東京女子プロレス」カテゴリーアーカイブ

すきとすきが合わさって

2018/8/25
東京女子プロレス「BRANDNEW WRESTLING 2 ~今、攻める時だ~」

○ヒカリ&ラク vs ヒナノ&ミウ
んー。んー。
確かによくなっている部分はあるけど、変わってない部分もあるよなー、という印象。
試合が止まって一瞬「ん?」ってなるときがまだある。
確かに出来る部分が増えてるのはわかるし、
技も考えてきてて(ラクさんの謎技はなかなか沸いてたし)頑張ってるのはわかる。
個性っていう便利な言葉があるのでそれで済ませることも出来るけど…
正直、この先、トップまで登りそうだな、と期待できるのはヒカリさんだけ。
表情も動きも技も全部、ヒカリさんだけがプロレスラー。
アイドルとしても曲が1曲しかないのもどうかとおもうよ?
ちゃんと大事に運営してもらえてるのかな。
よくも悪くも東女。

○天満のどか&愛野ユキ vs 上福ゆき&まなせゆうな
天満さまのヤバさがヤバい。まさかのスチームパンク。
体操のおねえさん→スチームパンクって意味がわからないのがすごい。
冷静にのどか女史を想像するにスチームパンクがばちっと合致するのもすごい。
とにかくこの試合は天満さまの出オチというか、自己紹介というかお披露目というか。
そういう試合。
外見はかわったけど、試合の内容は大差がないように思えた…けども、
フィニッシュがキルスイッチになったのでもう大興奮ですわ。すげぇ。
でもなんとなく猪突猛進さが薄れたかも?まだわかんない?
あとこの試合はかみーゆに期待をしていたんだけど、
わりといつものかみーゆだったので拍子抜け。
まなせさんもそう。
まなせさんはお衣装にもこだわりがあって素晴らしさあるけど、
元来の人のよさが表に出まくっちゃって、安定感出ちゃってる。
悪いことでは決してないんだけども…プロレスも本当にしっかりして安心感あるし。
今後の東女でかみーゆとまなせさんはわりとキーパーソンだと思っているわたくしです。

○プリシラ・ケリー vs ハイパーミサヲ
いやー。ハイパミ劇場すごかった。
まず通訳の翔太さんの活躍はうれしい気持ちに。
言葉の壁と文化の壁を飛びこえるわさびを使った侘び寂びよ。
プリシラさんはメイヤングクラシックにも出場するぐらいの実力者なので、
その片鱗を魅せるしっかりとしたプロレスだった。
世界観がだいぶぐっとくるので次回の来日時(=タイトルマッチ)が楽しみ。
で、そのプリシラさんと遜色なく試合をしたパミさん。
なんだかんだで今の東女勢でも古参の領域ではあるので、
実はちゃんと出来るのを見逃しがち。
ヒーローはもっとプロレス的にも評価されてもいいと思うの。

○赤井沙希 vs 滝川あずさ
正直、アズサクリスティはあくまでも沙希様あってのアズクリであって、
その保護がなくなってしまうと、
つまりあずにゃんとしてのレスラーとしてのクオリティが、
改造される前のレべルに戻ってしまうのではないかと。そういう心配をしていました。
が、
結果としてこの試合はめちゃくちゃ面白かった。
沙希様には美意識の高さがあったけど、
赤井沙希選手にはそれに加えて荒々しさがあってぐっときました。
逆では?と思ったけど、沙希ちゃんの時はヤンキーさががっつり表に出るのね。
そうだったそうだった、という気持ち。
結婚したいという気持ちの強さは勝ちたいという気持ちの強さにつながって、
それが何度もキックアウトすることが出来たし、
そういう試合は見ていると力が入る。
アズクリ時代の技も、フォールに入るムーブも、
ギミックが元に戻っても使っていたのはなかなかぐっとくるものがありました。
引退ロードにおける特需ではあるんだけど、最後にぱーっと花咲いてほしいという気持ち。

○里歩 vs 中島翔子
うわー。いいもんみたなー!っていう気持ち。凄い試合だった。
619だとかノーザンライトだとか、同じ技を持っている同士だし、
スピード感やスケール感も似たようなタイプ。
本当に大きく違うのはキャリア、経験。
そしてそれがどうしても翔子さんがチャレンジャーで里歩さんが受ける側の立場であること。
里歩さんがちょっとだけ焦ったり少しだけ追い込まれているのを珍しい気持ちで見られました。
(そんなことなかったのかな…)
というのも去年末の「ことり」さんとの試合(タイトルマッチと引退試合)には、
コーナーの上から文字通り見下ろして立ちはだかったシーンがあったのに対して、
今回は逆でコーナーの下から応戦していく姿が見えたので。どうだ…そういうことじゃないのか…
とにかく、里歩さんは何につけ翔子さんを少し上回っていた印象。
ただ立ち姿やオーラはもう神がかっていた。天使だった。
天使といえども、
試合後に翔子さんの手を振り払うめちゃくちゃ気の強いところに恐怖感を感じて寒気がしましたね。
それでも翔子さんは大怪獣であることを見せつけて、追い込んでいたので、
決して越えられない壁ではないと思いました。
もちろん贔屓目ふくめてなので越えてほしいという強い気持ち。
それがいつになるのか楽しみでしかたがないですね。
そしてこの試合の意味ってのが団体にも翔子さん個人にもとてつもなく大きい気がしました。
他団体には才能のある選手はいっぱいいるので、広い視野で見てほしい気持ち。
でも、東女に合う選手っているのかな、よく考えたら。

○瑞希&坂崎ユカ vs 伊藤麻希&才木玲佳
奇跡的な試合でした。
マジラビが結成されたこと自体がワンデータッグマッチの組み合わせ抽選の奇跡だし、
タッグタイトルが返上されて空位だったことも奇跡だし、
その流れの中で伊藤リスペクト軍団の分裂があり、
タイトルを返上したうちの一人が才木玲佳であることも全部ミラクルが起こしたこと。
…のような、気が、しました。どうだろ。
とにかく(もちろん贔屓目ですが)みずぴょんすのヒロイン感が凄かった。
伊藤ちゃんをリスペクトしている気持ちが本物なのかなんなのかわからなかった初期に比べ、
離れようとしていたのは伊藤ちゃんで、みずぴょんすはそれを惜しむ雰囲気だったような。
今回だってタッグトーナメントで優勝した結果、
流れとして伊藤ちゃんとのチームの離別があり、前哨戦を含めてタイトルマッチで対峙し、
結果として勝利する結果となって、最終的な発展的解消。
たぶんみずぴょんす本人の意思とは異なる流れに流されている儚さね。はー、可愛い。
しかしまあ、ユカっちとみずぴょんすのタッグはずるいわ。
ふたりで手をつないでエスケープしてる姿はなんかもう泣きそうになった。

○山下実優 vs 優宇
山下さんが勝って本当によかった。
逆の結果だったら東女が嫌いになるところだった。
いいたいことはやまほどあるけどいわない。
おつかれさまでした。

とにかく自分的セミの中島里歩戦。
自分的メインのタッグタイトル戦。
このふたつが震えるほどヒートしたので満足度が最高潮です。
あとは自分の中でのゆさん問題が解決したらなー。
これ、どう着地させたらいいのかしらね。さてさてふふー。

いつか来るお別れに向けて

2018/8/25
東京女子プロレス「BRANDNEW WRESTLING 2~今、攻める時だ~」

カード発表されつついろいろありすぎるのでいろいろ想像妄想大予想。

ヒカリ&ラク vs ミウ&ヒナノ
アプガプのデビュー戦と同カード。
その意味とは?
イッテンヨンではミウさんが勝って「この子がエースなんだな…!?」と印象づいたけど、
試合を重ねるごとにヒカリさんが頭みっつ分ぐらい抜けた感じに。
その抜けた部分をさらに膨らませ突き進むのか?
ミウさんの復活?再興?追走?があるのかないのか…
とにかくそのふたりがプロレスをするだろうけど、
残りの二人がどれだけインパクトを残せるか?というのがグループとしての課題。

元おねえさん&愛野ユキ vs まなせゆうな&上福ゆき
元おねえさんの新キャラ新コス新入場曲のお披露目試合。
プロレスのスタイルは変更あるのかしら。キャラ次第か。
それ以外のテーマはあまりいまのところはないかな…
あるとしたらプリンセスカップのまなせさんからのリベンジ。
ユキ&ゆきがどれくらい出来るか?というところに注目。

ハイパーミサヲ vs プリシラ・ケリー
プリシラケリーはメイヤングクラシックに出るぐらいの実力者なわけで、
パミさんで大丈夫…?とは思ったんだけど、
実は隠れた実力派だから安心してる。
問題はパミさんの劇場にどこまでつきあえるか…
でも前回の来日の時にタッグは組んでるのでコミュニケーションは取れそう!
勝敗が全く読めないし、案外いい試合になりそうで期待大。

滝川あずさ vs 赤井沙希
まずは沙希様がパリへ帰国との報。
美威死鬼軍のストーリーはなんとなーく尻つぼみにはなってしまった感はあって、
じゃあ、次はどうなるのかな…?と思ったら帰国。
今回は一時帰国ではないのよね?
マーサちゃんも帰ったし、ユキオサンも旅へ…でもなんで後楽園前に…
と思った矢先に滝川あずさ卒業&引退。
そして後楽園でのこの試合!そういうことか!
…というかあずにゃん卒業かー。
歳と将来を考えたらしかたがないのかもしれないけど…
まわりの成長度合いと比較して、シスター化があったかもしれないけど強くはなった。
でも、この先の伸びを考えたら絶頂期ともいえる今このタイミングはベターかも?
その先のアナウンサーを目指すというのがどこまで本気なのかはわからないけども、
もし本当にアナウンサーを目指すのであれば確かにプロレスは足枷なのかも。
のの子さんも引退時に言っていたけど、
青春のボーナストラック/延長戦、みたいなものはプロレスにはあったんだと思うし、
のの子さんも絶頂期に卒業したし、婚勝軍らしい卒業かと。
で、後楽園にこの試合を持ってきたのは最高の流れ!いいとおもいます!
注目は赤井沙希選手がどういうスタイルで東女で試合をするかなんだけど…
DDTでの試合はわりとおまけでちゃんと強さを感じてないのよねぇ。
沙希様はお強いんだけども…はてさて。
願わくば、赤井沙希選手のDDT、東女のダブル所属とかなったらいいのにな。

中島翔子 vs 里歩
個人的メインイベントのこちら。
翔子さんが熱望して実現したこの対戦。
東女の中でもトップクラスのテクニシャンである中島翔子と、
女子プロレスラーの中でもトップクラスのテクニシャンである里歩。
このふたりがどれだけ手が合うか?というのが注目点。
…ではあるんだけど、手が合ったら絶対にメインを食う最高の試合になるはず。
というかいまからメイン以上の好勝負な予感しかしてない。
どちらかというと里歩さんが受けて、翔子さんがずーっと走り回ってる感じかしら。
619の打ち合いとかいまから考えるとぞくぞくする…
タイトルマッチ規模の最上級の試合をさせてあげて欲しい。
この試合はとにかく単発で終わって欲しくない。
東女の鎖国政策は悪いことでは決してないんだけど、
外を見せてあげたい選手は何人かいるし、
逆に里歩さんと試合をして欲しい選手もいる(特にユカっち)。
東女全体の問題として考えて欲しい試合かな、これ。
そういえばおうおう!ベルトかけろや!ベルト!持ってるだろがい!
(まあベルトがかかったら勝敗がわかっちゃうよね…)

坂崎ユカ&瑞希 vs 才木玲佳&伊藤麻希
ちょっといろいろ考えさせられるタッグ。
最近のDDTはちょっと政治的な部分があって、
それが才木玲佳の存在。
なーんか、彼女にベルトを持たせようとしている感じがする…
対外的にいい顔をする駒を欲している気がする…
というのもまずシングルをユカっちの初防衛戦で渡したこと。
ユカっちは団体でもトップクラスの愛されレスラーなのに…
その後、剥がして山下に与えたすぐ後に、
マリカとのタッグベルトを手渡したのが(マリカの実力を考えると)腑に落ちなくて。
DDTグループはどこに向けてプロレスをしているんだろう?と疑ってしまう時がある。
不穏…不審…考えすぎか…
素直に考えよう。
マジラビは最強すぎるぐらい最強のタッグだと思うので、
才木伊藤組ではちょっと対応が出来ない気がしてます。
というのも変則的なマジラビに対して才木伊藤組は直線的すぎること。
ユカっちはみらクり。みずぴょんすはブリバト。
どちらもタッグ屋の側面があり、タッグ属性が高いこと。
どちらも急造であるのは同条件だけれども、そのタッグ属性の点で、
マジラビのほうがタッグワークは上になると思う。
パワーは確かにれいたんに分があるけども、
それは伊藤ちゃんがどちらかを押さえて分断できた場合に有効。
だもんで、ポイントは伊藤ちゃん。
伊藤ちゃんが泥臭く、どれだけついてこれるかに注目。
にしても楽しみなのは間違いない。

山下実優 vs 優宇
ノーコメント

おねえさんなりの責任のとらせかた

2018/8/12
東京女子プロレス「いざ進め、板橋の熱いやつら!」

○瑞希 vs ミウ
みずぴょんしが苦戦していたように見えた…
それぐらいミウさんが健闘していたように思えました。
パワー系の片鱗が随所に見えてよかったと思います!
アプガプはいろいろと苦戦しながらも努力しているんだろうし、
東女の中で居場所を見つけようとしているんだと思うので頑張ってほしい気持ち。
ただ大切にしすぎていたり遠慮をしたりしないで欲しいなぁ。
ぺしゃんこにするフットスタンプじゃなくてフェイスロックで終わった意味。

○ハイパーミサヲ vs ヒナノ
ハイパミ劇場の舞台にヒナノさんは無事に立てるのか!?と思っていたけど、
パミさんの握手の罠を嘘泣きからの奇襲でかわしたのすごくよかった。
ただその嘘泣きのきっかけを作ったヤンジャンの投票のくだりは流石のパミさんだった。
応募はがきを手に「他の人に投票するぞ!」という脅しもわけわかんなくてよい。
試合の準備で一生懸命ヤンジャンをかきあつめるパミさんを想像すると非常に愛おしい。
ヒナノさんは水を飲んでの酔拳を使い始めたけど、
やるならもうちょっとしっかりコピーして欲しい気持ち。
ただ水を普通に飲んだだけで終わっちゃってた。
ちゃんと酔拳みた?好き?酔八仙だよ?最後は自分の拳法を編み出すんだよ?
というかジャッキーチェンネタをもっと昇華させたらいいのにな。
ヒナノさんは全体的なセンスがなぁ…あと積極性と自己主張。

○のどかおねえさん&愛野ユキ vs ラク&中島翔子
東京ファイナルおねえさん。
試合前の体操がかなりの起立率で胸熱でした。
プロレスラーとして卒業、退団、引退ではなくて、
単なるキャラ変としてファイナルを迎えて、なんとなーくさみしい気持ちになったのは、
おねえさんというキャラがどんだけみんなに愛されていたか、ということで。
大社長をリングに呼びつけて、おもいっくそ蹴りをいれ、
「おまえがやらせたんじゃろがい!」というハートの強さはほんと最高。
というかやらされた”おねえさん”というキャラは本人はどう思っていたんだろうか…
与えられた役をこなすのは役者としての務めだけど、本心はいかがなもんだったんだろうか。
まあ、おそらくだけど試合のスタイルは急に変えられるものじゃないし、
プロレスとしてはそのままなのかもだけど、心機一転したシオ(仮)さんの再デビューに期待。
ユキちゃーんとのタッグはこれからも続いていくんだろうけど、
妹を踏み台にして姉がクロスボディを放つのは超いきれるのでいいと思います!
翔子さんは相変わらずかっこよくてぐっとくるんだけども、
おやすみエクスプレスをやれて「やったー!」と喜んじゃうところとか最高に可愛い。
おやつあげたい(けど翔子さんは栄養とかこだわってそうなので与えるおやつに迷っちゃう真面目なわたし)。

○沙希様 vs 上福ゆき
○沙希様 vs 上福ゆき
いやー。瞬殺芸は久しぶりに見た!さいこう!
瞬殺芸の好きなところは再開した試合も「また瞬殺!?」という天丼な一瞬があって、
そこを乗り越えて試合が続くところ。
かみーゆの「もう一回ゴン!ってして!」って表現がわけわかんなくて最高。
ゴングのゴンかな。英語の発音的な意味で。違うな。なんも考えてないな。
(追記:「ゴンッてして!」は木曽さんにゴングを鳴らして!ってお願いしていた模様。
確かに本部席に「ゴング!」って言ってる!考えてる!)
プロレスの試合の内容は勉強してほしいけど、プロレスの知識みたいなのは勉強しなくていいぞ!
170cmOVERの長身同士故の見栄えの素晴らしさはもちろんあったけど、
そうじゃない闘いも見てみたかった気持ち。
ドロップキック、ビッグブーツだけじゃなくて、
フェイマサーの命中率もあがったらいいし、なんならこの前だしたセントーンも使って欲しい。
美威死鬼軍が解散状態でひとりぼっちの沙希様。
そのタイミングで元見習いメンバーのかみーゆが闘うのであれば、
なんらかのストーリーの展開を期待したのは事実だし。
後楽園を前にしてなんのストーリーの発展はなかったので、その後楽園で動き出すのか、な。
休憩前の試合にしてはあっさり終わってしまったのは残念。

○坂崎ユカ vs 滝川あずさ
あずにゃん、おかえりなさい。な試合。
前滝川あずさ時代にはプロレスに不安があって、おねえさんとの最弱決定戦とかあったし。
アズサクリスティに改造されて急に強くなって。
シスターの試合は沙希様のおかげで試合がみられるものになっているのでは?という疑念もあったけど、
ナンバーワンアナウンサーに戻った後もしっかりとプロレスが出来ていたのでよかった。
セミだもんね。しかもユカっち相手の。
ユカっちは終始あずにゃんの顔をごしごししていたのが面白かった。
ただまだ左目が本調子じゃないみたいで心配…
なんのリリースもないので大したことではないのかもしれないけど、
目は大切だし、ちょっと怖い。目測も誤っちゃうだろうし…

○優宇&まなせゆうな vs ヒカリ&山下実優
まなせゆうなさんのプロレスは綺麗なプロレスというか、
どんなスタイルやキャラにもシフトできる柔軟性があると思っていて。
器用貧乏…とは違うんだけど、、えー、、なんて言えばいいんだろう。
いつぞやの新木場でのタイトルマッチでみせた爆発力は持っているのに、
試合の随所でいい動きやいいムーブを出しているのに、
なんとなーく「いい選手」とみられているフシがある気が。どうなんだろう。
強さのスイッチを入れたら東女の中でも上位クラスなのは確実で…
優しさは武器にも足枷にもなるのかも。
で、たまにヒールのスイッチが入るのが好き。
あと今回の御召し物も個性的で好き。
ヒカリさんは初のメイン…?
アプガプの中でも抜けてきたし、東女の中に入っても遜色ないから、
なんか一度マイクでも握ってみたらおもしろい展開になりそうだな、と思いました。
で、この試合自体はどうでもいい。もう勝手にやってー、って。

夏の後楽園前、名古屋大会は残っているけど、都心部最後。
中島vs里歩のシングル。里歩さんは前哨戦はなし。
タッグのタイトルマッチ。伊藤ちゃんさんとれいたんが欠席でなにも進まず。
あとなんかあったっけ。決まってないことが多すぎる。
核のひとつになるべき美威死鬼軍のストーリーも特になし…
シオ(仮)さんの再デビューみたいなのもカードはまだ。
プリシラケリーの対戦相手もまだ。
ちょっと不安だなぁ。

マジックシュガー多幸感

2018/8/4
東京女子プロレス「闘うビアガーデン2018~東京女子プロレスDAY~」

○才木玲佳&ミウ vs 上福ゆき&優宇
かみーゆがどんどんよくなっていく。いろんな意味で。
キャラがああいうチャラくて軽い子なので誤解されがちなんだろうけど、
しっかりがっちり真面目に練習しているのわかるけどなぁ。
受け身のタイミングがしっかりとれてきたので派手目の技も受けられるようになったし。
その証拠にジャックハマーをがっちり喰らってたものね。
上背があるから見栄えのする受けだった。よかった。
セントーンを使っていたけど、今後も使っていくのかな。今回だけ?
入場時も柔道着的なものの上着を羽織っただけで流石のモデル感あるし、
「ダサいたま」コールを引き出したのも「ダサくなる!」って叫んだのもさいのこう。
ただ藤沢もたいがいダサいよ?
一方、さいたマッスルズはこの大会唯一入場曲を変えてきたチームってのがぐっときました。
しかも「It’s My Life/Bon Jovi」とか!
Now or Neverって歌詞の通り、いましかないワンデータッグの大会の意図を組んだ、
(おそらく)才木玲佳選手のプロデュース力と自己表現、お客を楽しませる気持ち。
なんかそういう凄味を感じました。バッキバキの筋肉も込みで。

○坂崎ユカ&瑞希 vs のどかおねえさん&ラク
マジラビのズルさよ…このふたりが組んだら最強に決まってるじゃないですか。
たぶん女子プロレス界でもトップを獲れる勢いのタッグな気がする。
勢いだけじゃなくて技術的にもレベル高いもんなぁ…
ユカっちのバンプが半端なくて、あんなに派手に技を受けてすっとぶのすごい。
プロレスラーは受けてナンボだよね、やっぱり。
のどかおねえさんと少し前にお芝居のお話しをしまして
(あ、子供拒人「チョップギロチン…」のDVDを渡してあるので借りてみてください>私信)、
「芝居を突き詰めると演技しているんだかふざけているんだかわからない自然体すぎる領域まで行く(意訳)」
みたいな話をして結論として「プロレスも一緒ですかね」ということになったんだけど、
それがすごい理にかなっている感じがその時して。
で、この試合のおねえさんの試合中に寿司を食べてお茶を飲むのとか、
から揚げでつられて試合中にふらふら徘徊するのとか、
なんかおねえさんの素の部分も出てるし、ちゃんとプロレスになってる部分もあるし、
確実にステージを登ってきている印象はある。
が、その絶頂に達しようとするタイミングでキャラ変をしようとするのはすごい決心。
ラクさんはなんか頑張ってた!
最終的なマッチアップがみずぴょんすと、って中でドローにまで持ち込めたのはすごい。
しかしじゃんけんはおっかないな!w 危うくマジラビが負けるところだったぞ!

○ハイパーミサヲ&中島翔子 vs ヒナノ&まなせゆうな
今回のタッグトーナメントはたまたま結成されたチームなんだけども、
その偶然の組み合わせをいい方向に昇華できたチームが多くてよかった。
翔子さんとパミさんのチームはヒーローと怪獣という謎の相性のよさで、
ふたりのテンションがずーっと高かったのが楽しそうでこっちも楽しい。
勝ったのもパミさんのラマヒなのもいい。
紫組は側転の競演が美しかったのと、泣き芸に磨きがかかっていてた。
これも先日の新木場でのシングルが活きた偶然のなせる業。
で、その泣き芸がパミさんと化学反応を起こしてリング上全員が泣くクダリは最高。
あとヒナノさんの酔拳はよかった。
ジャッキー好きを公言しているのであればそれを最大限に生かすのは大賛成だし、
なにより今回のビアガーデン→酒の意味合いで酔拳だしたのは三禁含めて大正解。
飲んだペットボトルを考えなしにぶん投げて客席が軽く惨事になったのは痺れたよね。

○山下実優&伊藤麻希 vs 愛野ユキ&ヒカリ
福岡タッグは山下さんのどちらかというとポンコツの部分(褒)が強調されていい愛されチーム。
エース故に常にタッグチームであろうと先頭で引っ張っていくタイプの山下さんですが、
伊藤ちゃんさんの我の強さ+態度のデカさのために、どんどこ振り回されている感じ。
その伊藤ちゃんさんはどんどん謎の自信をつけて行ってて、
妙な貫録が出てきて、プロレス自体にも安心感が出て来てる。
キャラに実力がついてきているのはなんかすごい。いつか天下取りそう。
相手のユキちゃーんとヒカリさんはキャリアが浅いもの同士が組んでしまったのは残念。
それでもレスラーとしてのキャリアが少しだけ長いヒカリさんのほうが見ていて安心。
安心、って技を相手をかけたときに怪我をさせそうな感じがするかしないか、かな。
ユキちゃーんはもうちょっとスピード感が欲しいなー。スピード感というか躍動感。
性格が動きに見えて出てくるのは大事だし、性格ってのはなかなか変えられないから難しいけど。

○瑞希&坂崎ユカ vs ミウ&才木玲佳
この三人の中に入ってしまうとミウさんはどうしてもアラが目立ってしまう…か、な。
両手を組んでバッティングの要領で打ちつけるやつもタイミングが合わないと違和感が出てしまう。
元ソフトボール部ということで使っているんだろうけど、そういうの一旦忘れてもいいレベルまで来てる気が。
や、どうなんだろう。それも個性ってことでいいのか。いいんだな、きっと。
さいたま県民がアルゼンチンバックブリーカーとカナディアンバックブリーカーの競演が見栄えあった。
(そういえば他に国名がついてるバックブリーカーってあったっけか。閑話休題)
れいたんがフロントチョークを極めているみずぴょんすをブレーンバスターでぶっこぬいたのはすごい。
マジラビのふたりがギアを入れてスピードをあげたときの勢いが凄い。
どっかんどっかん来る。
れいたんのパワーだけじゃ止められなかったか…いやー。すごい。

○中島翔子&ハイパーミサヲ vs 伊藤麻希&山下実優
トーナメント優勝賞品である軽井沢旅行がただの商品ではなくて、
謎の「軽井沢チャント」を発生させるまでに至らしめた文豪ハイパミ先生のセンスよ。
こうなるとパミさんvs伊藤ちゃんのお互いの幽波紋対決みたいな雰囲気に。
幽波紋なんてないけども。世界観的な意味で。
よく考えると中島、山下の実力者ふたり…というか残ってる初期メンってこのふたりなのか。
このふたりのマッチアップとかも見ごたえあるし、ぐっとくるものがあるんだけど、
伊藤ちゃん+パミさんの世界観が強すぎて霞んでしまったのがなんかすごい。意味わかんない。
ただハイパミさんは実は強いレスラーってのが発揮されて、
アイアムアヒーロー→ノーザンライトスープレックスのタッグワークの流れが上回ったのが分かれ目。
いいプロレスラーとはなんなのか。東女のプロレスとはなんなのか。
文化系プロレスの神髄を見せつけられた試合な気がする。サブカル。
好きだわー、東京女子。

○沙希様&マーサ vs アズサ・クリスティ&ユキオ・サンローラン
美威死鬼軍のストーリーってわりとひっぱりにひっぱって間延びがするイメージがあって。
前回の辰巳リカさま奮闘編はどらぼん爆誕から再戦を繰り返して越中詩郎まで引っ張り出して完結。
今回もおFACE大会では終わらずに後楽園まで引っ張るかと思ってた。
が、マーサちゃんの夏休みの都合もあってか、わりとあっさり終わった。え?って思った。
が、まさかののの子さん登場!これは完璧な流れ…!
ビアガーデンのフードプロデューサとしてのの子さんが鎮座しているタイミングで、
全体的になんだかしらないけどハッピーエンドで終わったのすごい!
というかのの子さんがすごい。偉大だわー。
これからひとり婚活軍として活動していくのか、なにもなかったかのように普通に戻るのか…
普通に戻った後のプロレスが想像できない。
沙希様なしでちゃんと出来るんだろうか。不安。
そしてマーサちゃんが再帰宅。ユキオサンも海外行脚。
本当にひとりになってしまったのは沙希様なんじゃなかろうか…おいたわしや…

○坂崎ユカ&瑞希 vs ハイパーミサヲ&中島翔子
いやー。すごかった。すごい決勝戦だった。
きょう3試合目なのにみんなめちゃくちゃ動いてた。すごい。
ユカっちのダイブ、翔子さんのトペ、みずぴょんすのフライングボディアタックと、
わけのわからない異常な流れで興奮しすぎて血管切れるかと思った。
あたまおかしい(褒)。
みらクりあんず同士のマッチアップはそりゃ相方なんだし手がめっちゃ合う。
めっちゃ合うけどこの試合は敵同士なんだな…と謎にエモくなりました。
坂崎、中島、瑞希はトップクラスのテクニシャンで、この3人が揃ったらこういう試合になるわな、と納得。
特にユカっちはひとり別次元というか異次元というか、
身体能力の高さが団体内でも抜きんでているのでちょっとバケモノじみてきた。
なんかそういうバケモノでも謎の美しさがある。儚さというか。すごい選手だな…
というか、むかしは試合中にクラッカー鳴らしたり、相手を騙してロケットパンチとか撃ってたのに、
こんなにいい選手になるだなんて、おじさんは胸が熱くなりますね。
で、この三人の中でもパミさんは遜色なかったし、
いつものパミワールドみたいなものを封印しても試合が成立して存在感を残したのは、
もう所属歴が古いほうから数えたほうが早いキャリアだもんで納得だよなぁ。すごい。
そういうわけで結果を見てみれば順当といえば順当にマジカルシュガーラビッツが優勝。
プロレスの強さは当然として、このタッグのキャラクターが愛されタッグすぎる。
元も子もないこと言っちゃうと、めちゃくちゃ可愛いこのふたり。
ハッピーエンドでしたね。

そして当然、タッグタイトルの権利はあると思うんだけど、
挑戦相手に伊藤&才木組が来たのも、これもまたミラクル。すごい説得力。
伊藤リスペクト軍団である瑞希がそりゃ別のパートナーとタイトル挑戦となると、
文句の一つもいいたくなるけど、そこでチャンスを目前とした部下の背中をひと押しする伊藤ちゃん。
そしてそのチャンスに挑む部下の壁として自ら目の前に立ちはだからんとする伊藤ちゃん。
もしかして伊藤ちゃんさんは理想の上司なんじゃなかろうか…
当然、前タッグ王者であったれいたんにはタッグに挑戦する権利はある。
後楽園に行われる王座決定戦がめっちゃ楽しみであります。
これで中島翔子vs里歩と坂崎瑞希vs伊藤才木か…がっつり楽しめそうで安心。

あと今回の大会途中にあった辰巳リカさまの乾杯の儀のコールが、
「辰巳リカんぱ~い!」で卒倒しそうになった。
エゴサしやすいようにしておいてよかった。
もうこの人にずーっとついてくぜ…って思いました。尊い…
試合中にセコンド業をしていて「あんな練習生いたっけ?可愛いな…」と思ったらリカさまで、
あー、自分が東女を観はじめた最初期にも「あの怪我をしている可愛い生き物は…?」となったのを思い出して、
万物流転を感じてエモい気持ちになったりした。

とにかくもワンデータッグトーナメントはすごいよかった!ので来年も是非!

強くなりたいなあ。強く強く強く。

2018/7/21
東京女子プロレス「いざ進め、新木場の熱いやつら!」

○ミウ vs ラク
アプガのみの試合はちょっとマンネリ感でてきたかな。
どうしても東女とは別物なので、
完全にストーリーに組み込んでどうこう、ってのが出来ない。
じゃあアプガプの4人の中でストーリーを作ったらいいのでは。
プロレスに必要なものは抗争ですよ。
喧嘩だ喧嘩!

○まなせゆうな vs ヒナノ
まなせゆうな先生のパープル教育マッチ。
ヒナノさんに関してまだイマイチ読み切れてない。
側転とか綺麗だし、身体能力は高そうなんだけど、どうなんだろうか。
前に(Twitterで)「リングネームが欲しい」って言っていたので、
それの実現に実際に動いてほしい。
そういう自己主張はどんどん言ったらいいと思うの。
試合に関してはまなせさんの優しさが存分に出ていた印象。
同時に側転してあげるのとか、
嘘泣きの競演とか相手のステージに乗ってあげるのいいと思う。
フィニッシュのかかと落としに行く前の「サヨナラ」って言うの好き。
まなせさんはなんかユニット作ったらいいと思うんだけどな。
若い子を引き連れて。ヒールの。

○ハイパーミサヲ vs 上福ゆき vs ヒカリ
問題児ふたりにヒカリさんが巻き込まれる安定のハイパミワールド。
(偽)の流れがまだ生きててちょっとうれしい。
「プねえさん」とかもうね。おもしろすぎる。
冷静に考えてみると、かみーゆがかなり喋れてる。
プロレスの評価に「喋れてる」ってどうなの?って話しもあるけど、
元々のパーソナリティと言動の奇天烈さがあいまってなんかいい感じ。
主な技はドロップキックとフェイマサーしかないけど、
最近はフェイマサーの決定率が落ちているのが残念。
まだシングル未勝利だっけ?直接勝利がまだか。
ヒカリさんはこのメンツの中でもキャラを出せつつあっていいと思いました。
巻き込まれるだけじゃなくてもっと前に出てきてもええんやで…
パミさんは安定感あって安心の天才ぶり。いいとおもいます!

○中島翔子 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんはパワー系ってことでいいのよね。
パワー系はゆさんやれいたんがいて、それ以上のインパクトって難しい事情。
おねえさんがおねえさんじゃなくなるってことは、
おねえさんの妹がおねえさんの妹から卒業するってことじゃないと駄目なのかも。
(リアル妹なので難しいところはあるかもだけど。プロレス的な卒業は必要?)
プロレスラーのよさ、強さってなんなんでしょうね…
応援する側としてはどう感情移入できるか?ってことだと思ってるのだが。
翔子さんは里歩さんとのシングルが決まって、さあどうなる?ってところだけども、
山下中島っていう看板が元々あって、そこに坂崎って存在が登って来て、
ゆさんとれいたんが強さを、瑞希が巧さを見せて、リカさまがぐーんと伸びた。
群雄割拠。
どこかで目にしたけど、
「中島翔子はいいレスラー」のその先を突き詰めないといけない段階なのかな、と。
プロレスって難しいんだねぇ。もちろんそれがおもしろいんだけど。
翔子さんにはテッペン獲ってほしい気持ち。

○瑞希&山下実優&伊藤麻希 vs アズサ・クリスティ&沙希様&マーサ
美威死鬼軍のストーリーが一気に来た!やったぜ!
ヒステリーな人っていうのは見ていていい気がしないので、
シスターはナチュラルヒールになってしまっている感覚。
逆に沙希様ひどい!って思っている人もいるんだろうけども、
自分はわりと沙希様に同意する感じです。見方はいろいろある。
ただユキオサンと沙希様の仲違いは哀しいものがある!
シスターなにしてくれてんねん!
試合はみずぴょんすとマーサちゃんのマッチアップが見どころありました。
流石の試合巧者同士!
基礎のプロレスがしっかりしているのって大事で、
東女の他のメンツもそういうところは促成栽培ではなく、がっちりして欲しい。
あと伊藤ちゃんが随所でサポートに飛び込んできてそこがすごいよかった。
ぎゃーぎゃー叫んでいるだけじゃないのは本当によくなって来ててアツい。好き。
山下さんは入場が成功して場内がめっちゃ沸いたのが面白すぎました。

○辰巳リカ&坂崎ユカ vs のどかおねえさん&優宇
やー。すごい。本当にすごい。リカさまの世界観がヤバい。
なんでユカっちに全力でビンタしたの!さいこう!
リカさまの世界観というのはなかなか言葉では説明が出来なくて、
シュールというかサイケデリックというかサブカルな漫画と音楽であって、
それはロックでありパンクでありハッピーテクノであるわけで。
ユカっちの光が太陽であるならば、
リカさまの光は薄暗いクラブ/ライブハウスの照明とサウンドシステム。
なにかの抑圧からの不器用な自己の解放なんだよ。たぶん。
セカンドサマーオブラヴみたいなもん。
だから共感できるというか共鳴できるというかシンクロ出来る。伝わるかな。
ミラーボールがみえるんや…宇宙やで…キラキラしてるんや…尊い…
じゃー、それがプロレス的強さにどうつながるの?ってなるけど、
いいじゃん、そんなの。かっこいいんだから!という気持ちです。
で、似たような感覚はのどかおねえさんにもあって、
おねえさんは音楽じゃなくて演劇の世界。
現実とちょっとだけズレてる世界観が小劇場系の世界観。
そして発想の瞬発力。
今回感じたのは受け身の素晴らしさがあって、
ユカっちがおねえさんをロープに振り、延々とアームホイップするやつ。
あれの投げられたおねえさんがすっっと立ち上がる姿が綺麗に思えました。
そんで首をかしげながらも再びロープに飛ばされていく可愛さが凄い。
のどかおねえさんのおねえさん卒業はすこしさみしさあるけども、
新おねえがどうなるか楽しみでもあります。
試合のテンポを作って、それをハイスピードにしたのはユカっちの仕業で、
上下左右に広い空間が出来ていて見ていて派手楽しい。
場外へのダイブが出来るのは強み以外のナニモノでもない感じです。
凄いレスラーだわ、坂崎ユカ。

そういうわけで本来は来月の後楽園大会に向けて動きがあるかな?という大会でしたが、
特に動きがなかった(前哨戦もなかったもんね。美威死鬼軍はビアガに向けての布石だし)。
逆に個々の個性が際立ったいい大会でした。たのしかったー。
冷静になると、ビアガーデン含めてあと3回。ひとつは名古屋大会。
美威死鬼軍の話は切り離されていてたぶんビアガーデンを含めてそのままの流れ。
ユキオサンはお金で動くのを忘れてはいけない…
POP戦はなんかしらの前哨戦があるはず。
翔子さんと里歩戦はなにか前哨戦があるとおもしろいんだけど…
タッグはトーナメント次第だけどマリカの怪我がどうなるか。
新おねえ登場はたぶんユキちゃーんとタッグか直接シングル?
まほが生き返っている状態なのでプリシラケリーは誰と?そこまでにまほ死ねる?
みずぴょんすにちゃんとした相手をぶつけてあげて欲しい。となるとリカ戦?
などなど妄想するのに忙しい!
(などなどつらつらと書き連ねた後に、辰巳リカさまの骨折が判明。
失意のずんどこに落ちるなどしているわたしです。
その辺の話はどこかまた改めて…)

どこか遠くの他人事の出来事

2018/7/8
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ決勝戦」

○優宇 vs のどかおねえさん
見てません。音だけ。

○坂崎ユカ vs 辰巳リカ
何故かどちらにも感じる悲壮感。
必死を突き詰めるとエモみをまとって、そのエモみは悲壮感へと昇華される。
リカさまが気持ちでたどり着いた領域と、
ユカっちが身体能力と技術でたどり着いた領域のせめぎあう宇宙だった。
東女の選手たちのキラキラした眩しいものが全部リング上にあった。
雪崩式ドラゴンスクリューとドラゴンスリーパーが返されて、
ああ、もう技がない…という絶望がやってきた。
それに対してユカっちは魔法少女スプラッシュという元々の武器に加えて、
マジカルメリーゴーランドの奥の手を残しているのは強い。
当然のことながらリカさまへ感情移入をし、絶対に優勝してほしい気持ちがあったので、
負けてしまった後にすこーんと気持ちがふにゃふにゃになってしまったし、
泣きそうというか感情が雲みたいにカスカスになって、
なんか手の震えも止まらないしでたいへん。
そしてプリンセスカップトーナメント終了。

○まなせゆうな vs 愛野ユキ vs ハイパーミサヲ
で、ガチ凹みの気持ちで、もう帰ってもいいですか…となっていた後にパミさん。
なんかもうヒーローだわ。元気でたわ。もうもう。さいこうかよ。
ヒーローが増える展開は過去にもあったけど、
今回のユキちゃーんはいままでで一番ヒーロー感があった。
そして謎に生き生きしていたのが印象的でした。
せっかくヒーローマスクを作ってもらえたんだから、
いっそのことヒーロー軍に入っちゃえばいいのにね。や、どうだ。それは…
まなせさんはヒーローに選ばれなかったときにがっくりした姿が素晴らしかった。
「えっ?ヒーローになりたかったの?」ってなった。
そしてハイパミ先生の「あなたの脳内に直接話しかけています…」と「力が欲しいか」は、
声に出していいたい台詞としてそれを持ってくるサブカル者として優秀すぎる。
文化系プロレスとしてなんかもっとハイパミ先生を中心にしたストーリーも作ってほしい気持ち。

○沙希様&アズサ・クリスティ&マーサ vs ヒカリ&中島翔子&上福ゆき
シスターの沙希様への重すぎる愛がテーマ。
それを基にする内輪もめのばたばた。
今までの美威死鬼軍の争いは東女の中をかきまわしていたけど、
今度は美威死鬼軍の内部をかきまわしてきた。
これに他の選手が誰か巻き込まれるのか、どうなのか…
かみーゆと沙希様の高身長美女レスラーのマッチアップが相変わらず見栄えがあって、
つくづく、かみーゆがあのまま美威死鬼軍にいたらなぁ…と思う。
ヒカリさんがつかまる展開が長かったんだけど、
その中で頑張ってるヒカリさんが非常にいいとおもいました。
いいよね、ヒカリさん。ちょっと次のステップに進めてあげたい。
でもまあ、負けてしまったのもヒカリさんだけど…
これでマーサちゃんも久々の定期参戦かしらね。後楽園に向けて。
しかしシスターの独占欲みたいなメンヘラ展開は本当に重すぎて、重い。
このままこれを進展させるのかしら。
サイコパス化する?しない?

○伊藤麻希&山下実優&瑞希 vs ラク&ミウ&ヒナノ
入場で派手に転倒するエース。
もうこの試合は何をしても恰好がつかないエース。
おもしろすぎる。全部持って行った。
伊藤ちゃんが後輩アイドル相手に余裕で試合を決めたのは盛大に進歩していると思うんだけど、
それを感じさせないキャラがある意味凄いと思いました。
みずぴょんすはテレビで見せた例の笑顔のままスリーパーをかける場面もあったけど、
わりとどたばたしていた場面だったので一瞬で流れて行ってしまったのが残念。
それよりもなによりも深刻にはまってきているのが怖い。
アプガプはせっかくセミで三人で組ませてもらったんだから、
なんらかの派手な連携とかあってもよかったのかも?

○優宇 vs 坂崎ユカ
二回戦終了後の抽選で坂崎辰巳戦…というかユカっちは1番をひいてなかったっけか。
記憶違いかな。どうだったっけな。ユニバースで確認するか…
その準決勝の試合順ってどういう基準で決まったんだろう?というのがあって。
試合が2試合目だったユカっちの決勝の際の体力の回復度が心配でした。
案の定、入場時には歩いて入ってきたぐらい覇気がなかった。
そういうハンデが存在してしまっていたのがなー、という気持ち。
試合内容についてはもうなんの感想もないです。
感情を殺して見ていました。見てたかな。あまり記憶もない。おもしろくもなんともない。
とにかく今回は全く応援できない気持ちが芽生えてしまったので、
それに付随する実際の試合もまったく楽しめずに嫌な悲しい気持ちでした。
さいあく。もう何を言ってもなーんにも響かない。
だもんで、後楽園のタイトルマッチもなんかどうでもいい。
この気持ち、回復するかな。

四者四様の二兎

2018/6/27
東京女子プロレス「アップアップ東京女子(プロレス)(仮)~全員一緒にアッパーキック!~」

○のどかおねえさん vs 上福ゆき with 大石真翔&ハイパーミサヲ
座席の関係でなんにもみえず…無念…
(偽)のクオリティが高くてしっかりとみたかった試合。
後日ユニバースで観戦しますね。
しかしかみーゆが可愛すぎた(あとでチェキ撮った)。
会場にいたアイドルの誰よりも可愛かった。
アイドルって誰でもなれるもんね、いま。可愛いは作れるし。

○沙希様&アズサ・クリスティ vs 愛野ユキ&まなせゆうな
舞踏会ネタが最高だった。
踊りながら足先でフォールするのとか斬新。
そしてわかりすぎる「わっからない!わっからない!」がわかりすぎた。
ポイントはユキちゃーんなんだけども、
アプガプが今回のこれのようなきっかけがあって、
かみーゆも美威死鬼軍見習いのきっかけがあって。
そろそろなにか動きが欲しいなー。
おそらくおねえさん頼りなんだろうけども、違うほうがいい。
ひとり立ちしよう。
まなせゆうなさんが髪をお切りになられて、
衣装も一新してきて素敵だった。
ますますエロく…まなせのゆうながこぼれてしまう…

○優宇&才木玲佳 vs 伊藤麻希&瑞希
いやー、ここ最近特にだけどみずぴょんすのプロレスが綺麗。
所作が美しいったらない。なんでだろうか。基礎的なもの?
才木さんとのマッチアップが見応えがありました。
ここのふたりってちゃんとシングルしたことあったっけか。
その才木さんは相変わらずのパワフルさで安定感すごい。
魅せ方をよくわかっているというか、
おそらくナルシストな部分があるからそれがいい方向に向いてる素晴らしさ。
そしておそらく本人は魅せ方はわかってないんだけど、
自然と結果的に何故か見栄えがする…というか目が離せない伊藤ちゃんさんほんと好き。
試合自体は特にテーマがあったわけではないので普通だけどいい試合でした!

○辰巳リカ vs ラク
アプガプが東女四天王に挑戦するシリーズ。よろしい、戦争だ。
おやすみエクスプレスというムーブに対してツッコミを入れ、
その後、よっしゃいくぞーエルボーを出そうとして、
場内から「お前が言うな」的な気持ちを引き出してくれたのすごいリカさまっぽさあった。
というかこの対戦カードになったミラクルがそこに活きてきたのがすごい。
先輩として技を受けようとして「うってこいよー!」って言うの狂おしいほど好きです辰巳リカ。
みずぴょんすのロープにもたれかかっている相手の背中にランニングでドロップキックをかますやつ。
あれと同じ体勢の相手にヒップアタックを決める技を使い始めたのは、
みずぴょんすへの愛のためのオマージュかと勝手に思っていたけど、
今回はコーナーにいる相手に対して対角線に走ってヒップアタックを決めていて、
あれって初めて出した?そうでもない?
ドラゴンスクリュー→ドラゴンスクリュー→足四の字は最高の流れなのでうれしい。
ラクさんはアプガプの中でも一番感情が表に出ない、、、
や、出ない/出てないわけじゃなくて、出ているのが伝わりづらい選手だったけど、
気持ちを込めてエルボーを打つところで伝わってきたし、
スリーパーで必死につかまえているところもよかった。
スリーパーがそのままドラゴンスリーパーになって、技の伝承があったらアツかったなぁ。
どらごんぼんばーず増員待ったなし!ってなったのに。

○坂崎ユカ vs ヒナノ
ヒナノさんが問題作だった。
嘘泣きかー。そうかー、嘘泣きかー。ってなったけど、
そのあとユカっちも嘘泣きしてうまいこと着地した。
そういえばユカっちも元々はそっちのコミカル枠だったよなー、と思い出しました。
魔法少女時代(っていまは魔法少女じゃないのかな)はとにかくトリックスターだったし、
そこから元々の身体能力の高さは持っていたとはいえ、東女のトップ層に登りつめたもんなぁ。
と感慨深い気持ちになりました。
口をおさえちゃうの最高。死んじゃう。
ヒナノさんは場外へのダイブ(まではいかないけど)にチャレンジしていいぞいいぞってなった。
憧れややりたいことがたくさんあって、それをひとつずつこなしていくのは大切だけど、
実力以上のことは出来ないから、怪我とかにはくれぐれも注意してほしいな、という気持ち。
応援してくれない人は嫌い、と言っていたけど、
見ている人の全員が全員、応援しているわけじゃないし、ほめてくれるわけじゃないし、
無責任に好き勝手に言うのが楽しみな人もたくさんいるので(そうです。わたくしのように)、
好きと嫌いという分類はどうかとおもう今日この頃です。メンヘラか。
この試合をきっかけに変わりたい、じゃなくて、変わった結果を持ってこの試合に臨んでほしかった。

○中島翔子 vs ヒカリ
番狂わせがあるとしたらここだけだろうなー、と思ってました。
でも翔子さんは絶対に負けないだろうな、っていう信頼もあったけど。
ゴング前に襲い掛かるほど気合が入っていたヒカリさんですが、
気合が入りすぎて空回りしちゃって、技が雑になってしまったのが残念…
翔子さんのスピードに対応しようとして、自分のスピードをあげた結果なんだろうけど。
してからコブラツイスト→グラウンドコブラの絞め技系が得意なんだろうか。
ジャパニーズレッグクラッチホールドとかも出してるし。
なんらかの適性があるはずで、それを見つけて磨きをかけるのって大事なんだろうな。
試合終了後にばーっと帰って行ったのは悔しさもあるし負けず嫌いもあるはずね。
いいとおもいます。負けず嫌い大事。

○山下実優 vs ミウ
アプガプ結成時にはグループ内のエースとして期待されて、
デビュー戦でも勝利して、
そのあとはヒカリさんに抜かれていて、立場がかわってしまっているミウさん。
悔しいよなぁ。自分にも周りに対しても。
4人の中でもはっきりと「アイドルとプロレスを両立させたい」って言ってるのは偉い。
なんか絶対的に真面目なんだろうな、って感じています。
プロレスラーとして個性を出さなければいけない、っていう部分が、
真面目さ故に、枠にはまってしまう(ように感じてるのだけれども)。
それでも一生懸命で頑張っているのは伝わってきました。
ミウさんの両立させたい、という気持ちが、
見ている側の「アプガプとは?」という問いの回答を得づらいジレンマなのかも。
あと山下さんはかっこつければつけるほどなんかおもしろい不思議なエースね。
前のプリンセスカップのヒカリさんの試合もそうだったんだけど、
この試合はアプガプの代表としてミウさんが東女のエースに挑んだわけで、
アプガプ全員が一体となって応援してもよかった気がしてて。
セコンドにだれかつくかな?って思ったけど、
リングの下にいたのはラクさんだけだった。
他のふたりはすこし引いたところで見守っていただけだった。
やー、ラクさんは当初からつく予定だったんだろうけど、
気持ちが熱くなるのであれば近くに駆け寄ってあげてほしかった。

アプガプの子たちのプロレスに対する気持ちが四者四様あって、
頭と気持ちの方向性が一番プロレスに向かっていて、
それが実際に進んでいるのはヒカリさんだと思ってます。
他の子たちも「プロレスがんばる!」とは言っているものの、
頭と気持ちが一体となってプロレスに進んでいるか、
この進んでいるトコロがみたい。言葉だけじゃなくて。
言うのは簡単だし、口に出せば叶うけど、
プロとして人に自分を表現して見せているのであれば、その進化を試合で見せてほしい。
や、みんな頑張ってるのはわかるし、頑張ってほしいのよ…
でもさ、プロレス脳って大事なんだよ。いいたいこと伝わるかしら…

自分にはアイドルアレルギーがあって、
アプガプがアイドルである限り、運営の指示やアイドルの文法/ルールに従って動くはずで、
そのアイドル文法/ルールとプロレスラーの文法/ルールって違う。
そうなるとどうしても接し方も、見かたも全部ちがうもの。
まだ東女とアプガプの間に壁がある。別物。
これはアプガプがアプガである限り続くものだと思っています。

そしてプロレスをイチ観客として見ている限り、
ちゃんと試合を観察して、勝手に感想をいうことが観客としてのプロレス。
(お客様は神様です的なことを言うつもりも、そういう意識も全くない)
出来るものなら自分でもプロレスをしたいわけだけども、そんなの無理じゃんか。
結果として出てくるものは超絶個人的な感想だけども、
ここや自分のSNSは個人的な世界なので個人的な感想や意見を言いたい気持ち。
その気持ちの中には(完全にないとは言い切れないけど)敵意などなく、
すべてのプロレスラーを応援する気持ちが詰まっているわけで。
プロレス好きでよかったなー、って全力で思うもの。
感想って無責任にいいことも悪いことも思うし、言う。
応援って賛辞だけじゃないよ。
思っていることをアウトプットした結果、
それに対して敵意を向けられるのは悲しいけど(ないこともないのはわかる)、
意図がつたわらないならしかたないよね、って思います。
それが無責任なりのわたくしの責任であれば、こちらも向けられた敵意に悲しく思うだけ。
もう素直な気持ちで応援できないよ。
東女は全員に好意的な気持ちだったけど、今回は残念でしかたない。

どんな幻でも

2018/6/17
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ」

○瑞希&ラク vs ヒナノ&ミウ
いやー、もうオープニングマッチに出るみずぴょんすは微妙に切なくなる。
見ていてふとおもったのは「綺麗なプロレスをするなー」でした。
ラクにタッチしたあとにそのままリング内に残って、
おやすみエキスプレスを二人でやったあとに一瞬リングから出てすぐタッチ。
なんかもうかわいそうで…ひとりで試合をまわしてるじゃんか…
教育マッチ的なことではあるのでプロレスが出来る人がやるしかないのはわかるんだけど、
アプガプのこの3人はいい加減にプロレスラーになってほしい。
アイドルくそくらえ。

○伊藤麻希 vs 上福ゆき
かみーゆはまだ対戦相手なりタッグパートナーなりに、
プロレスの出来る人が必要だったんだけど、
ここで組まれた伊藤ちゃんとの大決戦。
試合開始後からもうマイクを使った舌戦でさいこうだった。
東女ならではのおもしろプロレスで個人的には好きです大好きです。
お互いのキャラを存分に活かした流れで、
褒められて照れる伊藤ちゃんが可愛くて。
そしてコーナーを登っての「世界一かわいいのは…」の争いがカオス。
二人同時に登って二人同時に叫んで欲しかった。
どっちの声が多かったかねぇ。
そしてかみーゆのドロップキックは金を取れるレベル。
蹴られたい。いくらなの。

○才木玲佳 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんの教育マッチも回を重ね出来ましたが、
確実に成長しているのが見られて、
これが東女をみている醍醐味の一つよね!とお父さんの気持ちに。
流石にシャイニングウィザードやジャックハマーを出すまでには至らなかったけど
(おそらくいろいろな理由で。受け身とかそういう)、
不器用ながらも努力しているのは頼もしい限り。
れいたんのタックルを受けても簡単には倒れなかったのはよかった。
そしてファイトスタイルがおねえさんに似てきているのはいいのか悪いのか…
いまは先方様はブレイツで頑張るんだろうけども、
理想としては姉妹タッグですもんねぇ。
才木さんはすごい安定感あるので安心パパです。よきかなよきかな。

トーナメント本戦。事前の予想は↓
○坂崎 vs ヒカリ
○山下 vs のどねえ
○優宇 vs パミ
○中島 vs リカさま
はてさて…

○坂崎ユカ vs ヒカリ
プロレスラーとして夢を強く抱いて東女に入団したのは、
アプガプの中ではヒカリさんだけな気がしてて
(他の子たちはアイドルとしての夢は抱いてそう。わからんけど)、
そういう夢があって、そしてその一つが叶いそう、っていう人は強いよね。
そして応援している人たちも呼応してあれだけの紙テープが飛んだのは、
ひとつの到達点だった気がする。ターニングポイントってやつ。
もちろんヒカリさんからみた夢そのものである坂崎ユカという選手とは、
力の差は大きくあるかもしれないけど、
それを感じさせない気持ちの出し方と試合展開で非常にエモみの高いいい試合でした。
おじさんは胸が熱くなりました。よかった。いろんな意味でよかった。
もちろんというか当然というか、
坂崎ユカという選手のもつ情熱、厳しさ、真面目さが存分に爆発して、
完膚なきまでに叩きのめしたのは素晴らしい。
あとヒカリさんのセコンド問題だけど、
全体的なセコンド業務の兼ね合いがあるのはわかるんだけど、
アプガプの3人がついていて欲しかった、ってのがちょっとある。
まあしかたない…セコンド業務大切。

○のどかおねえさん vs 山下実優
うああああああー。エモいんじゃああああ。
おねえさんが勝った。すごい。うれしい。
バンプの素晴らしさに定評にあるおねえさんが、
とにかく蹴られて蹴られて投げられて。
その都度、立ち上がって立ち上がって立ち上がって。
そうだったよね。おねえさん、ずーっとそうだったよね。
劇的に技が増えたとかそういうのは決してなくて、
それでもちょっとずつ頼もしくなっていったおねえさん。
持ち前の身体バランスなどのセンスが徐々に発揮されてきていたおねえさん。
そして場内いっぱいのおねえさんへの声援。
\おねえさん!/\おねえさん!/\おねえさん!/
東女を見に来ているお客さんのハートをがっちりつかんだものよかった。
山下さんだって決して何かが劣るとかでなかったし、
蹴りもずばずば入ってたし。
決して大番狂わせではなくて納得のいく試合でした。
それでもおねえさんの放った雪崩式サモアンドロップとかもうすごい。
ピープルズおねえさんだわ。

○優宇 vs ハイパーミサヲ
パミさんが試合前のマイクで珍しく真面目なことを言った。
なんかそれで勝負が決まってしまった気がする。
自分のステージを全うして欲しかった、という気持ち。
ただパミさんの世界観を作っているのはパミさん自身なので、
あれでよかったんだとは思う。思うところがあったんでしょう。
でもどうしてもパミさんが言っていた、
試合に勝った、そして優勝したその後のやりたいことってなんだろうか。
謎が謎のままで終わってしまったのは残念。
今後のストーリーに活かしてくれることを期待。
優宇さんは…パミさんに惑わされることなく冷静に対処していたし、
コミカルな部分を表に出せていたのでよかった。
新境地…までは流石にいかないけど余裕があった感じ。

○辰巳リカ vs 中島翔子
東女を継続して見るきっかけになった中島翔子選手。
推しメン。
「かっこよくなりたい!」って言って本当にかっこよくなった辰巳リカ選手。
推しメン。
どっちも勝って欲しいし、どっちも負けて欲しくない。
こんなに複雑な気持ちで試合を観ていたのは初めてかもしれない。
絶叫しながらすべてをを振り絞っていくリカさまと、
強い意志を静かに持ってフルスピードで闘う翔子さんの、
内なるものは動と動ではあるけれど、静と動の闘いに見えていました。
どらぼんとみらクりのタッグマッチでの激突は記憶にあたらしいけど、
前回のこのふたりのシングルは15年12月12日でいいのかな。
その日のここのblogを読み返したらリカさまのこと「推し増ししますね」って言ってる。
わたしの記憶が確かならば、
その時もマッチアップからのふたり同時に前転して起き上がるムーブがあって、
翔子さんはスパっと立ち上がったんだけど、
リカさまは綺麗に起き上がれなかったんじゃなかったっけな。
違ったらスミマセン。
で、今回はふたりが綺麗にスパッと起き上がって、
ああ実力的には並列に並んだんだ…とひとつ目の胸熱ポイントがありました。
もう雪崩式フランケンからノーザンライトをリカさまが返したときに、
自分の感情が高まっちゃって本当に泣きそうになった。
翔子さんはこれで準優勝→優勝→準優勝→準決勝敗退→二回戦敗退か…
チェキを撮りに行ったときになんと声をかけていいのかわからずに無言でいたら、
「みなまでいうな…」という翔子さん。
サインをもらうときに「あなたハラハラしたでしょ」という翔子さん。
他の推しメンとは違ってチェキに行くなどしてわかりやすく推してないけど、
東女を見るきっかけだし、見に行く理由だし、
なんとなーく伝わっている気がしてうれしくもありました。
リカさまにつきましては「チェキどっちにいくか迷ったでしょ?」と聞かれたけども、
最初から両方に行く手筈だったので大丈夫。…大丈夫?
結果として気持ちのぐらぐらがとんでもない一戦だったけど、
俺得すぎる試合だったし、とんでもなくいい試合だったのでうれしい気持ち。
もうこの先はリカさましかみえない。

抽選の結果、
坂崎vs辰巳と優宇vsおねえさん。ふむ。

坂崎ユカ vs 辰巳リカ
難敵である瑞希に激戦の後に勝利し、
格下であるヒカリを完膚なきまでに叩きのめして勝利。
ここまでの試合展開、特に一回戦で奥の手を出してきた坂崎ユカ。
いまちょっと無敵感がある。隙がない。
二回戦で難敵中島翔子越えを達成。
お墓へのいい知らせをお供えしなければいけない情熱の辰巳リカ。
ユカっちが魔法の国へ旅立つきっかけとなったFACEでリカさまが勝利。
帰国後の去年のプリンセスカップ二回戦でユカっちがリベンジ。
五分五分な印象かな。
以前身にまとっていた狂気がユカっちからなくなって、
いまはリカさまがまとっているイメージ。
狂気は心の強さ。
元アイドルとして共に歩み、
プロレスへの進路変更もおそらく一緒に決断してきたんだと思う。
絆というか不思議な縁のようなものは二人の間に確実に存在する。
でも、もう、リカさましかみえない。ので
勝者:辰巳リカ

優宇 vs のどかおねえさん
自分のプロレスをみつけた優宇さん。
自分のプロレスをし続けたおねえさん。
プロレス同期のふたり。タッグパートナーなふたり。
同期の躍進や活躍を目の当たりにし、対戦成績的にも劣っているけども、
現チャンピオンを破って進んできたおねえさんは勢いは確実にある。
負けたくないよね。勝ちたいよね。乗り越えたいよ。
けど、優宇さんにも負けたくない理由は山のようにあるわけですよ。
サモアンドロップでもちあげられるかが鍵。
おねえさんはまなせさんをぶん投げた。でも、
勝者:優宇

辰巳リカ vs 優宇
一昨年のタイトルマッチ以来のシングル。
その時は怪我から復帰してドラゴン殺法を見につけてすぐ。
当時の優宇さんは無敗の王者だった。
優宇さんのプロレスは寝技中心だった記憶…
そこにリカさまの足攻めがあって追い込んだけど負けちゃったんだよね。
その時よりもスタンディングの割合が高い。
つまりは足も攻めやすいのではなかろうか。
上半身に厚みがあるのでドラゴンスリーパーよりも足四の字が勝負の分かれ目か。
武藤vs高田戦の再現のような感じで。
懸案事項としてはおそらく準決勝の坂崎戦は長丁場。
体力的に不利な立場に立ってしまうのは避けたい。
けど、リカさまが勝つイメージしかできない。ので、
優勝:辰巳リカ

刮目せねばならん(プリンセスカップ一回戦を終えて)

東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ 第二回戦」

あっさり予想が外れているものもあり、
そもそもの優勝予想者が敗退したので気持ち的にはリセット予想!
あくまでも個人的な希望と意見。

優宇 vs ハイパーミサヲ
優宇さんの一回戦後のコメントが個人的にはぐっときてしまいまして。
“優宇さんにしか出来ないプロレス”というものは既に確立されていて、
それを熟成させる工程に既に入っていた。
自分の中では一気に優勝候補。
ハイパミさんが劇場のクオリティが上がっていて、
さらに優宇さんいじりはおそらく得意中の得意。
沙希様戦も想像の斜め上に切り込んで来たので想像が全くつかない…
それでもミラクルは二度は続かない!ということで
勝者:優宇

山下実優 vs のどかおねえさん
前哨戦でがっちり前哨戦を挑みいい流れで来たのどかおねえさん。
一回戦が思わぬ苦戦を強いられたものの順当に勝ち上がってきたエース山下。
希望ではのどかおねえさんに勝ってもらって、
一つ上のステージに登ってほしいのだけれども、
とにかくこのトーナメントを落とせない山下選手が実力的にも優勢。
おねえさんのタックルがスピアーに進化して、
フィニッシュホールドにまで行けたらいいんだけど…
そう簡単に新技が増えたりしないので、
勝者:山下実優

辰巳リカ vs 中島翔子
いぇーい!リカさま、みてるー?
さあ、困りましたよ。いつか来るものである推し同士の一戦。
いまの気持ちを正直に書くと…
見たいのは中島翔子というレスラーがシングルのベルトを巻くところ。
これは東京女子プロレスを見始めた頃からの願い。
目の前でラストライドで叩きつけられる小さな選手を見た時に強く願ったこと。
懸念事項としては一回戦が不戦勝で試合をしていないこと。
難敵を乗り越えてきたか否かは大きく違ってくるんだよなー。うーん。
ただ革命戦士辰巳リカはこういうシチュエーションで絶対的に燃えるはず。
中島翔子越えは絶対に成し遂げたいことだよなぁ。うーん。
しなしながらもう今回は完璧に希望的観測で。
勝者:中島翔子

坂崎ユカ vs ヒカリ
ちょっと予想は揺るぎなくユカっち勝利なんだけど、
ヒカリさんがどこまでできるか、が見どころだなぁ。
アプガプの中では結果としてナンバーワンの実力者とはなったけど、
他の東女のねえさんたちの足元にも及んでないのはしかたない。
完膚なきまでに叩きのめされて明日への糧にしてほしい気持ち。
ただ油断は禁物なんだー。
でもいまのユカっちはおそらく無敵。
勝者:坂崎ユカ

これで、
優宇
山下実優
中島翔子
坂崎ユカ
か。
ちょっと順当すぎるかな…
準決勝〜決勝はどのカードでも見てみたい。
チャンピオンの経験が唯一ないのが中島翔子…!

お墓に届け、この気持ち

2018/6/9
東京女子プロレス「第5回東京プリンセスカップ」

○ハイパーミサヲ&中島翔子 vs ヒナノ&ヒカリ&ミウ
ハンディキャップマッチと聞いて
「そっか。パミさんと組むのは相当なハンデだもんね翔子さんの」と思って、
や、ちがった。人数か!
と納得するまで時間がかかったというかなんか腑に落ちない気分のまま。
そして今大会もハイパミ劇場の幕が上がるのです。
(偽)は前日に決まったばかりなのにすぐに取り込んでくるのすごい。アッパーヒーローって…
さすがの翔子さんもこの試合ではすっかり存在感が少なくなってしもたわい。
アプガプのみなさんは例えば先輩レスラーとそれぞれ組んで2対2でやるよりも、
こうしてアプガだけで組んで、先輩レスラー相手に試合をした方が活きるんじゃなかろうか。
もう個別に成長するよりもユニットとして成長した方が活路が見出せる気がする。
でもヒカリさんがせっかくコブラツイストをしているのに、
それを剥がす方向で極めようとするヒナノさんはちょっと頭を鍛えた方がいい。

○沙希様 vs 愛野ユキ
ユキちゃーんが格上相手と頑張らないといけないのはまだまだ続くわけで。
沙希様からは何を盗んだらよかったんだろうか。
この試合は完全にバテてしまったわよね。体力かー。
体力はもう鍛えるしか…
ちょっと格の違いがはっきりと見えてしまった試合。
沙希様は余裕のお裁き。

○才木玲佳 vs 上福ゆき
愛すべき問題児となっているかみーゆ。
最近ジムに通い出したタイミングで筋肉担当と対戦というミラクル。
そしてれいたんの「ジム」というワードへの食いつきのよさ。
ふたりのキャラクターが存分に活かされた名作だった。
その中でコーナー上のれいたんへのドロップキックをぶちかますかみーゆ!
一つでも大きな武器があってそれを磨き続ければ上にいけるのは間違いない。
かみーゆ本人はだいぶ努力家とのことなので、大丈夫かな…
そしてジャックハマーを受けたのはびっくり!
ああいう垂直落下系の技は受け手を選ぶ気がしていたので、
勝負はシャイニングウィザードで決まるかと思ったら、
思いっきり落とされてた!さいこう!

○優宇&のどかおねえさん vs ラク&山下実優
受け身には定評のあるのどかおねえさんですが、
そもそもそれはボディバランスがいいからでは?と。
というのもクロスボディを出した時に、
相手の身体にぶつかった後にぐいっと重心を向こう側に移して倒してた。
技のかけ方自体がそういうものなのかもしれないけど、空中で身体を回しているってことよね。
簡単にできることなんだろうか、そうでもないんだろうか。
他にもカットに入る時にタイミングがちょうどになるように一瞬ロープをまたぐ時に止まってた。
あれだってリズム感がないとできないと思うんだけど…どうなんだろう。
おねえさんは前哨戦を前哨戦として戦い、エースをぶっ潰そうとしていた。
そういう姿に心を打たれるちょろいオタクなのです。
しかし試合前の難波小百合さんが最高だった。大パニックだった。
ぽろっとマイクのケーブルが抜けてあわあわとなりつつ、
のどかおねえさんもそれに気がついて「はやくはやく!」とけしかけて、
なんとか間に合ったのとか最高だった。難波ちゃん、たまに気が違う感じがぐっとくる。
しかし翔太さんがいるの、地味に効いて来てるなー。頼もしい。
それからおやすみエキスプレスの山下さんの渾身のキメ顔はいらっとしましたね。

○辰巳リカ vs アズサ・クリスティ
油断というかなんなのか、
見ている時に「今日は余裕っしょ…」って気持ちに最初なっていたのは反省。
ふとその自分の気持ちに気がついたのはいうまでもなく、
「あれ?もしかして危ない?」って思ったから。
ふとそう思ったのはいうまでもなくアズクリさんがしっかり強かったから。
うわー。そうなの?って。
確かにここ最近の勝率はあがっているけど沙希様とのタッグでの勝率であって、
リカさまレベルの強者を相手にしたらわりとあっさり負けるのでは?と思ってましたが違った。
途中、セコンドについているかみーゆがやっぱり最高で、
「あずくりー」っていうめちゃくちゃ気だるい声援と、
そのアズクリに盾にされて
「かんけいなくない!?」とリカさまに蹴られているのとか素晴らしい。
リカさまにつきましては、徹底した足攻めがぐっと来すぎる。
元々武藤敬司が大好きなので足へのドロップキック→ドラゴンスクリュー→足4の字とか胸熱。
じゃー、シャイニングウィザートやラウンディングボディプレスにあたる技とは?
吠えながらのドラゴンスリーパーも好きなんだけどもー。
逃げられやしないかとどきどきしちゃう。

○坂崎ユカ vs 瑞希
想像以上の名勝負だった。いいもんみた!という気持ち。
ただ不思議なのは「この試合をいつまでも見ていたい」という気持ちにならなかったこと。
そういう気持ちになる方がいいというわけではなくて、
この試合がいい試合だったのは間違いないけれども。
どちらも実力を全部出し切って文句のつけようのない展開。
勝負を分けたのはいうまでもなく…
ユカっちが魔法の国へ修行に行っている間に、
姉のミルクラウンが地球で試合をしていた時のフィニッシュホールドがあり、
当然、妹であるユカっちは別人のためその技を使うことはなくて。
修行後には確かに強くなってベルトも獲ったけど結果としては蝉になってしまった。
そこからさらに生まれ変わるために出した技。
マジカルメリーゴーランドの体勢に入った時に変な声が出た。
そのカードを切ってくるとは思ってもいなかった。本当に鳥肌が立った。
なんかちょっとユカっちに無敵感が出て来ちゃったな…うわー。
みずぴょんすは名レスラーであることは間違いない。
キャリア実力ともに本当に東女の中でもトップクラス。
それでも勝てなかったのは何故か。ね、なんでだろうね。
一回戦の相手が悪かったな…いきなり決勝戦級だもんなぁ。
もう所属になるしか…