きみたちみんないいこだね

2018/10/17
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 386」

○駿河メイ vs 杏ちゃむ
ダレジョ出身者同士の戦い。
キャリアの差はあれどもベースが同じなので手が合うというか、
合わせ鏡のように絶え間なく攻防が繰り広げられるのが楽しかったです。
リングではなくマットなので、
距離感が近い→すぐに技をかけられる、という利点みたいな。
技の精度的なものはまだまだなのかもしれませんが、
体力のぎりぎりまで削るような攻防は見応えがありました。いい試合。
ただフィニッシュに説得力がなかったのが残念。
正直、杏ちゃむさんがここまで出来るとは思ってなかったです。すまんかった。

●アントーニオ本多 vs さくらえみ vs 水森由菜
アントン(とさくらさん)のプロレス脳が炸裂した試合。
2カウント取られたらロシアンエクレア(わさび入)を食べないといけないルール。
たぶんこの形式だと1カウントで返す、って展開をもっと多くした方が、
プロレス自体のスリルはあったかもだけど、
3人がそこまでクイックネスがある選手じゃなかったのでその展開は少なかった印象。
逆水平を打ちあう(アントン→ゆなもん→アントン→さくら→アントンの鉄板)のとか、
バイオニックエルボー(の前の南部ナックル)を打ち合うのとか、
そういう場面でゆなもんが遠慮というかちょっと隠れちゃう場面があって、
頭でするプロレスって奥が深いな、と思いました。
ブックが練り込まれていて最後の場面がふたり同時に食べるハメになるのは流石の一言。

○里歩 vs 高梨将弘 vs 駿河メイ vs 杏ちゃむ vs 紺乃美鶴 vs 趙雲子龍 vs 水森由菜 vs アントーニオ本多 vs 帯広さやか vs バリヤンアッキ vs さくらえみ
ハロウィンなのでコスプレマッチ!
「プロレスは入場が9割」というのを劇的に表現したような試合でした。
…試合?
ハロウィンってここ数年の間に無理矢理定着させられた海外のお盆だけど、
プロレスとのシンクロ率が高くていいわねー、という気分。
メイちゃんの羊がダレジョの時のヤギの物まねとリンクして胸熱だったし、
美鶴さんのコップのフチ子ちゃんはストレートに美鶴さん好き!ってなるし、
高梨さんのさくらさんはさくらさんすぎて、
さくらさんの帯ちゃん(後々に実は大家健でもあると判明)が帯ちゃんすぎた。
その帯ちゃんは見た目も異様ななんか黄色い物体で、
「え?パイン飴?」と思ったらスポンジボブだった。夢に出るぞ、あれ。
ゆなもんのタイガーマスクは視界のめっちゃ悪いマスクはいいとして、
Tシャツ(リアルに筋肉がはいてあるやつ。裸やん…)の生々しさと、
立ち振る舞いの異様さがじわじわきてだいぶ素晴らしかったです。
試合ではマスクを剥がされ、里歩さまがそれを被り、
一連のタイガーマスクムーブ(ローリングソバットやステップ)を繰り出して、
「里歩さま、流石やな…」と溜飲が下がる気持ちがしました。天使かな。
個人的に優勝はアッキの昭和のヤンキーみたいな学ランリーゼント。
また変な日本の文化を学んでしまったなぁ、バリヤンアッキさん。
元ヤン美鶴さんによる熱いヤンキー座り講座がさいこうでした。美鶴さんほんと好き。
そして聖菜さんのガトームーブの衣装で「紺乃美鶴です」が震えるほどヒートしました。
やー、いいもんみたな!みんないいこたちだなー!

ガトムは所属選手が少ないのと、
物理的にも気持ち的にも選手とお客さんの距離が近いことが特異点で、
他の団体よりも保護者の気持ちになる感覚。
一番の根源はさくらさんの意思があって、
選手がさくらさんに厳選されたいい子たちということ。
すごいなー。すごい団体だな。