いまはじまった物語なんだ

2017/01/04
東京女子プロレス「東京女子プロレス’17」

○チェリー vs のどかおねえさん
桃知みなみ卒業でふたりでは最後のピンポンパン体操。
後楽園ホールで第一戦でリング上でピンポンパン体操を踊るおねえさんのハートの強さよ。
プロレス教室の講師だったおチェリーさんと生徒だったおねえさんの対戦。
師匠越えってのはこういう勝負事のテーマだろうけど、
やっぱり親と子ぐらいの差があったなー、って。なんだろうね…
おねえさんは猪突猛進タイプで感情が前に出てくるおねえさんなので、
こういう試合は気持ちが伝わってきちゃってどうも熱くなる…
カウンターでバックフリップをキメたときはぎゃー!ってなりましたね!
あと「おねーさーん!おねーさーん!」って声援を飛ばしている途中で、
ふと我に返って「この人、なんでおねえさんなんだろ」ってなった瞬間があって、
自分だけおもしろかったです。おねえさん、いいよね。

○辰巳リカ vs ハイパーミサヲwith桃知みなみ vs 黒音まほ
ハイパミ劇場がさいこうでしたね。
この前の商店街で黒音さん、にんにく効かなかったじゃん!ってのと、
逆ににんにくが効いてまっすぐ後ろに卒倒した辰巳さんがさいこうでした。
そして髪にお札がついたまま試合をするミラクルなハイパミさん。
そんでもって桃知みなみがセコンド!ということで、
どんな介入の仕方を…?って興味津々だったんだけど、
まさかのランニングネックブリーカーで衝撃シーンすぎた。
すごい!桃知すごいよー!
とはいいつつ、黒音さんが本当にいい仕事をしてて、
ちょっと真面目にかなりの逸材だとおもうんだけども!
神々しさが出てきましたね。天使かなにかだとおもう。
あとはレフリーの松井さんが可愛すぎた。

○清水愛&ローラ・ジェームス vs 滝川あずさ&のの子
婚勝軍すごい。もうなんかそれだけ。
や、それだけじゃないんだけども…
ジョーイのレフリング芸が秀逸でした。
そこにのの子さんのおっぱいで誘惑というもうお約束のような展開。
のの子さん、せっかくPPOPの動画をあげたんだからやったらよかったのになぁ。
そしてゼクシィにつまずくジョーイ。
誤爆するゼクシィ。
もうリクルートにいくらかもらったほうがいいとおもうの。
あとショートカットの愛さんがめっかわ。

○才木玲佳 vs 伊藤麻希
才木さんは参戦当初は外様だなー、って思ってました。
元々W-1の人だろうし、とりあえず東女で経験を積んで、
時が来たらW-1に戻るんでしょ?と。木村花との因縁もあるでしょうし。
でも、何度も見ていたら才木さんも東女の一員だし、
長いこと参戦していて欲しいなー、という気持ちになってる。
で、伊藤ちゃんなんだけど、もう一発でずーっと東女にいてほしい!ってなった。
もちろんまだ日が浅いだろうし、経験値もほぼゼロなんだけど、
がっつり才木さんの攻撃を受けてたし、表現力も高い。
なにより気持ちがむき出してかっこつけてないのがぐっときました。
ドロップキックも不恰好ではあるけど素敵だった。
東女を見てない人はアイドルがプロレスをやるのって賛否両論あるんだろうけども、
そんなもんどうでもよくてふたりとももっと見ていたいなー、って思ったです。
伊藤ちゃんはまだお客さん感があるんだけど(セコンド業もしてないし)、
他の東女の人たちと試合を重ねてもっと中に入ってきて欲しい。

○ミル・クラウン vs キャンディス・レラエ
ミルクラウンさんですよ。ミルキー。
うーん。
妹さんは天真爛漫さもあって、言動とか表情とかなんかそういう部分が推せたんだけども、
お姉さんはマスクで表情もわからないし、言葉もクマウンが発してるし、
ちょっとみんな感情移入できてないんじゃなかろうか?と。
事実、ちょっと声援も抑え目よな…気のせいかな。
妹さんは東女のアイコンにだってなれるキャラだったのに、
なんだかもったいないなー、ってのがここ最近の印象。
そろそろ帰ってくるかなぁ。
それはそれでミルキーがいなくなるってのもさみしいけど。
試合のほうはミルクラウンさんがなにをするのかさっぱりわからなくて、
この人の試合は本当におもしろいな!って思いました。
あさっての方向に飛んでいくライオンサルトがいみふめいですごい!

○赤井沙希 vs 山下実優
マーサかわいいよマーサ。
美威獅鬼軍の新メンバーは誰なのか…と思ったらマーサだった。
もうマーサから目が離せない…
山下さんは本当に強いと思うの。動きと蹴りのキレが増してる。
この人も真剣にプロレスに向かってて練習してるんだなー、って。
で、沙希様はどうして東女だと強く思えるんだろうか。
沙希ちゃんのときは蹴りもぜんぜん鋭くなくてふにゃふにゃなのにな。
試合展開としてはマーサの介入とかがあって、真剣勝負からちょっとズレちゃったけど、
そこがちょっと残念でもあり、
ただおもしろさとしてはプロレス脳が高い人が混ざるとおもしろい。
美威獅鬼軍はまた本格参戦なのかしら。
すべてはトランキーロ。お焦りになってはだめね。

○優宇 vs 中島翔子
あー。もうもう。とにかくくやしい。
プリンセスカップの決勝も翔子さんがグラウンドで勝負をし始めて
(か、優宇さんが翔子さんを捕まえてグラウンドに持ち込んだ?)、
そこって優宇さんの得意分野の戦い方じゃないの?って不安だったんだけど、
今回も序盤は終始寝たままの攻防だった。
そしてその攻防も見応えがありすぎるので、5分とか10分とかあっという間だった。
プロレスをみていてあんなに短く感じた10分はなかった気がする。
テクニックの翔子さんとパワーの優宇さんってのはわかっていたけど、
今回の優宇さんには最終的に凄味があった。
女子であんなにエグいジョンウーとか、それこそフィニッシュのラストライドとかないよ。
説得力がすごくなってた。
でも、逆に前向きに考えると翔子さんだから受け切れた、ってのもあるよなぁ…
逆水平を受けまくってあんなに腫れてるのとかすごいもの。
翔子さんのプロレスは贔屓目だけど、なんだかアートの域まで達してる気がして来て、
あのサイズ感から来る動きが全部可愛くてかっこよくて好きなんだなー。
試合前の煽りVのチャットモンチーのズルさとか、
雪道で転ぶ翔子さんとか愛おしすぎてな。
そして最後に目の前で圧倒的にラストライドで叩きつけられる姿とか、
目に焼き付いちゃって思い出しただけでつらい。

この先、誰かが優宇さんに勝てるイメージがなくなっちゃったんだよなー。
山下、辰巳、中島…あとは坂崎か。
でもまあ翔子さんと優宇さんがまた仲良く筋トレできるようになっていたらうれしい。

東女後楽園は試合の振り幅が本当に大きかったんだけど、
メインのあれはもっと多くの人に見てほしい試合だったし、
個々の選手がみんなキラキラしてる。
東女が好きでよかったなぁ。