月別アーカイブ: 2016年6月

気は優しくて力持ち

2016/6/26
DDTプロレス「KING OF DDT 2016 TOKYO」

○ワンチューロ vs レッカ
外国籍のおふたりがダークマッチ。
で、レッカの立ち位置がいまいち把握できてないんだけど、
所属なのかしら。一時の留学なのかしら。
どちらにしてもワンチューロがDDT向き、って意味では一枚上手。
世界観(キャラとか個性とか)があるレスラーって魅力的よね。

○大鷲透&高木三四郎&平田一喜 vs 大石真翔&勝俣瞬馬&MAO
NωAのデビューってことでしたが、曲のレベルが高くて面白かったです。
勝俣くんの歌詞も男性アイドルっぽい昭和なベタさでよかった。
試合自体はいつものT2ひ~でしたね…鷲関強いわ…
いつ権の使い道が気になりはするけど、
なんか行使する前に誰かに獲られちゃうんじゃ…と不安になってきた。

○石川修司 vs 入江茂弘
本日のベストバウト。
パワー系同士の激突ってやっぱり見ていて迫力あるし、
痛さが伝わってくるバチバチは試合はやっぱりいいもんですね。
正直なところ、ここで入江が勝つと思ってた。
先のHARASHIMA戦の無念さや、ユニットの解散。
征夫さんからの言葉とか、そういうのひっくるめて、
なんとなく一皮むけて次のステージに上がるかと思ってた。
なんでだろう。なんでいけないんだろうか。

○遠藤哲哉 vs HARASHIMA
この組み合わせでエースが負けるわけないでしょw
とか思ってた。
序盤のエンテツの奇襲こそあれ、それ以降の余裕の試合運びを見て、
プロレス的な上手さとか格が全然ちがうな…と。
そして結果を見たときの驚きと落胆もすごかったけど、
冷静になって考えるとこれもプロレスだし、
あの決着のつき方以外はないんじゃないの?と納得は出来た。
そしてエンテツで決勝大丈夫なの?という気持ち。
や、したら両国でHARASHIMAさんは誰と戦うんだ…?

○岩崎孝樹&石井慧介 vs KENSO&伊橋剛太 vs 佐々木大輔&マッド・ポーリー vs 高尾蒼馬&渡瀬瑞基
今年はなんだかいつ権の動きがおとなしい感じがしてて、
試合前に渡瀬くんが持ってて、試合に勝って岩崎くんに移ったとか気がつかなかった。
そういえばそうだった!みたいな。
この人が持ってたらおもしろいのに!みたいな期待感がないのかなぁ。むー。
で、元ドリフのふたりの連携があったり、衝突があったり、
KENSO伊橋組はほんとなにやってんの?みたいなぐだぐだがあったり、
盛りだくさんではありました。

○坂口征夫&マサ高梨&梅田公太 vs 男色ディーノ&樋口和貞&松永智充
男色ディーノすごい!っていう試合。
最初から最後まで男色先生の世界だった。
相手ユニットである酒呑童子でそこに巻き込まれるのはまあ、梅田くんだよね…
そして味方で樋口くんがまんざらでもなさそうに付き合ってるのが楽しい。
試合結果としてはどどーん!と征夫さんが決めたけど、
内容としては印象があまりないw

○竹下幸之介&アントーニオ本多 vs 宮本裕向&ヤス・ウラノ
竹下くんが戴冠してから初めてみたけど、うーん…
宮本裕向はオールマイティで悪く言うと個性があまりないレスラーだと思うんだけど、
それでもプロレス的な実力は全然上のように見えるし、
魅せることがうまいように感じてしまいましたね。もちろんヤスもそう。
宮本裕向が竹下くんに負けるイメージがわかない。
ただの恵体で運動神経があってパワーもあって…ってだけじゃ駄目なんだろうな。
団体としてのプッシュに説得力がついてきていない気がしちゃう。
そのへんどうなんだろう、本当のところは…

○石川修司 vs 遠藤哲哉
結果としてはむちゃくちゃおもしろかった!
いい試合でした。
エンテツが終盤にお客さんの心をがっちりつかんだ瞬間があって、
それが気持ちよかったです。
申し訳ないけど、試合開始前は全然期待していなかったし、
本日二試合目なので体力的にもふらふらだったし、
エンテツになにができる?という気持ちではあった。
大技も途中で失敗しちゃって、同じこと二度やったし。
けどなんかステージが一つあがった気はした…ようなそうでもないようなw
石川修司は身体もでっかくて、強くて、
みんなが思い描いているプロレスラー像で気持ちがいい。
そしてなにより常識人でいい人ってのがぐっときます
(最後の表彰のときに来賓にちゃんと確認してからハグしてたしw)。

飯伏を失って竹下遠藤のふたりを底上げっていう狙いはわかる。
こうして団体がプッシュしてスターを作っていくんだな、と。
でもそのプッシュをわかりやすくやってしまうのはどうかと思うし、
ファンが期待していることに答えたり、裏切ったりってなるのもしかたない。
あとは見ている側が納得できるかだなー。
新日における内藤とかだと支持を得るまでかなり時間かかったし、
ちゃんとキャラだけじゃなく試合で納得させてきたし。
そんなこんなでこのまま両国は石川と竹下のメインになっちゃうのかしら…

(the end of)エレクトリックリボンさんとわたし

前回までのあらすじ(すっすが卒業するまで)。

あれから早幾年なんだけどpippiがリーダー就任。
chiaki、natsukiが卒業。
nagisaが加入。
波乱すぎんだろがい。

年末のワンマン(?)が終わってからもしばらくライブにはいかなくて、
定期公演もあったけど、それもいけなくて、
渋谷のライブにふらっといったのが久々。

で、その時に思ったのが、
「あー。フロアみてないな」でした。
決まり事がいっぱいあって、がんじがらめで、
そのからまった状態で個性も消えていってスケールも小さくなって。
そんな量産型の型にハマったグループになっておもしろいか?っていう。
あの野生はどこに忘れてきちゃったの?って。

司令塔でもあり頭脳でもあり心臓であったasCaさんが抜けて一番の心配は、
「曲、どうするの?」でした。
たぶん、誰もがみんなそう思ったんだと確信しているんだけども。
そんな中で新曲を発表したんだけど、それが一つも響かない。
あまりにもレベルが低かった(個人の感想)。
とりあえずそれっぽい曲を作れるって人に発注して、
とりあえずそれっぽい曲が出来てきた。
それっぽい曲が出来ちゃうぞマシーンに突っ込んでぽぽーんと出てきた感。
(後々それは出来てきたわけじゃなくて存在していたと知るがまた別の話)
エリボンのライブのよさって、メンバーだけじゃなくて、
ボンクラの力も相当あると思ってたんだけど、
それを全部あっさりと切り捨てた曲だとな、と。
アイドルの、大メジャーではない、フロアとの距離の近い、コールありきの文法ってある。
そんな文法なんて全部無視じゃん。あー、駄目だ。って。

もう一つがアルバムリリースのミッション。
誰が得をするんだろう?って(実際、これのせいで辞める人でたでしょ)。
「ミッション失敗したらリリース中止」っていう言葉の意味ね。
失敗したら、中止。この二つのワードがもうさいあくじゃないですか。馬鹿なの?
課題を出している側の「課題だしてる自分かっこいい」みたいなのも感じるし、
「こういう課題あるとおもしろいでしょ?」っていう、
アイドルグループってこういう課題とか出したらいいんでしょ?っていう、
まるで見当違いの印象もあるし。
そのテンプレ、どこで拾ってきたの…?
とにかく、このあたりも迷走感がすごかった。
こんな悲壮感じゃ応援なんてできない。感情移入なんてできない。

この先のことを確認したかったので卒業公演後のライブにもいったけど、
既存曲のアレンジを変えてきて、ただただ駄曲に成り下げやがったのを聞いて、
もう完璧に駄目だなって思いました。
あんなにasCaさんが考えて、一生懸命作って、フロアとメンバーで育てた曲を、
あっさりとのっぺりとしたなんの気持ちの抑揚も起きない駄目な曲にしやがって。
天才の作った高い完成度の曲なんて凡人が弄ってそれを上回ることなんて無理じゃん。
だったらその労力を新しい方向に向けたらいいじゃん。
既存曲のオケに辞めたメンバーのコーラスが残ってるじゃん。そこをなんとかしなよ。
きっちりできないならやらないでよ。悲しいわ。

結果としてasCaさんが提唱した「最強のエリボン」は確かに最強だった。
最強の5人だった。
柱が抜け、エース格が2枚抜け…
残ったのは牙を抜かれた野生のアイドルと役割を失ったリーダーになっちゃった。
運営があんなセンスないのはもう悲劇ですらない。

そんなわけで悲しい気持ちでいっぱいです。さようならという気持ち。
でもまあ、アイドルを応援するのはたのしかったです。