金の弾丸

2021/3/27
東京女子プロレス「スプリングツアー’21~The Bullet~」

○ハイパーミサヲ&坂崎ユカ&瑞希 vs 桐生真弥&舞海魅星&鈴芽
マジラビ+ヒーロvsBeeStar+真弥の一戦。
タッグチームがいるとちゃんとした連携が出て来て見応えある。
練習でも決まったパートナーがいると成長も早いんじゃなかろうか。どうだろう。
試合終盤で真弥さんがサイドバスターをちょっとだけ高さが出せなかったあと、
そのまま一気に失速したようにみえたんだけど、どうだろう。
ちょっとグダった感じになってしまってうーん。

○愛野ユキ&天満のどか vs 汐凛セナ&乃蒼ヒカリ
これも全体的にグダった感じになってしまったように見えたんだけどどうだろうか。
チャンピオンチームがそのまま通常の2対2の試合をやったら、
それはもうタイトルマッチなんじゃなかろうか。
負けたらベルトを渡すぐらいのチームとしての価値と覚悟じゃないと。
ってことで実質タイトルマッチ。
負の感情しか湧かないわたくしなので、
こんな試合しか出来ないタッグチャンピオンチームって、、ってなりました。
本来座っていないといけない場面で立ったままになってしまい、
不自然に座り込むってにんともかんともだったよねぇ。
本当に太っているだけがストロングポイントになってない?

○角田奈穂&中島翔子&猫はるな vs 遠藤有栖&上福ゆき&小橋マリカ
後楽園が近づいて来てIPベルトに挑戦するのは誰だ…?って思っていましたが、
このタイミングで角田さんがかみーゆに挑戦表明。
タッグパートナー探しをしているイメージだったので、シングル挑戦はびっくり。
でも超納得。
かみーゆが言うことには「普通」って表現ではありますが、いいじゃない。普通。
アクトレスガールズ時代は存じ上げないのですが、キャリアとしては数字だけみると6年弱。
ベルト戴冠歴はなし。なるほどですね、、
かみーゆはいまめちゃくちゃ強いし、
メッセージ性も高いのでチャンピオンとしては安泰な時期。
わりと停滞している東女の序列の中で頑張り続けて伸びているのはかみーゆだと思うし、
IPベルトの意味合いにもジャストフィットしている選手。
「普通」っていうのがどこまでメッセージを発信していくか?が鍵かしら。
楽しみな対戦だなあ。セミとかでいい気がする。
試合はその挑戦表明するために勝たないといけない角田さんがどこどこ奮闘して、
結果かみーゆとばちばちした蹴り合いになっていたのはなかなかいきれました。
よかったよかった。

○沙希様 with メイ・サン=ミッシェル vs 宮本もか
試合前からわかりきっていたことだけれども実質1対2のこの試合。
宮本さんには試練の一戦、、
当然やられっぱなしに近い展開だったけど、
その中で気持ちをどんどこ出して声を張り上げていたので高感度MAXでした。
大人しい性格なのか、自分から発信していることはなかった宮本さんなので、
なにかのきっかけになって欲しいなあ、と願わんばかりです。
メイサンさんは忙しい中、with仕事だけで新木場に来てくれたのは素晴らしさ。
この試合がセミっていうのは試合後の爆シスとのやりとりがあったからなんだけど、
なんかいまいち盛り上がらない、、
「太ってる」「たくさんたべるぞー」っていうやりとりでいいのか。
まあ、うーん。はい。

○伊藤麻希&山下実優&らく vs 原宿ぽむ&辰巳リカ&渡辺未詩
POP前哨戦。
AEW帰りの伊藤ちゃんさんはリカさまの言う通り尖った部分がなくなった印象は確かにある。
伊藤ちゃんさん曰く「自信と誇りを持てるようになったので尖る必要はなくなった」とあったけど、
果たしてそうでしょうか。闘いの中で丸くなることは優位性があるのでしょうか。
そして「自信と誇り」が強さに直結するのでしょうか(する部分はあるけども)。
チャンピオンであるリカさまが感情を前面に出してくる王者である限り、
そこを含めて上回ってくれないとなあ。
他の考え方をすると、
ここまで尖った部分を武器にしていたんだったらマイナーチェンジってことになるんだろうか。
その変化の結果とは?なにか策というか考えというか、看板になるものは?
とりあえずそれは置いといて。
主題が前哨戦にあったとはいえ、
山下さんと渡辺さんのマッチアップや、誕生日であったぽ氏の頑張りが見えてよかったです。
渡辺さんの受け身芸が最高に好き。
ぽ氏はマジラビに加わったり、白昼夢に加わったりと便利な存在ではあるんだけど、
そろそろジョバーからは抜け出したい時期よねぇ。
メイン経験は多そうなんだけどな。さてさて。

銀の弾丸

2021/3/21
東京女子プロレス「スプリングツアー’21~The Bullet~」

○瑞希 vs 宮本もか
みずぴょんすにつきましては、
先日の練馬大会での3WAYがめちゃくちゃよかったので、
今回のシングルでも期待ができるんじゃないか?と。
で、案の定よかった。
やっぱりマジラビはマジラビで面白いけど、
プロレスラーとして百戦錬磨である彼女の真骨頂が見れたので満足。
可愛い顔して悪い顔して人を踏んづけるのが至極です。
もかさんはちょっと何もできなかったよね、、しかたない。相手が悪い。

○角田奈穂&原宿ぽむ&猫はるな vs 汐凛セナ&乃蒼ヒカリ&桐生真弥
安全!安心!クリーンファイト!
みんな大好きマヒカシオ!
で、みんな仲良し東京女子だけど、やりあっているのが現状角田さんと乃蒼さん。
どこまで本当に嫌いなのか仲良しなのかわからないけど(たぶん後者)、
そのふたりがバシバシにやりあっているのは面白い。
女子プロムーブのオラオラした感じでなく、
エグめの蹴りあいでちょっとスタイリッシュなのがよい。おもしろい。
東女内でも実力差が出はじめてて、
ちょっと試合で空気になってしまう選手がちらほらみられる今日この頃です。

○中島翔子 vs 鈴芽 vs 坂崎ユカ
3WAYマッチ大好きおじさんなのでこの試合も大好き。
といいますか、途中からみらクりあんずの本気のスパーリングっぽくなってしまい歓喜。
やっぱり凄いわ、このふたり。
努力&努力の翔子さんとセンス&努力のユカっちは紛れもない東女のトップだし、
長年やって来た息の合い方が半端なかった。
いいもんみた、、勉強になります!
鈴芽さんは成長著しく、スピードも遜色ないところまで来ているけども、
ちょっと入れなかったですね、、しかたない。添え物だったわ。

○天満のどか&愛野ユキ&遠藤有栖 vs 小橋マリカ&ハイパーミサヲ&らく
爆れつに対してちょっといい印象を持っていない贔屓目の逆のやつなので、
天満さまだけが目立ってたよね。買ったけど。
タッグの前哨戦が組めないとチームが空気になってしまうのが本当に気に食わない。
認めませんよ、あたしゃ。
一応チャンピオンだからセミだったけど、
一つ前の3WAYがセミだったほうがよかったんじゃ?っていう程度の説得力。
ただ試合終局の天満さまと小橋マリカのマッチアップは同期対決の意味合いがあった。
このタイミングでわりとがっちりした同期対決で勝敗が決まるのは何故か!
マリカがギャル化して戻って来て、
なんの存在感を示していないことへの警鐘なのではないか、などと。
この先、何がしたいの?っていうのを示さないとだよなあ。キャリア的に。

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs 山下実優&舞海魅星
伊藤ちゃんさんがアメリカ帰りの隔離措置中で前哨戦が組めず。
現行パートナーの山下さんが出陣、、
だけど舞海さんとのタッグではあまり意味合いが見出せなかった印象。
正規のタッグチームである白昼夢には勝てないよねえ。
とはいえ、山下さんとリカさまのマッチアップってここ最近はあまりなかった気が。
先のタッグトーナメントでは伊藤ちゃんさんとリカさまの激突が多かったためで、
リカさまが王者として君臨してから、はっきりしたぶつかり合いは珍しかったなー、って。
結果、延髄斬りを出して蹴り勝った、っていうのは興味深いです。
舞海さんはパワーだけじゃなくてスピードが際立ってるし、
忘れた頃に出すミラマーレが非常に効果的でいい感じ。
東女ってキャリア的な序列があって、なかなか底上げが出来てない雰囲気あるんだけど、
そろそろどばーっと伸びて(というよりも団体のプッシュがあって)欲しいな。
そのためのIP王座なんだろうけどね。

小は大を兼ねない

2020/7/23
東京女子プロレス「BRANDNEW WRESTLING 4〜奪うなかれ、与えたまえ〜」

○舞海魅星&汐凛セナ vs 宮本もか&鈴芽
宮本もか選手のデビュー戦。空手がベースだそう。
袴をモチーフにしたであろうコスが斬新、、
スカート(?)丈が長くて動きにくそうだけど大丈夫なんだろうなあ。
特に空手の雰囲気は感じなかったけど、格闘技経験があるので動きはよかった。
グラウンドの動きがしっかり出来ているように見えたのは運動神経だろうなあ。
気迫も前面に押し出せる感じなのもグッときます。
プロレスも型の世界だとおもうので、
その辺のムーブに慣れてきたらいい選手になりそう。
空手の動きもやったらいいキャラ付けになりそうだけど、しないのは何かあるのかな。

○原宿ぽむ&桐生真弥 vs うなぎひまわり&猫はるな
うな氏の復帰戦。
結構長い間の欠場だったけど、それをプラスに捉えてしっかり身体を絞ってきたのが凄い。
プロレス的ムーブはそのままなので、見得を切るやつは相変わらず。
身体能力が高いはずなのでキャラプロレスじゃなくて強さが見たいなぁ。
というかここの世代の4人、、所謂はいすぺちゃんたちはもう一皮剥けて欲しい頃だなあ。
ぽ氏も超久しぶりにぽむどじゃすてぃすが決まって勝ったけど、
すね蹴りから個性が抜け出せていないのはちょっと心配。
桐生さんは真面目さがストイックさや強さに向いてくれたら面白そうなんだけどな。
がんばれがんばれ。みんながんばれ。

○乃蒼ヒカリ vs らく
ぱんでぶーでプロレスを確立した乃蒼さんと、
伊藤ちゃんさんとのタッグでプロレス的な強さを得たらくさんのこのタイミングでのシングル。
万喜さんと伊藤ちゃんがいない中でどれだけ自分のプロレスが出来るか、、だったんだけど、
らくさんがちゃんとプロレスを楽しめるよになったので、
非常に拮抗したいい試合に感じました。いい試合だった、、
乃蒼さんのかっこよくてスタイリッシュな動きと、
らくさんの可愛さがありつつ泥臭い雰囲気というちょっと対照的な二人。
乃蒼さんの裏投げがどんどん高角度になってきてていいなあ、って。

○白川未奈 vs 上福ゆき
かみーゆはゆきvsユキに続いてのシングルマッチ。
白川さんの駄々っ子みたいなアピールから実現したこの一戦だけども、
そうやって声をどんどこあげていくのは大事だよなあ、と。
実際、後楽園ホールでシングルが実現できたっていうのは相当なことだと思うし。
白川さんはプロレスが好きなのは伝わってくるんだけど、
ちょっとムーブが固まってきてしまって変化を感じない今日この頃。
好きこそものの上手なれ、てはあるけども、、
かみーゆは現状に満足せずに上をどんどん目指していっている印象を持っているので、
贔屓目も大いにあるけど、どんどん良くなっている。
この場合の良くなっている、は強くなっているわけじゃなくて、
見栄えが良くなってきている。
当然、見栄えが強さに結び付くのは絶対にあるので期待感は凄い。
結果は白川さんが勝ったけど、ちょっとセルフィッシュな印象が残っちゃったな、、

○山下実優&万喜なつみ&瑞希 vs 天満のどか&まなせゆうな&伊藤麻希
まなせさん東京女子ラストマッチ。
まなせさんは運がない人なのかな…って思っちゃってて、
器用貧乏というか優しすぎるところがあるというか、
プロレスの実力は凄いあると思うんだけど(教育マッチの多さとかね)、
自分を前に押し出す意欲というか、図々しさというか、
そういうのが空回りしちゃったのかな、と。
いつぞやのプリンセスカップの準優勝もそうだし、
さらには万喜なつみさんを怪我させてしまったのが一番かな、やっぱり。
そのタイミングでの入場曲の変更も運がなかったというか。
(あの入場曲の暗さが試合の悲劇性を高めちゃった気がしてるんだけどどうだろうか)
とにかく、しかし、なんにせよ、この試合は豪華メンバーすぎました。
豪華ゆえに、こんなところで試合している場合じゃないでしょ?みたいなメンツで、
今の東京女子って、この疫病のさなかでどうしていくんだろう?っていう背景を深読み。
まなせさん、最後のマイクはなんか自暴自棄にシャウトして終わった印象です。
性格、キャラクター、ルックス、実力、運ってプロレスって難しい。
さらにファンに好かれないといけないし。

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs ハイパーミサヲ&中島翔子
白昼夢対享楽共鳴。
東女にタッグチームは数多あれど、享楽共鳴は凄いチーム。
「Yeah!めっちゃタッグトーナメント2018夏」準優勝チーム、
怪獣戦隊カイジュウジャーvsヒーロー戦隊パミレンジャー、改め享楽共鳴。
前シングル王者と前タッグ王者の組み合わせというのもさることながら、
プロレスに対して並々ならぬ想いをぶち込めている二人である、
中島の翔子さんとその翔子さんが「天才」と称しているパミさんのタッグって凄い。
パミさんとリカさまの関係性と自分がこの四人が大好きすぎて、
リングにそろった時にはちょっと泣きそうになりましたね、、
「プロレス is 楽しい」っていうのを強さの中で取り込むことが出来る挑戦者二人。
パミさんの天才的なストーリー運びを翔子さんが悪ノリ的に乗っかり、楽しんで、
どんどん爆発していく感じが凄かった。
自転車を持ち出した時や翔子さんの怪獣フィギュアをキャンパスにぶちまけた時はほんと震えました。
さいこうか、、と。
白昼夢の気狂いなところが中和されるほどの破壊力があったなぁ。
疫病がなければロビーにも飛び出しただろうし、
南側の中段通路まで行ってなんなら階段も落ちただろうな、、と。疫病め、、
白昼夢の薄氷の勝利で一安心。
享楽共鳴はもっとみたいなー。めちゃくちゃ面白かった。
とにかく翔子さんが超楽しそうで嬉しそうだったのがわたくしは嬉しかったです。

○坂崎ユカ vs 愛野ユキ
とにかく団体の至宝である坂崎ユカに怪我だけはさせるなよ、、という気持ちで見てましたが、
見事に怪我をさせる結果になってしまったのでおこ。激おこ。
不可抗力とはいえ、、?不可抗力といえども、、?うーん。
エプロンからのヘッドシザーズ?コルパタ?に体幹が耐え切れず、
バランスを崩してしまってユカっちが変に頭から落ちる結果になったようにみえるんだけど、
なんかそういう体幹が耐えられないっていう場面がいままでも多かった気がしてて
(まあ、いつどの試合?とかは言えないけども。まあかみーゆ戦の新技のフィニッシュもそうでしょ)、
プロレスの試合の流れも抜けたりしてきちんと出来ない、
受けも出来ないっていう選手がメイン?後楽園の?って。
「強くなった」っていうけど、まわりが強く見せてくれてるだけでしょ。
あんな「わー」って棒読みでどたばた走って、、わからない、、
この試合もユカっちが全部リードして、受けにも回ってくれて成立したんじゃなかろうか。
フィニッシュのスワンダイブファイヤーバードスプラッシュが全ての救い。
坂崎ユカの凄さ、恐ろしさ、そして怖さみたいなのが全部一瞬で大爆発して、
とんでもない選手だな、、ずーっと見ていたい選手だな、って思わさせれる説得力。
いまの東女に坂崎ユカという選手がいて本当によかったです。
それ何度もおもってますわたし。
まあとにかくおわりよければすべてよし。

産み出されたけものたち

2020/7/12
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2020 Summer~TJPW IS 『   』~」

〇万喜なつみ vs 汐凛セナ
今回も万喜さん試練の回(のような気がしてきた)。
若手にひたすら蹴りをいれて、エルボーを何度も受けるおなじみの展開。
相手の気持ちの強さを引き出すような煽り方をするにはするんだけど、
ただ突き放すだけな気がして、
プロレス的なよさは引き出されていない気がするのよねぇ。
「汐凛さん、よく耐えた、、がんばった、、」みたいな同情票は集まるけども。
かつてはこういう役回りをまなせさんがやっていたんだけど、
それが万喜さんに割り当たっている。
そして(個人的には)独りよがりで終わっている印象です。
見ているお客さんもいまいち盛り上がれないんだよ。ひどすぎて。
本筋に絡んで欲しいな。IPベルト待ちなのかな。

〇伊藤麻希 vs 猫はるな vs 鈴芽
3WAYマッチだいすきおじさん、この試合も当然だいすき。
伊藤ちゃんさんが相手を格下に見てやる気をなくして、ふたりで戦わせ、
「勝った方と相手してやんよ!」とトップコーナーに寝そべり宣言。
木曽さんが「それだと試合終わっちゃいますけど、、」の指摘に、
しばらく不思議そうな顔をしていたのよかった。
鈴芽さんの気の強さがちらちら見える流れとか、
猫さんもいつもより表情が豊かだったし、動きもよかった。
これって結局は伊藤ちゃんさんがふたりの良さを引き出した、ってことなのよなぁ。
傍若無人にふるまって、まわりに当たり散らして、
その結果、反撃を一気に受けて、耐えて勝つ。
試合構築能力、、というか自分の世界を作って引き込む力はすごい。
いいレスラーになったなぁ。

〇上福ゆき&白川未奈 vs 原宿ぽむ&山下実優
かみーゆは前回の挑戦者決定戦を経て、なんとも一気にかっこよくなった気がする。
言動や雰囲気から誤解されがちだけど、
ちゃんと努力してるのは伝わってきてるし(某選手ががんばってるって褒めてた)、
元々の見た目+プロレス的な動き(つまりはバンプ)がしっかりと大きくて、
見える情報量が凄い。
ドロップキック、ビッグブーツ、フェイマサーと武器がはっきりしてて、
特にドロップキックはプロレス界でもトップクラスな気がしてる。
あれは真似したい。
この試合は4人が4人とも個が強くて、どの人を見てても楽しかった。
そういう個性は集団の集まりみたいなのが東京女子のいいところよねぇ。
白川さんが自分への怒りなのかかみーゆへの嫉妬なのかわからないけど、
後楽園でシングルを組む流れになってちょっと面白い展開。
白川さんも立ち位置がいまのところ謎よねぇ。ふむ。

〇まなせゆうな&乃蒼ヒカリ vs らく&渡辺未詩
前回、タッグタイトルマッチがあって、
そこまでの長い間に前哨戦が山ほどあったので、
らくさんと渡辺さんがチームを組んだのを見て、
やっとこの前のタイトルマッチの最後の余韻が収まった気持ちがしました。
東女ってタッグチームはあるけど、
がっちりしたユニットっていうわけではないので(美威獅鬼軍除く)、
ある程度の抗争が終わったら何もなかったかのようにタッグを組んだりする。
いいのか悪いかは別として。
まなせさんが東女卒業ということで、
たぶん試合後の「自分はアイドルになりたかった」という流れでアプガプに加入したのがハイライト。
本当のところはわからないけど、まなせさんはアプガプのコーチ的に面倒をみていたんだろうなぁ。
アッパーキック前の自己紹介で「まままままなせです」って名乗ったの、
ぴぴぴぴぴなのへのメッセージになっていたのは、
ここまでのまなせさんのいろんな背景や想いが伝わってきて、
曲の途中でおじさんはちょっと泣きそうになりました。

〇ハイパーミサヲ&中島翔子 vs 桐生真弥&辰巳リカ
後楽園でのタッグタイトル前哨戦。
、、の前に、桐生辰巳組って自分の中でちょっとうれしいタッグで。
桐生さんのちょっと頭のネジの形がおかしいのとか、
リカさまと波長がめちゃくちゃ合わなそうだけど共鳴しそうで、
ふたりが遭遇するのを期待してました。
なんなら白昼夢を3人でやってほしいぐらい。
まあ、それはそれで。
途中のセコンドについていた渡辺さんが巻き込まれて、
リカさまと養生テープでぐるぐるに巻き付けられたまま無理矢理リングインして、
ふたりして暴れまわるのが最高に白昼夢だった。
パミ翔組が養生テープのくだりはあるけど、
真っ当な試合展開に持ち込んできて、
どちゃどちゃした試合構成を作りこんできたのはすごい。
めちゃくちゃおもしろい。
後楽園はどれだけ場外乱闘が出来るのかは未知数だけど、
これはロビーまで出る展開あるなぁ、、さいこうだな。

〇坂崎ユカ&瑞希 vs 舞海魅星&愛野ユキ
わたし、おこです。
たぶんユカっちもおこです。その辺はしらんけど。
コーナーにいるユカっちにタックルに行くんだけど逆に身体を捌かれて、
そのままトップロープを超えてエプロンへ。
エプロンでなんやかやあって、コーナーに登って飛び込んで攻撃、、
だったんだろうけど、
身体が重すぎてロープを超えて外に出られなかった。
そこからもうぐだぐだじゃんか。
ユカっちもおこじゃんか。
無理矢理外に出したけど、そこからコーナーに登って飛び込むって超不自然じゃん。
お客さんも馬鹿じゃないからわかってると思うんだけどなぁ。
優しいから「あー」って雰囲気も控えめだったけども。
なんかそういうところがなあ。
なんなら舞海さんのほうが動きとかも気持ちの出し方もよっぽどよかったし、
舞海さんが挑戦してくれた方がはっきりとしたチャレンジマッチになるので、
応援のしがいがめちゃくちゃあったけどな。
いわんやかみーゆをや。
とにかくタイトルマッチは期待しないで、ユカっちが怪我しなかったら御の字ってことで。
あとみずぴょんすの可愛さがエグい。なんかおっかない、、

永遠に醒めない夢

2020/7/4
東京女子プロレス「Stand proud」

〇乃蒼ヒカリ&汐凛セナ vs 原宿ぽむ&桐生真弥
乃蒼さんが万喜さんに引き上げられたように、
汐凛さんも乃蒼さんに引き上げられるのだろうか。
それとも相乗効果でふたりが一緒に伸び上がっていくんだろうか。
正直、万喜さんはいつか東女から離れそうなので、
乃蒼汐凛組が正式タッグになったらイイナ!と思う次第。
ぽ氏も桐生さんも極々普通の人として埋もれるんじゃなくて、
なんか思い切った爆発が欲しいなぁ。
がんばってるのは伝わってくるし、
実際に動きはよくなってるし。
あとはより面白い方向へシフトして頂きたい気持ちでいっぱいです。
技術は後からついてくるはず!

〇山下実優 vs 猫はるな
実力差がありすぎたかなー。
猫さんは声を抑え気味に(?)試合をするし、
猫キャラが徹底されているのでちょっと静かに伝わってきちゃうのが。
結局、攻めるほうも遠慮がちになったりしてそうで不安です。
山下さんはもうどかーん!と蹴って、
ばーん!って投げたらOKな試合。
お疲れさまでした。

〇坂崎ユカ&瑞希 vs 天満のどか&まなせゆうな
天満さまがすっかりフルボッコされる要因になっている印象。
元々受けのいいレスラーだったし、受け身に定評はあるし、
それに加えていまのふっくらとバンプアップした姿は、
ころころ転がされてどんどこぶん殴られるのは見ていておもしろいけども。
その感想もどうかと思うけれども。
いまはちょっと上に行く雰囲気じゃないのがなぁ。
「機を見て」とは言っているけど、それどころじゃないような、
そうでもないような。
それでもまなせさんとあわせて、
パワーでどんどこ押す戦い方は見ていて力が入って気持ちがいいです。
マジラビは相変わらず華しかない。すごい。
みずぴょんす、もっと来い。どんとこい。

〇万喜なつみ vs 鈴芽
万喜さんは自分が自分が、みたいな振る舞いにみえてて、
ファンは多いんだろうけど、
東女全員が万喜さんを応援していない雰囲気にいまなってる気が。
リアクションが欲しいんだろうけど、
ちょっと自己陶酔な雰囲気が出ちゃって声援がついてきていない状態。
まなせさんも東女に来た当初はそんな感じで、
そこから徐々に東女客の支持を得ていったんだけど、、
万喜さんは「客が悪い」って思ってそうでにんともかんとも。
その辺は実のところどうなんだろうか。
鈴芽さんは負けず嫌いで、気が強いところがあって、
そこで万喜さんに食らいついていたのはよかった。
鈴芽さんのフィニッシャーってなんだったっけね。
勝つイメージが何故かわかない、、

〇ハイパーミサヲ&中島翔子 vs 舞海魅星&白川未奈
ハイパミ翔子さん組のヒーロー度があがってる。
今まではパミさんがヒーロー軍をスカウトしてきて、
スカウトされた側は嫌々つきあっていた感はあったんだけど、
翔子さんがノリノリで楽しそうなのが非常にいい相乗効果。
元々実力あるし、このふたり。
連携らしい連携はないんだけど、パミさん先行の連続攻撃が可能で、
そこは翔子さんの高い技術によるところが大きい。
パミさんの先行攻撃も発想の豊かさで意外性のある攻撃が可能。
だいぶいいタッグだな、、凄いわ。
舞海さんと白川さんはどちらも発展途上の選手だもんで、
自分の長所をどんどん伸ばしている過程なのが期待できる。
特に舞海さんがパワーとスピードは脅威的に思えますね。
これで柔軟性と試合の組み立てが出来るようになったらすごい。
相手の体力を奪っておいてラリアット一撃で勝利とか安易に想像が出来る、、
期待しちゃう。

〇愛野ユキ vs 上福ゆき
挑戦者決定戦だけど、
ユキちゃーんが推されている理由がまったくわからない。
結論から言うとユキちゃーんが勝利したけど、
あんな失敗したフィニッシュで勝たれてもね。
かみーゆがドロップキック、ビッグブーツ、フェイマサーと、
自分の長所である長い脚を活かした技を磨きまくって、
それこそドロップキックなんてプロレス界でもトップクラスの見栄えだし。
言動だって、試合中の存在感だって群を抜いてるし。
おねえちゃんを人質に取って場外で暴れまわったりするのとか超よかった。
ユキちゃーんがよくなってる、っていうのはどうしても伝わってこない。
道場マッチの勝利もよくわかんなかったし、、
まあ技も増えた、ってのはあるんだろうけど。
もったり走ったり、
低いセントーンもコーナーから飛び降りるだけのタックルも、
相手を怪我させそうなサイドスープレックスも、どうなんだろう。
見る人がみたらすごいのかな。自分が理解出来てないだけで。
おねえちゃんの後ろについている存在、、っていうストーリー性があるんだったら、
おねえちゃんと直接対決してぶっ倒してのし上がるストーリーのほうが乗れたのに。
ちょっと納得いかなすぎる。
という超個人的な感想。

〇渡辺未詩&辰巳リカ vs らく&伊藤麻希
タイトル決定から中止が続いて結局4カ月あいて、
4人が4人とも成長してて凄いエモみのある試合だった。
渡辺さんのバンプがめちゃくちゃよくなってた。
あんなだったっけ。すごい。
らくさんのチョップとかはそれこそリアクションが求められる技なので、
それを効果があるように見せるのは受ける方の技術なわけで。
アイドル属性が高いと表現力が伝わってくるというか、
やられる姿にも感情移入しやすいというか、
すごい東女らしい試合でした。
ストーリー的に渡辺さんとらくさんの対決の最終回なわけだったんだけど、
それを引き立てるというかサポートするというか、
リカさんが伊藤ちゃんさんを完封して、
尻をばしばし叩き込んでたのは最高でした。
フィニッシュ近くのディアドロップとドクターイエローの攻防はアツかった、、
白昼夢推しとはいえ、辰巳リカ推しだったわけなんだけど、
この4カ月で毎日showroom配信をして、それを見てて、
渡辺さんに感情移入出来るようになったし、
彼女のよさやおもしろさがわかってきたので、
ふたりともを盛大に応援できる気持ちになれたのはよかったです。
やー、一安心。
、、と思っていたら次期挑戦チームがパミさんと翔子さんのチーム。
前タッグチャンピオン(操時代)と前シングルチャンピオン。
強敵すぎませんかね、、
というかパミさんとリカさまのストーリーが再び動き出すんだろうか!?
期待しちゃう!でも、怖い!

ゆきとユキ

2020/6/20
東京女子プロレス「ここにいるぜぇ!」

◯瑞希 vs 汐凛セナ
東京スペースレンジャーチャレンジシリーズ。
みずぴょんすもハードヒットめなレスラーなので、
汐凛さんは終始耐えるしかない展開。
東女の特に技のない子がつかうのがバックエルボーで、
まだそれをきっかけに反撃するぐらいしか引き出しがないのがポイント。
受け身も特にいらないし、ラリアットほど説得力いらないし。
あとはスリーパーで食らいつくぐらいしかないもんなぁ。
逆に技を受ける部分でも進歩は必要で、
みずぴょんすのクロスボディは避けてたのもポイントかな。
これがちょっと技が増えて変化したり、
強めの技も受けられうようになったら、
次のステップなんだと思います。
そしてみずぴょんすはロープからのリターンをカウンター気味に出すのではなく、
スタンディングでキャッチした状態からキューティースペシャル出したのすごかった。
パワーというか、ボディバランスというか、
やっぱりすごいわ、みずぴょんす。
上を目指して欲しい、、ベルト獲りに行って欲しい、、

◯乃蒼ヒカリ vs 猫はるな
第一試合もちょっとそうだったんだけど、なんだか場内が静かな雰囲気になってて。
よーく、耳をすますと、確かに音がなかったのが気になりました。
プロレス会場に初めて行った時にびっくりするのって、
意外と音がでかい!ってところで。
リングっていい音するんですよ、、うまく鳴らせばいい音が出せる。
で、ストンピングの時に全く音がないので、場内も静か。
そういう身体的な意味でない、魅せるプロレス的な技術も大事だな、、と。
猫さんも声を出さずに淡々と静かーに試合をするタイプだし、
乃蒼さんもまだ声が出てないのかもな、と思った次第。
というか、ちょっと猫さんの進歩が止まっているのが気になります。
爪でひっかくのってギミックでしかない。うーん。
乃蒼さんの裏投げはもうフィニッシャーとして十分説得力があるので、
なんか技名つけてばばーん!とやって欲しい気持ち。

◯山下実優&まなせゆうな vs ハイパーミサヲ&中島翔子
◯ハイパーミサヲ&中島翔子 vs 山下実優&まなせゆうな
あっ!このタッグチームは!
「Yeah!めっちゃタッグトーナメント2018夏」準優勝チーム、
怪獣戦隊カイジュウジャーvsヒーロー戦隊パミレンジャーじゃないか!
東京女子の風紀委員だ!
そんなわけで中島&パミ組はかなり好きなのです。
なにより翔子さんが楽しそうなのがうれしいじゃない。
策に溺れて秒殺されるパミさんの持ち芸が炸裂して歓喜。
いつぞやのプリンセスカップから続くジンクス(?)である、
パミさんは山下さんに強い、っていう設定がいい感じに続いていてぐっときます。
風紀委員の連携(反則技含めて)が意外とハマってるのが面白い。
パミさんが山下さんをセカンドロープに無理やり押し込んで、
翔子さんの619につなぐ連携は好き。
さて、山下さんはこのまま黙ってはいられないわね、、
パミさんの領域でいつの日かびしーっとリベンジして欲しい。
まなせさんが悩めば悩むほどその他大勢になってしまっているのが残念。

◯伊藤麻希&らく&原宿ぽむ vs 鈴芽&辰巳リカ&渡辺未詩
らくさん初勝利時の試合と同じメンバーでのカード。
あの時よりらくさんが前線に出てくるようになって、伊藤ちゃんがサポート。
そこの連携がスムーズになっているのは脅威。
白昼夢も渡辺さんが前に出てくるようになって、リカさまがちょっとおとなしい状態。
もっと敵味方関係なく大暴れするリカさまが観たいんや。ちいさくまとまんなよ!
初勝利の流れでタイトルマッチが来たら勢いがあってわからなかったんだけど、
いまのらくさんはあの時より勢いは落ちている印象なんだよなぁ。
ドクターイエローのインパクトが弱ってる。
かがやきとの区別がつかない、って部分があるんだけど、、
渡辺さんは自分に自信が出てきているのと、余裕がある。そこは安心。
アプガプのふたりの対立線が主なんだけども、
そこだけのストーリーじゃなくて、リカさまと伊藤ちゃんさんの対立線。
またそこをクロスさせたマッチアップも注目度をあげたいんだけどはてさて。
次はもう本番!
ぽ氏はちょっとプロレス出来るようになったらいいなぁ。
キャラは大事だけど、もうちょっとフィジカルな部分も上げていって欲しい気持ち。

◯万喜なつみ vs 桐生真弥
万喜なつみさんのご帰還。
なんかもう一方的にプロレスをする試合だった。
万喜なつみさんは所謂女子プロレスをする選手なので、
東女の中に置くと、ムーブがダーティーに見えてしまう。
ヘアホイップやロープに貼り付けてのアピールなど。
ブーイングが出そうなほど、客が引いている雰囲気に感じたんだけどどうだろうか。
ちょっと自分中心というか空気が読めないというかマイペースというかどうなんだろうか。
桐生さんはかみーゆに活かされている時はおもしろいんだけど、
単独になるとまだまだかな。優しいんだろうな。

◯愛野ユキ&坂崎ユカ&天満のどか vs 舞海魅星&上福ゆき&白川未奈
ユカっちと爆シスがメインをつとめるのが多くなってきた。
チャンピオン様は当然として、
爆シスは、、天満さまは受けもいいので人選的にはいいのかも?
で、ユカっちとかみーゆの対戦ってあまりない気がしてて、
妙な新鮮味を感じました。
その中でかなりバチバチやり合っていたので、
「このふたり、本当に仲が悪いの?」ってちょっと思ったりしました。が。
とにかく贔屓目はあるけれども、
かみーゆが目立つ試合。
ドロップキックとビッグブーツとフェイマサーの足の長さを活かした持ち技が映える。
爆シスとの身長差もあるしね。
天満さまはなんかコミカルな選手になってしまったなぁ。
そして試合後にユキちゃーんがユカっちへの挑戦表明。
そこはわりとどうでもよくて、
かみーゆが割って入って、、というか、
ユキちゃーんにドロップキックをぶちかまして挑戦表明に乗っかってきたの超いきれた!
自己表現というか自己主張というか、
常に矢面に立って自分を押し続けていたかみーゆと、
姉の後ろについてまわって、そこから飛び出そうとした自己主張って質が違うよなぁ。
どちらも技術的によくなってるのはわかるんだけど、
プロレスラーとして伝わってくるものはかみーゆのほうが段違いにある。
ユキちゃーんはなんかまだもったもたしてる。ように、みえているんだけど、、どうなんだろう。
どっちも好きだけども。

ビニール一枚の向こう側

2020/6/13
東京女子プロレス「ここにいるぜぇ!」

○まなせゆうな vs 汐凛セナ
イニシャルカラーが紫同士の対戦。
というよりも汐凛選手が経験を積むためのチャレンジマッチというか、
まなせさんによる教育マッチというか、
そういう意味合いを含む意味でもいいカード。
気持ち的にはやっぱり汐凛さんにベクトルが入るので応援しちゃう。
エルボー、ドロップキック、逆エビの基本的なものしかまだないけど、
いまはどんどこ向かっていく姿勢が伝わってきてよかったです。
まなせさんは安定している。安定しているのよ、、

○ハイパーミサヲ vs 猫はるな
やったー!パミさんがわけのわからない主張をしてわけのわからない試合になるやつだ!
YouTubeでの「二次元だってプロレスしたい!」での猫さんの起用、
及び、自粛期間中の猫不足。
そこまではわかるけど、その先の「わたしのほうが猫なんじゃないか?」っていう飛躍。
素晴らしい!わけわかんない!
猫に化ける時の「月影先生、みていてください…」の小ネタや、
ニャーニャニャー!ニャニャニャー!と猫語しか話せないと思ったら、
コーナーに登って降りられなくなる近大の猫ネタ(たぶん)をちゃんと仕込んできたのよかった。
猫さんは技がわりとそっと当たるだけなので、
なんかふわっとした気持ちになるなぁ。

○乃蒼ヒカリ vs 桐生真弥 vs 上福ゆき
イニシャルカラーが青同士の対戦。
というか御存知!チーム東洋大が登場。きみたちなかよしさんだな。
桐生さんがなんか自信がついてきたというか、落ち着いていたというか、
ちょっといい顔をし始めたのが興味深かったです。
とはいえ、かみーゆとのからみがメインのような気がしなくもないんだけど、
目潰しをめぐる攻防で、
結果として止めていたはずの桐生さんが最終的に目潰しをする展開は好き。
乃蒼さんはドロップキックで試合を作り、関節も含めつつ、
最終的に裏投げで勝つというパターンが出来たのはよくて、
さらにその裏投げがジャーマンっぽくなってて超かっこいい。
かみーゆのドロップキックはプロレス界全体でのトップクラスな気がする。真似したい。

○らく&伊藤麻希 vs 原宿ぽむ&中島翔子
タッグタイトル挑戦者チームがそのまま登場。
前哨戦というわけではなく、急造チームとの対戦。
プロレスの技術的な実力で言ったら翔子さんが頭いくつか抜けてるんだけど、
試合の構築能力というか、存在感の出し方というか、
伊藤ちゃんがぶっちぎって主役なのがすごい。
主役といえども、らくさんのバックアップに回っていて、
らくさんに勝たせるための試合をやっていたのもすごい。
翔子さんのらくさんに対する619を身を呈して守るのすごい。
らくさんは確かに勝てるようにはなってきたけど、
特段目立つ感じではなかった印象。チョップありきかなあ。
スリングブレイドであるかがやきとRKOであるドクターイエローの違いがわかりづらい。
ランディオートンはRKOについて、
HHHから「高く飛べ」とアドバイスを受けて見栄えをよくしたので、
高く飛べばいいんだろうけど、後ろ受け身が怖いんだろうな、きっと。
ぽ氏はもうちょっと頑張って欲しい、、でんでん太鼓かー。って。

○辰巳リカ&渡辺未詩 vs 舞海魅星&白川未奈
白昼夢がやって来た!
パワーファイターの舞海さんとテクニシャンの白川さんのチームも、
なかなかレアな組み合わせだけどおもしろいチーム。
白川さんのチャンスーをぶっこわすリカさまがよかった。
ノーチャンス!
舞海さんがパワーにスピードが伴ってきているのと、
変形のバックブリーカーを身につけて来ていて興味深かったです。
あとラリアットの説得力が観客に前情報としてちゃんと伝わっているのがいい。
鈴芽さんと共に序列を飛び越えて上に来ているのは団体としてもいい流れ。
(東女は序列がはっきり出来ちゃっているイメージなので)
白川さんは対戦相手ありきな動きのような気がするので
(ルチャ的な意味で)、
相手を選んでしまうのかなー、と思いました。
でも技術が高くなって来ているのでおもしろい。
白昼夢は息が合ってるんだか合ってないんだかわからないのが面白くて、
どちらもトンパチなレスラーなので妙な爆発力があるし、
それがツボにはまったらおもしろいので好きです。

そしてタッグ戦がようやくというか、なんというか、決まった感じ。
対戦が決まって、調印式があって、
そこから間が空いてしまったことがどちらに優位に働いたか、、ってのもあるんだけど、
らくさんが実力をつけつつあるのかな?って予想していたけど、まあまあで、
あの初勝利の勢いから間が空いてしまったので、
チームとしての熟成度が高い白昼夢が有利、、と思いたいです。
白昼夢はいいぞ。

○山下実優&天満のどか&愛野ユキ vs 鈴芽&坂崎ユカ&瑞希
メインは坂崎、瑞希、山下のトップチームが登場。
マジラビに鈴芽さんが加わったチームの賑々しさがすごい。
3人とも変な声!うるさい!かわいい!好き!
とにかくタッグワークもそうだし、連携もそうだし、
コーナーで待機している間もずーっと叫んでて、らしさ全開でたのしげ。
爆れつシスターズは一時期の勢いを感じないというかなんというか。
天満さまのエモさが薄れたのがにんともかんとも。
ダブルのセントーンは説得力すごかったけど(重さ的な意味で)、
その後の連携の失敗はちょっと残念だった、、
ユキチャーンがおねえちゃんを超睨んでたし。
マジラビの連携は相変わらず息が合ってるし、
相手を長座にした状態での平面での動き、
双門のドロップキック、
コーナートップからのダブルボディアタック。
この一連の3次元の動きは素晴らしさしかなかったです。
爆シスの受けっぷりも。
で、結果としては実力が一枚落ちる鈴芽さんの案の定の敗戦。
波乱はなし。
でも山下さんのAAで終わったのは東女感があってよかったです。
AA好きだし。

再開のラビリンス

2020/3/21
東京女子プロレス「スプリングツアー’20~HEART&BODY~」

○辰巳リカ vs 汐凛セナ
事前のカード発表はなく(メインのみあり)、試合開始時の入場曲でわかるイントロドン方式。
ランブルマッチとかである方式なんだけど、これ結構好きなので楽しい。
で、初戦でいきなりリカさま。新コス!
タイトルマッチを控えているというのに!
そして見事に暴れん坊ぶりを発揮して非常によかった。
人民肘もそうだけど、
発射までに時間のかかるエルボー技はかわしちゃいけない不文律がある気がして、
それを無視して逃げる、っていう天丼展開は非常によかったです。
よかったのかな。まあ、よかった。
セナさんもそうだけど、感情が表に出ないタイプの人が多くないですかね、東女。

○白川未奈&まなせゆうな&上福ゆき vs 原宿ぽむ&桐生真弥&猫はるな
この試合はわりと安定したチーム分け。
かみーゆと桐生さんの試合になると、このふたりの関係性がおもしろくて好き。
桐生さんが頑なに「かみふく!」と呼び続けるのがおもしろかった。何故だ。
そのかみーゆはここ最近は顔芸が冴えてきてる。何故だ。
ぽ氏は乱闘に乗じてふわーっとリングインしてどかーん!とスネ蹴りをして、
またふわーっとコーナーに戻るムーブが非常によかった。よかった?
そしてぽむどじゃすてぃすがまたも不発。最後に当たったのいつだろう。
白川さんはちゃんすーの前に柔術的な動きで脚をガッ!っと取ったのがよかった。
まなせさんがなー、ちょっと目立たなくなってきているのが心配です。出来るのにな。

○ハイパーミサヲ vs 天満のどか
いやー。最高に頭のおかしい試合で最高!
牛乳を飲んだらパワーアップというお話なんだけど、
パワーアップというかどんどんキマっていく狂気があって好き。
そういうの好き。
パミさんと天満さまという演技力があるこのふたりが、
こういうシナリオ/演出ありきの表現力が求められる試合をするとがっちりハマる。
このふたりの試合が最近多い気がしてちょっとうれしい。
でも、パワーアップしてプロレスをする流れの中で、
きっちりとプロレスをしているわけで、プロレス的な技術が高いのも当然必要で、
なんかこのふたりが組んでおもしろいことし始めたら強い気がするんだけどな。
組むためのテーマか…なんだろう。

○らく&伊藤麻希 vs 鈴芽&渡辺未詩
延期になったタッグタイトル戦の日程が改めて決まったところでの前哨戦。
らくさんと伊藤ちゃんさんのチームの動きや連携がよくなっているのと、
なにより雰囲気がよくなってる。
らくさんの成長が目に見えてあって、
序盤のチェーンレスリングの動きとかバリエーションが増えている。
大会の休止が一か月あって、試合の練習よりも基礎練に割ける時間が増えたのが理由かな。
逆に言うと、大会数が増えてしまった弊害として基礎練が減っていた?ってことか。
ふむふむ。
白昼夢は連携が取れているようで取れてないようで取れていて、
どちらかというとリカさまの破天荒なめちゃくちゃなアイディアに、
渡辺さんが純粋無垢に乗ってくる、っていう不思議な魅力があるわけで、
単独じゃそこまで太刀打ち出来るチームではないんだよなぁ。むー。
鈴芽さんはいつも通り走り回ってて好感度は高いです。
自己主張待ち。

○瑞希&坂崎ユカ&乃蒼ヒカリ vs 舞海魅星&中島翔子&愛野ユキ
いやー。めちゃめちゃ面白くていい試合だった。
マジラビが飛んで翔子さんが飛んでもう派手さしかない。最高。
東女のいいところが全部詰まった試合。
ここ最近の舞海さんの受けが気になってて。
気になってて、というのはいい意味で。
いいプロレスラーというのは受けがいいプロレスラーだ、という気がしているので、
舞海さんがどかんどかんと技を受けている姿が非常にグッとくる。
ふと東女を初めて観たときに翔子さんとユカっちが目について、
その理由が「受けがいい」だったのを思い出しました。
これは舞海さんが期待されている証拠だし、それに応えているということだと思う。
ユキちゃーんはサイドバスターの高さがなくて相手の頭がスレスレなのが怖い。
いつか誰か怪我すると思う。
そして翔子さんとユカっちのマッチアップになった瞬間の空気が張り詰める感じが凄かった。
山下さんはまた別として、
このみらクりあんずが東女のツートップだと思うし、
実際に動きが異次元。
特にユカっちの動きは予測が出来なくて目が離せなくて凄い。研究したい。
そして久々にみずぴょんすが勝利したわけだけれども。
マジラビがタッグを落として、ユカっちがシングル戦線に行った結果、
ちょっと存在が宙に浮いてしまったみずぴょんす。
たぶん若手の育成に回っていたと思うんだけど、、
山下~坂崎~中島の三強がいて、
そこに食い込んでいくのはみずぴょんすだと思うので、
一気に巻き返して欲しい。
なんならユカっちのシングルに挑戦して欲しい。マジで。

○山下実優 vs 万喜なつみ
東名阪ツアーファイナル。
思っていた以上に実力差があるのね、ここ。試合の作り方なんだろうか、、
万喜なつみという選手をまだよくわかっていないフシがあるんだけど、
山下さんと打撃で真正面からぶつかり合うタイプの選手ではないよね?
単に維持の張り合いというか、
所謂女子プロレスによくある気持ちだけで立ち向かっていくプロレスをしていて。
そりゃそういう気持ちのプロレスも大事だけど、
万喜さんの身体能力を活かした試合展開があってもよかったのでは?と思いました。
それでもジャーマンの投げ合いとか見ごたえあったし、
バズソーキックの蹴り合いも非常にいきれたのでよかった。
万喜さんがもうちょっと東女になじんでくれたらイイナ!と思いつつわたしからは以上です。

ファッション中指を折る気持ち

2020/2/24
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2020 WINTER~wonderful harmony~」

○中島翔子 vs 鈴芽
プロレスラーには超絶大雑把に分けるとふたつに分類される気がして。
スピードタイプとパワータイプ。もちろん他の分類は出来るけど。
で、東女の中ではスピードタイプのこのふたりの一戦。
当然、キャリアや実力の差はあるけれども、
目まぐるしく動き回る試合展開は見ていてわかりやすく楽しい。
実力差はちょっとはっきりとわかるぐらいだったけれども、
それに食らいついていく鈴芽さんの姿が印象的でした。
負けず嫌いで、思いっきりのよさがあるのは絶対に強くなるよなぁ。
翔子さんは相手と手が合うと嬉しそうに試合をするのでいいと思います!

○天満のどか vs 猫はるな vs まなせゆうな
3WAY大好きおじさん歓喜な試合。
U150のふたりが結託してまなせさんを倒しにかかる展開なんだけど、
倒すというか、背比べを挑むという場面もありつつ、
あとはどんどーんなタックル合戦みたいな流れで。
まなせさんの乳による母性をびしばしに発揮されて寝かしつけられるちびっこたち。
協力してまなせさんを排除した後に、
喜び合う流れのなかで自然とキルスイッチに持って行った天満さまは流石でした。
伊達にぱつんぱつんに仕上がってないなぁ!

○上福ゆき&白川未奈 vs 汐凛セナ&瑞希
いま、ノリにノッているふたり。それがPINK READY。
ビジュアルに実力が伴ってきたというか、
実力にビジュアルが乗っかってきたというか。
とにかく見栄えが凄いかみーゆと白川さんの躍動、な試合。
モデルやタレントがプロレスをやる優位性っていうのは、
とにかく見た目がいい、っていう部分は絶対にあって、
それにちゃんと実力が伴ったらそりゃ強い。
でもまあ、プロレスに大切なのは受ける側の技術なわけで、
東女の中でも最上位に受けのいいみずぴょんすがこの試合にいたのがデカい。
汐凛さんを助けていたのではなくて、PINK READYを助けていたんだなぁ。
その汐凛さんは、
「あー。この人、プロレスに向いてないな」っていうのでは決してなくて、
単純にまた経験が足りないので負けてしまうという印象なので、
ちゃんと経験値が増えてきて動きもよくなってくるから強くなる予感。
すごいな、この世代。

○山下実優 vs 原宿ぽむ
先日の万喜さん戦に続くぽ氏のチャレンジマッチ。
でも、万喜戦以上になんにも出来なかったねぇ。
スネ蹴りを必要以上に警戒してくれた山下さんのおかげで見せ場はあったけど、
それもあくまでも山下さんのリアクション芸な気もするし…
ちょっとぽ氏のターニングポイントが近づいてきている気しかしない。
うーん、、

○伊藤麻希&らく vs 桐生真弥&辰巳リカ
いやー、前哨戦ヤバかった。
伊藤ちゃんさんとリカさまの抗争が非常にわかりやすくて、
それが頭vs尻という持ち技のわかりやすい対比で目に見えておもしろかったです。
そしてリカさまが精神的に持ち合わせているロック魂みたいなのが表に出ているのが最高。
この日の大会前にあった調印式でのやりとりもそうだけど、
伊藤ちゃんさんの中指を立てる=ロックがただのファッションでは?という疑問符があって、
真の魂からのロックには中指を立てる必要が一つもない、っていう点では超同意なわけで。
そういう意味でもこのタッグのタイトルマッチが最高におしゃれな気がしてきた。
伝わるかな、、伝わらないかな、、おしゃれ。
で、キーになるのがらくさんで。
らくさんの試合後半になると一気に畳みかけてくる雰囲気が怖すぎる。
かがやき(スリングブレイド)が一発逆転の可能性を秘めてるのがなー。

○万喜なつみ vs ハイパーミサヲ
スーパーウルトラクイズマッチ、とのこと。なにそれすごい。
ツーカウントはいったらクイズの解答権を得られ、それに正解したら勝ち。
、、という3本勝負。
パミさんのらしさ全開な試合形式。流石の文豪。や、すげーな、パミさん。
解答権の妙(前者が間違えたら次は同じ問題が出題)で万喜さんが勝つという伏線。
万喜さんがいつもより楽しそうだったのでなんとなくよかったです。
なつみ脳がカラカラフル回転する音が聞こえてくるような感じで。
とはいえ、万喜なつみvsハイパーミサヲのシングルってなかなかないので、
通常の試合形式でも見たかったなぁ。
操さんを経由したパミさんなので、そこそこちゃんとした試合が出来る気がするし、
ちゃんと、強いと思うの。パミさん。
気になったのは、勝利した万喜さんがコーナーに登って歓喜のガッツポーズをしたあとに、
そろーっと降りたのがちょっとまだ足の状態が万全じゃないんだろうか、どうなんだろうか。

○愛野ユキ&乃蒼ヒカリ vs 舞海魅星&渡辺未詩
期待の若手たちでのプロスペクト戦ということでこの試合がメイン(!)。
アプガプとユキチャーンはほぼ同世代。
それに、はいすぺちゃん世代を飛ばして舞海さんの世代。
東女ってわりと年功序列というか、
よほどじゃないと世代を越えて勝ちブックになるのがないイメージ。
手堅いというかなんというか
(それがこの試合の舞海さんが負けるという結果が読めてしまったのはなくもない)。
そうなると上のメンツがガチガチに固まっちゃって新鮮味が薄れるのは事実あって。
こういう期待を込めたメインを組んでくるのは斬新というか、非常にいい試み。
で、
アプガプ内でのプロスペクトな戦いも含まれていたり、
その準同期の戦いもありつつ、
チーム分けも興味深い感じでよかったです。
意外というのも徐々に失礼な感じにはなってきたけど、
ユキちゃーんが勝利する結果もここ最近だとなんとなく納得の実力に。
ただサイドスープレックスが低すぎて頭を変な風に落としそうなのが怖すぎる。
ユキちゃーんの最大のドラマはおねえちゃんを越えることだと思うので、
そういうストーリーになったらおもしろいんだけどなー。個人的な趣味として。

ダイヤモンドのお尻は砕けない

2020/2/11
東京女子プロレス「TOKYO JOSHI 2020 WINTER~wonderful harmony~」

○ハイパーミサヲ&天満のどか vs 桐生真弥&まなせゆうな
パミさんと天満さまは初タッグとのこと。
そうだったっけか。
「こんにちは」の使用料を巡る激しい抗争は強い印象があるので、
マイクの強さを持つふたりがタッグを組むのは実は個人的には待望でした。
二人ともお芝居の強さもあるし。
パミさんの過去のバレンタインのトラウマを払拭するための一戦。
相変わらず心の傷をエグってくる桐生さんの無慈悲なマイクよ。
その桐生さんは動きがよくなってきてる。
ドロップキックも出し始めてるし、
スパインバスターが決まれば勝利が決まる!という謎の説得力も。
天満さまはパミさんと組むとツッコミ側になるのか、、
「チョコにしてやる!」の魔人ブウはよかった。見た目ブウだし。
結局バレンタインはハッピーなのか?

○愛野ユキ&猫はるな vs 上福ゆき&中島翔子
ここ最近のかみーゆの試合にはずれがない気がしてる。
勝敗は別として(大切だけど)、パミさんとはまた違った文化系の雰囲気がある。
今回は翔子さんとの身長差タッグの中で、ビッグブーツの足の長さが全然違うところや、
口寄せの術(元ネタはNARUTOだって。漫画よね?)で翔子さんを召喚するくだりやらなにやら。
真剣におもしろいことをやろう!って考えて、工夫しているのはぐっときます。
その中で翔子さんが楽しそうなのがうれしい。
ユキちゃーんが地味にじわじわよくなってるのも発見。
サイドスラムを勢いじゃなくて、しっかり抱えた状態から持ち上げるのはパワーある証拠だし、
ベイダーボム的なやつも使用し始めてバリエーションが広がった印象。
調子のいいかみーゆから勝利をあげたのもデカい。
おねえちゃんがいないと自己主張をあまりしないのが難点な気はしているけど、
ちょっと独り立ち出来たら面白い存在になるような気がします。
楽しみが増えた。

○山下実優 vs 白川未奈
白川さんのスペイン遠征壮行試合とのこと。
しかしなんでまたスペイン遠征が組まれているのかは謎。
白川さんってベストボディジャパン所属、、ではないのよね?
単独で遠征なんだろうか。
まあ、とにかくしばらく離脱ってことかしら。
で、この試合がおもしろかった。
柔術を嗜んでいる白川さんがじっくりとチェーンレスリング、グラウンドの技術を出し、
それを受けて立つ山下さんの図式、、でいいんだと思う。
山下さんは元々は立っての蹴り主体だからグラウンドは自分のフィールドじゃないよね?
自分のフィールドでは決してないのに、白川さんを上回る技術は本当に凄い。
よっぽど普段から練習してるんだなー、って伝わってきて尊敬の念があります。
白川さんの「チャンスー!」と逆に言える場面になったけど言わなかったやつは、
「ほんとは言いたいくせに、、」となりました。
しかしフィニッシュひとつ前の蹴りでフォールに入ったけど、
レフリーがカウントをやめてツーで返した風になっていたやつ、
白川さんは返してなかったよねぇ。
なんとなくふわっとした雰囲気で終わってしまったのが残念。

○らく&伊藤麻希&原宿ぽむ vs 渡辺未詩&辰巳リカ&鈴芽
やー、らくさん初勝利おめでとうございます!という気持ち。
ここ数か月の間、いつ勝ってもおかしくない状態で負け続けていて。
前回の伊藤ちゃんさんとのシングル後に意を決して臨んだこの試合
(まあ、間に遠征あったけど)。
丸め込み連発で奇跡的に勝つのではなくて、
説得力十分の新技で勝ったのは素晴らしかったです。
しかも所謂RKO的な飛びつき式ネックブリーカーだし(RKO大好き)。
技名もドクターイエローだし。
直前にスリングブレイド出してたし。凄いな。一気に来たな。
会場の爆発もすごかったです。いいもん見た。
…とは単純に言えなくて。
その勢いのままタッグに挑戦のストーリーに。
予想通りではあるけれども、だよ。
伊藤ちゃんさんとリカさまはいつぞやの赤坂での一戦において、
お互いが奇声を発し続け合うという謎のスイングをした試合があって。
そこから因縁があるわけで、今回このストーリー。
硬い頭とダイアモンドの尻。
気狂い同士の激突でちょっとわくわくする。
でも、白昼夢は負けへんでー!
あとぽ氏のもらい事故が最高におもしろかったです。
世界で三番目に可愛いよ、ぽ氏。
ちゃんと試合後に鈴芽さんに向かってあかんべーしてたのよかった。

○万喜なつみ&乃蒼ヒカリ vs 舞海魅星&瑞希
ぱんでぶ久々の出陣、らしいです。
そういえばそうか。
ぱんでぶの連携が乃蒼さんの成長に伴ってめちゃくちゃよくなってる印象。
以前は万喜さんについていこうと必死だったものが、
乃蒼さんに余裕が出てきたため、うまく楽しんでるな?という感じに。
なにごとも楽しそうにやるのはいいことですなぁ、という恒例。
正式なタッグチームが東女にあるようなないような状態なので、
純粋なタッグチームとして機能しているのは後々有利な気がする。
そして万喜さんとみずぴょんすのマッチアップは、
流石の純女子プロレス経験者同士ということで、うまくスイングしてて面白い。
ロープワークからのクロスボディの同士討ちはよかった。痛そうで。
あとこのふたりが実はかなり腹黒で悪いことをしているもの同士なのが非常によい。
レフリーの目をついて反則をするのはテクニックのひとつなので、
プロレス的な巧さの裏返しだと思ってはいるのだが。
しかしここ最近、みずぴょんすの負けが込んでいるのが気になります。
キューティースペシャルもアクアマリンもみてないなぁ。うーん。

○坂崎ユカ vs ラナ・オースチン
ちょっと期待外れだったかなぁ。
ラナのスタミナが切れたのが相当早かった気が。
ユカっちのスピードに全くと言っていいほどついていけずに、
ちょっとどたばたしてた印象です。
後半のパワーを武器にぶつかっていって追い込む流れはよかったけど…
圧勝といえるんじゃないでしょうか。
POP戦でここまで差があったのは初めてかも。