2018/12/9
よしむらプロレス「よしむらプロレス第2戦」
○鶴巻伸洋 vs 室田渓人
鶴巻選手の印象はどうしてもマーズスペクターになってしまうのだけれども、
マーズスペクターの隙がなくて無敵な感じを鶴巻選手にももちろんあって、
あ、この人、本当に強いわ…っていうオーラが好き。
室田くんの武骨で、不器用なスタイルと、
鶴巻選手のストロングな部分が合致して面白い試合だった。
室田くんはまだまだ未熟な故にどんどこ向かって行くのが気持ちがいいです。
器用さは身に着けるにこしたことはないけれども、
それでも不器用に強くなっていって欲しい。
○大谷譲二 vs マスクドミステリー
大谷選手、まさかの下北沢でのミステリー越え!えー!?
ガッツワールドから続く大谷~ミステリーラインは、
意外というかなんというか、あまりふたりが交わることがなかったらしく、
GOING-UPを飛び越えてよしむらプロレスでシングルが実現してしまった奇跡よ。
師弟?対決にふさわしいバチバチしたしばきあいが胸熱でした。
大谷選手は上背はないけど、ヘビー級に遜色ない戦い方だし、
スライディングDを継承しているのでそれをずばっと出してきて、
本当にいい試合だった…
惜しむらくはマットプロレス故にチョークスラムが出しづらかった部分かな。
狭さと、床の硬さと…
○がばいじいちゃん vs くいしんぼう仮面
がばいじいちゃんは初見です!
ずーっと観てみたかったのでうれしい!
うれしい、というか初見がマットプロレスってヤバい!
入場から試合までも想像以上のおもしろさだったし、
まさかARENAのカウンターで拝み渡りをするなんて!という驚きもあり、
杖を奪われた後の電光石火のシャイニングウィザードも観られたし、
もう最高におなかいっぱいでした。
あんだけ徹底されているレスラーも素晴らしさしかない。
やー、いいもんみたな!
○ブランコ vs 田馬場貴裕
ブランコ選手、デビュー2戦目にしてMMAに挑戦!
すごい話題性ある一戦!
急遽告げられた2分のラウンド制、
そしてドントムーブルールは初めて知りました(無知)。
事前の舌戦で叩き割ると宣言していた田馬場選手ですが、
蹴り込んでもタコ殴りにしてもブランコはなんせ硬い!
大いに苦戦していました。
デビュー戦では場内狭しと暴れていたブランコ選手も、
この試合はグラウンドの攻防も多くて苦戦していたように見えましたが、
一瞬の隙をついてのギロチンチョークは見事。
ブランコ選手のポテンシャルを存分に見せつけられる試合。
田馬場選手も見事でしたが、予想よりも一方的だったのでは?
○ブランコ vs くいしんぼう仮面 vs 大谷譲二 vs マスクドミステリー vs 田馬場貴裕 vs 鶴巻伸洋 vs 室田渓人
恒例のボーナストラック的全員参加のバトルロイヤル。
この中で一番強い選手をみんなで協力して倒す!というのがバトルロイヤルの鉄則。
ご多分に漏れずまっさきに狙われる鶴巻選手。
そこで1対5の構図から、
「いじめよくない!」と室田くんが役者であることを活かした流れはよかった。
やっぱりキーはブランコ選手で前の試合での田馬場選手との因縁が収まらず、
場内を暴れまわりつつ、体力の温存を図ったのはいい作戦。
ミステリーさん越えを果たした譲二選手を絞め落とし、
立て続けにくいさんを叩きつけるブランコ無双。
下北沢最強やで、ブランコ…
よしむらプロレスの強みはマッチメイクの自由度と、
マスクドミステリー選手、室田渓人選手の両名が、
代表のよしむらさんと下北沢に縁がある関係で、
GOING-UP勢のサポートが受けやすく(?)軸が一本あること。
客層が純度の高いプロレスファンのみならず、
役者関係の人脈も含まれていることから来るリアクションの新鮮さ。
そして(お客様が)プロレスに観戦、参戦するハードルの低さ。
実際にお子様でも安心して楽しめる空間と試合がある部分。
そういうものが雑多となって存在しているおもしろさなどなどありますが、
単純に、
プロレスファンが「こういう試合をみたいなー」という夢みたいなものを、
叶えられる環境にあった幸運みたいなものを感じています。
もちろんくいしんぼう仮面選手の力が大きいのは間違いないのだけれども。
今回も大成功に終わったよしむらプロレスでした。めでたしめでたし。