子鬼がおる

2020/2/1
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2020 WINTER~wonderful harmony~」

○桐生真弥&猫はるな vs 汐凛セナ&乃蒼ヒカリ
桐生さんがピン取ったのって初めて?よね?
このメンバーでキャリアが自分よりも若い相手とは言え、
がっちり試合を決めたのってデカい。そしてうれしい。
ひとつの勝利がきっかけでどーん!とアガるパターンあるし。
東女はいい意味でも悪い意味でもキャリア順の手堅い流れがあるので、
一歩進めたらいいなぁ。
似たようなことは猫さんにもセナさんにも言えたりするので、
なんか勝てたらイイナ!という気持ちでいっぱい。

○辰巳リカ vs 鈴芽 vs 上福ゆき
3WAY大好きおじさん歓喜の試合。
気狂いのリカさまとパリピのかみーゆに囲まれて孤軍奮闘する鈴芽さんな図式。
前者二人が自由すぎて最高。
かみーゆの謎のレフリーの真似やらよっしゃいくぞー!の真似が面白すぎたけど、
ここ最近のかみーゆはバンプのよさが非常に目立っていて、
それだけでもプロレスの見栄えがぐんぐん上昇しててぐっときます。
リカさまは「こんなかわいい子(鈴芽)を殴れるか?」からの、
躊躇なくぶん殴るのがぞくぞく来ましたね。

○万喜なつみ vs 原宿ぽむ
ぽ氏奮闘の巻!なんかうれしい!
ハイスペちゃんたちは個性でプロレスをやっている世代なので、
ひとつひとつのムーブが大事になってきてしまう、
いいんだか悪いんだかわからない中で、きっちりプロレスを魅せてきた。
スネ蹴りマシーンとして徹底してスネを蹴るムーブが結実してきたというか
(これは万喜さんの受け方もよかった部分も多々あるけど)。
コーナートップで「P!!!」と意味なくやって、
万喜さんに「馬鹿か!」と落とされる下りとかめちゃくちゃでよかった。
そしてセカンドロープからのドロップキックは超いきれました。
ぽ氏のドロップキックは正面蹴りなのがぐっときます。正面蹴り式好き。
あとはぽむどじゃすてぃすが決まればなー!
最後に当たったのいつだろうか。
そして万喜さんはちょっと巻き込まれ体質のほうがおもしろいかも。
いい感じにスネにダメージを受けていてくれたのが素晴らしい気持ち。

○伊藤麻希 vs らく
伊藤ちゃんさんが凄かった。
何が凄いって試合前にらくさんへの声援が”比較的”多かった状況にケチをつけ、
“圧倒的に”らくさんへの声援が多い状態を作り上げたこと。
これでもう試合の主役はらくさんになった。
見ている人がらくさんを応援する!っていう演出が一発で完成したのは流石としか言えない。
その中で、事前にらくさんの伊藤ちゃんさんへの憧れ(リスペクト)があった中で、
掟破りのおやすみエクスプレスを蹴りで排除し、小こけしムーブの模倣。
謎の気の強さが伝わってくるいい場面でした。
そしてらくさんの目的は「伊藤ちゃんさんみたいになること」と、
ちょっと拍子抜けではあるけれども、リスペクト軍団入りのストーリーが出来た!
らくさん初勝利に向けて、伊藤ちゃんさんと歩みを共にするのかしないのか…
さてさて。

○山下実優&まなせゆうな vs 舞海魅星&渡辺未詩
パワー系3人+ハードヒットな山下さんの試合。
これでもやっぱり重量のあるまなせさんをどう持ち上げて、
どうぶんなげるか?っていうのが見せ場だったような。
タックルタックル、ラリアートラリアート。
あとは若手チームの持ち上げ技(バックドロップやらボディスラムやら)。
で、最後に山下さんがばちこーんと蹴りこんで終戦。
教育マッチかなー。うーん。
山下さんのフィニッシャーであるクラッシュラビットヒートやらAAやらは封印。
こういう蹴り一発で決まるのが最近多い気がするんだけど、
なんか意味あるのかしら。ふむ。

○中島翔子 vs ダレダソレ明美
「さよならダレダソレ明美~節分デスマスク・オブ・ONIマッチ」とのこと。
鬼のお面をかぶった状態でないとフォール・ギブアップが奪えない。
公認凶器に豆。節分の。
すげーな…よく思いつくな、そんなの。
板橋の構造を活かした、一度外に追い出して扉の鍵を閉めてしまうムーブが、
よくみたことある!ってやつなんだけど、
「鬼は外」っていうネタを活かしていて妙な説得力あるし、
お面をかぶらなければいけない→ダレダソレさんのマスクが取れる→
マスクのかわりにお面を装着してしまう→負け
っていうピタゴラ装置的な流れも超よかった。
翔子さんのスピーディーなムーブとダレダソレさんの書く試合内容が妙にスイングして、
さらに翔子さんがそういう(ちょっと面白い)試合展開が好きだし、
ダレダソレさんにリスペクトがあるのが伝わってきて本当にいいもん見た感がありました。
操さんだった頃の強さが薄れているのが気にはなるけど、
文豪としての天才ぶりを存分に発揮しているのが素晴らしい。
そしてさようならダレダソレ明美。
わたしたちはあなたを決して忘れることはないでしょう!

○ラナ・オースチン&天満のどか&愛野ユキ vs 白川未奈&坂崎ユカ&瑞希
ちょっと他の試合が良すぎてメインとしてはかすれてしまった印象なー。
白川さんが奮闘していたの印象的。
いいか悪いかは別として、どんどこ自己主張していくタイプな気がするので、
正規のチームであるマジラビに加わって、
白川さんが前線で戦っていくのはいいバランスだった気がします。
マジラビは流石のタッグワークでした。
重量級のチームを相手にスピードで翻弄するのは痛快。
前哨戦ということですし、
ラナさんがどんな選手なのかを紹介するにはいい試合でした!
パワーはありそうだけど、スピードとスタミナがなさそうなので、
ユカっちがスピードで体力を削ったら勝機ありかしら。
あまり捕まる展開は避けたいようなそんな選手。

友達だろうが!

2020/1/31
HEAT-UP「旗揚げ7周年記念興行」

○翔太 vs 室田渓人
ちょっと間に合わなかった、、
到着したらシャープシューターが極まってました。
むろくんの復帰は正直なところ否定的に考えているので、
これから先の試合でいろいろみせていただきたい所存です。

○松田慶三&YUJI KITO vs 中野貴人&阿部史典
試合巧者、というにふさわしい試合展開。
コミックな試合というわけではないんだけど、
KZさんが喋りながら試合をしているので、どうしてもそう見えてしまう。
たぶん両チームのプロレスの世代が違うので、
なーんか不思議な試合でした。おもしろかったけど。

○紺乃美鶴&水森由奈 vs 小石川チエ&駿河メイ
ガトム提供試合。
ヒートアップの大会にわりと毎回出ている印象があるんだけど、
お客さんがどうもついてこないのが残念。
声出して応援する習慣というか、
定番ムーブに対するリアクションとか
(例えば「めー!いー!」のやつとか)。
チエさんが全力でダッシュしてていい感じ。
でもちょっと思ったんだけど、
チエさんは超がつくほど真面目な性格みたいなので、
まっすぐすぎる成長をしていく気がします。
常に全力は悪いことではないんだけど、
時には遊びみたいなことが出来る柔軟性が必要になる時が来そう。
今回はチエさんをヒートアップ客に紹介したように、
順次、若い子たちが登場するんだろうか。ルルさんとか。

○梅沢菊次郎&ヒデ久保田&定アキラ vs 無宿の青虎&翔太&石田慎也
梅沢選手は初見でした。
昭和な香りのするレスラー。いいか悪いかは別として、、
ヒデ久保田&定アキラ両選手のヒールタッグとしての振る舞いと、
それを受ける翔太選手の魅せ方の素晴らしさがよかったです。
青虎はそこまで制御不能には見えなかったのがなー。

○木高イサミ&宮本裕向 vs 井土徹也&飯塚優
若さと老獪さの戦いがはっきり見えた一戦。
プロレスには強さ以外に巧さが必要っていうのがよくわかった。
若さと老獪さ…とはいうものの、
イサミさんには後先考えずに無茶をする向こう見ずみたいなところがあって、
それは本来、若いモンがやっていかないといけないんじゃないの?とは。
まあ個性だもんなぁ。性格といってもいいし。
若さゆえのまっすぐさにはまっすぐすぎるっていう弱点があるので、
遊びみたいなものが出来る余裕を持てるようになったらいいんだろうな。
プロレスに限らず、何事にもそうだけど。
イサミさんがコーナーポスト脇すれすれにトペをかましたのはアガりましたね!

○TAMURA vs 兼平大介
やー。いい試合だった!
いい試合というか凄い試合だった!
前哨戦でTAMURAさんが兼平さんに流血に追い込まれた!っていうのがいい伏線に
(元々はTAMURAさんが教えた技で、それを逆に繰り出した流れとか)。
TAMURAさんが兼平さんの技を全部受けて、
耐えに耐えて一発逆転で勝利!っていうヒーローっぽさが素晴らしかったです。
技の説得力っていうのを考えさせられて、
例えば、フィニッシュがムーンサルトだったんだけど、
直前のPKでもカバーに行けば勝てそうなんだけど、
そこにムーンサルトをかぶせて勝利!っていうのはすごい説得力だった。
試合に蓋をする、みたいなイメージかしらね。
これだけの激戦があって、どっちが勝つかわからない攻防があって、
最終的に説得力のある勝利で決着が着くのは勉強になりました。
この試合、TAMURAさんのセコンドにイサミさんがついてて、
これがリングの四方を動き回って、がっちり鼓舞している姿が印象的で。
ヒートアップ勢がどちらかのセコンドにつく、っていうのは、
勢力図的に難しいのかもしれないけど
(大谷選手がいたら兼平選手についたんだろうけど)、
それでもイサミさんみたいに大きな声をだして盛り上げて欲しかったなぁ。
しかしおもしろかった。いい試合でした!

GO!GO!まっする!

2020/1/27
まっする「まっする1」

○樋口和貞&納谷幸男 vs 翔太&今成夢人
マッスル坂井によってまた新しいデスマッチが発明されてしまった、、
ヘル・イン・ア・ブルーシートはありそうでなかったよなぁ。
背の順でチーム分け(チームS、M、L)をされた意味がさっそくしっかりここで回収。
透明人間ミステロンやスケスケジャネーカーの系譜に近い試合形式だったのかしら。
姿が見えていないヤバさよりも、リングが見えない事件性のほうが何故かどきどきする。
あとやっぱりブルーシートって異様な物体だよなぁ。
チームSに有利に働くこのルールであったこの試合。
観客の想像力に全てをゆだねるのではなくて、
そこに実況を加えることで見せるミスリードが素晴らしかったです。
翔太、今成のガンプロ陣のよさでもある、
「とりあえず声出して勢いで押し切ろう!」っていう気概の有効活用。
まっするにこのふたりがいるのはうれしいなー!

彰人&平田一喜 vs 渡瀬瑞基&上野勇希
チームM(身長170台。平均的チーム)同士のタッグマッチ。
対格差がない故に決め手を欠き、試合が長引く恐れがあるという理由で途中打ち切り。
試合時間を4分で終わらせるのが一流、という壮大な伏線
(この4分が何を意味するのかとっさにわからなかった。サイレンがなるのも伏線だったのね)。
退屈な試合、と評されはしたけれども、
個人的にはこの試合はめちゃくちゃおもしろかったです。
おもしろかったというか、興味深かったというか。
一番最初の彰人上野のマッチアップでのチェーンレスリングというか、
ロープに振ってドロップダウンしてトレアしてアープドラッグして、、みたいなの。
これ完コピして出来るようになりたい。
平田もいつもの踊りは封印して、ちゃんとやればできるし、
渡瀬もドロップキック中心に作っていく感じはオーソドックスでいいと思うし。
もうちょっとみたかったなー、という気持ちはありつつ、先の展開につづく。

○渡瀬瑞基&上野勇希 vs 平田一喜&彰人
ここで渡瀬がプロレスラーとしてもお笑い芸人としても中途半端、という正論が繰り出される。
周りのみんながわかっていても本人には直接は言えないよね…っていう代弁にも似た、
「だよねー」という空気。
渡瀬 is 中途半端が目の前に突き出されての、”笑い”がお題としてある試合に。
毒、マスクマン、動物。
この三つがチョイスされたその妙が深くて素晴らしく美しいオチ。
毒霧、マスク、ドラゴン、タイガー、ドク。
そして二人死んだの凄い。
彰人さんの正論すぎてめんどくさい感じとか最高だった。
素人に手を出すくだりもオープニングのVTRや序盤で含まれていたし、
渡瀬上野がクビになるのも場内が白けた雰囲気になるのも(後々から)よかった。
というか、こういうプロレス大喜利みたいなの好きです。
動物枠でスワンダイブ!すごい!

○サウスリバー南川&竹下幸之介 vs 大吉昌&勝俣瞬馬
海外プロレス事情からロシア、中国をからめつつ、
AEWの(というかケニーの。AEWではやってない)ミックスドマッチの風潮から、
素人+プロレスラーのミックスドマッチというこじつけ。
システマ(これ知らなかった)vs中国武術。
ファイナンシャルプランナーの大吉さん、めっちゃ応援するよね…
システマは痛みを感じない、というのが特徴らしく(本当?)、
痛みが伝わるプロレス形式としてのデスマッチが取り込まれ、
リングに撒かれたレゴの上へのボディプレスなど、
素人へのプロレスが続き、それに対してのリアクション芸人のリアクションがあって。
ユーティリティプレイヤーである大吉さん(というか趙雲子龍先生)がストーリーを構築。
弱者としてのリアクションの素晴らしさと、覚醒後の強者としてのキレっぷりよ。
粘着テープでコーナーに縛られた竹下の助けを求める声に呼応したのが、
なんと、まさかのダムネーション枠、遠藤哲哉(!)。
まずダムネから来たの!?という驚きと、
竹下の助けを求める声に答えたの!?という驚き。
いろんな意味で超ざわざわした!
そして、てつや?それも伏線?(ユウキザロック氏はずーっと内藤哲也のテーマで入場してたので)
エクスタシーあったわー。すごい。

○プロテインタイガー(渡瀬瑞基&上野勇希) vs デンター&システマ(竹下幸之介&サウスリバー南川)
諸般の事情によりまっするをクビになってしまった渡瀬と上野。
マッスル/まっするは誰かを救済し、人生を変えるのがテーマ(のようなことを言ってなかったっけか)。
で、渡瀬を救済するための漫才対決が突然スタート。
さっきのミックスドマッチの流れが活きてくるのか…おお。
「Cygamesの親会社の子会社presents」ってのはM-1が「Cygames presents」だからなのね
(あとから知りました。最初からM-1につながるのが示唆されてたのね)。
正直なところ、
漫才とか全くみないのでよくわからないけど(でもお芝居は観る)、
上野くんの演技力が群を抜いてた。
すごいな。さすが座長。忘れてた。
ネタ的にもプロテインタイガーのほうがおもしろかった気がします。
たまご→いくら、粉もん→プロテイン。
てのりタイガーの漫才はみたトキないのでわからないけど、
普通の漫才を初めてやった…ってどういうことなんだろうか。
いつもはしているプロレスを題材にしなかった、ってことか。ふむ。
でもなんか結局、一番あわあわしていたのは渡瀬くんだったねぇ。
プレッシャーもあっただろうに、、そりゃ男泣きするよなぁ。
それにしても、なにをするにも大切なのは産まれ持ってのセンスだと思ってて、
プロレスもセンスがなければ大成しないだろうし、
漫才もセンスがなければ成功しないだろうし。
最後の挨拶での「そういうとこだぞ、、」な部分がある限りはなー、って。
これで運命が変わらないとただのまっする1のイチ出演者で終わることもあるわけで。
どうなっていくかは自分次第なんだろうな。
これは自分にも言えることだけども。

やー、まっする凄かった。
極度に演劇的でありプロレス的であり。
演劇的っていうのは「お芝居」という意味ではなくて、
なんというんだろうか…劇場型のプロレスというか。
プロレスラーの人生としてのストーリーが、
ひとつの興行としてのストーリーに巻き込まれて、
最初から最後まで隠して仕掛けられた罠(伏線)が、
ある瞬間からほぼ全部回収されてぱちっとハマる快感があった。
これはお芝居を観にいったあとの心地よさに似ている。すごい。
ただサブカルによくある、
「事前の元知識があればもっと楽しめるだろうに」という部分について。
今回はユウキザロック氏が何者であるか、という部分や、
そのまま漫才、M-1に関する知識などなど、
そういう下地が自分にはなかったのをちょっと悔やむ感じです。
あれを知っていればここをもっと楽しめたのに!ってのはあるなー。
人生の選択肢の幅を広げなければだ。
でも、めちゃくちゃおもしろかったので、
この先も出来るだけ観にいきたい気持ちでいっぱい。

17人いる

2020/1/12
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2020 WINTER~wonderful harmony~」

○乃蒼ヒカリ vs 汐凜セナ
確かレスラーになる前からの元々お友達だったふたり。
そういう人が入り口は違えど、お互いにレスラーになって試合をする、ってエモみある。
プロレスにドラマ性って重要だと思うし、
そういうストーリーみたいなのをわかってみるとなかなか興味深さが増す。
東女みたいに極々普通の女の子がプロレスをはじめちゃう、って相当な青春ドラマだよね。
キャリアの差はまだ埋められるだろうし、埋まったほうがもっともっとおもしろい。

○ダレダソレ明美 vs 猫はるな
ダレダソレさんの口にしてみたい名ゼリフシリーズ。風の谷のナウシカ編。
マスク取れちゃうムーブも復活。
操さんからの落差が凄い。
でも、ぜんぜんいいとおもいます!大事だよ、こういうの!
とはいえ、猫さんとダレダソレさんの動きの差が明白すぎてなぁ。
強さを持て余す状態はちょっともったいないかな…
この先どうするんだろうか。

○上福ゆき vs 原宿ぽむ
変顔対決の様相。
やー、ぽむどじゃすてぃすが決まらない!
どれくらい決まってないんだろうか。
ぽ氏の目指すプロレス観が実はまだつかめてなくて、
kawaii系で推し進めていくってことでいいんだろうか。
強さは置いといて。

○中島翔子 vs 桐生真弥 vs 瑞希
DDT系列の3WAYにありがちな「ひとりが仲間外れ」のパターンんではなくて、
わりと綺麗に3人が絡んでいく展開。
もうひとつのお約束の「ふたりが結託する」流れは翔子さんとみずぴょんすが組んで、
とにかくみずぴょんすがズルく翔子さんを利用する感じに。
いいと思います。
何故ならみずぴょんすは悪い奴だから。
619を返すのに回転に対して直接ドロップキックを打ち込むのは初めて観た気がする。
最近3WAY好きなのでおもしろかったー。

○万喜なつみ vs 鈴芽
やー。鈴芽さん、勝ったよね!?w
スピード感ある攻防はなかなか東女ではなかったイメージなので、
鈴芽さんが順調に伸びてきているのはうれしい気持ちでいっぱい。
いまはまだクイックネスを利用した抑え込み連発でしか見せ場が作れないのかもだけど、
でもそれでいいと思います。
一応フィニッシャーはスリーパーホールドなんだろうか。
パワー系の技よね?
まあそれはそれとして。
顔面も思いっきり蹴られていたので根性あるなー!と。
万喜さんは入場時の側宙で片手をついていたので、脚は万全じゃないんだろうか。
山下さんへの挑戦表明があったけど、
ベルトもかかっているわけでもないし、
この前哨戦もなにもなく、試合も関係なく、
マイクで対戦表明ってなんか違和感がありました。
ちゃんとストーリー作って欲しいなー。
対戦したい気持ちもわからなくはないけど、急ぐ理由でもあるのかな。

○辰巳リカ&天満のどか&愛野ユキ vs らく&山下実優&まなせゆうな
そうかそうか。ベルト保持者がリカさましかいなかったのか、今回。
海外遠征や成人式や体調不良が重なってピンチのような大会ではあったけど、
東女の底力というか安定感というか、
こういう「らしい」メインイベントが組めるのはいいよなー、と思いました。
ユニット抗争とかでぎすぎすしてないので、
白昼夢と爆シスが即タッグを組めるのもプラスの印象。
山下さんはベルトを持ってないときのゆるふわエースなところがいいと思います。
オープニングのアプガプ(仮)も山下さんにしか出来ないし。

初夢が正夢になるように

2020/1/4
東京女子プロレス「東京女子プロレス’20」

○鈴芽&猫はるな vs 汐凛セナ&桐生真弥
汐凛セナ選手のデビュー戦。
元々大日ファンということで、プロレス好きがプロレスラーになったパターン。
ファンからレスラーの人のイメージとして、
目で見ている情報を持っているからそれを自分の動きの参考に出来て、
わりと早くプロレスが出来るようになる気がしてて、
実際のセナさんの動きをみると、
出来ることは少ないしメリハリがない部分もあったけど、
他と遜色ない気がしました。気持ちも出てた。
鈴芽舞海汐凛の三人の世代はみんないいなぁ。
そして鈴芽さんの地力初勝利。
グラウンドのスリーパーでフィニッシュってちょっと意外というかなんというか。
猫さんと桐生さんは後ろからの追い上げが来はじめたのでなんとかせんと。

○中島翔子 vs ハイパーミサヲ
おかえり、ヒーロー。
文豪復活ということでいきなりの「敗者改名ラダーマッチ」。
名作の予感しかしない。
公認凶器の持ち込みが可で、パミさんは当然のように甲田代表。
翔子さんは怪獣のフィギュアいっぱい。あの量は凄いな。全部私物よね。
ベルトを落としてメキシコ遠征を経た翔子さん。
いまちょっとベルト戦線からは離れていて、
かといって東女屈指のテクニシャンだもんで、
後楽園大会ではシリアスでハード目な試合が続いていた気が。
そこで今回はこういうコミカルでめちゃくちゃな試合が用意されていて、
それを本当に楽しんでいるのが伝わってきた。
もう子供が自分の部屋に友達を呼んでわちゃわちゃと遊んでいるような楽しそうな翔子さん。
ぽいぽいアンギラスを投げつける姿は小学生かなんかのように見えて目を細めるばかり。
パミさんはこの試合のひとつ前は操としてシリアスな展開だったのに、
いきなりこのふり幅よ。負けて改名だし。
東女がちょっと忘れかけてた「文化系」っていう部分がどばっと復活した気がしてうれしい。
パミさん帰ってきてうれしい。

○赤井沙希 vs 上福ゆき
モデル対決。
長身でスタイルのいいふたりが並び立ったらもうリング上の見栄えが凄い。
もしこれが東女のメインイベントクラスにまで行けたらとんでもないことになるな、、
などと考えつつ観戦。
赤井さんもかみーゆも蹴りが主体。
で、実力差(というか経験値の差)からして、かみーゆがほぼほぼ蹴られる展開に。
どちらもレスリング技術のようなものはないのでどうしてもそうなるよなぁ。
ケツァールコアトルは観てみたかったのでそれでフィニッシュしたので満足。
でもまあ、蹴られても何度も立ち上がるかみーゆに胸は熱くなりましたが、、
かみーゆはここ最近は試合展開もいいし、技術もしっかりしてきたし、
キャラも立ってておもしろいので、
この試合をきっかけにしてシングル戦線で上のほうに行ってほしいなぁ。
具体的にはまずはIPのベルトかしら。

○アジャ・コング&らく&原宿ぽむ vs 舞海魅星&まなせゆうな&白川未奈
発表があったときにアジャコングは何故ブッキングされたか?
何故この試合が組まれたのか?と考えたりしまして。
ちょっと贅沢な使い方じゃない?
だもんで、誰かとシングルをやるはずだったのに、それが怪我で出来なくなって、
結果としてこの6人タッグなのでは?と思ったりしたんだけどまあそれはそれで。
で、
対戦相手の舞海さんには高い壁での経験値を、
まなせさんにはぽちゃじょのエースとしてのガチンコのぶつかり合いを、
白川さんは裏拳を巡るなんか技の継承的なアレを。
そういう目的はそれなりにあってのこの試合。いいと思います。
特に舞海さんにアジャコングの教育が特化された部分があって、
裏拳、バックドロップ、エルボードロップとほぼフルコースで体験できたのは、
絶対にプラスの経験だと思うし、そこまで出させたもの凄い気がする。
かたやらくぽ氏はおやすみエクスプレスにアジャコングを巻き込んだ功績よ。
「見てなかった。もういっかいやって?」の天丼展開はおもしろかった。
というかそこに巻き込まれた白川さんのコメディエンヌ属性の高さよ。
アジャコングがアイアンマンのベルトを持ってきたときに、
「チャンスー!」のテンションの上がり方は素晴らしい。
白川さんもだんだん親近感沸いてきた。いいと思います。

○Sareee vs 万喜なつみ
万喜さん、膝の重症からの復帰戦。
相手はSareeeさんってことで、関係性は不勉強なのでよくわかってなかったです。
仲良し、ってことよね。
そしてシングルがタイミングが悪くて何度も流れている、と。ふむ。
Sareeeさんは小柄な万喜さんに対して比較的重量感を感じました。
華もあるけど、技のひとつひとつの重さがある感じかしら。
そしてムーブがヘアホイップなどの女子プロレスムーブなので、
東京女子のプロレスが女子プロレスのそれとは異なっていて、
やっぱり独自かつ異質なんだな、ってのを改めて。
がちがちの女子プロレスって奇声のあげかたが苦手なのよね、、
しかし、怪我の箇所を考えたら復帰して即同じ動きができるのか?とか、
また同じ怪我をしてしまわないか?とはらはらしてしまいますが、
遜色なく動けていたような気がするので安心しました。
また万喜さんにIP渡すなり、まなせさんと再戦するなりいくらでもありそう。
そして早く入場曲を売るなりなんなりしてください!あれ好き。

○サンダー・ロサ vs 瑞希
前回のサンダーロサさんの試合、あまり覚えてない…
確認したらかみーゆとダンス対決みたいなことになってた人か。
さらにサンダーロサさんを調べてみたら、
過去にStardamで来日経験あり。Lucha Undergroundに出演。
ほほう、、それは実力者やね。
試合もパワーが結構あって、
みずぴょんすがあんなに押されるのって滅多にない。
というか「みずぴょんす負けるんだ!?」ってちょっとショッキングでした。
瑞希というレスラーのシングルでの格上げは確かに必要ではあるのと、
受けのよさ(なんでも受けられる?)と経験値があるので、
未知の強敵と対戦するには適任であるわけで。
前者については今回の敗戦からのリベンジストーリーは絶対にありそう。
ないにしても、フルパワーのみずぴょんすを見ることが出来るなら嬉しいなぁ。
純粋にいい試合でした。

○伊藤麻希 vs 乃蒼ヒカリ
結局、アイドルレスラーとしてどっちが個性的だったか?
みたいな結果だった気がします。
動きや表情すべてが伊藤ちゃんであった伊藤ちゃんさんが、
自分をやり切ったので勝った、みたいな。
前哨戦含めて試合やマイクでメッセージを発信し続けたのは伊藤ちゃんさんだし、
乃蒼さんは確かに成長もしているし、動きも非常にいいんだけど、
じゃあ、伊藤ちゃんさんを人間(アイドル)乃蒼ヒカリとして上回ったか?といえばそうでもない。
このベルトはプロレス的な強さ弱さじゃなくて、違うものの戦いなのでは?という着地点。
今回、アプガプがベルトに挑戦する流れがあるわけだけど、
乃蒼さんはこの先どうしたらいいんだろうかね。
ちゃんとマイクできるようになったらいいんだろうか。
万喜さん帰ってきちゃったからまたそのバックアップかな、、むずかしい。
そもそもアプガプはもっと自己主張していいとおもうの。
もっと破天荒にさー。ピーキーに加工した画像あげて満足してないでさー。
デビューしてアイドル活動しててリリースが「アッパーキック」の一枚しかないんだから、
それってアイドル活動してるの?って。ライブを数こなしているだけでは?
アイドル衣装だって、赤一色ってどうなの?個々の担当色あるんだから。
プロレスはたくさんやってるんだから、どっちかといえばプロレスラーよね?
、、などなど思ったり思わなかったり。うふふ。

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs 愛野ユキ&天満のどか
白昼夢はいいぞ、、
正直なところ、年末の8人タッグの勢いが凄すぎて、
この試合はわりと手堅い展開になりました。
結局、渡辺さんが前哨戦で負けが込んでしまい、
それを取り返す大きな一勝!みたいな勝利でした。
ここまで出せなかったティアドロップも出せたもんね。
よかったねぇ。好きなの、ティアドロップ。
でも結局は渡辺未詩vs愛野ユキの因縁に決着をつけるストーリーが、
特に説明がないまま(あるにはあったけど前面に出ていたわけじゃない)、
その二人の間で決着が着いた印象は残りました。
タッグ戦なのにねぇ。
渡辺さんが天満さまを、ユキちゃんがリカさまを、な展開だったら、
また違ったいきれ度合いはあったと思うけど、でも、勝ちは勝ちだで!
爆れつシスターズはまたも敗戦。敗因はなんなんだろうかね。
個人的な気持ちとしては天満さまをそろそろ解放してあげたい。
IP取るのにちょうどいい人選だと思うんだけど。
あのエモいおねえさんに会いたい。
だもんで爆シスはお互い修行に出てまた組めばいいじゃない!
組んでてもいいけどユキちゃんのお守りはかわいそすぎる。

○坂崎ユカ vs 山下実優
ユカっちの前回の戴冠はゆさんから獲って、防衛ゼロでれいたんに負けた、と。
このふたりのタイトルマッチは初めてか、な?
山下さんの防衛ロードであったかも(2019年3月の福岡大会でやっていた模様)。
もちろん後楽園メインでのこのふたりのシングルも初めて。
今回は「東京女子プロレスとは?」という団体の威信をかけまくった一戦に感じました。
もちろんいままでの後楽園メインも東女最高位のタイトルマッチではあったけど。
序盤の長い場内戦は東女をわりとしっかり観ている自分的には「東女らしいな」と思ったけど、
観客の中にはそうは思わなかった人(ただ自分に酔ったヤジを飛ばす観客だったんかもだけど)、
もいて、それが印象的。
オリジナリティって受け入れられるものもあればそうじゃないものってもちろんあって、
受け入れられない人に合わせる必要は全然ない。
もっと独自性を貫いてほしい、とテーブルで階段を滑りおちる展開を痛快に感じました。
いいぞ、もっとやれ。
エースである山下さんに対して、
最近のユカっちは女帝感が漂っていて、なんか存在が怖い。
その怖さと身体能力が伴って、文句なしの強さがある。
山下さんの蹴りが再三頭に決まってはらはらしたけど、納得の防衛。
東女のレベルはとんでもないところまであがってて誇らしさすらあります。
坂崎中島戦とはまた違った最高峰レベルの試合に相違なかったです。
めちゃくちゃおもしろかった。

今回の大会は9試合あったけど、
体感的にはあっという間におわった。
それだけおもしろかった!ってことで満足度が凄いです。
東女内でレベルの違いが出てきて、実力がバラけ始めて来たけど、
上位に食い込む選手がこの先出てきたらイイナ!という気持ちでいっぱい。
万喜さんのところで線を引かれちゃったのがなー。
POPとIPの間は狭くて、IPとその下がちょっと広い。
タッグ戦線もシングル戦線も出尽くした感はあるし、
美威死鬼軍(というか沙希様)のストーリーもどうするの?ってのもあるし、
また今後の東女が楽しみでしかたがないです。うれしい。

令和初の令和最初の最終戦~今年も楽しかったね

2019/12/27
東京女子プロレス「令和元年最終戦~来年も嬉しいこと、楽しいこと、いっぱいあるといいね~」

○上福ゆき vs 猫はるな
東女内で最も身長差のある対戦カード。
あまり感情を出さない猫さんに対して、
ずーっと「ねっこはるな!」と煽ってるのがよかった。
かみーゆは「ねこはるな」って何回くらい言ったんだろうか。
ふたりに実力差が相当あった印象。
かみーゆは誤解されやすいタイプなのでアレですけど、
プロレス的には凄いよくなっているので見ていて安心感すらある。
フェイマサーがめちゃくちゃ綺麗に決まったのがよかったよかった。

○まなせゆうな vs 舞海魅星
ミウラアカネちんさん、ゆさんと来たパワー系譜の流れがあって、
次世代の舞海さんへの期待値はかなり高い
(爆シスはパワーというかヘビーだもんでまた違う流れよね)。
で、そのための促成がこのまなせゆうな戦か、な?と。
まなせさんのコーチング能力の高さ…というか献身的だなぁ、ほんと。
タックルタックルまたタックルたまにラリアット。
試合後のまなせさんの咆哮がなんかむしゃくしゃしているように感じたのは、
みているこちらの考えすぎだろうか。どうなんだだろうか。
自分の置かれている立場に不満とかありそうだよね、、
ベルトすぐに剥がされたりとか。

○沙希様 vs 原宿ぽむ
沙希様ご帰国前のラストマッチ。
それがシングルでしかも相手がぽ氏だった、ってのはちょっと意外。
ぽ氏の今後の立ち位置を占う意味での一戦な気がしていたんだけど、
奇襲に失敗した後の場外での追いかけっこで、
(トラブル的にだけど)沙希様がすっころんだのはなんだかんだでよかった。
沙希様の役割ってなんだろうか、ってのを考えると、
ちょっとくすぶっている選手の引き上げだと思っていて、
それがぽ氏に当てはまるんだな?っていうのと、
引き上げようとしてくれている運営の考えた伝わってきたようなそうでもないような。
ちゃんとしたプロレスになったか?といえばそうでもない気がしたけど、
無慈悲な蹴りをどかすか入れられて、ぽ氏頑張ったな!という気持ちでいっぱい。

○中島翔子&らく vs 鈴芽&瑞希
ベルト戦線から一歩引いた翔子さんが、
おやすみエクスプレスでめっちゃいきれてたのが可愛すぎた。
「やったー!」って。子供か。かわいい。
中島、瑞希の東女のスピードスターに加えて、動きのよい鈴芽さん。
この三人の目まぐるしい展開が非常に見ごたえがありました。
みずぴょんすのタッグ屋さんとしてのよさ…
というか、対戦相手もタッグパートナーもその良さを引き出す能力が凄い。
相手の技を受け、パートナーの見せ場を作るためにまわりを排除する瞬発力よ。
そしてやっぱり鈴芽さんいいなぁ。
プレーンな成長度合いにおじさんは目を細めるばかりです。

○坂崎ユカ&辰巳リカ&渡辺未詩&伊藤麻希 vs 山下実優&天満のどか&愛野ユキ&乃蒼ヒカリ
王者チームと挑戦者チームの対抗戦としての意識と、
3本勝負のおもしろさが存分に出た試合。
この試合はすごかった。
現行東女のトップ8人が勢ぞろいだもんでおもしろくないわけがない。
三つのベルトの前哨戦だもんでそれぞれの対戦相手で決着がついていくのもドラマ性ありました。
王者チームで負けたのが白昼夢だけかー、ってのも、
推してるこちらからしてみたら「やってやろうじゃないの!」と気合が入ったりしますね。
前哨戦じゃない組合せ(特に天満さまのお散歩の流れ)もたのしい。
で、急造チームだもんで、トレイン攻撃に至るかと思いきや参加できなかったリカさまの、
怒りの味方へのビンタ→大暴れが最高すぎて震えんばかりです。
例えばこう、POPとIPの価値というか立ち位置の違いが見えたり、
タッグの因縁めいたものが見えたり、イッテンヨンに向けて強調されるべきところが強調された印象です。
なにより、東女の賑々しい部分がもう祭りがピークタイムを迎えたかのような絶頂。
東女は本当におもしろいな!と思える一戦でした。超満足。

そしてナニモノかになった

2019/12/26
我闘雲舞「2019年もありガトームーブ新木場大会」

○桐原季子&小石川チエ vs 咲百合&沙也加
ガトム2019新人群の中で比較的一般人的な4人のタッグ戦。
実力伯仲(桐原さんはちょっと除く)の中で、本当に個人の個性だけがそれぞれ際立つ印象。
プロレスラーってどこか普通じゃない人が抜け出しやすいけど、
ガトム(や女子プロレス)のおもしろいところは、
普通の人が普通じゃなくなっていく過程を楽しむ部分も(個人的には)あって、
じゃあ、普通じゃなくなるためには?っていうのはリミッターを外すことだな、と。
それでもリミッターって人それぞれ違うし、
意味も能力値(伸びしろとも言う)や個性分布だったりして多種多様。
外してみないとわかんないものがある。
ん、で、
この中では小石川さんと咲百合さんのリミッターが普通じゃない変な位置にある。
、、気がしました。観る人それぞれからの印象はあるだろうけど。
あと好き嫌いですかね。

趙雲子龍 vs 朱崇花
巧いレスラー同士の一戦。
決着まで至らなかったのは納得。
朱崇花選手については思うところたくさんあるんだけど、
見るたびによくなっているのでいい選手。
趙雲先生はもうキャラが強すぎて職人芸ですらある。
その中で基本がしっかりしているのと、
それに基づいた論理的な応用技術があるので安心感が凄いです。
たとえ弱そうに見えたとしても、技術力の高さ故、と納得。
この試合、決着があるストーリーがあったらどうなるんだろうか。
続編求む。

○水森由菜&SAKI vs リンリン&TAMURA
ヒートアップ道場の威信をかけたタイトルマッチ。
リンリン先輩がここに抜擢されたのはキャリアを考えたら素晴らしい。
タッグ戦といいつつ、所属はゆなもんとリンリン先輩のみ。
チームで力を合わせる!というよりは、片方が片方を終始フォローする展開。
当然、たむたむリンリンは師弟コンビらしく弟子を師匠がフォローする展開で胸熱。
リンリン先輩のここぞ!というところでの腕を極める場面は「勝てる!」と思いました。
しかしまあ、地力に勝る王者チームの勝利。
ここでTAMURAさんが大人げなく勝ってもね…と納得はするけど、
リンリン先輩の奮闘をみたら勝たせてあげたかったなぁ。
王者チームはSAKIさんが以前、市ヶ谷で、
「物販に来ない人に挨拶をする必要はない」と言い放ったのを聞いてから、
全く応援できないのでした。ゆなもん、すまんやで。って前に言ったっけか。

○アントーニオ本多&トランザム★ヒロシ vs ルルペンシル&さくらえみ
問題作すぎた!好き!
アントンとルルさんの師弟に加えて、
そこに現在のトランザムが加わってカオス以外のなにものでもなかったです。
加えて腰痛のさくらさんがほぼほぼなにも出来ないのでルルさんに丸投げ!
「自分らしく!」を連呼していたのが印象的。
そしてその自分らしさを全方位にぶちまけていたルルペンシルさんのセカイの無限さ。
プロレスというかヨガをしているだけのトランザムの破天荒さ!
こういう怪獣大戦争のような試合こそプロレス!
こういうのが見たかった!
しかしながらルルさんはルルさんなりにハードヒットに技を受けていて、
ちゃんと鍛えられていってるんだなー、と感心しきり。
ただただ本当に怪我が怖いので、
無傷でこのまま弱いままでいて欲しい気持ちでいっぱいです。
やー、いいもんみたわ。

○クリス・ブルックス&高梨将弘 vs サワディー仮面&新納刃
ここ最近来日した外国人レスラーの中でも突出した存在のクリス。
テクニックもあるしアイディアも多彩なのにコメディー展開もできる万能型。
本人がプヲタでもあるのでプロレス脳が高く柔軟すぎる。
DDTで来日しているんだろうけど、最高にガトム向きでしたね。
というかいろいろもったいなく思うけど、まあそれはそれで、、
この試合はそのクリスを含めてプロレス脳と身体能力高めの選手たちで組まれたので、
納得の試合展開でした。
この試合とさっきの趙雲朱崇花戦を合わせてガトムのクオリティが相当高いものに。
素晴らしい。

○紺乃美鶴 vs 駿河メイ
エース不在のガトムにおいて、
いま、このタイミングで、このシングルマッチが組まれる意味を考えたところ、
やっぱりどうしても内外に対して、
「今後はこの人を看板としてガトムをやっていきます!」と宣言する試合だな、と。
では、リーダーである美鶴さんとマスコットであるメイちゃんのどちらが看板なのか!?
そういう発想で見てました(そうじゃなかったのは後々知るわけですが)。
当然、美鶴さんの応援。
美鶴さんは過去に大事なところで怪我や病気や携帯電話の破壊など、
好事魔多しを地でいく不運というか、不遇というか、なんかこう心配になるというか。
タッグのタイトルマッチも直前の怪我で流れ、
さくらさんとのシングルも直前の体調不良で流れ、
リーダー宣言をしてすぐに怪我。
今回、無事に当日を迎えられたことに一番ほっとしました。
逆にメイちゃんは持ち前の度胸というか強心臓というか何も考えてないというか、
好機を確実にモノにしていくタイプの天を味方につけている人間。選ばれた側。
外部参戦も多く、経験値もキャリアの割には高い選手。
そのふたりの激突。
いやー、意地がどかどかぶつかり合う一戦でおもしろすぎました。
メイちゃんムーブを美鶴さんが怒号とともにやったり、
美鶴さんに対してポーズを取り続けるメイちゃんであったり。
今現在のガトムの頂点を奪い合うのに遜色ない一戦でおなかいっぱいになりました。
結果としては美鶴さん劇勝。
…そして試合後のガトムの人事発表でこの試合の意味を知るわけですが、、
単なるOLだったナニモノデモナイ紺乃美鶴という女性が、
徐々に自分の立ち位置を見つけ、その地盤を自分の力で踏み固めて、
周りに認められて団体の選手会長にまで昇り詰めたのは痛快でもあるし、
(プロレスに限らず)いま自分のいる社会の中でポジションを見つけて立ち上がる姿は、
どうしても自分に投影して「あー。もっと頑張らないと自分!」っていう、
背中を押される気持ちになって誇らしくもありました。
試合中と試合後の表情の落差にもくらくらくる。好きすぎるわ、、
2019年、激動の我闘雲舞を支え続けた紺乃美鶴に幸あれ。

開く差、見えない壁

2019/12/22
東京女子プロレス「せ~の、メリークリスマス!2019」

○山下実優 vs 鈴芽
個性の宝庫である東京女子プロレスにあって、
キャラとしてそこまで強くない鈴芽さんが純粋にプロレスをしていて、
その動きにキレがあって、プロレス向いてるなー!っていうのがいい。
そして気が強いのもプロレス向き。
線が細い子が来た!大丈夫?またアイドルレスラー路線?って心配だったけど、
ハイスペちゃん含めて新人の中で一つ抜けてる気がします。
が、山下さんは流石の山下さんで、
相手のよさを引き出すのも相当うまいレベルまで登ってる。
全部受け止めてあげて、それを上回る勢いで蹴り倒す山下さんまじエース。
フィニッシャーを出さなかった、出せなかった、っていうのは、
鈴芽さんがまだ受けられない(受け身がとれない)ってのもあるんだろうな。
それにしても実力差はあれども純プロレスでいい試合でした。

○中島翔子 vs 猫はるな vs 天満のどか
U150。
とはいえ、そのことに特に触れなかったのはよかった。
しっぽのある者同士が手を組み、一番の高身長の選手を狙うのは定石ダヨネ!
翔子さんと猫さんが走るプロレスなので、
天満さまが体力の限界値が見えそうになってたのは気になりました。
3WAYの流れとして誰か一人を排除して優位になって、
排除された側は漁夫の利を狙うポイントもあるし、
相手のいいところの邪魔をしてフォールさせないっていうポイントもあるし。
結構好きかも、3WAY。
しかし天満さまで遊ぶ翔子さんが楽しそうでいいわね。
そして遂に登場したハイパーミサヲ(仮復活)!
デビュー時ものに近い髪形とヒーロースーツ(緑ジャージ)!
マイクの支離滅裂なようで筋が通っている文豪加減も健在!
場内の空気が一気に温まってテンションだだあがりだったが最高でした。
まってたぜ、ハイパーミサヲ!
翔子さんのヒーロー化とパミさんの怪獣化をかけたイッテンヨン!
なんだそれ!最高!

○原宿ぽむ&まなせゆうな vs 桐生真弥&沙希様
抽選の結果、このチーム分け。想像通りというかなんというか。
桐生さんが一気に主役?話の軸?になった。
東女の場合なのか一般的なプロレスがそうなのか、
選手のあるポイントでの格上げにはなんらかのストーリーというか、
他の選手との絡みが必要な時があって。
桐生さんがなかなか覚醒しない部分を補うには、
美軍のストーリーがあってもいいとおもうわけで。
でも沙希様の「悔しさが行動に表れていない」っていう言葉がすべてなんだよなぁ。
努力なんて当然していると思うので、
そこから一歩踏み出せるにはどうしたらいいんだろうかしらね。
そして沙希様の帰国後のストーリーが気になる…どうなるの…

瑞希 vs 乃蒼ヒカリ
乃蒼さんが次期IC挑戦者、っていうのが試合結果に反映された。
東女は極端に下剋上が少ないというか、ストーリーに沿った試合結果になる傾向。
次期挑戦者がここで負けるわけにはいかないのはわかるんだけど、
実力でいったらPOPのランクにいるみずぴょんすのほうが圧倒的なんだし。
10分しか時間がないのにチェーンレスリングをじっくりし始めた時点で、
この試合が時間切れドローで終わる、ってのが見えてしまったのが残念。
で、その試合の中でみずぴょんすによる乃蒼さんの教育があったのは確か。
なにかを感じ取ってくれれば!っていう意図が乃蒼さんに伝わったらそれでいいのかも。
しかしみずぴょんすのプロレスの巧さが際立ったかなー。
腕を取られて前転でロックを外すのはよくあるけど、
その前転に一緒について行ってロックを外させない、ってのは勉強になりました。
乃蒼さんは葛西純大好きレスラーだったのでなんとなく荒々しい雰囲気があったんだけど、
最近なんとなく優しい雰囲気になっている。
いいとは思うんだけど、ハードコア風味を出して欲しいなぁ。
そうもいかないんだろうか、アイドルだし。
あと瑞希というレスラーに対して過度の期待があるのかもしれないけど、
まだまだこんなもんじゃないよね?ってのはいつも思ってしまう。
本当の本気を出したら東女でもトップクラスのはず…そうでもないのかな。

○伊藤麻希 vs 舞海魅星
舞海さんは強い。パワーもあるしスピードもある。
伊藤ちゃんさんはパワーもスピードもそれほどない。
でもプロレスでは伊藤ちゃんさんのほうが上。
何故なのか。
プロレスってそういうもんだよ、っていう元も子もない結論になるんだけど、
プロレスって表現だし、世界観でもある。
伊藤ちゃんさんが作ってきたプロレスの世界観って唯一無二に近いものがあって、
その世界に引き込んだら無敵ではあるよなー、と。
ロープワークで遅れをとって体当たりで吹っ飛ばされるのとか、
見た目の結果は吹っ飛ばしたほうの勝ちなんだけど、
感情としての結果は吹っ飛ばされた伊藤ちゃんさんのほうが勝ちだもんなぁ。
なんかすごい。
鈴芽さんもそうだけど、舞海さんもすごいレスラー適性が高いというか、
キャラに頼らずに実力で上に上がれる選手だと思うので、
わんぱくでもいいのでたくましく育ってほしい気持ちでいっぱい。

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs らく&愛野ユキ
やー、白昼夢が好きすぎる。
対美威死鬼軍のために結成された、
わりと即席タッグチームだとおもって見ていたんだけど、
リカさまも渡辺さんもあたまがおかしすぎて(褒めてます)ツボすぎる。
渡辺さんのパワーを活かしてリカさまを相手の上にボディプレスする連携技があって、
えっ?パワーの活かし方まちがってない!?みたいなめちゃくちゃなのすごくいい。
しかもそれの指示を出しているのが投げられる側のリカさまっていうこの上下関係ね。
素直に言うことを聞くあほのこ可愛すぎる。
タッグ戦に向けての前哨戦ではあるんだけど、
渡辺さんとユキチャーンの関係性が目立つ感じになっているのが気になります。
ユキチャーンとアプガプの「ほぼ同期」っていう関係性って、
ただの在籍期間やらキャリアの長さの話であって、
プロレスの強さ、プロレスのよさの話であるならユキチャーンに分があるとは思えない。
このふたりの間で試合の決着が着くとしたら納得できるものになるんだろうか。

○坂崎ユカ vs 白川未奈
白川さんがこのタイミングで(他団体のだけど)ベルトを失ってしまったのがなー。
ちょっとテーマが薄くなってしまったけど、メイン。
毎回言ってるけど、白川さんはプロレスが好き!っていう気持ちが伝わってきて面白い。
んだけど、流石にメインでユカっちとシングルをやってついていけるか?と言ったら、
まだちょっと足りない印象で、ユカっちが貫録勝ち、という様相でした。
その「貫録」っていうワードがそのまんまの意味で、
東京女子の女帝みたいなオーラが出てきたユカっちですよ。
なんか恐怖。怖い。
白川さんだって小柄というわけではないのに、
勢いをつけずに持ち上げてぶん投げるのは相当なパワーとバランスが必要だと思うの。
それをなんなくやってのけるユカっち。
ではパワー系の選手か?といえば決してそうは思えないスピードスターぶり。
オールマイティがすぎる。凄すぎるでしょ。
ライバルとしての山下、中島の存在。パートナーとしての瑞希の存在。
そこに負けたくない気持ちがあって、努力して、ここまで来たのは尊敬の念ある。
無敵だよ、きっと。

好事、魔、多し

2019/12/14
我闘雲舞「gtmv 22」

○さくらえみ&高梨将弘 vs 沙也加&桐原季子
ガトム新人勢は無理矢理一挙にデビューしたので、
実力というかレベルというかプロレスの種類も含めてバラバラで。
促成栽培じゃないけど、
ある一定の魅せられるレベルの試合をするには、
それなりに作りこまないと駄目なはずで、
デビュー戦だったらそこまで多少の期間あったんだろうけど、
通常のサイクル/ペースで試合をすると練習不足とか作りこみ不足とかあるよなぁ。
そしてその中でやっぱりここの選手の好みとか存在の受け止め方の違いとかが出てくるわけで。
こちとらオタクなのでもう好みがはっきり出るのはしかたのないことで。
とりあえずこうね、、印象が全く残ってない試合。
沙也加さんは期待されていたはずなんだけど、さてさて。

○山田太郎 vs ルルペンシル
身体的にも技術的にも期待はされていなかっただろうけど、
存在の特殊さはさくらさんによって絶対に理解されていただろうルルペンシルさん。
一気にバズってる感があって凄い。
そして山田祭り開催(ただし山田先生無念の不在)。
666の山田太郎選手はガトムではなんともレフリーのイメージ。
意外とオーソドックスなスタイルなのね。
山田祭りにちなんだ初披露!ライガーボム!山田だけにな!がツボりました。
そうだった。ライガーさん、山田だったわ。リバプールの風を感じました。
未遂だったけど。
ルルペンシルさんはかなりのキラーコンテンツだなぁ。
怪我だけは…ほんと怪我だけは…

○駿河メイ&水森由菜 vs 紺乃美鶴&新納刃
里歩さまが卒業した後のこの団体において、
新エースが誰になるか?というのは解決するべき課題。
…や、課題なんだろうか。このままでもいい気もするけど。
でも!
リーダーとしての美鶴さんとマスコットとしてのメイちゃん。
とりあえずその覇権争いが勃発し、直接対決に向けての前哨戦がこちら。
究極の一般人である美鶴さんがいつものように”怒”の感情をばしんばしんに表に出して、
それに対してメイちゃんが持ち前の瞬発力で威嚇。
メイちゃんはある意味で天才肌のような気がしていて、
独特のセンスがある。センスって一番大切。
確かに、ガトムでは先輩なのかもしれないけど、
試合数でいう経験値はメイちゃんが上回っているかもしれない。
とにかく!楽しみではあるけれども、
美鶴さんは大事な試合前に怪我やら体調を崩したりする傾向にあるので、
最後にフォール取られた後に肩を押さえていたのでひやっとしました
(というかフォール返してたけどね)。
頼むよ…無事に新木場大会を迎えておくれよ…

文科系プロレスでのベルトの価値

2019/11/30
東京女子プロレス「フォールツアー’19~BEST REGARDS!~」

○天満のどか vs 猫はるな vs 上福ゆき
天満さまが1.45m。はるにゃんが1.43m。かみーゆが1.73m。
MAXで30cm差あるのか。もっとありそうに見えたや。
かみーゆの股下が83cmあるらしいので、足がほぼ胸あたりまで来るの凄い。
3wayではあるけど天満はるなが共闘する流れになって、
チーム感を出すとミニマルすぎて最高でした。
慎重さが純粋に有利に働くか?というとそうでもなくて、
二匹が足元をちょろちょろ動き回って翻弄するのとかよかった。
猫さんが説妙な無表情で走り回るの好きです。
かみーゆが早々に排除されて、天満さまが勝ったけども、
かみーゆはもうちょっとできた感があったよなぁ。
序列がなかなか崩れないのが残念。
下剋上よ!

○中島翔子 vs 白川未奈
メヒコ帰りお披露目シリーズでルチャの心得がある白川さんとの一戦。
序盤のチェーンレスリングのパートが見ごたえがあったのは流石というか。
お互いがお互いの技を受けて見せ場を作り、
意外なところで切り返してダメージを与えていく、という綺麗なプロレスでした。
ただただ感心しちゃう。
巧いプロレスを見るのがおもしろくなってきました。
翔子さんは今回はジャベの引き出しを開けてきたの素晴らしさよ。
変形卍固めだけど、なんか技名あるのかしら。
あと白川さん、ベルト持ってるのよね…さっくりと負けたわね。

○沙希様 vs らく
やー、らくさん最高の巻だった。
奇襲をどばーっとかけるのとか意外ではあるけど、
見た目や雰囲気とは違って負けん気の強さみたいなのを内部も持ってるんだろうか。
どかんどかんチョップを打ち込んでひょいひょい丸め込んでいくのはぐっときます。
めちゃくちゃいきれたしおもしろかった!
場内がらくさんの声援一色になるのは快感よねぇ。
初勝利も近い…というかまだ勝ってないのが不思議なぐらい最近のらくさん好き。
沙希様は腕を取る関節とJK含めの蹴りで試合を構築するのは非常にいいと思います!

○愛野ユキ vs 渡辺未詩
超納得いかない。もちろん個人的な推し的な理由でもあるんだけど。
ユキちゃーんが渡辺さんに勝つのとかどうなんだろうか。
なんかぼんやりしてるんだよな、いろいろと。
ヒカリさんとのシングルシリーズがあって、勝利はしたけれども、
今回の渡辺さんとのこの試合もそうだけど、
説得力がないというか、なんというか。
プロレス的に見ていておもしろいのはアプガプじゃない?
ユキちゃーんの特出しているところってなんだろう。もったり感?
おねえちゃんの付属としかまだ見られないのが正直なところ。
うーん。タッグ挑戦なのか。うーん。

○伊藤麻希&原宿ぽむ vs 桐生真弥&乃蒼ヒカリ
ヒカリさんの立てる中指に理由なんてなくて、
ただのファッションにしか見えないのが個人的な気持ち。
誰の真似なの?憧れやなにやらで立てる中指はなにも伝わってこないけども。
プロレスって感情表現が大事だと思うんだけどなぁ。
よっぽどのテクニックやら魅せ方があるならまだしも、だよ。
ここ最近のヒカリさんは殺気みたいなのが薄れている気がしてならないので余計に、かも。
伊藤ちゃんさんが持っているこのベルト、
やっぱり万喜さんの怪我でケチがついてしまって、
なんとも微妙な気持ちで見ています。
微妙っていうか自分の中で意義が見いだせないのが悪いんだけど。
見かたが悪いんだと思う。

○辰巳リカ vs 操
これは凄い試合だった、、
辰巳リカさまと操さんの関係性の総決算というか、
ふたりのつながりだけじゃなくて、
ここまでのそれぞれの東女での活動や歴史が一気に走馬灯だった。
チョコシューを持ち出した時点で感情の震えが来た。
そして椅子を持ち出す流れのなかであのがしゃがしゃいう音を聞いて、
さらに横浜ラジアントホールっていう場所の記憶もよみがえってきて、
黒音まほが一気にフラッシュバックして最高のエモみを感じました。
まほ、、ちゃんと元気に死んでますか、、
場外での攻防やリングに戻ってのしばきあい。
操さんがリカさまをロープに足をかけてフォールをした瞬間、
パミさん!!!って。
結果としてハイパーミサヲも操も同じ操さんだし、
どっちも受け入れてさらなる新しい自分を見つける、っていうのは納得。
そして登場する沙希様、、
美威死鬼軍の直接対決待ったなし。
、、しかしこれでリカさまと操さんのストーリーは終わってしまったんだろうか。

○山下実優&まなせゆうな&舞海魅星 vs 鈴芽&坂崎ユカ&瑞希
なんだか久しぶりのマジラビ結成。
華しかない、このふたり。
先週のみらクりあんずとは違って、
ユカっちが大きな声をだして、より自由に見えるのが印象的。
マジラビ鈴芽は軽量級だもんで、ぴょんぴょん飛ぶけど、
わりとがっちり抱きかかえられてどんどこ叩きつけられていたわね…
鈴芽さんのボディアタックがかわされたのって初めて?(脚から着地したけど)
前哨戦ではあるけど、
なんとなく魅星さんと鈴芽さんがこのメンバーでどれだけできる?ってのが注目点で、
それがまた遜色なく混じっていたのが凄かった。
ちゃんと!プロレスを!している!
はいすぺちゃん世代がおもしろプロレス方面で個性を出している中で、
このふたりが着実に成長していっているのは本当に貴重な気が。
上位が詰まっているし、さらに半端なあたりは水色のベルトに集中…
(っていうかあのベルトは芸能人用なのか?って錯覚すらある)してて、
POPのトップ戦線で遜色なくプロレスが出来る人材が育ってほしい今日この頃なわけです。
怪我無く順調にたくましく育ってほしい…なーむー。
前哨戦という意味では山下さんはどんな試合でも負けたくなくて、
ユカっちは負けず嫌いではあるけど飄々としてどんな時も自然体な気が。
なんか菓子折りのくだりとかでふんわりしている雰囲気であるのがなんか怖い。
あと一か月か…