2016の10曲

毎年恒例の今年の10曲。
2016年はこんな感じでした。
アーティストかぶりなしをルールに選んだ10曲。
愛と憎悪がどろどろと渦巻くランキング。

10.Flow/[.que]
本来はソロのエレクトロニカの人なんだけども、
その人がバンド編成を組んでみたよ!っていう。
エレクトロニカの人なのでメロディーとかアレンジとかが、
よく言えば手が込んでて悪く言えば意識が高い。
で、女性ヴォーカルの人が声質が好きなかすれかたというか、
響きかたというか、そういうのをしててぐっとくる。
ぐっとくる声って大事。
いい曲なんてのは山ほどあるんだから、どっかでひっかるエモさって重要。
ただこの人の本来のインストの作品は好みではなかったです。おもしろい。

9.溢れているよ/安藤裕子
で、その声とか歌い方とかエモさの先にあるのか手前にあるのかだけど、
この人の世界観がすばらしくぐっときたこれ。
アルバム通しての雰囲気がよかった。
なんかひねくれてて陰湿なものがあるんだけど、
もちろんその裏にあるまっすぐでキラキラした部分がちら見しててなんかよかった。

8.Runaway/Electric Youth
自分の元々の守備範囲であるテクノ/ハウスの部分なんだけど、
BPMが遅めで綺麗な曲がマイブームだった2016年。
所謂美メロなハウス。
よつうちのいいところの上澄みみたいな曲だった。

7.Backtail Was Heavy/Lone
テクノはオールドスクールなものに回帰している節があって、
それってたぶんEDMが定着した反動みたいなものだと思うんだけど、
「THE!打ち込み!」みたいな良質のテクノが多かった印象の一年。
Loneさんはだいぶフェティッシュな打ち込みをなさっていて、
その中でもハードコア気味のこの曲は血管が切れそうになるぐらい興奮する。
テクノには他のジャンルにはない感情に直接訴えてくるものがある。
大変興味深い。これはいいものだ。

6.Daze (Populous Remix)/Cuushe
感情に訴えてくるテクノっていうのはメロディーであり声であり。
歌では決してなくて声のよしあしが直接ぐっとくる。
とてつもない美しさを孕んだ名曲。
日本人ですって。
日本人のこういう陰湿というなねっとりとしたこだわりのある美しさは好き。

5.Don’t Fly/back drops
新人アイドルグループ。
ただ平均年齢がとんでもない。
日高のり子、山崎和佳奈、松井菜桜子です。お察しください。
声優やらアニソンやらは微妙な拒否反応があるわたくしですが、
単純にいい声。歌うまい。
そしてびっくりするぐらいツボるシンセ音…
曲の作りは単純なんだけどね。
いまの声優はただのアイドル声優なだけで、
キンキン声でしゃべられても!歌われても!という拒否反応。
伊達のベテランじゃないぞ、というなんか企画勝ちな一曲。
新曲でないのかしらね…

4.ひとりあそび/ふるの つばさ
つーちゃん。
今年は推しのアイドルが完全に駄目になってしまったので(後述)、
はぐれ活動として主にSSW界隈を見ていた気がします。
そのなかで引っかかったこのお方。
曲を聞いたら
「どこかで聞いたような…あの人たちに似てる…」みたいな感想になるんだけど、
まあ、それは置いといて。
なんか不安定な綺麗ごとじゃないことを言っているんだけど、
私をみて!みたいなアレを感じてぐっときました。
ライブ自体はピアノの弾き語りだったんだけど、とてもよかった。
が、2016年いっぱいで活動終了。ざんねん。

3.はなみずき/あーた
今年新規に見つけたSSWさんではかなり推していきたいあーたさん。
人としてえらくポジティブでまぶしい感じのなんかすごい平和な人。
アイドルみたいな作られたキラキラではなくて、
なんかもうナチュラルにこういう人なんだろうな、という。
…という曲を好きになる前に人を好きになるのは間違いじゃないよな。駄目かな。
で、
曲を好きになるのっていろいろポイントというかツボみたいなのはあるんだけど、
この人は自分でも歌っているけど声がぐっとくる。
説明できないけど、ぐっとくるのよ…
そして曲自体のこの人がもって生まれたキラキラが詰まってる。すごい。
わたし、TOになりますね。

2.アイライン/エレクトリックリボン
問題のエリボン。
エレクトリックリボンさんはあんなに好きだったのに、
いまはちょっと嫌悪感すらあるわけ。
推しメンが抜けたのはまだしも(超重要事項だけども)、
元々の創立者が、
つまりは曲を作っていた、いわば頭脳であり、心臓部である人が抜けた。
残された人に看板そのままで中身にどうでもいいものを詰め込まれてもさ、
それはもう好きだったユニットではないわけ。
やるなら変名でもなんでもしてほしかったし、
それこそ結成10年だかなんだかしらないけど、
中身が君たちになって1年も経ってないよね?
そんな状況なのに結成10年を宣伝文句で使わないで?っていう、
なんか神経を逆なでされるようなさー、もうさー。
じゃあなんでこの曲が2位なの?って話になるけど、
作詞作曲が前述のあーたさん。偶然だぞ。
あーたさんのライブをみたあとにこの曲を聴くと、
この曲を歌っているあーたさんが頭に浮かんできて、
そんでもってそれがさいこうなのです。あーたさん、すげーな。って。
曲としてはすごいいい。「好きなんだ!」のフックがさいこうの高揚感。
ただアレンジが思い出補正にひとつも勝てないぐらい汎用すぎて本当に本当にがっかりするんだ。
あすすの天才さには敵わなすぎる。

1.君の魔法/period.
で、エリボンがただの廃墟と化したなかで、
旧メンバーを追いかけるはぐれボンクラ軍団と化したわたくしの、
唯一の希望の星ともいえるperiod.さん。
NAOMiRUSTYさんがいろいろあって活動終了。
Pastel Pantsさんのソロ活動があって、
Nice Arrangeさんはなんかもやもやする
(誰もみてないから言うけどなっさんの相方が嫌い。なっさんは可愛い)。
で、period.さんはほぼ毎回ライブにいかせていただいているのですが、
曲数がそんなに多いわけではないんだけど、
一生懸命ライブという空間やら空気を作ろうとしていて、
もちろんそのために歌の練習をがんばって、
先生に教えられたことや自分で工夫してきたことをライブで表現しようとしていて、
それが聞いててすごいわかるのがおもしろい。
努力してるんだな、っていうのがすごい尊敬できる。
自分で初めて作詞作曲したという曲(この曲ではない)が本当にすごくて、
早く音源化できたらいいのになー、って思ってる次第。
period.さん…period.のくらげさんは天才なので。

そんな感じなんだけども、
今年はエリボンの崩壊でアイドルにはあまり興味を持てなくて
(あれ以上の天国はなかった。5人の最強のエリボンを超えるものはもうない)、
SSW界隈もライブにはふわっと触れましたが、がっちり追うわけでもなく
(period.さんだけが生きがい)、
DJまわりだと自分がハードハウスに回帰したのと、
レコード熱があがっているので新譜は特になし。
しいていうならエレクトロニカ気味のゆるい音源が好きに。
まあ、そのあたりはこのランキングには反映されないので…
基本的に女性ボーカルものが好き。
あとなんかひっかかるもの。
来年もいろいろ聞いていきたい気持ち。