(the end of)エレクトリックリボンさんとわたし

前回までのあらすじ(すっすが卒業するまで)。

あれから早幾年なんだけどpippiがリーダー就任。
chiaki、natsukiが卒業。
nagisaが加入。
波乱すぎんだろがい。

年末のワンマン(?)が終わってからもしばらくライブにはいかなくて、
定期公演もあったけど、それもいけなくて、
渋谷のライブにふらっといったのが久々。

で、その時に思ったのが、
「あー。フロアみてないな」でした。
決まり事がいっぱいあって、がんじがらめで、
そのからまった状態で個性も消えていってスケールも小さくなって。
そんな量産型の型にハマったグループになっておもしろいか?っていう。
あの野生はどこに忘れてきちゃったの?って。

司令塔でもあり頭脳でもあり心臓であったasCaさんが抜けて一番の心配は、
「曲、どうするの?」でした。
たぶん、誰もがみんなそう思ったんだと確信しているんだけども。
そんな中で新曲を発表したんだけど、それが一つも響かない。
あまりにもレベルが低かった(個人の感想)。
とりあえずそれっぽい曲を作れるって人に発注して、
とりあえずそれっぽい曲が出来てきた。
それっぽい曲が出来ちゃうぞマシーンに突っ込んでぽぽーんと出てきた感。
(後々それは出来てきたわけじゃなくて存在していたと知るがまた別の話)
エリボンのライブのよさって、メンバーだけじゃなくて、
ボンクラの力も相当あると思ってたんだけど、
それを全部あっさりと切り捨てた曲だとな、と。
アイドルの、大メジャーではない、フロアとの距離の近い、コールありきの文法ってある。
そんな文法なんて全部無視じゃん。あー、駄目だ。って。

もう一つがアルバムリリースのミッション。
誰が得をするんだろう?って(実際、これのせいで辞める人でたでしょ)。
「ミッション失敗したらリリース中止」っていう言葉の意味ね。
失敗したら、中止。この二つのワードがもうさいあくじゃないですか。馬鹿なの?
課題を出している側の「課題だしてる自分かっこいい」みたいなのも感じるし、
「こういう課題あるとおもしろいでしょ?」っていう、
アイドルグループってこういう課題とか出したらいいんでしょ?っていう、
まるで見当違いの印象もあるし。
そのテンプレ、どこで拾ってきたの…?
とにかく、このあたりも迷走感がすごかった。
こんな悲壮感じゃ応援なんてできない。感情移入なんてできない。

この先のことを確認したかったので卒業公演後のライブにもいったけど、
既存曲のアレンジを変えてきて、ただただ駄曲に成り下げやがったのを聞いて、
もう完璧に駄目だなって思いました。
あんなにasCaさんが考えて、一生懸命作って、フロアとメンバーで育てた曲を、
あっさりとのっぺりとしたなんの気持ちの抑揚も起きない駄目な曲にしやがって。
天才の作った高い完成度の曲なんて凡人が弄ってそれを上回ることなんて無理じゃん。
だったらその労力を新しい方向に向けたらいいじゃん。
既存曲のオケに辞めたメンバーのコーラスが残ってるじゃん。そこをなんとかしなよ。
きっちりできないならやらないでよ。悲しいわ。

結果としてasCaさんが提唱した「最強のエリボン」は確かに最強だった。
最強の5人だった。
柱が抜け、エース格が2枚抜け…
残ったのは牙を抜かれた野生のアイドルと役割を失ったリーダーになっちゃった。
運営があんなセンスないのはもう悲劇ですらない。

そんなわけで悲しい気持ちでいっぱいです。さようならという気持ち。
でもまあ、アイドルを応援するのはたのしかったです。