一生あなたについていく

2019/8/28
我闘雲舞「gtmv1 ~ガトム果汁100%~」

○さくらえみ vs リンリン
全試合がデビュー戦という前代未聞のとんでもない興行。
リンリン先輩は中学生(なんで先輩かはいずれ)。
なんだけどひとつも中学生を売りにしないのが好感度高い。
そしてプロレス大好きなのが伝わってくるのでそこも好感度高い。
アイドル(?)として人前に立つことに経験値があるので、
魅せ方がうまいし、それだけに必死さが伝わってくる。
さくらさんの腕を必死に極めているところでちょっと感極まりそうになりました。
たぶん格闘技経験はないんだろうけど…どうなんだろう。
努力家だと思うし、身体能力もプロレス向きに思えたので、
リンリンさんは超伸びる気がします。
キャラもはっきりつきそうなので面白い選手になったらイイナ!という気持ちでいっぱい。

○紺乃美鶴 vs 咲百合
今回デビューした6人の中でも一番最後に飛び込みで練習生になった咲百合さん。
ダレジョでみた謎デスマッチでのヤンキーがかった姿の印象が強くて、
プロデビューも同じような気迫を前面に押し出すスタイルでぐっときました。
その対戦相手が元ヤンキー疑惑のある美鶴さんってのがまたいい…
たぶん相手の技を受ける余裕もないし、
自分が技を出す技術もないのでバチバチした試合になったんだろうなぁ。
仕事も辞めて退路を断ってプロレスに挑む度胸というか、無茶加減というか、
人生をプロレスにシフトした気持ちが非常にうらやましい。

○駿河メイ vs 桐原季子
デビュー戦…とはいえ、桐原さん、素人じゃないわよね…?
グラウンドのテクニックとか、立ち振る舞いとか、
ちょっとガトムではない技術がはいっている気がしてなんとなく。
で、あとで調べたら過去にVKFからデビューしていたらしい。
再デビューか!それもすごい!
総合あがりの選手ってガトムにはいなかったタイプなので、
いままでと違った展開の試合も作れそうで面白い存在!
本大会の私的ベストバウト。

○水森由菜 vs ルルペンシル
ルルペンシルさん、逸材だ!やべーやつきた!
超絶虚弱素人で「もうプロレスやったら駄目じゃない?怪我するよ」っていう存在。
そういう人でもプロレスが出来る!というのもガトムのいいところだし、
いざやってみたらこれがまた斬新すぎるプロレスでめちゃくちゃおもしろかった!
知恵を絞って真剣にやってるが故におもしろくなってしまうという典型。
たぶん頭いいんだろうな…って思いました。
実際ライターさんだもんねぇ。頭いいよな。
さくらさんはダレジョ時代からルルさん(旧やまださん)に目をつけていて、
ずーっと可愛がっていたのに納得だし、
この人がプロレスを実際にやってみたらおもしろい、っていうのを見出していたんだと思う。
またさくらえみという人の恐ろしさを知った気がする…
ルルさん、怪我にだけは気をつけて!

○帯広さやか vs 小石川チエ
入場曲がJames Brown Is Dead(っぽい曲)だ!
もうほぼインスパイアで最高!
そしてコスチュームのパンツ部分がミラーボール!すきです!ミラーボール!
帯ちゃんのコピーのようなハイテンション芸で、これまたガトムっぽ選手!
チエさんの見た目もじゃりン子チエそのまんまで最高です。
でも世代的に知らないでしょ、じゃりン子チエ…
いつの日かアントニ(ー)オとタッグを組む日が来るはず!

○さくらえみ&水森由菜&駿河メイ vs 沙也加&帯広さやか&紺乃美鶴
この試合の意味を考えていたんだけど、
「全試合がデビュー戦!」っていうその裏にある、
いまの我闘雲舞全戦力を投入した総力戦!ってのがどかーん!と見えた。
デビューである沙也加は眼中にないかの如く、
5人の現存戦力のフルパワーが本当にすごかった。
スピード感、連携の一体感。持てる力のすべてをつぎ込んだ名戦でした。
さくらさんがここまで積み上げたのに、里歩さんや「ことり」さんをを失って。
それでも残ったみんなの力を、その成長を、思う存分に見せつけられた気がします。
沙也加さんはここに混ざったけれどもついていけなかったんだろうな、というのが正直なところ。
正直なところ、沙也加さんがちょっと苦手…いろいろあって…
身体能力はあるのかもしれないけど、それだったら練習したらカバー出来るのでは?と。
あからさまなプッシュを感じちゃうと一歩引いてみちゃうのは悪い癖…なのかな。どうなんだろう。
にしても、この団体の未来はまだまだ不透明だと思うし、
その不透明さが魅力になっていくのかもしれないな。
どう転ぶにしろ、ガトムは好きなのでまた足を運びたいです…

と試合後に起きた紺乃美鶴嬢のリーダー宣言が、
ここまでの全部をふっとばすぐらいの衝撃的なシーン!
ガトムは美鶴さんを見に行っている団体であるといっても過言ではないので、
ここまでかっこよすぎるマイクをされるともう震えるしかない。
「ナニモノでもない超凡人がナニモノかになろうとしているストーリー」
それが美鶴さんに投影していた姿。
そしてナニモノでもない自分を重ね合わせて、
もがき、苦しみ、チャンスも怪我や病気でふいにしてしまう運のなさ。
里歩さまの退団宣言後に主張した「次期エース」の宣言。
エースは神様に選ばれた人しかなれないのでそれは無謀かもしれない。
でもいうのは自由なのでいくらでも高らかに宣言したらええねん!
と軽くみていました。が、
今回のリーダー宣言は里歩さまが実際にいなくなった状況で、
自然の流れでリーダーとして振舞って、
人に慕われるのだって才能だよ。頼られるのだって才能だよ。
ついに美鶴さんがなれるナニモノかが見つかった!と狂喜乱舞です。
心臓が破裂するかと思ったぐらいいきれました。
美鶴リーダー、ずーっとついていくぜ!