PRO-WRESTLING」カテゴリーアーカイブ

生まれた産みの苦しみ

2018/7/6
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 365」

○チェリー vs 駿河メイ
さくらえみという人のすごいところが垣間見れた気が。
駿河メイちゃんという期待をかけている若い選手に対して、
いろいろな経験値を持ったチェリーさんというベテランをぶつける。
ただ、ここのストーリーが薄い。
そこで試合前の煽りで年齢差からくるおチェリーさんの体力の衰えを提示。
見る側に「5分経過」というワンポイントを提供するだけで、
試合の見どころと盛り上がりどころがはっきりと見えてくる。
実際に5分経過のアナウンスがされたときの盛り上がりがすごかったし。
ガトムという団体というよりも、さくらえみという人の意志が濃いのは素晴らしい。
そしてメイちゃんがすごい。
どうしても、どこかで、多少なりとも比較されるであろう「ことり」という存在とは異なるもので、
謎の悲壮感があるのがいい。なんでだろう。

○沙紀&ファサード vs 水森由菜&高梨将弘
市ヶ谷の照明(蛍光灯は抜かれていたけど)を壊してしまったあとのさくらさんの怖い顔がよかった。
あの会場がいかに狭く、狭いが故に女子プロ団体でしか存在しえないのがよくわかった。
逆にあの会場で常設をうってるのってすごいことなんだな。
市ヶ谷でプロレスを見るの、楽しいもんな。
ゆなもんは沙紀さんと組みたいのかファサードと組みたいのかどっちもなのか。
気持ちが空回りするほどテンションの高いのはなかなかぐっときます。
微妙なサイコパスな感じとパワー系な感じとが相まってもっと見たい選手のヒトリ。
ファサード選手はあの狭さには収まりきれないタイプで、
慣れない市ヶ谷っていうのもあって全部はわかりませんでした。
が、よくある日本にやってくる外国人にあるように、
わかりやすい上下を使ったレスラーな印象。リングで見てみたいな。
いつまでいるんだろうか。
沙紀さんはなんかばたばたしてる。そういうタイプ?

○里歩&バリヤンアッキ vs 紺乃美鶴&サワディー仮面
もう紺乃美鶴さんに夢中なわたくし。
たぶん美鶴さんはいろんなものになりたいんだと思う。
で、プロレスラーにとってその変身願望というのはプラスに働くと思う。
今回はヒーローになりたかった美鶴さん。
でもなれなかった。
試合後の座談会での里歩さんの「わたしのほうがヒーローっぽくなかったですか?」という言葉。
あれ、めちゃくちゃ愕然としたと思う。
ナニモノにもなれずにもがいているモノに立ちはだかるのは、
いつだって既にナニモノかになっている人で、
それをどうしても乗り越えられない自分に対して憤りを感じてしまう。
だからいろいろもがくしかないんだろうか。やるしかない。

夢のまた夢

2018/7/1
よしむらプロレス「よしむらプロレス旗揚げ戦」

○大谷譲二 vs 田馬場貴裕
田馬場選手は初見でした。
総合畑のプロレスラーってことでいいのかしら。
キックの重さが凄そうだった…音で判断だけども。
マット慣れしているそうなので迫力のあるいい一戦に!
迫力がありすぎてお客様の1歳児がギャン泣きするハプニングもあっていい盛り上がりでした。
大谷選手はほぼ押され気味だったけど、一瞬の隙をついて丸め込み。
一瞬の隙をついて丸め込みっていいよね。

○忍 vs くいしんぼう仮面
忍選手をこの距離のマットプロレスで見ることが出来るってなんかすごい。
そしてさすがの躍動感だった。
大日のJr.のチャンピオンは伊達じゃないなぁ。
ニチョプロとかで客がみっちりの場所で試合をこなしているので、
場外乱闘も余裕の安心感。
くいさんのプロレスにしては真面目路線だったのが意外。
意外というか、予想を裏切られる感じでよかったです。
とはいえ、いつものムーブがしっかり見られたので満足度は高い。
いやー、いいもんみた。この一戦はレアすぎた。

○マスクドミステリー vs 室田渓人
プロレスにはドラマがつきものだけれども、
今回のミステリーさんと室田選手のドラマはなかなかぐっとくる。
ふたりの出会いの場であり、今回のよしむらプロレスにまで到達した過程が胸熱。
見ている人にも痛みが伝わるプロレス、ということで、
ゴーイングアップ的な武骨なプロレスが繰り広げられ、
ARENAという会場の特性を生かした技の脱出方法(ノーロープ故の鉄柱エスケープ)や、
ミステリーさんにおける、
遠くの人にまで見られるように気を配ったフィニッシュ(アルゼンチンバックブリーカー)。
なんだかいろんなモノが詰まっていて素晴らしさがありました。
これを見に来た!という気持ちだったので満足度が凄い。

○ブランコ vs くいしんぼう仮面
問題作きた!
ARENAの門番として君臨していたブランコ選手がついにデビュー。
その凶悪性を存分に発揮した名作だった。
ブランコの属性を活かしたスピード感、パワー、そしてテクニシャンぶりが目を見張る一戦。
スイングDDTからの電光石火のブランコクラッチは一瞬の出来事だった…
あのくいしんぼう仮面が防戦一方だったのは意外。
これがデビュー戦だというのが末恐ろしいぜ、ブランコ選手…
この試合が目撃できただけでも十分元が取れました。

○大和ヒロシ vs 大谷譲二 vs 田馬場貴裕 vs 忍 vs くいしんぼう仮面 vs マスクドミステリー vs 室田渓人
全員参加バトルロイヤル!
急遽参戦の大和ヒロシ選手はこれがマットプロレスプレデビュー。
なんでも大和選手から出場のオファーがあったとのこと。積極的な売り込み大切。
興行最後のボーナストラック的なもので、忍選手の悪知恵のようなほぼ全裸祭。
全裸でのパロスペシャル。全裸でのロメロスペシャル。の立て続けのスペシャルがひどくて最高。
特に「下北沢の風紀を乱したため反則負け」をしてしまったくいさんのロメロスペシャルの危険度よ。

今回のよしむらプロレス開催までの紆余曲折がいろいろあって、
その中でガンバレ☆ザ☆DJsとしてのお手伝いの志願。
設営周りのお手伝いをさせていただいた感じではあるのだけれども、
親しみのあるARENAにマットを引いて椅子を並べ終わった後の、
「あ、これ大成功だな」という謎の確信があってとてもぐっときました。
尽力した関係者やチケットを手に入れて観戦に来たみなさまがみんな幸せそうで、
非常にいい興行だったな!と大きく感動した次第です。
マットプロレスには、プロレスには夢がある。

四者四様の二兎

2018/6/27
東京女子プロレス「アップアップ東京女子(プロレス)(仮)~全員一緒にアッパーキック!~」

○のどかおねえさん vs 上福ゆき with 大石真翔&ハイパーミサヲ
座席の関係でなんにもみえず…無念…
(偽)のクオリティが高くてしっかりとみたかった試合。
後日ユニバースで観戦しますね。
しかしかみーゆが可愛すぎた(あとでチェキ撮った)。
会場にいたアイドルの誰よりも可愛かった。
アイドルって誰でもなれるもんね、いま。可愛いは作れるし。

○沙希様&アズサ・クリスティ vs 愛野ユキ&まなせゆうな
舞踏会ネタが最高だった。
踊りながら足先でフォールするのとか斬新。
そしてわかりすぎる「わっからない!わっからない!」がわかりすぎた。
ポイントはユキちゃーんなんだけども、
アプガプが今回のこれのようなきっかけがあって、
かみーゆも美威死鬼軍見習いのきっかけがあって。
そろそろなにか動きが欲しいなー。
おそらくおねえさん頼りなんだろうけども、違うほうがいい。
ひとり立ちしよう。
まなせゆうなさんが髪をお切りになられて、
衣装も一新してきて素敵だった。
ますますエロく…まなせのゆうながこぼれてしまう…

○優宇&才木玲佳 vs 伊藤麻希&瑞希
いやー、ここ最近特にだけどみずぴょんすのプロレスが綺麗。
所作が美しいったらない。なんでだろうか。基礎的なもの?
才木さんとのマッチアップが見応えがありました。
ここのふたりってちゃんとシングルしたことあったっけか。
その才木さんは相変わらずのパワフルさで安定感すごい。
魅せ方をよくわかっているというか、
おそらくナルシストな部分があるからそれがいい方向に向いてる素晴らしさ。
そしておそらく本人は魅せ方はわかってないんだけど、
自然と結果的に何故か見栄えがする…というか目が離せない伊藤ちゃんさんほんと好き。
試合自体は特にテーマがあったわけではないので普通だけどいい試合でした!

○辰巳リカ vs ラク
アプガプが東女四天王に挑戦するシリーズ。よろしい、戦争だ。
おやすみエクスプレスというムーブに対してツッコミを入れ、
その後、よっしゃいくぞーエルボーを出そうとして、
場内から「お前が言うな」的な気持ちを引き出してくれたのすごいリカさまっぽさあった。
というかこの対戦カードになったミラクルがそこに活きてきたのがすごい。
先輩として技を受けようとして「うってこいよー!」って言うの狂おしいほど好きです辰巳リカ。
みずぴょんすのロープにもたれかかっている相手の背中にランニングでドロップキックをかますやつ。
あれと同じ体勢の相手にヒップアタックを決める技を使い始めたのは、
みずぴょんすへの愛のためのオマージュかと勝手に思っていたけど、
今回はコーナーにいる相手に対して対角線に走ってヒップアタックを決めていて、
あれって初めて出した?そうでもない?
ドラゴンスクリュー→ドラゴンスクリュー→足四の字は最高の流れなのでうれしい。
ラクさんはアプガプの中でも一番感情が表に出ない、、、
や、出ない/出てないわけじゃなくて、出ているのが伝わりづらい選手だったけど、
気持ちを込めてエルボーを打つところで伝わってきたし、
スリーパーで必死につかまえているところもよかった。
スリーパーがそのままドラゴンスリーパーになって、技の伝承があったらアツかったなぁ。
どらごんぼんばーず増員待ったなし!ってなったのに。

○坂崎ユカ vs ヒナノ
ヒナノさんが問題作だった。
嘘泣きかー。そうかー、嘘泣きかー。ってなったけど、
そのあとユカっちも嘘泣きしてうまいこと着地した。
そういえばユカっちも元々はそっちのコミカル枠だったよなー、と思い出しました。
魔法少女時代(っていまは魔法少女じゃないのかな)はとにかくトリックスターだったし、
そこから元々の身体能力の高さは持っていたとはいえ、東女のトップ層に登りつめたもんなぁ。
と感慨深い気持ちになりました。
口をおさえちゃうの最高。死んじゃう。
ヒナノさんは場外へのダイブ(まではいかないけど)にチャレンジしていいぞいいぞってなった。
憧れややりたいことがたくさんあって、それをひとつずつこなしていくのは大切だけど、
実力以上のことは出来ないから、怪我とかにはくれぐれも注意してほしいな、という気持ち。
応援してくれない人は嫌い、と言っていたけど、
見ている人の全員が全員、応援しているわけじゃないし、ほめてくれるわけじゃないし、
無責任に好き勝手に言うのが楽しみな人もたくさんいるので(そうです。わたくしのように)、
好きと嫌いという分類はどうかとおもう今日この頃です。メンヘラか。
この試合をきっかけに変わりたい、じゃなくて、変わった結果を持ってこの試合に臨んでほしかった。

○中島翔子 vs ヒカリ
番狂わせがあるとしたらここだけだろうなー、と思ってました。
でも翔子さんは絶対に負けないだろうな、っていう信頼もあったけど。
ゴング前に襲い掛かるほど気合が入っていたヒカリさんですが、
気合が入りすぎて空回りしちゃって、技が雑になってしまったのが残念…
翔子さんのスピードに対応しようとして、自分のスピードをあげた結果なんだろうけど。
してからコブラツイスト→グラウンドコブラの絞め技系が得意なんだろうか。
ジャパニーズレッグクラッチホールドとかも出してるし。
なんらかの適性があるはずで、それを見つけて磨きをかけるのって大事なんだろうな。
試合終了後にばーっと帰って行ったのは悔しさもあるし負けず嫌いもあるはずね。
いいとおもいます。負けず嫌い大事。

○山下実優 vs ミウ
アプガプ結成時にはグループ内のエースとして期待されて、
デビュー戦でも勝利して、
そのあとはヒカリさんに抜かれていて、立場がかわってしまっているミウさん。
悔しいよなぁ。自分にも周りに対しても。
4人の中でもはっきりと「アイドルとプロレスを両立させたい」って言ってるのは偉い。
なんか絶対的に真面目なんだろうな、って感じています。
プロレスラーとして個性を出さなければいけない、っていう部分が、
真面目さ故に、枠にはまってしまう(ように感じてるのだけれども)。
それでも一生懸命で頑張っているのは伝わってきました。
ミウさんの両立させたい、という気持ちが、
見ている側の「アプガプとは?」という問いの回答を得づらいジレンマなのかも。
あと山下さんはかっこつければつけるほどなんかおもしろい不思議なエースね。
前のプリンセスカップのヒカリさんの試合もそうだったんだけど、
この試合はアプガプの代表としてミウさんが東女のエースに挑んだわけで、
アプガプ全員が一体となって応援してもよかった気がしてて。
セコンドにだれかつくかな?って思ったけど、
リングの下にいたのはラクさんだけだった。
他のふたりはすこし引いたところで見守っていただけだった。
やー、ラクさんは当初からつく予定だったんだろうけど、
気持ちが熱くなるのであれば近くに駆け寄ってあげてほしかった。

アプガプの子たちのプロレスに対する気持ちが四者四様あって、
頭と気持ちの方向性が一番プロレスに向かっていて、
それが実際に進んでいるのはヒカリさんだと思ってます。
他の子たちも「プロレスがんばる!」とは言っているものの、
頭と気持ちが一体となってプロレスに進んでいるか、
この進んでいるトコロがみたい。言葉だけじゃなくて。
言うのは簡単だし、口に出せば叶うけど、
プロとして人に自分を表現して見せているのであれば、その進化を試合で見せてほしい。
や、みんな頑張ってるのはわかるし、頑張ってほしいのよ…
でもさ、プロレス脳って大事なんだよ。いいたいこと伝わるかしら…

自分にはアイドルアレルギーがあって、
アプガプがアイドルである限り、運営の指示やアイドルの文法/ルールに従って動くはずで、
そのアイドル文法/ルールとプロレスラーの文法/ルールって違う。
そうなるとどうしても接し方も、見かたも全部ちがうもの。
まだ東女とアプガプの間に壁がある。別物。
これはアプガプがアプガである限り続くものだと思っています。

そしてプロレスをイチ観客として見ている限り、
ちゃんと試合を観察して、勝手に感想をいうことが観客としてのプロレス。
(お客様は神様です的なことを言うつもりも、そういう意識も全くない)
出来るものなら自分でもプロレスをしたいわけだけども、そんなの無理じゃんか。
結果として出てくるものは超絶個人的な感想だけども、
ここや自分のSNSは個人的な世界なので個人的な感想や意見を言いたい気持ち。
その気持ちの中には(完全にないとは言い切れないけど)敵意などなく、
すべてのプロレスラーを応援する気持ちが詰まっているわけで。
プロレス好きでよかったなー、って全力で思うもの。
感想って無責任にいいことも悪いことも思うし、言う。
応援って賛辞だけじゃないよ。
思っていることをアウトプットした結果、
それに対して敵意を向けられるのは悲しいけど(ないこともないのはわかる)、
意図がつたわらないならしかたないよね、って思います。
それが無責任なりのわたくしの責任であれば、こちらも向けられた敵意に悲しく思うだけ。
もう素直な気持ちで応援できないよ。
東女は全員に好意的な気持ちだったけど、今回は残念でしかたない。

悪い奴は誰だ?

2018/6/24
DDT「What are you doing 2018」

○アーロン・アンダース&渡瀬瑞基 vs 岩崎孝樹&松永智充
松ちゃんによるダークマッチがすごい安心感で楽しみになって来ている。
正体不明すぎて孤立してしまうだろう外国人選手に対して、
因縁をつけたような形で延々と煽り続ける松ちゃんのスキルが素晴らしかったです。
試合自体はダークマッチだなー、というものでした。なんかあったっけ。

●大鷲透&タカティモ・ドラゴン&ヒラティモ・ドラゴン vs 石井慧介&アントーニオ本多&MAO vs 遠藤哲哉&マッド・ポーリー&島谷常寛
敗者国外追放マッチ。
そうなると負けるのはヒラティモかな?って思ったけど鷲関だった。
あー、そうだったそうだった!ワシティモ呼ばないと!
そして満を辞してウルティモドラゴン招聘。これはいい流れ。
この試合形式で最後に出てくるのは飯野くんの仕事だけど、
今回は女装がなかったのが残念です。
試合にあぶれた寄せ集めタッグの試合でキャラを出すのは難しいよなぁ。
ダムネ勢は地味にファンタジーしてて観察するの楽しい。

○マイク・ベイリー vs サミー・ゲバラ
サミーゲバラ選手の情報がなかったのがわかりづらかった…
予習してこい、ってことなのかしら。
後々の話だけど、
入江くんのタイトルマッチにセコンドでついてきたので、
ジェイソンキンケイドと入れ替え?変わり?
キンケイドは「ぼくからのギフトです」って呼ばれたのに今回はなにもなしか。
そしてベイリーと似たタイプの、合わせ鏡のような選手でした。
手が合っていたと言えば合っていた。
ベイリーは一時期よりも気にはならなくなっていた技前のワンテンポの間なんだけど、
久しぶりにこの試合では感じたかな。シングルだと出るのかな、間。

○KUDO&坂口征夫&高梨将弘 vs 大石真翔&男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン
KUDOさん15周年おめでとうございます。
周年の接待試合ではあったけどもこういうときに光るのが大石真翔という選手。
素晴らしい。まさにジョバー。
まこりんと高梨さえいれば安心する。
逆にそこの一騎打ちも見てほしい気がするけどまあ、それはそれで。
ディーノとササダンゴがいつも通りすぎてなんかちょっと進歩がなくなって来てる。
それがよさではあるのかもしれないし、DDTのめざすところの本筋ではないのかもしれない。
長く続けるって大変なんだなぁ。
ご祝儀的にKUDOさんにアイアンマンが来た。
アイアンマンはコメディよりの選手が持つイメージがあるのだけれども、
KUDOさんはどうなることやら…

○勝俣瞬馬&竹下幸之介&彰人 vs 上野勇希&梅田公太&竹田光珠
6人タッグに限らずなんだけど、
実力よりも団体がどのチームや選手を推すか、で決まっている印象。
若手の3人はその推し期限が切れたんだろうな。
そんでALL OUTにベルトが渡ったんだろうな、という気持ちも多少。
ただALL OUTにやっとチーム感が出てきて、
途中途中の連携がしっかりできるようになってきた。
これは彰人のアイディアと三人の練習の賜物なのでは。
そういう意味ではALL OUTの今回の戴冠は納得。
たぶん目的が他団体での防衛戦で、
それに伴ってそれなりに実力のあるチームが必要だったんだな、という気持ち。
結局団体の都合なのか。そうか。

○HARASHIMA vs 高尾蒼馬 vs 佐々木大輔
Extreamを用いた三角関係の清算試合。
途中の高尾くんさんがどっちにつくの!?っていうところがよかった。
まさかのスマスカ出戻り!?って思わせたのはぐっときた。
ゆるふわヒールユニットのダムネが凄すぎてもうそればっかりだったです。
結局介入禁止とあると、そりゃセコンド介入あるよねー、という。
反則禁止だったらカウントなしで即反則なのかと思ったら違った。
高尾くんさんが獲る。佐々木が漁夫の利で獲る。
HARASHIMAさんの防衛。で、パターンはいろいろあった。
結果は元の位置に着地…ということに。
これで高尾くんさんとHARASHIMAさんの抗争は終わりかな。
スマスカひとりぼっち。

○入江茂弘 vs 樋口和貞
メインイベントは前回の竹下戦よりもバチバチは感じました。
が、プロレスを感じなかったので文字通り激突がメインな試合。
プロレスから激しさだけを取り出すとこうなるよな、という感じ。
それは決して悪い意味ではなくて見応えのあるいい試合でした。
テーブルクラッシュもあって得した気分。
入江くんはわりと飛べるのでパワーだけじゃないところが見られてうれしい。
問題は試合後のマイクでのやりとりだけど…
自分的には入江くん完全支持。
最近のDDTがおもしろくないと感じるのは、確かにSNS…というか、
サイバージャパン傘下になってから顕著だけど、
インターネットのその先の人を相手にしている部分は多々感じる。
強いて言うならサイバージャパンとして親会社に気をつかいながら商売している感じ。
ネットで中継している中、ハッシュタグでつぶやいてください、とか、
リング上でなくSNSで試合が展開していく感じとか。
決して悪いことではないんだけど、もっとうまく使えるでしょ?とか思う。
あとはそもそものセンスが枯渇しているのがなー。
試合の結果に会社としての意図が見え隠れしてしまう。
それが竹下政権の長期化だったし、バラエティ班の世代交代が出来てないこととかだし。
あとはいつどこ権の使い方がまったく「いつでもどこでも」じゃないこと。
そういうもんじゃないでしょ、いつ権って。
見ている個人個人の好みもあるから一概にはいえないんだけど…
DNAの存在もそうだし(なぜ普通に本戦に出ているのが疑問)、
個人のレスラーのポジション(特に平田とか)はそれでいいの?とか。
でもまあ、あんなに満員だったのに今はリングサイドの列も減り、北側も閉鎖でしょ。
それがいまの状況なんじゃないかなぁ。
そこは現実として把握していて欲しいなぁ。しなくていいことなのかな。
まあ、我々は好き勝手なことを言って満足するだけなので、
このあたりのストーリーがどう動くかは静観するしかないのだ。
結局DDTが好きだから見に行くけども。

地域密着型勧善懲悪

2018/6/23
HEAT-UP「障がい福祉青少年育成チャリティー大会~川崎炎上シリーズ カルッツの乱」

はじめてのヒートアップ。はじめてのカルッツ川崎。

○バリヤンアッキ&渡辺宏志&LEONA vs 伊東優作&ノリ・ダ・ファンキーシビレサス&大和ヒロシ
うーん。
試合自体にあまり印象にない…
入場曲がDDT彰人選手と同じ人がいるなー、という記憶が。
あと大和ヒロシ選手のグッズが海苔ってのがおもしろいアイディアだな、と。
LEONAは力と同じ系列で二世、三世といえどもセンスがなければしょっぱいだけという印象。
今回もそれはかわりませんでした。所謂バーター?
個人的にはアッキに感情移入をしてしまうので応援していたけど、
そのアッキが突然勝ってよかった。
あの技「Crescent moon」っていうのね。いい名前。

○プリンス・カワサキ&イナダマン&高梨将弘 vs CHANGO&PSYCHO&石田慎也
ギャラプロ正規軍だ!
そして本物の石田慎也選手をみることが出来てうれしい。
もうCHANGO選手に対しては「かわいい」という感情しかなくて、
これがギャラプロの弊害…となってます。
やっぱりタッグチームは即席じゃなくてチームとして活動しているほうが見栄えはあって、
PSYCHO&CHANGOのタッグワークが冴えてた。
ちょっと高梨選手の存在感がなかったのが悲しかったなぁ。

○里歩&紺野美鶴 vs 駿河メイ&さくらえみ
油断してガトムあるのを直前に知った!みつるさーん!
客席にいた印象としてこの試合が一番「おー」とか「すごーい」とかの感嘆の声があがっていた気が。
ぱっとみ華奢なかわいらしい女の子(一部除く)が飛んだり跳ねたりするのは見栄えありますよね。
やっぱり里歩さんがぶっちぎりにインパクトがあった模様です。
里歩さんと美鶴さんのチームもそこそこ回数を重ねた気がするので、
連携(同時世界バレー)が増えててうれしい。
そしてそういう華やかな選手の裏にいるのがさくらえみというプロレスラー。
さくらさんがいるから他の選手が活きるっていうのは紛れもない事実で。
がっちり技を受けてくれたり投げ飛ばされてくれたり、
選手をひっぱって試合をつくっているのはさくらさんなんだよなぁ、やっぱり。
いいよね…
あとまた髪を切ってほしいなぁ。

○井土徹也&藤田峰雄&飯塚優 vs ニック&グレッグホー&レッドイーグル
ねんがんのみねぴょん!ちんこ!ちんこ!
想像以上にトリッキーというか世界観が独特というか。
ただその世界観が独特すぎるが故に様式美がすごい。
これはいいものだ…!
結局はレフリーのブラインドをつく、みたいなテクニックなんだろうな。
多国籍軍は多国籍すぎて印象が薄いんだけど、
レッドイーグル選手がよかったです。
ポルトガル…だっけ?プロレス団体あるんだねぇ。

○近藤”ド根性”洋史&ジューケン&ジェフマン&ケヴィンマン vs 室田渓人&ガッツ石島&マスクドミステリー&大谷譲二
我らが中年の希望、ゴーイングアップ勢。
が、残念ながら無念の敗戦…
一通りの見せ場はあったんだけどなぁ。
ミステリーさんのふたりまとめてチョークスラムとか。
多国籍軍側はジューケン選手が気になりました。
不思議な雰囲気を持っている…背も高いし。またみたいなー。
でも、まもなく引退と知って悲しい気持ちに。
川崎に地域密着ということで近藤選手が勝利するのは仕方がないこと。

○田村和宏&藤波辰爾 vs ヒデ久保田&新井健一郎
いやー。藤波辰爾!
はじめて見るわけではないけど、この規模の大会で見られるのはなんかすごい。
前は両国かなんかだと思うのでこんだけの距離(リングサイド二列目)で見られる時が来るとは。
冷静に考えたらWWE殿堂者だもんでレジェンドもいいところだよね。
生のドラゴンスクリューもドラゴンスリーパーもちょっと感動しました。
本物だ!ってなった。
試合は王者チームがわかりやすいヒールタッグで様式美が素晴らしかった。
あとどっちのチームもセコンド芸がおもしろかった。
勧善懲悪ではないけども、見る人が誰でも「あいつらが悪いやつらだ!」ってなるのは大切。
そしてタッグのベルトを巻く藤波辰爾よ…なんかいろいろすごい。

○兼平大介 vs 阿部史典
阿部ちゃんだ!タイトルマッチだ!
兼平選手はあまり見たトキがなかった選手。
膝蹴り中心なのかな。流行ってる。膝蹴り。
エプロンへの断崖式ブレーンバスターのような技がエグかった。
阿部ちゃんはわりと雰囲気を持っているレスラーで、
倒れても倒れても立ち上がる姿がぐっとくるタイプ。
兼平選手は逆で、倒す側のような印象がありました。まあチャンピオンだからかな。
阿部ちゃんの一通りのムーブが見られたから満足かなー。
負けちゃって悔しいけども。
先日の大日でのイサミさんに続いてBASARA勢が目の前で連敗。
悲しみある。

地域密着型の団体で、さらにその地域密着度がより濃い大会だったので、
コアはプロレスファンよりも家族連れというか地域の人々が多かった印象。
いいとおもいます。
会場が広いと一体感は薄れるし、
客層もあってちょっと緩めの雰囲気だったかな、と。
それでもなんでも、
入場ゲートか会場全体がインディー団体のそれじゃなくて、
すごいものを作ったな!って感動すらありました。
いい大会だったー。行ってよかった。

10年一昔

2018/6/20
大日本プロレス「後楽園ホール大会」

○加藤拓歩&森廣祐基 vs 兵頭彰&石川勇希
ヤング枠はヤング枠でしっかり閉じ込めて、熟成させて、
その後徐々に本戦に組み込んでいくのは大正解な気がする。
大日はその点がしっかりしている団体だし、
セコンド業からなにから育成と上下の一体感が素晴らしいと思います。
そしてヤング枠だとしても、
ちゃんと魅せられる試合をしているので今後が楽しみな選手しかいない。
それが大日本プロレスのいいところ…!どっかの団体は見習ってほしい。

○河上隆一&忍 vs 菊田一美&阿部史典
Jr.の中にヘビーがひとり…でいいのよね。
とらn、河上という選手はBASARAでの存在感に比べて、
大日の中ではちょっとおとなしい存在に思えてて、
そこがなんかもったいないよなー、ってなってます。
大日のJr.はいい選手が多くて見応えがあって好き。
って思ったけど忍も阿部ちゃんも他団体か。そうか。

○ヘラクレス千賀&ツトムオースギ&吉野達彦&関札皓太 vs 青木優也&バラモンシュウ&バラモンケイ&橋本和樹
バラモン兄弟が大人しかったのが多少の物足りなさはありました。
あと今回の千賀の罪はお客さんの週プロを破く罪なので死刑までは行きませんね。
SOSはやっぱり名タッグなので見られて得した気分はあります。
パーティーボーイズはこれからなのかな。
吉野は以前のような気狂いキャラが好きだったので、いまのキャラは物足りない気が。
まあ、しかたないか。

○宮本裕向&アブドーラ・小林 vs 星野勘九郎&”黒天使”沼澤邪鬼
星野宮本両名の場外における天丼展開(星野が技を仕掛けるが裕向に逆に投げられる)が、
結果としてリングに戻った後の有刺鉄線ボードへの落下につながる伏線なのがよかった。
デスマッチファイターが全力のデスマッチではない試合になると、
こういう多少コミカルな試合になるのかしら。
それともアブ小プロの人徳のなせるわざ?
宮本裕向が抜群に動けるので素晴らしいものがある。
いいレスラーだなぁ。

○伊東竜二&塚本拓海&関根龍一 vs 佐久田俊行&高橋匡哉&植木嵩行
プロレスラーのオーラっていうのはどうやったら出てくるようになるんだろうか。
伊東竜二の明らかな格の違いが伝わってきて興味深い感じです。
佐久田俊行選手ははじめて見たかも。
見ていたんだろうけど、気が付いてなかったな…
妙な躍動感があってなかなか気になりました。
TLCでテーブルを組み立てないでマットに置いたまま使うのおもしろい。
なんどでもつかえる。
血みどろのふたりと関根の龍ちゃんの多動な感じは好きです。

○宇藤純久&浜亮太&中之上靖文 vs 神谷英慶&関本大介&橋本大地
浜と関本のマッチアップを見に行ったような試合。
プロレスラーってやっぱりでっかくて強そうで人間じゃないぐらいがプロレスラーで、
そのイメージを上回って体現しているのが浜と関本だよなぁ、と。おもしろかった。
試合自体は大日内での格がよくわかってなくて、
チャンピオンチームのメンツのほうが強そうではあったけど、
結果は逆だった。プロレスおもしろい。
宇野と中之上は愚直で見ていて応援したくなるなー。

○鈴木秀樹 vs 野村卓矢
いやー。おもしろかった、この試合。
CACCってこういうことなのかな、と。
ノムタクってこんなおもしろいことをするレスラーだったんだねぇ。
もちろん今の段階では鈴木秀樹の圧倒的な強さが目立ったけど、
こういう形式だとひっくりかえるのは一瞬だから、ところどころに金星感あってよかったです。
蹴り一発で勝負が決まってはしまいましたが、こういうプロレスがあってもよい。
そして試合後の鈴木秀樹のマイクが最高だった。
人の話を聞かない偏屈王みたいなところある。
あれよあれよという間に時期挑戦者が6人タッグのタイトルに変わったのぐっとくる。

○竹田誠志 vs 木髙イサミ
いまのところ今年のベストバウト!
蛍光灯4ROPES+ギガラダー+ガラスボードデスマッチ。ガラスボードみるのはじめて。
最初から最後までフルスピードで最高のデスマッチだった。
パワー一辺倒、凶器一辺倒のデスマッチではなく、
お互いがプロレス能力と個性が高いのでプロレスとしても見応えがある試合。
なんかふたりの関係性、歴史、いまの立場などなどが背景にあって、
プロレスって試合だけがプロレスなんじゃないんだな、とあらためて思いました。
見ている側もずーっと力が入ってたし、
後楽園ホール全体がどちらを応援しているにせよ一体感を感じました。
そして試合のみならず終了後のマイクの素晴らしさ。
闘って勝った負けたを飛び越えたプロレス。
すごいものをみた。

大日本プロレスはたまにいくんだけど、
毎回、奇跡的におもしろい。
まあたまになのでカードがいい時を狙っていっているから当然の部分はあるけど、
平日に超満員っていうのは勢いだけじゃなく、
前説や休憩時間中にも感じる団体としてのホスピタリティの高さ、客層のよさ、
マッチメイクのよさなどなどすべてが重なって成し遂げるものであり、
そして試合が終わった後の「すごいものをみた!」という興奮度が凄かった。
いいなー。大日本プロレス。またいこう。

どんな幻でも

2018/6/17
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ」

○瑞希&ラク vs ヒナノ&ミウ
いやー、もうオープニングマッチに出るみずぴょんすは微妙に切なくなる。
見ていてふとおもったのは「綺麗なプロレスをするなー」でした。
ラクにタッチしたあとにそのままリング内に残って、
おやすみエキスプレスを二人でやったあとに一瞬リングから出てすぐタッチ。
なんかもうかわいそうで…ひとりで試合をまわしてるじゃんか…
教育マッチ的なことではあるのでプロレスが出来る人がやるしかないのはわかるんだけど、
アプガプのこの3人はいい加減にプロレスラーになってほしい。
アイドルくそくらえ。

○伊藤麻希 vs 上福ゆき
かみーゆはまだ対戦相手なりタッグパートナーなりに、
プロレスの出来る人が必要だったんだけど、
ここで組まれた伊藤ちゃんとの大決戦。
試合開始後からもうマイクを使った舌戦でさいこうだった。
東女ならではのおもしろプロレスで個人的には好きです大好きです。
お互いのキャラを存分に活かした流れで、
褒められて照れる伊藤ちゃんが可愛くて。
そしてコーナーを登っての「世界一かわいいのは…」の争いがカオス。
二人同時に登って二人同時に叫んで欲しかった。
どっちの声が多かったかねぇ。
そしてかみーゆのドロップキックは金を取れるレベル。
蹴られたい。いくらなの。

○才木玲佳 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんの教育マッチも回を重ね出来ましたが、
確実に成長しているのが見られて、
これが東女をみている醍醐味の一つよね!とお父さんの気持ちに。
流石にシャイニングウィザードやジャックハマーを出すまでには至らなかったけど
(おそらくいろいろな理由で。受け身とかそういう)、
不器用ながらも努力しているのは頼もしい限り。
れいたんのタックルを受けても簡単には倒れなかったのはよかった。
そしてファイトスタイルがおねえさんに似てきているのはいいのか悪いのか…
いまは先方様はブレイツで頑張るんだろうけども、
理想としては姉妹タッグですもんねぇ。
才木さんはすごい安定感あるので安心パパです。よきかなよきかな。

トーナメント本戦。事前の予想は↓
○坂崎 vs ヒカリ
○山下 vs のどねえ
○優宇 vs パミ
○中島 vs リカさま
はてさて…

○坂崎ユカ vs ヒカリ
プロレスラーとして夢を強く抱いて東女に入団したのは、
アプガプの中ではヒカリさんだけな気がしてて
(他の子たちはアイドルとしての夢は抱いてそう。わからんけど)、
そういう夢があって、そしてその一つが叶いそう、っていう人は強いよね。
そして応援している人たちも呼応してあれだけの紙テープが飛んだのは、
ひとつの到達点だった気がする。ターニングポイントってやつ。
もちろんヒカリさんからみた夢そのものである坂崎ユカという選手とは、
力の差は大きくあるかもしれないけど、
それを感じさせない気持ちの出し方と試合展開で非常にエモみの高いいい試合でした。
おじさんは胸が熱くなりました。よかった。いろんな意味でよかった。
もちろんというか当然というか、
坂崎ユカという選手のもつ情熱、厳しさ、真面目さが存分に爆発して、
完膚なきまでに叩きのめしたのは素晴らしい。
あとヒカリさんのセコンド問題だけど、
全体的なセコンド業務の兼ね合いがあるのはわかるんだけど、
アプガプの3人がついていて欲しかった、ってのがちょっとある。
まあしかたない…セコンド業務大切。

○のどかおねえさん vs 山下実優
うああああああー。エモいんじゃああああ。
おねえさんが勝った。すごい。うれしい。
バンプの素晴らしさに定評にあるおねえさんが、
とにかく蹴られて蹴られて投げられて。
その都度、立ち上がって立ち上がって立ち上がって。
そうだったよね。おねえさん、ずーっとそうだったよね。
劇的に技が増えたとかそういうのは決してなくて、
それでもちょっとずつ頼もしくなっていったおねえさん。
持ち前の身体バランスなどのセンスが徐々に発揮されてきていたおねえさん。
そして場内いっぱいのおねえさんへの声援。
\おねえさん!/\おねえさん!/\おねえさん!/
東女を見に来ているお客さんのハートをがっちりつかんだものよかった。
山下さんだって決して何かが劣るとかでなかったし、
蹴りもずばずば入ってたし。
決して大番狂わせではなくて納得のいく試合でした。
それでもおねえさんの放った雪崩式サモアンドロップとかもうすごい。
ピープルズおねえさんだわ。

○優宇 vs ハイパーミサヲ
パミさんが試合前のマイクで珍しく真面目なことを言った。
なんかそれで勝負が決まってしまった気がする。
自分のステージを全うして欲しかった、という気持ち。
ただパミさんの世界観を作っているのはパミさん自身なので、
あれでよかったんだとは思う。思うところがあったんでしょう。
でもどうしてもパミさんが言っていた、
試合に勝った、そして優勝したその後のやりたいことってなんだろうか。
謎が謎のままで終わってしまったのは残念。
今後のストーリーに活かしてくれることを期待。
優宇さんは…パミさんに惑わされることなく冷静に対処していたし、
コミカルな部分を表に出せていたのでよかった。
新境地…までは流石にいかないけど余裕があった感じ。

○辰巳リカ vs 中島翔子
東女を継続して見るきっかけになった中島翔子選手。
推しメン。
「かっこよくなりたい!」って言って本当にかっこよくなった辰巳リカ選手。
推しメン。
どっちも勝って欲しいし、どっちも負けて欲しくない。
こんなに複雑な気持ちで試合を観ていたのは初めてかもしれない。
絶叫しながらすべてをを振り絞っていくリカさまと、
強い意志を静かに持ってフルスピードで闘う翔子さんの、
内なるものは動と動ではあるけれど、静と動の闘いに見えていました。
どらぼんとみらクりのタッグマッチでの激突は記憶にあたらしいけど、
前回のこのふたりのシングルは15年12月12日でいいのかな。
その日のここのblogを読み返したらリカさまのこと「推し増ししますね」って言ってる。
わたしの記憶が確かならば、
その時もマッチアップからのふたり同時に前転して起き上がるムーブがあって、
翔子さんはスパっと立ち上がったんだけど、
リカさまは綺麗に起き上がれなかったんじゃなかったっけな。
違ったらスミマセン。
で、今回はふたりが綺麗にスパッと起き上がって、
ああ実力的には並列に並んだんだ…とひとつ目の胸熱ポイントがありました。
もう雪崩式フランケンからノーザンライトをリカさまが返したときに、
自分の感情が高まっちゃって本当に泣きそうになった。
翔子さんはこれで準優勝→優勝→準優勝→準決勝敗退→二回戦敗退か…
チェキを撮りに行ったときになんと声をかけていいのかわからずに無言でいたら、
「みなまでいうな…」という翔子さん。
サインをもらうときに「あなたハラハラしたでしょ」という翔子さん。
他の推しメンとは違ってチェキに行くなどしてわかりやすく推してないけど、
東女を見るきっかけだし、見に行く理由だし、
なんとなーく伝わっている気がしてうれしくもありました。
リカさまにつきましては「チェキどっちにいくか迷ったでしょ?」と聞かれたけども、
最初から両方に行く手筈だったので大丈夫。…大丈夫?
結果として気持ちのぐらぐらがとんでもない一戦だったけど、
俺得すぎる試合だったし、とんでもなくいい試合だったのでうれしい気持ち。
もうこの先はリカさましかみえない。

抽選の結果、
坂崎vs辰巳と優宇vsおねえさん。ふむ。

坂崎ユカ vs 辰巳リカ
難敵である瑞希に激戦の後に勝利し、
格下であるヒカリを完膚なきまでに叩きのめして勝利。
ここまでの試合展開、特に一回戦で奥の手を出してきた坂崎ユカ。
いまちょっと無敵感がある。隙がない。
二回戦で難敵中島翔子越えを達成。
お墓へのいい知らせをお供えしなければいけない情熱の辰巳リカ。
ユカっちが魔法の国へ旅立つきっかけとなったFACEでリカさまが勝利。
帰国後の去年のプリンセスカップ二回戦でユカっちがリベンジ。
五分五分な印象かな。
以前身にまとっていた狂気がユカっちからなくなって、
いまはリカさまがまとっているイメージ。
狂気は心の強さ。
元アイドルとして共に歩み、
プロレスへの進路変更もおそらく一緒に決断してきたんだと思う。
絆というか不思議な縁のようなものは二人の間に確実に存在する。
でも、もう、リカさましかみえない。ので
勝者:辰巳リカ

優宇 vs のどかおねえさん
自分のプロレスをみつけた優宇さん。
自分のプロレスをし続けたおねえさん。
プロレス同期のふたり。タッグパートナーなふたり。
同期の躍進や活躍を目の当たりにし、対戦成績的にも劣っているけども、
現チャンピオンを破って進んできたおねえさんは勢いは確実にある。
負けたくないよね。勝ちたいよね。乗り越えたいよ。
けど、優宇さんにも負けたくない理由は山のようにあるわけですよ。
サモアンドロップでもちあげられるかが鍵。
おねえさんはまなせさんをぶん投げた。でも、
勝者:優宇

辰巳リカ vs 優宇
一昨年のタイトルマッチ以来のシングル。
その時は怪我から復帰してドラゴン殺法を見につけてすぐ。
当時の優宇さんは無敗の王者だった。
優宇さんのプロレスは寝技中心だった記憶…
そこにリカさまの足攻めがあって追い込んだけど負けちゃったんだよね。
その時よりもスタンディングの割合が高い。
つまりは足も攻めやすいのではなかろうか。
上半身に厚みがあるのでドラゴンスリーパーよりも足四の字が勝負の分かれ目か。
武藤vs高田戦の再現のような感じで。
懸案事項としてはおそらく準決勝の坂崎戦は長丁場。
体力的に不利な立場に立ってしまうのは避けたい。
けど、リカさまが勝つイメージしかできない。ので、
優勝:辰巳リカ

刮目せねばならん(プリンセスカップ一回戦を終えて)

東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ 第二回戦」

あっさり予想が外れているものもあり、
そもそもの優勝予想者が敗退したので気持ち的にはリセット予想!
あくまでも個人的な希望と意見。

優宇 vs ハイパーミサヲ
優宇さんの一回戦後のコメントが個人的にはぐっときてしまいまして。
“優宇さんにしか出来ないプロレス”というものは既に確立されていて、
それを熟成させる工程に既に入っていた。
自分の中では一気に優勝候補。
ハイパミさんが劇場のクオリティが上がっていて、
さらに優宇さんいじりはおそらく得意中の得意。
沙希様戦も想像の斜め上に切り込んで来たので想像が全くつかない…
それでもミラクルは二度は続かない!ということで
勝者:優宇

山下実優 vs のどかおねえさん
前哨戦でがっちり前哨戦を挑みいい流れで来たのどかおねえさん。
一回戦が思わぬ苦戦を強いられたものの順当に勝ち上がってきたエース山下。
希望ではのどかおねえさんに勝ってもらって、
一つ上のステージに登ってほしいのだけれども、
とにかくこのトーナメントを落とせない山下選手が実力的にも優勢。
おねえさんのタックルがスピアーに進化して、
フィニッシュホールドにまで行けたらいいんだけど…
そう簡単に新技が増えたりしないので、
勝者:山下実優

辰巳リカ vs 中島翔子
いぇーい!リカさま、みてるー?
さあ、困りましたよ。いつか来るものである推し同士の一戦。
いまの気持ちを正直に書くと…
見たいのは中島翔子というレスラーがシングルのベルトを巻くところ。
これは東京女子プロレスを見始めた頃からの願い。
目の前でラストライドで叩きつけられる小さな選手を見た時に強く願ったこと。
懸念事項としては一回戦が不戦勝で試合をしていないこと。
難敵を乗り越えてきたか否かは大きく違ってくるんだよなー。うーん。
ただ革命戦士辰巳リカはこういうシチュエーションで絶対的に燃えるはず。
中島翔子越えは絶対に成し遂げたいことだよなぁ。うーん。
しなしながらもう今回は完璧に希望的観測で。
勝者:中島翔子

坂崎ユカ vs ヒカリ
ちょっと予想は揺るぎなくユカっち勝利なんだけど、
ヒカリさんがどこまでできるか、が見どころだなぁ。
アプガプの中では結果としてナンバーワンの実力者とはなったけど、
他の東女のねえさんたちの足元にも及んでないのはしかたない。
完膚なきまでに叩きのめされて明日への糧にしてほしい気持ち。
ただ油断は禁物なんだー。
でもいまのユカっちはおそらく無敵。
勝者:坂崎ユカ

これで、
優宇
山下実優
中島翔子
坂崎ユカ
か。
ちょっと順当すぎるかな…
準決勝〜決勝はどのカードでも見てみたい。
チャンピオンの経験が唯一ないのが中島翔子…!

お墓に届け、この気持ち

2018/6/9
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ」

○ハイパーミサヲ&中島翔子 vs ヒナノ&ヒカリ&ミウ
ハンディキャップマッチと聞いて
「そっか。パミさんと組むのは相当なハンデだもんね翔子さんの」と思って、
や、ちがった。人数か!
と納得するまで時間がかかったというかなんか腑に落ちない気分のまま。
そして今大会もハイパミ劇場の幕が上がるのです。
(偽)は前日に決まったばかりなのにすぐに取り込んでくるのすごい。アッパーヒーローって…
さすがの翔子さんもこの試合ではすっかり存在感が少なくなってしもたわい。
アプガプのみなさんは例えば先輩レスラーとそれぞれ組んで2対2でやるよりも、
こうしてアプガだけで組んで、先輩レスラー相手に試合をした方が活きるんじゃなかろうか。
もう個別に成長するよりもユニットとして成長した方が活路が見出せる気がする。
でもヒカリさんがせっかくコブラツイストをしているのに、
それを剥がす方向で極めようとするヒナノさんはちょっと頭を鍛えた方がいい。

○沙希様 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんが格上相手と頑張らないといけないのはまだまだ続くわけで。
沙希様からは何を盗んだらよかったんだろうか。
この試合は完全にバテてしまったわよね。体力かー。
体力はもう鍛えるしか…
ちょっと格の違いがはっきりと見えてしまった試合。
沙希様は余裕のお裁き。

○才木玲佳 vs 上福ゆき
愛すべき問題児となっているかみーゆ。
最近ジムに通い出したタイミングで筋肉担当と対戦というミラクル。
そしてれいたんの「ジム」というワードへの食いつきのよさ。
ふたりのキャラクターが存分に活かされた名作だった。
その中でコーナー上のれいたんへのドロップキックをぶちかますかみーゆ!
一つでも大きな武器があってそれを磨き続ければ上にいけるのは間違いない。
かみーゆ本人はだいぶ努力家とのことなので、大丈夫かな…
そしてジャックハマーを受けたのはびっくり!
ああいう垂直落下系の技は受け手を選ぶ気がしていたので、
勝負はシャイニングウィザードで決まるかと思ったら、
思いっきり落とされてた!さいこう!

○優宇&のどかおねえさん vs ラク&山下実優
受け身には定評のあるのどかおねえさんですが、
そもそもそれはボディバランスがいいからでは?と。
というのもクロスボディを出した時に、
相手の身体にぶつかった後にぐいっと重心を向こう側に移して倒してた。
技のかけ方自体がそういうものなのかもしれないけど、空中で身体を回しているってことよね。
簡単にできることなんだろうか、そうでもないんだろうか。
他にもカットに入る時にタイミングがちょうどになるように一瞬ロープをまたぐ時に止まってた。
あれだってリズム感がないとできないと思うんだけど…どうなんだろう。
おねえさんは前哨戦を前哨戦として戦い、エースをぶっ潰そうとしていた。
そういう姿に心を打たれるちょろいオタクなのです。
しかし試合前の難波小百合さんが最高だった。大パニックだった。
ぽろっとマイクのケーブルが抜けてあわあわとなりつつ、
のどかおねえさんもそれに気がついて「はやくはやく!」とけしかけて、
なんとか間に合ったのとか最高だった。難波ちゃん、たまに気が違う感じがぐっとくる。
しかし翔太さんがいるの、地味に効いて来てるなー。頼もしい。
それからおやすみエキスプレスの山下さんの渾身のキメ顔はいらっとしましたね。

○辰巳リカ vs アズサ・クリスティ
油断というかなんなのか、
見ている時に「今日は余裕っしょ…」って気持ちに最初なっていたのは反省。
ふとその自分の気持ちに気がついたのはいうまでもなく、
「あれ?もしかして危ない?」って思ったから。
ふとそう思ったのはいうまでもなくアズクリさんがしっかり強かったから。
うわー。そうなの?って。
確かにここ最近の勝率はあがっているけど沙希様とのタッグでの勝率であって、
リカさまレベルの強者を相手にしたらわりとあっさり負けるのでは?と思ってましたが違った。
途中、セコンドについているかみーゆがやっぱり最高で、
「あずくりー」っていうめちゃくちゃ気だるい声援と、
そのアズクリに盾にされて
「かんけいなくない!?」とリカさまに蹴られているのとか素晴らしい。
リカさまにつきましては、徹底した足攻めがぐっと来すぎる。
元々武藤敬司が大好きなので足へのドロップキック→ドラゴンスクリュー→足4の字とか胸熱。
じゃー、シャイニングウィザートやラウンディングボディプレスにあたる技とは?
吠えながらのドラゴンスリーパーも好きなんだけどもー。
逃げられやしないかとどきどきしちゃう。

○坂崎ユカ vs 瑞希
想像以上の名勝負だった。いいもんみた!という気持ち。
ただ不思議なのは「この試合をいつまでも見ていたい」という気持ちにならなかったこと。
そういう気持ちになる方がいいというわけではなくて、
この試合がいい試合だったのは間違いないけれども。
どちらも実力を全部出し切って文句のつけようのない展開。
勝負を分けたのはいうまでもなく…
ユカっちが魔法の国へ修行に行っている間に、
姉のミルクラウンが地球で試合をしていた時のフィニッシュホールドがあり、
当然、妹であるユカっちは別人のためその技を使うことはなくて。
修行後には確かに強くなってベルトも獲ったけど結果としては蝉になってしまった。
そこからさらに生まれ変わるために出した技。
マジカルメリーゴーランドの体勢に入った時に変な声が出た。
そのカードを切ってくるとは思ってもいなかった。本当に鳥肌が立った。
なんかちょっとユカっちに無敵感が出て来ちゃったな…うわー。
みずぴょんすは名レスラーであることは間違いない。
キャリア実力ともに本当に東女の中でもトップクラス。
それでも勝てなかったのは何故か。ね、なんでだろうね。
一回戦の相手が悪かったな…いきなり決勝戦級だもんなぁ。
もう所属になるしか…

敵意のない無自覚な裏切り

2018/6/8
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 360」

○アントーニオ本多 vs エーリエル・スッナイパー・ニック
真面目な方向の試合のアントンはほんとかっこいい1
コミカルができる人は本当の実力を隠し持っていなければ無理なのよね。
ヒールは実はいい人、ってのとおんなじで。
ニックさんは下北沢大会もあまり印象が残ってないのだけれども…
市ヶ谷の狭さにあまり慣れがなかったのかも?
とりあえずアントンがかっこよかった試合。
ナイス逆水平。アントン好きなのでうれしい。

○里歩&紺乃美鶴 vs 駿河メイ&バリヤンアッキ
美鶴さんの負けず嫌い加減がここ最近さいこうで。
同期だったアーサさんが欠場中で、そこに来た逸材感いっぱいのメイちゃん。
やー、負けたくないよね!
メイちゃんはもう(周りに活かされてるのは当然あるだろうけど)遜色ないように見えて、
それでもってキャラ的にもお客さんに愛されるガトムらしい選手。
美鶴さんは不器用にも気持ちでどんどこ突き進んでいる選手だけど、
昔見たときはちょいちょい細かいミスとかあった印象だったけどそれがなくなってた。
やー、練習してるなー。本当に、この団体は。
里歩さんの安定感はもう安心でしかないけど、市ヶ谷は狭い。
もっと大きなところで羽ばたいてほしいけど本人はそういう気持ちはないのかな、といつも思う。
詳しいことはわからないしそんなに長く里歩さんを見て来たわけではないので個人的な疑問。

○趙雲子龍&高梨将弘 vs 水森由菜&沙紀
趙雲高梨組の安定感と安心感よ。
ゆなもんさんはみるのは2回目かな。
身体の大きなことはそれだけで個性につながるので、
ガトムでは唯一、そしてすでにナンバーワンなわけで。
それをどう活かすのかは本人の努力次第…
で、彼女は絶対的に努力をしている。期待感あるー。

市ヶ谷は試合の内容云々よりも個々の個性を見られるプロレス。
そして座談会というスタイルでストーリーが動くのが面白い。
ストーリーを深く理解するためには市ヶ谷に足を運ばないとダメなのよね。
ふむ。
今回はゆなもんが美鶴さんを無自覚に裏切って、
その時の美鶴さんのコロコロ変わる表情が最高でした。
いいよー、いいよー。そのままやっていこー。