2017/3/20
DDT「Judgement2017~DDT旗揚げ20周年記念大会~」
さいたまスーパーアリーナはPerfumeのライブ以来。
スタンドの最前だったんだけど、アリーナと高さに差異がなくて実質アリーナの最後列。
快適ではあったけども、だいぶ見にくかったですね。リング上が確認できないときがある。
これなら安い席のほうがよかったなぁ。ぷんすこ。
○吉村直巳&鈴木大&島谷常寛 vs レッカ&下村大樹&上野勇希
DNA提供試合。
個人のパーソナリティとしての個性はあるのかもしれないけど、
プロレスの技術としての個性があまり印象の残らなかったなぁ。
吉村もパワーと人として感じ悪いだけでプロレスしているわけじゃないし。
DNAが新体制になってひとつの団体として成り立たせるのであれば、
既にDDTに参戦している選手が主要な選手で、このメンツは前座でしょ?
前座が前座したらこの程度にしかならないよなぁ。
東女より前になっちゃったのはそれが原因かと。
○ミル・クラウン&優宇&伊藤麻希 vs 才木玲佳&辰巳リカ&滝川あずさ
ミルキーのマスクが取れたのは事故なの?わざとなの?
事故だとしたらまあドンマイ…あんなに紐が緩んでたらね…としかならないけど、
ワザとだったらなんだかすごい気がする。
「まさか、このタイミングでゆかっちが帰ってくるの!?」って思って、
とんでもないストーリーの動かし方をしたな…ってなった。
後々の対応から汲み取るに事故っぽいし、ミルキーとゆかっちは別人で双子ってことで着地かな。
試合自体はなんかもうおなかいっぱいだし胸いっぱい。
いつもだと時間差バトルロイヤルとかになるはずが、今回は選抜メンバー。
選手の実力に差が出始めたことではあるのだけれどもその辺は前向きに。
辰巳リカさんのいつもの「あーよっしゃいくぞー!」の口上の前に、
「さいたまスーパーアリーナのみなさーん!」とあって、
ふと「この子たちはいまとんでもないところで試合してんだな…」とめっちゃ親心。
なんとも誇らしくもありましたね。試合もよかったしおじさん、感動しちゃった。
○ワンチューロ vs MIKAMI,GENTARO,美月凛音,柿本大地,橋本友彦,バンビ,ポイズン澤田JULIE,ゴージャス松野,DJニラ,トランザム★ヒロシ,松永智充,星誕期,ヨシヒコ,伊橋剛太,マッド・ポーリー,コタツ,澤宗紀,大家健
20周年で新旧総出でのバトルロイヤル。
MIKAMIさんが当然、脚立を持ってきたので脚立vsこたつとかあるかと思ったけど、なかった。
序盤でOB/OGが出てきたのをPSJが呪文で全排除したのはどうだ…
流れがばっつり切れるのは好きじゃないので、
現役メンツ(MIKAMIさんとかGENさんとか)がなんとなく残ったらよかったのにねぇ。
大家さんのバッコミ芸がわかってはいたけどもすばらしかったのですべてOK。
澤さんも見られたし。
○ヨシヒコ vs ワンチューロ
今回のヨシヒコのセコンドこと梅ちゃんが元気そうだったのでよかったです!
○MAO&大石真翔&勝俣瞬馬 vs 樋口和貞&岩崎孝樹&渡瀬瑞基 vs 高尾蒼馬&彰人&ヤス・ウラノ
結果から言うとスマスカが取るかと思ってた…んだけどnωAが取るとはね…
でもアイドル…っていうことを考えないでおくと、
まこりんだってKあがりなのでテクニシャンではあるし、
勝俣だってMAOだって貴重なハイフライヤーとして見栄えはするしいいチームではあるわよね。
スマスカはなんで6人タッグが取れないんだろうか…
確かに高尾くんさんが加入してまもないので試練といえば試練だけども、
ヤスだって彰人だっていいレスラーよ?不思議だよなぁ…
DNA勢は新体制特需が終わったので剥がされたのは納得ではある。
だから渡瀬くん、必要?
○ゆに&ジャガー横田&石井慧介&高梨将弘 vs 大鷲透&平田一喜&アントーニオ本多&レディビアード
ゆにくんはなんかもやもやするんだよなぁ…
子供すぎてプロレスが完全に接待だもの。
あんなフォールなんて取れるわけないよ。
まあDDTだからいいのかー。と思うしかない。
あとビアちゃんね。
一応、正式に所属してるんだからビッグマッチしか出てこないのも意味わかんない。
そういう人が年に一度とかしれっと試合してるのもね…必要?ってなる。
石井も仮にも他団体とはいえベルトを持ってるんだからこういう試合に混ざってるものね。
いろいろしかたないのかなー。人も増えてるし。
○こたつ vs ヨシヒコ
こたつ最強ですね。
このこたつに入ったら寝ちゃう、っていう設定がぐっときます。
○ジョーイ・ライアン vs こたつ
ジョーイのちんこ投げはすごいな!
アイアンマンはジョーイが持っているときが期待感が高まるので、
このままアメリカまで持って行ってまたすごい人たちで回して欲しい気持ち。
こたつ選手はここでお役御免かな…いい選手だった。
○入江茂弘 vs マイク・ベイリー
これも期待外れ。10分もやらなかったよね?
もうちょっとバチバチを予想していたんだけどもそうはならなかった。
入江は海外にいって自分より大きな人を相手に試合をして来て、
覚えて帰ってきたのがタズミッションっていう関節技。
そりゃさ、パワーが通用しない相手には関節技はいいよ。
でもDDTに帰ってきたらパワーが通用するんだから、そっちじゃなくない?
攻撃の幅が増えたのは決して悪いことではないんだけど魅せ方みたいなそういう部分。
ベイリーはプロレス的な技とかでなくて、型なんだよな。ムーブというか。
相手選手が四つん這いんになって待ってないといけないのって、
見ている側が気がついちゃうとげんなりする。
流れの中で出ないと嘘がばれる。
うーん…
○里村明衣子&赤井沙希&中島翔子 vs アジャ・コング&チェリー&山下実優
個人的なメインイベント。
東女勢が主役にならないとこの試合は全く意味がなくて、
その意味では文脈的な主役は山下実優だった。エースの仕事だった。
山下実優という選手はプロレスラーであるのと同時に格闘家でもあるんだな、という気持ち。
気持ちが前面に出てくること、ストイックであること、もっている華やかさ。
それが里村明衣子に向かって行って、結果につながったんだと思います。
そりゃまあ、まだまだ勝てはしないけども、次に進めたらいいと思いました。
具体的には鎖国の解除。里村との再戦。シングルでも団体対抗でもいい。
こういうカードを手に入れたんだったら使うべき。
開国してくださいよー。カサンドラ宮城vs黒音まほとかみたいじゃーん。
もう一人、翔子さん。俺たちの中島翔子。
あんな体格差のあるアジャコングと対戦したのは少し悲壮感すらあった。
それでもなんでも魅せる動きはたくさんあったし応援もたくさんもらってた。
自分を出し切りづらい相手ではあったと思うので、本人は絶対に悔しがってるんだろうな。
なにより山下に負けたと思ってそう。そんなことはないぞ。
あとはもうただただ里村のオーラがすごい。仙女はいっかい見てみたいです。
○高山善廣&ディック東郷 vs KUDO&大山峻護
大山峻護というかたはどれくらいの知名度の方なのかしら…
煽りVからの「あー。高山vsドンフライを再現してみたかったんだな…」という感想に着地。
総合の試合で闘いの流れの中から偶然生まれたものを、
プロレスというものでオマージュ的にやるのはいかがなものか。
それでもなんでも序盤こそマウントの取り合いのようなもので見応えはあったけれども、
終盤はプロレスはそんなに甘くはないんだよ、という試練の試合にみえました。
この一試合限定のプロレスだったんだろうか。
継続参戦とかあるのかな。
あったらあったでおもしろいけれども…
○男色ディーノ vs ジョーイ・ライアン
事前の宣伝動画でanalyzeがANALだというオチが発表されていて、
改めて動画を見ていない人向けのプレゼンでした。
オチもトランプ氏も本番だけにとっておけばよかったのに…
山ちゃんもいつぞやの焼き直しですし。
このふたりの試合ということでDDTらしさ。
個人的にはスペイン語放送席が破壊されるのが好き。
主役はもう松井さんで松井さんの可愛さが全開だった。
○坂口征夫&船木誠勝 vs 石川修司&遠藤哲哉
休養明けの石川修司はまだ本調子ではないよ、ということなんだろうか。
船木もレジェンド枠でほぼ接待的な戴冠だと思っていたけど、
まさかの継続とは…びっくりした。
神の右膝ってのは助走があっての破壊力だと思っていたので、
トップロープからの落下式の神の右膝ってどんなもんなのだろうか。
今回、タッグ戦線が本当に地味で、
前哨戦が征夫さんが孤軍奮闘していただけだったような。
レジェンド枠を使うのはいいんだけどもなぁ。むずかしいですね。
○飯伏幸太<織田信長>&秋山準<上杉謙信>&関本大介<柴田勝家>with入矢麻衣<お市の方> vs 高木三四郎<豊臣秀吉>&武藤敬司<武田信玄>&木髙イサミ<真田幸村>with徳田公華<松姫>
ほぼこれはボーナストラックみたいな試合でした。見られてうれしい。
武藤はみられるだけでお得感のある縁起物みたいなものだから、ありがたくもありました。
もうテンプレレスラーの域を超えて伝統芸能だった。
フラッシングエルボーは初めてみたかな。
そして結構、うごけなくなってるのね…
こういう試合で楽しそうに試合をする飯伏とイサミさんが楽しそうでうれしい限り。
悪ふざけがすぎていてさいこう。
秋山と武藤のマッチアップとか結構な事件な気がするんだけどなぁ。
信玄と謙信だもんで、川中島の合戦を再現したのはいいもん見た感が最高潮。
さいごは飯伏が決めて、やっぱりDDTは飯伏の団体だったんだなと実感。
○佐々木大輔 vs 葛西純
ハードコアマッチとはいえ、本当に痛みのあるやつは佐々木は受けなかったのが残念。
金属製の熊手を上に向けてのボディスラムとか。
椅子の座席が抜けなかったり、長机に突入したけど頭が刺さらなかったり、
ダイブしても割れなかったりで、セキチューの製品は優秀だなー、と思いました。
葛西純の無茶と佐々木の無茶は種類が違うものだと思うので、
その辺の差がなんだかおもしろかったです。
痛みと暴走みたいな。
佐々木はKO-DとExtreamとタッグも6人も持ったことあるよね。
アイアンマンってないんだっけか。
○竹下幸之介 vs HARASHIMA
これ、いろいろ難しい…
アンチ竹下の立場からしてみると、このブックには納得いかないし、
じゃあこのレベルの試合がHARASHIMAさんと他の誰かでできたか?といえば、
該当者が他に思いつかない…ということは、
HARASHIMAさんのポジションに登ってきている?ってことなんだろうか。
ただそれは試合としての実力やポジションであって、
プロレスラーのパーソナリティとしてはまだまだ認められるものではないと思うの。
それは試合後のマイクであり、最後の〆の言葉であり。
選手が全員登ってきて「これはどういう状況ですか?」と言ってしまうのはおかしい。
一本締めがわからないとか子供か。
その直前の遠藤とのやりとりとかちょっとグダったし…むむー。
花道を竹下、HARASHIMAの両名で引き上げたことで、
完全なる世代交代ではなく、新旧世代が共にこの先も力を合わせていくぞー、ってことよね。
そうしていくしかないよなぁ。
試合的には竹下がバイオニックエルボーを出したところが痺れましたね。
ダスディローデスの技ではあるけど、要はアントーニオ本多の技であり、
アントーニオ本多に対する敬意、そしてアントーニオ本多のDDT内での偉大さ。
そういうことだよな、と。よかったねぇ、アントン。
全体的には正直、すっきりしないというか、
ちょっともやもやしちゃう感じだったのかもなぁ。
会場がそんなにプロレス向きではないとおもいました。
それなりのお高い席で見てましたがあまり見えなかったのもあるけど。
ベストバウト…というかそういうものは女子プロ大戦かな。思い入れありまくりの。