君のこわい顔が好きだ

2018/12/11
我闘雲舞「2018年もありガトームーブ新木場大会~Gatoh-Move Japan Tour 396~」

○趙雲子龍&チェリー vs 紺乃美鶴&サワディー仮面
愛しの美鶴さんの(先日の市ヶ谷は行けなかったので自分の中での)復帰戦。
体調不良で休場が続いてそれが思いのほか長期だったので(一か月ちょっと?)不安で。
帰って来てくれて本当によかった。
水鳥英雄’sはサワディー仮面のサポートがあってのことなので、
その中でおもいっきり出来ているのはいいと思いました。
復帰後でプロレスが楽しいんだろうな、っていうのが、
表情の柔らかい印象でそう思いました。
でも、闘志むきだしの怖い顔も好きなんだ。
趙雲チェリー組は、趙雲さんを軸とした老獪な…というか、
上手いこと相手を巻き込んで、自分も巻き込まれて、
コミカルながらも随所に流れを引き込む部分は上手いなー、と思いました。
プロレスで必要なものはもちろん技の応酬という試合的な部分だけど、
言葉を使って作り上げる試合内でのストーリーみたいなのもあってもいい。
水鳥英雄’sの十字キーで勝てると思ったんだけどなー!残念。
美鶴さんは休場直前は勢いがあって、勝ちもついていたんだけど、
復帰後は元の負けが込む立場にならないとイイナ!という気持ち。
大会後のおチェキの時に「おかえり」「ただいま」ってやりとりが出来たので嬉しい。

○さくらえみ vs 杏ちゃむ
[The 3 Count Women’s Championship]の防衛戦。
前回はゆなもんが挑んだこのタイトル…というかさくらさん。
続いては杏ちゃむさん。
正直なところ、ほぼほぼ新人な杏ちゃむ選手がベルト挑戦!
ってどういう意味があるんだろう?って考えてて。
さくらさん的にはベルトの防衛回数を増やす→生きたベルトにするという意図があって、
タイトル戦を行うたびにベルトの元の団体へのアピールになるし、
さらには海外へのアピールになるし、
対戦相手がどんな選手であれ、いい宣伝効果はある、という感じなのかな。
新人選手としては、タイトルマッチの経験値と、
さくらさんのリングでの本気の試合が体験できるっていういい勉強になるんだろうなぁ。
技を繰り出す方が思い切って出せるのは重要。
それは受け手の強さが必要でさくらさんは適任…って言い方もおかしいけど、
さくらさんの指導者としての頼もしさ、レスラーとしての強さのあらわれだよなぁ。
正直、杏ちゃむさんのキックやチョップすら見ているのが不安になるし、
ほぼほぼグラビアポーズでのアピールしかなくて、
試合として成立していたんだろうか?って。
フィニッシュもなんかあっさり終わってしまって消化不良だし。
にしても、そのさくらさんのフィニッシュの入り方がほぼアートで素晴らしすぎた。
結論としてはさくらえみ最高!ってことでお願いします。

○高梨将弘 vs バリヤンアッキ
やー、すごい。凄い試合だった。
大前提として高梨選手の試合構築能力の高さ故の名勝負だったんだろうけども、
それを差し引いても、バリヤンアッキ選手の身体能力の高さが映えた一戦でした。
ほぼほぼ反対コーナー前の相手に向かってのダイブが届くの凄い。
「空飛ぶインド人」のふたつ名は伊達じゃないなぁ。
タカタニックを逆に放とうとしたのは変な声が出た。
突如ガンプロに登場した謎のインド人が、
ファンにここまで愛されるいい選手になったのは凄いこと。
日本にいる間にもっと多くの人に見て欲しなぁ、バリヤンアッキ。
いつまで日本にいてくれるんだろうか。
なんかこういう素晴らしい試合を観た後は、そのずーっと先のこと、
いつかくるお別れのことを考えてさみしくなってしまうな。
気が早すぎるんだろうけども。

○志田光&新納刃 vs 帯広さやか&アントーニオ本多
帯ちゃん復帰戦。
たぶん帯ちゃんの試合を最後に見たのは、
新宿FACEでの帯広さやか&ディック東郷&新崎人生のタッグかなぁ。
帯広さやかという特異性の高いレスラー、
いうなればナチュラルな怪奇派レスラーであることは唯一無二な存在で。
それが一年以上もガトムから欠けていたのは実は大きな損失だったんじゃないか、と。
そういう観ているほうが心配になってくる存在感は改めて凄い。
ぼろぼろになりながらも「しだっ。しだっ」と、
対戦相手の名前をぶつぶつと呼び続けていたのがぐっときました。
おかえり、帯ちゃん。
アントンのごんぎつねは今回はロッキー。雌鶏アン。
志田さんはやっぱりかっこいいなー。
NOAHの丸藤選手から膝蹴りを継承したんでしたっけか。
かなりエグめのやつを帯ちゃんに蹴り込んでいてよかったです。

○駿河メイ vs 瑞希
めっちゃ楽しみにしていたこの試合。
結果として、今大会の超個人的ベストバウト。
メイちゃんの天真爛漫さを隠れ蓑にした強心臓が随所に発揮されていましたね。
みずぴょんすのラビット部分を小馬鹿にしたような「ぴょん!」を繰り返し、
相手をイラつかせるムーブの素晴らしさ。
入場から試合中、試合後の隙あらばぴょん!と、
徹底されているのが非常によかったです。
もちろんそれだけじゃなくて、
休みなく動き続ける機動力を活かして、
純度の高いさくらえみのプロレスをフルに出し続けていたのが非常によかった。
そして基本的に巻き込まれ体質のみずぴょんすが凶暴性を露わにして、
エグめに蹴り込み、締め上げて行ったのがぐっときました。さいこう。
試合終盤でのメイちゃんのプロペラクラッチはめっちゃ危なかった!
そしてアクアマリン的な抑え込みも出してきて、
メイちゃん、こんなことも出来るの?という驚きとともに、
みずぴょんすが負けるかも…という恐怖心もあり、
どうなるドナルドどっきどきな一戦でした。
やっぱり師匠が共通しているので手が合うし、
キューティースペシャルを出さないといけないぐらい追い込まれていた状況から、
いままでみたみずぴょんすのシングルでトップクラスにおもしろかったです。
怒ってる黒みずぴょんす本当に好き…
メイちゃんありがとうございますという感謝の気持ち。
当然、最後にボコられていたけども!

○里歩&真琴 vs 水森由菜&沙紀
水森由菜はベビーフェイスなのかヒールなのか問題。
過去にゆなもんと美鶴さんがタッグを組んで練習をしていたにも関わらず、
突然、正パートナーとして沙紀さんを選択。
「せっかく連携の練習もしたのに!(全然できなかったけど)」
と美鶴さんがめっちゃ憤慨したことがあって。
その結果としてトロピカワイルドが結成されて、
挑戦者決定リーグでその因縁の美鶴さん(りほつるチーム)を破り、
ベルト挑戦で見事に一発で結果を出したわけだけれども、
その美鶴さんをナチュラルに裏切った(本人自覚なし)わけで。
や、、ね?その流れはちょっと面白くて好きだけど、
ナチュラルに裏切ったのがあってなーんかヒールだなー、って思ってます。
しかもおれたちの紺乃美鶴さんを!だ!ふんす!
でもしかしチャンピオンなのは伊達じゃないわけで。
タッグ戦でパートナーのカットが入るとはいえ、
蒼魔刀を何度も避け、食らい、ニアフォールで返し、
里歩さまをかなりのところまで追い込んでいたのは脅威だった。
武者返しが決まっていたらわからなかったのかも?
スーパーガールもめっちゃビビった。
忘れてた!ってなった。
にしても、エース越えはまだ早い!っていうことなんでしょうか。
いつも余裕で試合をしているように見える里歩さまが、
完全にグロッキー状態になるまでになったんだもんなぁ。すごいな。

やー、非常に楽しかった。
全試合が全部好きな試合だった。
いい大会だなー。ガトムのクオリティの高さよ。
これで里歩さまがシングル2本、タッグ1本の三冠。
すげーな。
イッテンヨンで東女のPOPタッグ戦が待ち構えているので、
一気に四冠の可能性がある、ってことか。
ここまで来たら獲れるものは全部獲ってほしい。
というかイッテンヨンは中島里歩組を応援するので、
絶対に獲って欲しい気持ちでいっぱいです。

話を戻して、アジアタッグのベルトだけれども、
次はメイ社長あたりがいくのかなー。
ゆなもんの次はメイちゃんだよね、きっと。
シングルはゆなもんがチャレンジしそうな気がしています。
ゆなもんはタッグ王座を獲ってひとつステップはあがったので、
次はシングルの戴冠…だけど、
いつぞやのさくらさんとの3WC戦はイマイチだったんだよなー。
どうなるんだろうか。
ガトムは行く頻度をあげたいけど、
市ヶ谷の大会が平日がなくなっているので行きづらいです。
何卒、よろしくお願いいたします。