一瞬だけの快感

2016/10/2
ガンバレ☆プロレス「BAD COMMUNICATION 2016」

結果として奇跡の目撃者となりました。
直前のDDT後楽園でチケットの売れ行き状況がガラガラの座席表を見せられましたが、
あれはBASARA後楽園の座席表ですよね?(根拠はいろいろある)
とにかくも「満員にならなかったら引退!」という大家健の宣言のため、
ユニバースもガンプロ関係ない他のレスラーたちも巻き込んでのなんかすごいうねりでした。
引退が阻止出来て本当によかった…

○シバター vs マーズスペクター vs 趙雲子龍 vs 4代目3代目J-Soulパンディータ vs タイガーベットシーン vs ドクターキリコ vs アメリカンバルーン vs ミスターノー vs 佐野直 vs 木原文人
ガンプロみてない人にはさっぱりわからないこの試合。
なんでゴリラがパンダと呼ばれているのか。漫画の中のキャラが出てきているのか。
白衣の人はなんなのか。そしてマーズスペクターって誰?
それがいきなりぐちゃーっとなる。えらいこっちゃ。
やー、この百鬼夜行みたいなのがガンプロだわー(嬉)。
ベッシンとパンダの友情(パンダは雌だよね?だから愛情)が生まれたのとか、
アメバルが毒殺されるのとかおかしいもの。
個人的な注目はマーズスペクターだったんだけど、雰囲気にちょっと飲まれたというか、
個性がちょっと埋まってしまったというか「意味不明に強い」っていうキャラが活きづらかった気が。
紆余曲折あってこっちにまわされたシバターだったけども、
結局「大家健が願いを叶える権」をゲットしてめでたしめでたし…なんだろうな。

○さくらえみ&「ことり」 vs 石橋葵&清水愛
「ことり」にはなんだか希望しかない。すごい。
さくらえみと清水愛はなんだかんだで仲良くうまいことやっている印象。
なんともほほえましい(にっこり)。
プロレスもできる声優って印象だった愛さんはすっかり声優もやるプロレスラーになってる。
愛さんのなんにでもチャレンジする精神はすごいなぁ。
そしてやっぱりさくらえみのプロレス脳はなんとも好きです。
試合開始直後のさくらコールはなかなかぐっときましたね。
あと石橋さんは初見だったけど、もっとガンプロ出てきてほしいなぁ。

○石井慧介 vs 安部行洋
安部ちゃんと石井の因縁…といいますか若手通信の頃は存じ上げていないんだけど、
かたやDDTでがっちりやっていてかたやフリー。
ちょっと噛みつくにしては実力差があるんじゃないの?って印象でした。
それでも片翼の天使をだそうとしたのはびっくらこいた。
あと石井のフィニッシュは初めてみたけどシューティングスター?
なんでこの試合でいきなり出したんだろうか…びっくり。

○勝村周一郎 vs 伊藤崇文
総合格闘技(でいいのよね?)の両者なので見応えはありました。
主に関節の取り合いでみていて息が詰まる感じでとてもよかった。
が、決着が不透明すぎてぐぬぬ…となりました。
実力的にはほぼ互角なのかなぁ…プロレス経験が勝村先生のほうがあったってことかしら。
試合後の伊藤の抗議のような「これがメジャースポーツ?」という疑問もごもっとも。
この因縁が先に続くのかしらね。続いたらおもしろいなぁ。

○旭志織 vs 冨永真一郎
冨永のプロレスはすごい好きで、
なんというか雰囲気や表情がTHEがつくほどのプロレスラーに思えてて。
ムーブも派手なんだけど、土壇場で失敗するのがなー、って思ってました
(例えば直前のDDT後楽園で技をミスってたり)。
確実性やパワーなどなどは練習で身につくだろうけども、
センスってなかなか身につかないもんなぁ。
それを既にもっているのはかなりのアドバンテージよね。
キャノンボールでさらっとした扱いだったのに、KAIENTAIにあがるのか…すごいな。
旭志織は数見たわけではないのですが、
地味で巧くてでもなんかしらないけど華があって結構好きです。
これはいい試合だった…

○藤田早紀&円華 vs 藤田ミノル&バンビ
業が深すぎる試合だった…
離婚って結婚より重たすぎると思うので、
そんな相手と対面して、しかもドーターの前で母親である元妻を殴るだなんて…
藤田ミノルがなにをした!なんか悪いことしたんか!って思いながら見てました。
プロレスは因縁やらストーリーやらがあって、
それが完結に向かっていく気持ちよさがあるわけで、
今回のような私生活の胸焼けしそうなどろどろとした昼ドラのようなプロレスとか最高ですね。
藤田早紀の現役を存じ上げてないのが残念なのですが、
小さい身体でちょこちょこと動き回るのはなんかぐっときました。
最後の抱擁はもうずるいさ満点ですわ。あとドーターたちの声援がね…

○大家健&今成夢人&翔太&三富政行 vs 大仁田厚&浪口修&GENTARO&保坂秀樹
試合はまあいいとして
(いいわけではないけど、もうぐちゃーっとしてなにがなにやらでしたねw)、
大会前の懸念事項の一つとして「大家健が大仁田厚に飲み込まれるんじゃないか?」ってことが、
あった、そうなの、ですが。
そんなもん試合前から「大仁田になんて負けないぞ!」っていうユニバースの謎の一体感というか、
磁場というか空間の歪みというか、
ほぼリングサイドにいたので場外で一緒になってわーわーしてたし、
声援というか叫びというか、なんだかよくわからない高揚感があって、
みている側が雰囲気に飲み込まれたというか、飲み込んでいったというか、
あー、とんでもないところに来ちゃったな…という気持ちで試合後の暴動のような中にいました。
夢のよう…とはちょっと違うけど、確実に非現実だった。
大仁田厚が若者についていけないただのおじいちゃんのようにバッコミを踊ってた。
ガンバレ☆プロレスを真剣に追いかけていてよかったな、と思いました。
俺たちの勝ちだ。