Thusday Night Fever

2018/9/6
我闘雲舞「Gatoh-Move Japan Tour 376」

○希月あおい vs 紺乃美鶴
いいプロレスラーの基準は受けがいいこと、と再三書いてますが、
現役を去りゆくあおいさんが美鶴さんに「なんでもきて!」と言った通り、
エルボー合戦をどんどこ受けていたのが胸熱でした。
受けることで相手のよさを引き出すのがいいレスラーで、
じゃあ、美鶴さんがこの試合で引き出されたよさとは?
美鶴さんの好きなところ…ってのを考えたときに、
泥臭さというか、負けん気の強さというか、そういう気持ちの部分なのかな、と。
普段と違う表情が怒の方向に振り切って表に出て闘っている姿がぐっときているわけで。
エルボー連発や世界バレー発射の場面はいいぞ!とは思ったけど、
「もしかして勝てる!?」とはならなかったのが正直なところ。
椅子取りゲームじゃないけども、
椅子が全部埋まっているんだったら、もう一つ違うところから椅子を持ってきて座れば解決な気がする。
違うな。全部埋まってるわけじゃなくて、空いてる席があるよね、たぶん。
でも、それは難しいことだと思うし、正しいことなのかもわからない。です。
その他大勢であるわたくしが言うことじゃないから自分で見つけて欲しいなぁ。
ナニモノかになろう。
でもなんかいままでのいろんなところにヒントが落ちていた気がする…
本人の与り知らないところで。
昔、美鶴さんを初めてレベルで見たときにどういう感想を持っていたか思い出してみたい気持ち。

○高梨将弘&里歩 vs 駿河メイ&バリヤンアッキ
ここ最近の駿河メイさんの印象としては、
なんかエキセントリックでサイケな言動や行動がちょっとおもしろくなってる。
この前のダレジョのヤギもそうだけど、ハート強いな!って感心しきり。
まわりをどんどん振り回す…というか困惑させる謎のムーブは見ていて楽しい。
本人は困惑させる気とかまったくないんだろうけど。必死なんだろうけど。
序盤の高梨さんとのバックの取り合いは見応えがありました。
もちろん高梨さんの上手さもあるけど(またいいレスラーの基準の話になるので省略)、
スピードって運動神経だからセンスだよねぇ。
バリヤンアッキさんはヒートアップでのタイトル戦は見られなかったけど、
それ以降、上を脱いで試合するようになったのね。いいとおもうー。
確かにガンプロで急に登場して謎すぎるインドからのレスラーだった頃に比べて、
すごいいいレスラーになったと思います。みていておもしろいもの。
どこが?ってのは説明できないけども、謎の愛されキャラなのもいい。
そして市ヶ谷の外でアッキと場外乱闘をして、
「がっしゃーん!」って音がしたと思ったら次の瞬間には窓枠に登っていて、
一気にフットスタンプを落としていく里歩さんがヤバかった。
「ひっ!」みたいな変な声でた。気がついたらいつも飛んでる。
なんだろう、あの里歩さんの凄さって。
ずーっと余裕を感じるので経験値なんだろうかな、やっぱり。
里歩さんの本気のライバルになりうる存在が同団体内にいたらどうなるんだろう。

○米山香織 vs 水森由菜
いやー。ゆなもんの狂気みたいなのが凄い。
あれだけのどっしりとした体型のレスラーってどこかヒール気味に見えたりするんだけど、
本人は実際もアイドルなので、アイドルレスラーだし、
徹底したトロピカルの言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい自信なのが凄い。
設定した目標に向かって本当にまっすぐな気持ちで努力しているんだと思う。
それが多少視野狭窄になりがちで、いい意味でも悪い意味でもマイペースなんだろうなぁ。
そしてクローズラインの説得力が凄かった。
誰かが言っていたけど(バンビさんだったかな)、
ラリアット/クローズラインは説得力がないと使うべきではない、みたいなことを言っていて、
ゆなもんがどごーん!とクローズラインを放った時にその言葉がふと思い浮かびました。
あれはすごかった。
本人は怪我とかもあったし、自分の賞味期限みたいなのを意識している気がする。
そのあたりの理由で必要以上の必死さとそれに伴う努力があるんだと思う。
一気に里歩さんのライバルの位置まで登りそうな気がして楽しみではあるし、
美鶴さんとメイちゃんと(いつ復帰かわからないけど)帯ちゃんの前に立ちはだかる壁になりそう。
その辺は怖さだなー。ちょっと怖い。

我闘雲舞は美鶴さんみたさに観戦していましたが、
徐々にメイちゃんが意外に奇人でおもしろくなってきたし、
今回初めてチェキ撮ってもらったら里歩さんは天使だし、
ゆなもんの狂気もどこまでいけるか楽しみだし、
帯ちゃんの復帰も心待ちにしているし、
さくらさんはぎっくり腰だもんで、
観戦のペースをあげようと思いました。
平日市ヶ谷とリングの試合かな。下北沢でまたやらないかな。
楽しいねぇ。