴルゴム怪人) vs 丸山敦(こうたろう) vs 佐藤悠己(ゴルゴム幹部)
平日マスク引退シリーズの助走第一弾のこちら。
去年末のプロレスリングアルカディア的なあれ。
説明が難しすぎるのだけれども、見た人だけがわかるやつ。
日本から円をなくしすべて仮想通貨にすることで世界の征服をたくらむ悪の組織ゴルゴム(佐藤きゅんとくいさん)に、
お客さんを巻き込んだジェンガでの激闘の末、連れ去られたこうたろう(丸山せんせい)とのぶひこ(バファさん)
(ただしジェンガに勝ったのは丸山バファ組)。
記憶をすべてなくしてしまう改造手術を受ける直前、ふたりの救出に現れたおとうさん(翔太)。
囚われののぶひこを残し、秘密基地からの脱出に成功したこうたろうとおとうさん。
逃避行の末、道端に倒れるのぶひこを見つけ、
王様ゲーム(王様のぶひこ。お客さん(素人)がロックアップや腕の取り合いを実践)を楽しんでいたのだが、
のぶひこは既に改造手術を施され、記憶を失っていた!(「グギギグガガ」)
あの手この手で記憶を取り戻そうと奮闘する(まあ、いちおう、プロレスで)おとうさんとこうたろうだが、
のぶひこシャドームーンのレインメイカーをくらい絶命するおとうさん。
自らの手でおとうさんの命を奪ってしまったショックのあまりのぶひこは記憶を取り戻すのだが、すべては遅すぎた…
という仮面ライダーBLACKでした。
009どこいった。石ノ森章太郎つながりという偶然の奇跡。
これがプロレスリング009か…!すき!

日本のヒール

2018/3/3
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら成城に行くだけさ!」

○坂崎ユカ&ラク vs ヒナノ&ミウ
がんばってるよね!と褒めるのは簡単だけど、
黄色い子が弱弱しくえいえいしている印象がなんかすごい。
や、がんばってるよ。がんばってはいるんだけど…
ピンクの子もパワーはあるんだから、動きに個性というか、
硬さが取れて来たらもっとよくなる気はするんだけどなー。
プロレスって自由でなければ駄目だろうし、
そんでもってお芝居じゃなくて格闘技ってところを魅せてほしい。
ユカっちはこの中に入るとそりゃ別次元。
アプガプの子たちは表現力とかを学び取って欲しい気持ち。

○辰巳リカ vs ヒカリ
やー、ここに来てヒカリさんが一気に抜け出した。すごい。
アプガプの中でプロレスが好き!って気持ちを一番読み取れるのがヒカリさんですし。
まだ不器用ながらも全力で自分を出そうとしているのは伝わってきました。
あのダメダメな衣装を投げ捨てたのはぐっときました。
なにが違うんだろうな、こういうの。
プロレスが好きか嫌いか?楽しんでるか楽しんでないか?
リカさまは先輩風をびょーびょーに吹かしていて最高だった。
上手く説明できないんだけど、どこかなんか狂ってるよなぁ。
いいわー。めっちゃいい。世界観って大切。

○中島翔子&ハイパーミサヲ vs 伊藤麻希&上福ゆき
ちょっと名作すぎた、この試合。
風紀委員組と問題児組の対戦になったんだけど、
問題児組の自由さがすごい。特にかみーゆの自由さがすごい。
パリピとはまた違う現代っ子的なチャラさを試合にどばーっと持ち込んで、
試合中に着信があったり、インスタ更新とか謎のムーブですよ。
そこにからんでくる伊藤ちゃんの狂気。
ぐちゃぐちゃすぎる…大好き、こういう試合。
翔子さんが安定して巧い。見ていて安心する。

○山下実優&瑞希 vs 黒音まほ&小橋マリカ
前哨戦。ソンビ大暴れ。
黒音さんには動きの中での打撃技ってのがない気がして。
山下さんだったら蹴りだろうけど。
あとグラウンドのイメージがない。
予測不能な世界観がいいところでもあるし、
スピード感もあるよなぁ。おー。
マリカさんは前回の沙希様戦で魅せた強さみたいなのが残ってた。
けども「よっしゃいくぞー」で脱力はまた復活してた。
ペチペチではなくなったけども。
みずぴょんすはちょっと違うレベルにいるかなー。
上手いよなー。
気がついたらトップロープに登ってて視界に入った時には空を飛んでるってやばい。
タッグ屋たるゆえんなのかしら。
で、正直なところ、山下黒音戦のイメージが全く沸かない…
悪い意味ではなく、なんとなーく想像できないというか。
だもんで期待しかない。
ゾンビが世界を終わらせるのをめっちゃ楽しみにしている。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 優宇&のどかおねえさん
感情がそう出るわけではない美威死鬼軍と感情むき出しのブレイツ。
いいバランスのぶつかり合いだった気がする。
序盤のおねえさんがつかまる展開と、フィニッシュでもおねえさんが受ける展開と。
シスターとおねえさんのストーリーがうっすら残ってるのがよかった。
ただお互いがお互いの技を受けあって、お互いを引き出しあってた印象。
そういうプロレスってある。
シスターは正直まだいい動きというわけではないけど、
主におねえさんが技を受けてくれたからよく見えていたんだろうし、
おねえさんが技をすべて出し切って、シスターがそれをすべて返したっていう、
「もうおねえさんに技が残ってない…」っていう悲しみがあふれ出たのすごかった。
プロレスってレスラーとして強いほうが勝つわけじゃなくて、
勝ったほうがプロレスとして強いっていう典型的な試合だったんじゃないかしら。
美威死鬼軍は客のヒートをめっちゃ勝っているいいヒールな気がしている。
入退場で手拍子がないのはびっくりした。
まあ、そうか。ヒールだもんね。ってなった。
めっちゃ腹は立つけど、感心しちゃう。
負けてほしいけどいろんなものに負けないでほしい。

が、次の挑戦者としてマリカさんが来たのはどうだろうか。
小橋アゲの流れはこのためか!となってしまった。
そしてここでベルトを持っている山下さんがパートナーっていうのはなー。
まなせさんがいればまだ…という気持ち。