日本のヒール

2018/3/3
東京女子プロレス「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら成城に行くだけさ!」

○坂崎ユカ&ラク vs ヒナノ&ミウ
がんばってるよね!と褒めるのは簡単だけど、
黄色い子が弱弱しくえいえいしている印象がなんかすごい。
や、がんばってるよ。がんばってはいるんだけど…
ピンクの子もパワーはあるんだから、動きに個性というか、
硬さが取れて来たらもっとよくなる気はするんだけどなー。
プロレスって自由でなければ駄目だろうし、
そんでもってお芝居じゃなくて格闘技ってところを魅せてほしい。
ユカっちはこの中に入るとそりゃ別次元。
アプガプの子たちは表現力とかを学び取って欲しい気持ち。

○辰巳リカ vs ヒカリ
やー、ここに来てヒカリさんが一気に抜け出した。すごい。
アプガプの中でプロレスが好き!って気持ちを一番読み取れるのがヒカリさんですし。
まだ不器用ながらも全力で自分を出そうとしているのは伝わってきました。
あのダメダメな衣装を投げ捨てたのはぐっときました。
なにが違うんだろうな、こういうの。
プロレスが好きか嫌いか?楽しんでるか楽しんでないか?
リカさまは先輩風をびょーびょーに吹かしていて最高だった。
上手く説明できないんだけど、どこかなんか狂ってるよなぁ。
いいわー。めっちゃいい。世界観って大切。

○中島翔子&ハイパーミサヲ vs 伊藤麻希&上福ゆき
ちょっと名作すぎた、この試合。
風紀委員組と問題児組の対戦になったんだけど、
問題児組の自由さがすごい。特にかみーゆの自由さがすごい。
パリピとはまた違う現代っ子的なチャラさを試合にどばーっと持ち込んで、
試合中に着信があったり、インスタ更新とか謎のムーブですよ。
そこにからんでくる伊藤ちゃんの狂気。
ぐちゃぐちゃすぎる…大好き、こういう試合。
翔子さんが安定して巧い。見ていて安心する。

○山下実優&瑞希 vs 黒音まほ&小橋マリカ
前哨戦。ソンビ大暴れ。
黒音さんには動きの中での打撃技ってのがない気がして。
山下さんだったら蹴りだろうけど。
あとグラウンドのイメージがない。
予測不能な世界観がいいところでもあるし、
スピード感もあるよなぁ。おー。
マリカさんは前回の沙希様戦で魅せた強さみたいなのが残ってた。
けども「よっしゃいくぞー」で脱力はまた復活してた。
ペチペチではなくなったけども。
みずぴょんすはちょっと違うレベルにいるかなー。
上手いよなー。
気がついたらトップロープに登ってて視界に入った時には空を飛んでるってやばい。
タッグ屋たるゆえんなのかしら。
で、正直なところ、山下黒音戦のイメージが全く沸かない…
悪い意味ではなく、なんとなーく想像できないというか。
だもんで期待しかない。
ゾンビが世界を終わらせるのをめっちゃ楽しみにしている。

○アズサ・クリスティ&沙希様 vs 優宇&のどかおねえさん
感情がそう出るわけではない美威死鬼軍と感情むき出しのブレイツ。
いいバランスのぶつかり合いだった気がする。
序盤のおねえさんがつかまる展開と、フィニッシュでもおねえさんが受ける展開と。
シスターとおねえさんのストーリーがうっすら残ってるのがよかった。
ただお互いがお互いの技を受けあって、お互いを引き出しあってた印象。
そういうプロレスってある。
シスターは正直まだいい動きというわけではないけど、
主におねえさんが技を受けてくれたからよく見えていたんだろうし、
おねえさんが技をすべて出し切って、シスターがそれをすべて返したっていう、
「もうおねえさんに技が残ってない…」っていう悲しみがあふれ出たのすごかった。
プロレスってレスラーとして強いほうが勝つわけじゃなくて、
勝ったほうがプロレスとして強いっていう典型的な試合だったんじゃないかしら。
美威死鬼軍は客のヒートをめっちゃ勝っているいいヒールな気がしている。
入退場で手拍子がないのはびっくりした。
まあ、そうか。ヒールだもんね。ってなった。
めっちゃ腹は立つけど、感心しちゃう。
負けてほしいけどいろんなものに負けないでほしい。

が、次の挑戦者としてマリカさんが来たのはどうだろうか。
小橋アゲの流れはこのためか!となってしまった。
そしてここでベルトを持っている山下さんがパートナーっていうのはなー。
まなせさんがいればまだ…という気持ち。