2019/9/16
東京女子プロレス「KFC 2DAYS ’19~Desert Moon~」
○舞海魅星 vs 桐生真弥
はいすぺちゃんの桐生さん。
その一つあとの世代になる舞海選手。
いま桐生さんは伸び悩んでいるというか、特に変化がないというか。
他のちゃんたちに置いて行かれつつあるので危機感があるのではなかろうか。
そして後から追いついてきた舞海さん。
やっぱりパワーがあってフィニッシャーに圧倒的な説得力のあるラリアットがあるのと、
ちょっと決めきれる技がないのでは大違いかなぁ。
エルボーひとつとっても遠慮がちというか、
フルパワーを感じないのが性格なのかなんなのか…
正念場が来てしまったな!どうする!?
○伊藤麻希 vs YUMI
はいすぺちゃんのYUMIさん。
伊藤ちゃんさんが教育する側に回る日が来るなんて…ぐっときますね。
この試合の中でYUMIさんに対して、
「ぜんぜんはいすぺっくじゃない!」という旨の発言がありましたが、
みんなでハイスペックになろうね~という趣旨だったはずなので、
まだハイスペックじゃなくていいんじゃなかろうか。
YUMIさんはまだプロレスラーとして先があるんだけど、
受験休業に入ったりするんだろうか、やっぱり。
それまでにある程度の実績を作っておかないとだよね。
どうなるー!?
○白川未奈&上福ゆき vs うなぎひまわり&山下実優
かみーゆが終始、山下さんを煽りつつ、そしておびえつつの試合でおもしろかった。
かみーゆは完全に安心して見られるし、どちらかというと強い部類に入ってきた気がする。
もちろん贔屓目はありますけども…
白川さんは楽しげにプロレスをしているのが好感度出てきた。
ベルトを獲って自信がついたというか、調子に乗っているというか、
どちらにせよ、それがいい動きにつながっているんだからベルトの効果はあったということ。
山下さんは強さを存分に発揮していたんだけど、
ふたりに盛大に振り回された感じで、若さを感じました。
そういえばプロレス経験はそれなりだけど、
人生経験はふたりより遥かに若いんだった。そうだったそうだった。
プロレスの成長曲線っておもしろいなー、と思った試合でした。
○乃蒼ヒカリ&渡辺未詩&らく vs 愛野ユキ&坂崎ユカ&原宿ぽむ
アプガプそろい踏み!…となると入場曲がアッパーキックになるのね。なるほど。
らくさんがユキチャーンを。
ユキチャーンがらくさんを。
ぽ氏がユキチャーンを。
乃蒼さんがユカっちを。
なんとも複雑なベクトルが行き来しつつ試合が展開。
ユカっちとユキチャーンが会話してて、
ユキチャーンがずーっと「かわいい…かわいい…」と、
うわごとのように言っていたのが面白かった。
ユカっちはちょっと抑え気味で一歩引いた感じで、
先日の後楽園の前から続いている、
乃蒼さんとユキちゃーんのライバル関係が試合を決めた感じ。
何故このふたりの関係性を引っ張り続けるのか?は謎なんだけども、
ここまで引っ張るなら、何らかの完全決着は欲しいなぁ。
らくさんは耳元で「おやすみなさーい」というと相手は寝てしまうのか。
なんという恐ろしい技…!
○沙希様&操 vs 鈴芽&辰巳リカ
リカ&鈴芽組の親子(?)ダッグが早くも結成!
相手は元ハイパーミサヲ!というわりと胸熱展開ではあります。
ゴング前に沙希様につっかかっていった鈴芽さんがなかなかグッときます。
本当に負けん気が強い子なんだろうか!だったらいいな!
鈴芽さんは元気いっぱいで走り回ってて、すごい好感度の高さある。
まわりが大事にしているのがわかる。これは応援したい…
よっしゃいくぞー!の競演やらヒップアタックの競演やら、
このタッグチームは雰囲気がよくて趣味的な意味でも好きです!
が、操さんはちょっと上に上りつつあるので勝てなかったなぁ。
そして目を覚ますほどの事件も起きなかった。
リカさまとの対戦がきっかけとなった操さんのストーリーの着地点は、
やっぱりリカさまが回収するべきだと思うし、そうじゃないと納得できない。
試合後にリカさまが操さんに抱きついたのだって何かの伏線であって欲しい。
で、次期タッグ戦にかみーゆと白川さんのチームが挑戦表明。
かみーゆと沙希様のストーリーもなにか出来て欲しいなぁ。
元美威死鬼軍だったという盛大な伏線を美しく回収して欲しい。
でもまあ、あのラップはどうだ?
赤井沙希のラップに話がつながったらそれはそれですごいけども。
○中島翔子&瑞希 vs 天満のどか&ダリス
ダリスさんがなんかすごかった。
技を出すにしても受けるにしても余力がありすぎて、
なんかお手本すぎるお手本だった。
これがCMLLか…となりました。
で、大会前の発表で翔子さんのCMLL遠征の話があって、
この試合はどうしてもCMLLのレスラーvs中島翔子、みたいな側面が強すぎて、
なんだか中島瑞希組というインパクトがほぼほぼなかった。
中島坂崎組=最高
瑞希坂崎組=最高
では中島瑞希=、、、?というなんとも不思議なタッグチームでした。
連携らしい連携もなかったよねぇ。うーん。
あと天満様のユーティリティぶりというか、
これぞジョバーという働きがすごい。
あとお衣装の背中に「天」って書いてあるのね。素敵。
○まなせゆうな vs 万喜なつみ
事件、起きました。
ふたりのプロレスを始めた頃の過去から続くこの二人の関係性。
数日間あったツイッターでの舌戦。
まなせさんのブログでの発信。
過去ばかり見ているという万喜さんの指摘もあり、
イニシャルカラーを捨ててでも赤の旧コスと新入場曲で登場したまなせさん。
トーナメントの決勝ではカイリコスで臨んだのもありつつ、
未来を見すえてか、新コスで登場した万喜さん。
ゴング後の長い対峙。
気持ちが込められすぎた攻防。
リスペクトを込めて発射した対戦相手の技と自分の技。
そして一瞬のミスから発生した大怪我。
…これはなんだったんだろうか。この試合はなんの意味があるんだろうか。
運命とかプロレスの神様のいたずらとか、つい盛大なワードを当てはめたくなるドラマ。
場内の観客とセコンドについていた東女の選手たちの涙。
レフリーと翔太さんの判断と指示。
特にユカっちの非情なまでの冷静さと頼もしさ。
なんだかすべての要素が奇跡というか、悪夢というか。
あんな絶叫を聞いた戴冠は初めて。
皮肉にもまなせさんの新入場曲がノンビートのストリングス曲なので、
悲劇度が増してしまったのが皮肉。
何が起きたか?っていうのはふたりにしかわからないんだろうけど、
今後のキャリアが心配になる。特にまなせさん。
これもプロレス。奥が深すぎる。
この試合のこと一生忘れないようにしたい。