2018/5/20
DDT「Audience 2018」
○松永智充 vs レッカ
現代のプロレスラーは自ら情報発信が出来るのは強みでもあって、
アンダーマッチというただのリング調整のような試合でも、
選手同士(あるいは一方通行でも)で因縁がつけられれば立派なストーリーになる。
で、twitterでひと悶着あったっていうのをわかった上でこの試合をみたので、
普通に楽しむのより楽しめた気がします。
それが出来る松永智充というレスラーはいいレスラーなんだろうな。
もうちょっとDDTのメインストリームで見てみたいんだけどなぁ。
○タカティモ・ドラゴン&ヒラティモ・ドラゴン&リホティモ・ドラゴン&大鷲透 vs KUDO&坂口征夫&高梨将弘&赤井沙希
リホティモドラゴンが可愛すぎた、という試合。
マスクしてるのに可愛いのがわかるってどういうことなの。
それ以外に特に言うことはないかな…
リホティモドラゴンが誰歩なのかわからないけど、また来ないかな。
○遠藤哲哉&マッド・ポーリー vs 翔太&岩崎孝樹 vs マイク・ベイリー&MAO vs ジェイソン”ザ・ギフト”キンケイド&渡瀬瑞基
上野くんが当日になって怪我で出場できず。代替選手が見つからない…という寸劇。
あー。そうだった。DDTってこうだった。今林さんってこうだったこうだった。というのと、
その代替選手として巻き込まれたのが翔太選手っていうのがぐっときました。
ガンプロに所属した翔太選手ですが、たぶんDDTの中でもトップクラスに上手い選手だと思うので、
こういう使い方はどんどんしてほしい。むしろDDTの所属のほうがよかったのでは?ぐらいの勢い。
もちろん直前すぎたので最初と最後だけの登場でしたが、
派手な負けっぷりとかおいしいところを持って行けたのではないかと!
ポーちゃんがよりおもしろい方向に向かっているのと、
キンケイドのわけのわからなさ加減が見られてうれしい。
○樋口和貞 vs 梅田公太
せっかくの試合が不明瞭な終わり方をして消化不良もいいところ。
こういう消化不良の試合って本当に無駄だし、萎える。
梅ちゃんは必死さが荒々しさとして出てきていていいとは思うんだけど、
蹴りしかなくてプロレスをしていないので、プロレス的なおもしろさは皆無なのが気になる。
プロレスの実力者が来てしまうと明らかにおもしろくなくなるんだよなぁ。
この前の潮崎豪とか伊東竜二とか差がわかりすぎてしまったのはそういうところなのでは。
○竹下幸之介 vs 勝俣瞬馬
ALLOUTがチーム内でストーリーを進めている流れ。
彰人が怪我しているのでしかたがないとはいえ、
勝俣が覚醒する結果になるのか?というのは疑っています。
#大家帝国での竹下ササダンゴ戦のように、
竹下が試合をコントロールして相手をよくも悪くも魅せられるのはわかるので、
それなりに成立したんだろうか。どうなんだろうか。
で、試合後に別々にリングを後にしたのが気になっちゃって、
対立してこの試合が組まれたわけじゃないんだから、
試合が終わったら一つのチームだよ、という結束感を見せたいのであれば、
竹下くんが肩をかして3人で一緒に帰ったほうがプロレス的には美しかった気がします。
○男色ディーノ&アントーニオ本多&スーパー・ササダンゴ・マシン vs 大石真翔&島谷常寛&下村大樹with飯野雄貴
ニューバラエティ班とナウバラエティ班の世代抗争。という話でしたが、
結局のところ、いつものやつをなぞって終わった印象。
パワポの展開で、
結局まこりんが自分の領域を守る!っていう筋で若手に目を向けさせるのはあきらめたよね。
ただそのブルーオーシャンストラテジの話は超納得。
確かにまこりんと平田のポジションは不思議でならない。
ちゃんとプロレスしないのに試合に出てる。同じオチの試合ばかりだけど。
そして大オチがディーノ誕生日サプライズ。
内輪感がちょっとあってぽかーんって感じです。
収穫としては飯野くんの存在感は感じられたので、
ストロング/バラエティ両方いける逸材として育って欲しい気持ち。
○高尾蒼馬 vs HARASHIMA
高尾くんさんがダムネに入った経緯みたいなものがふわっとわかって納得。
でもダムネには完全に馴染まない、っていう展開なのも納得。
ユニットの存在がもううっすらとしか残ってないDDTなので、
4対1の試合になると介入があるのはわかってたので結果としては納得。
そしてそのあとの酒呑童子が救出しにきたのが本編すぎて胸熱だった。
HARASHIMAさんがボコられて「さー。誰が助けにくるかなー」ってにやにやしていたら。
一番想像していない人たちだった。ちょっと泣きそうになった。
確かにHARASHIMAさんクラスだと誰かの下につくのは無理なので、
同等となったらKUDOさんしかいないよなぁ。
過去のDDT初期からの因縁やここ最近の抗争(Extreamやっただけですが)をひっくるめて、
全体の回収なのか、集大成なのか…
酒呑童子に加入、ではなく共闘らしいので今後の展開を見守りたい気持ち。
おもしろくなってきたー!
○入江茂弘 vs 石井慧介
煽りVの「(石井と)久しぶりに当たって特に変化は感じなかった」って言葉でもう決着がついた。
元ドリフ同士の戦い。
歩む道は分かれたりしたけど、ここのふたりはその後も信頼は継続していた印象。
石井がインディJr.を獲ったものの「なんの実績もない」と言い放ったのが興味深かったです。
派手さはなかったけどかなりハードな応酬で見応えがありました。
ハイフライヤーばかりが注目される昨今ですが、
こういうパワー系のプロレスというか痛みが伝わるプロレスというか、
見ている側にも力が入るのは快感ですらありますね。
試合は順当に入江の勝ち。
今後の展開としていつでもどこでも挑戦権が発動するので…という流れだけど、
その流れを関係なしにどんな相手でもいつでもタイトルマッチをするという発言は、
言うだけじゃなくてどんどん実行していってほしいです。
いまの予定調和なDDTをぶち壊していくのを期待している今日この頃。
そして久しぶりにDDTが純粋に面白かったのは、
やっぱり竹下政権が面白くなかったってことでいいわよね。
まあ、自分の中で。という話ですが。