2019/8/25
HEAT-UP!「熱クナレ、カワサキ」
○新井健一郎&ヒデ久保田&定アキラ vs 伊東優作&藤田峰雄&阿部史典
このメンバーで第一試合ってどうなんだろう。
みんないいレスラーばっかりなので、
しっかりストーリーがあればメイン級の抗争劇が繰り広げられそうなんだけどな。
ヒートアップはしっかりとストーリーを追いかけているわけではないんだけど、
PSYCHO&CHANGOもいつのまに出なくなってしまったし…
レスラー側もオファーがあればそりゃ出てくれるんだろうけど、
いずれ断られる羽目になってしまうんじゃないだろうか。心配。
○Sareee&梅咲遥 vs 水森由菜&駿河メイ
Sareee選手は初見です。
ディアナと仙女のシングル王者。
特にディアナはアジャコングに勝利しての戴冠、と。なるほど。
この試合の個人的な注目点はどうしても、
梅咲選手と駿河のメイちゃんのライバル関係からくるマッチアップ。
ふたりの若さ故の全力全開な動きと、
ゆなもんの彼女のキャラクター通りの全力全開な動きとがあって、
その中でSareee選手のベテラン感というか、一歩引いた余裕の動きは、
ちょっとおとなしいように思えて、存在感が薄かったです。
だもんで全然印象がない。
チャンピオンだからまあ、勝つんだろうな。っていう感じ。
これだったらもう一度観たいのは圧倒的に梅咲遥選手ですわ。
その遥さんとメイちゃんのライバル関係は本当に面白くて、
ここまではっきり意識しあっているのは他にあまりないんじゃないだろうか。
キャリアがずーっと続く限り、この関係性に決着はつかないし、
ふたりの存在と関係性が尊い。
ことあるごとに喧嘩し続けてほしい気持ち。
○YUJI KITO&松田慶三&さくらえみ vs プリンスカワサキ&藤原喜明&井上京子
この試合、好き!
旧IWA連合の関係性がおもしろくて、
「さくらさんに仲間がいるんだ!?」という謎のうれしさ。
KZさんがさくらさんを呼ぶのに「元川!」と呼んでいてツボ。
井上京子選手は初見…だったはず。
この人はどういう立ち位置なんだろうか。現役バリバリなのかな。
イメージとしては既にレジェンド枠なのだけれども、
この世代の女子レスラーっていうのは本当に身体も大きくて、
いまの時代のレスラーとは全く違うんだな、と思いました。
全女があるころとか全くレベルでプロレスを見ていなかったので、
なんか逆に新鮮というか、驚きがありました。
組長は完全にレジェンドなので、縁起物感がすごかった。
プロレスラーって怪物なんだなー、と改めて。
この場合、体格とかそういうのじゃなくて、存在として。
怪物ではなく妖怪?
趙雲s…プリンスカワサキ選手は受難度が高くて最高でした。
IWA軍のクロスボンバーからのマスク剥ぎはキン肉マン世代には盛大にツボ。
KZさんは同い年だし、KITO選手はひとつ下だから当然かw
○Red Eagle&藤波辰爾&JayKnox vs 飯塚優&渡辺宏志&佐山駿介
やー。藤波辰爾の無駄遣いというか、豪勢な試合というか。
縁起物の技たちをほぼ出さずに結末に絡むことなく試合が終わった。
そりゃ年も年なので、往年の動きは期待できないかもだけど、
藤波辰爾という名前で観に来ているお客さんもいるんだろうから、
その通りのあからさまな客寄せパンダ的な扱いはちょっとなー、と思いました。
負けチームに含ませるわけにはいかないので、
外国からの参戦選手の思い出づくりのような結末。
まあ、WWEのHOFと組めて試合ができるってうれしいよね…
飯塚選手ってヒートアップの中ではどういう存在なんだろうか。
井土選手は期待値も高くて上を目指している印象だけど、
飯塚選手はどうなりたいのかという意思があまり感じられない。
…それはあまりちゃんとヒートアップを観てないが故の認識不足なのかもなぁ。
○田中将斗 vs 井土徹也
いやー。この試合はだいぶアツかった!
チャレンジマッチにしては高すぎる壁だなー!って思ってたんだけど、
それを必死で乗り越えようとする気持ちが伝わってきました。
いきなり奇襲をかけてどかーん!といきなりトップギアに上がったのがよかった。
スーパーフライも一回返したし、
簡単には負けなかったのは素晴らしかったです。
こういうチャレンジマッチって勝敗とは別で、
プロレス的な強さよりも気持ちがどんだけ出ているか?っていうのが見せかたなんだろうなぁ。
外部から大物を呼んでこういう試合を組むのは、見る側もおもしろいし、
若手の経験値もあがるし、他団体とのつながりもできるだろうし。
自団体だけじゃなくてどんどん外部に出て試合をしてほしいなぁ。
いまのところヒートアップだと大谷選手がそういう外部参戦が多いけど、
井土選手もどんどこ外で活躍してほしい気持ちでいっぱい。
○大谷譲二&兼平大介 vs 花見達也&吉田綾斗
2AWとの団体対抗戦の意味あいもあったこの試合。
その千葉勢の両選手は初見です。
吉田選手は見てみたかったのでうれしい。
そして雰囲気があっていい選手だなぁ、と!
花見選手はテンションが終始高くていいんだけど、
ちょっと空回りしてしまって技の精度を欠いていたのが残念。
場外へのダイブで致命的なミスをしてしまったのがもったいなかった…
やまねこ宅急便は大谷選手が前衛、兼平選手が後衛と役割が出来ている気がするんだけど、
如何せん兼平選手の自己表現がわかりづらくて、
存在感がみえてこないのがもどかしいです。どうなんだろう。
よく考えたらすっかりなじんでるけど大谷選手はガッツワールドから来た選手なんだよねぇ。
名誉生抜きすぎる。
○TAMURA vs MAD DOG MAXX
やー、もうほんとマッドドッグマックス大好きすぎる。
見たこともないチェーンレスリングのバリエーション。
表情やメリハリの中で見せる見得のようなポーズ。
どこがどう決まっているのかわからない関節技はもうびっくりするしかない。
ここ最近の派手でハードヒットなプロレスもおもしろいけど、
こういうパズルみたいなレスリングも、
想像を超えた種類の技を見せられると、
プロレスってこういうのもあるし、こういうことなんだな!という気づきがありました。
TAMURAさんは何もさせられてない。
そこからどばーっと関節一発で勝ったのは「えっ?おわり?」という驚きがありつつ、
まあベルトの動きを考えたら…うん…みたいな納得をするしかないものもありました。
これもプロレス。
勝敗で負けて試合で勝った感じのマッドドッグマックスでした。
おもしろかった。