2018/3/10
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら横浜に行くだけさ!」
○中島翔子&ラク vs ヒカリ&ヒナノ
もうなんかアプガプは見ていられない…練習する時間は取れてるのかな。
黄色の子はおそらくおとなしい性格の子だもんで、
攻撃に全て遠慮がありすぎる。
プロレスなんだから思いっきり殴らないとだし、思いっきり殴られないとだよ。
さすがの翔子さんもフォローが大変そうだったし、
ちょっと雰囲気に飲まれてもったいないところも多かった…
注目のヒカリさんは前半は段取りを間違えたりしてぐだぐだだったけど、
後半はよかった。
試合の流れの中で気持ちを出し始めているんだろうけど、
序盤からもっと自分が出せる域まで行けたらいいなぁ。
他の子はもう難しいんじゃない?
難しいというかもうちょっと経験をつまないといろんな意味で試合が怖い。
○坂崎ユカ vs のどかおねえさん vs 上福ゆき
たぶんこの日一番のどよめきがあったのって上福さんの蹴りだった気がする。
上背もあって足もながくてスタイルもよくてお綺麗で見栄えがすごい。
華がある…とはまだちょっと違うんだけど、
見栄えがするのは持って生まれたものだし、
これでプロレス脳と身体能力がついてきたらすごいレスラーなんじゃなかろうか。逸材感ある。
プロレス脳的な話だと、といいつつ、お芝居的になるんだけども、
おねえさんのリアクションというかアクションというか、
その反射神経がすごい。首絞められて「うー」の間とか最高だった。
試合自体はユカっちの独壇場で縦横無尽すぎたけども、
おねえさんもかみーゆもそれなりによかったとおもう。
かみーゆがユカっちの足関節をキメたのは謎だったけども。
このメンツだとどうしてもDDTグループらしいゆかいな試合展開になったけど、
かみーゆがしゃべれるようになっててうまく話をまわしてたのがよかった。
ずんずんずんずんずんずんどっこ。
○辰巳リカ vs 伊藤麻希
伊藤ちゃんとリカさまの謎の共鳴がおもしろすぎた。
伊藤ちゃんはわかりやすく頭がおかしいんだけれども(ほめてる)、
リカさまは言語化できない謎の頭のおかしさがあってそこがぞくぞくするほど好き。
結構無茶なことを平気でするし、笑いながら打撃を受けたりして狂気ある。
伊藤ちゃんは確かにプロレス脳としては東女のトップクラスにいると思うんだけど、
実際の試合内容としてはまだまだなところがあって、
それをリカさまが上回っていた展開。
まさかあのリカさまが…という気持ちがある。
なんとなーくだけどヘッドスプリングで起きようとしてばたばたしていたイメージが残ってて…
すごいなぁ。人ってどこまででもかっこよくなれるんだ。
○優宇 vs ハイパーミサヲ
のの子さんが卒業したことによってハイパミさんの文系プロレスとしての威力が大きくなってきた。
元々からパミさんのマイクを楽しみにしていた勢にしてみると、
よっ!待ってました!みたいな気持ちになる。
そして意外とむちゃくちゃなことを言っているわけではなく、地味に正論だったりするのも興味深いトコロ。
ブレイツが美威死鬼軍に挑戦を表明した時もマイクでしゃべっているのはおねえさんだけで、
優宇さんは睨みを利かせているだけだったりしたので、
言葉の反射能力というか、確かにマイクの重要性は上げたほうがいいことはいい。ごもっとも。
流石ハイパーミサヲさん。だけど試合はまあ、そうなりますよね…という気持ち。
でもハイパーミサヲさんの強さはプロレスでなんて測れないのだよ。
何故からヒーローだから。
○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 瑞希&小橋マリカ
プロレスの「プロレス的」と言われる部分にはいいところもわるいところもあって、
自分が好きじゃない部分は会社による推しレスラーがはっきりするところ。
底上げという意味では、なんらかの役割を与えてプッシュをし、高めていくっていうのが重要だとわかるが故に、
そういうプッシュがある、っていうのはしかたがないよなぁ…と思う反面、
うーん。プッシュが過ぎるな…って思う時がたまにある。
キャラ変が唐突すぎる場合がそれで。
今回の美威死鬼軍のストーリーは最初はあずにゃんのレベルアップが主軸かと思っていたけど、
実はマリカのレベルアップが主軸であった、と。
確かにあずにゃんとおねえさんで最弱決定戦はしたけど、さらに下にいたのがマリカだもんねぇ。
こういうプッシュは確かにしかたがないのかもしれない。
で、もう一つのプッシュの問題点は、
おそらくこのメンツでプロレス的に一番強いのは瑞希。
でも、試合を決めたのはアズサマリカ間でアズサが獲った、と。
そういうストーリーありきだとちょっと気分が萎える…
けども、それ以上にマリカが頑張ってるのでまあいいか、という気持ちです。
あとみずぴょんかわいい。
○山下実優 vs 黒音まほ
やー。問題作だった。素晴らしい気持ちになった。
東女唯一無二の怪奇派レスラーである黒音まほさんがタイトルマッチでどういう試合をするのか。
他のレスラーたちとの明らかな違いを出すためにどうするのか。
結果が椅子を持ち込んだハードコアだった。
流石の世界観…
椅子を片手にもった佇まいの美しさよ。
ともすれば凄惨なことになる椅子というツールだったけれども、
椅子にかました状態でのネックブリーカーと椅子での殴打。
その返しとして椅子にボディスラム気味に落とされるゾンビ。
やったらやりかえされる。お互いの受けの美学のようなものが垣間見れてすごいよかった。
試合前の「世界を終わらせる」という宣言に妙な説得力と、
現実に世界が終わってくれるんじゃないかという期待感。
どらごんぼんば~ず最高だな、本当に。
でも、冷静に考えると本当に凄いのはエースの山下さんだよね。
こういう試合を構築できて納得の勝利って普通じゃできない。すごいわ…